2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
提供:サイボウズ株式会社
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山口ほだか氏(以下、山口):それでは、さっそくご登場いただきたいと思います。なかやまきんに君さん、ステージへどうぞ。
(ボン・ジョヴィの『It’s My Life』が流れる)
なかやまきんに君氏(以下、なかやまきんに君):ヤーー!!
どうもー! やってきました、なかやまきんに君でーーす! 拍手をください!
(会場拍手)
なかやまきんに君:パワーー!!
ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
山口:よろしくお願いいたします。流行語大賞にもノミネートされたお馴染みのパフォーマンス、生で拝見できて私も大変うれしいです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
なかやまきんに君:よろしくお願いいたします。ご紹介いただいていきなり登場しましたが、いつもと違うスーツの格好では初めてやりました。
山口:そうなんですね。非常に貴重なスーツでのパフォーマンスだったということで。
なかやまきんに君:(僕のことを)知って集まっている方は、「今日はスーツだ」と思っていたかもしれないですが、知らずに見ている方にとっては、普通に長袖を着た40代の人が叫んでいるだけになってしまいましたけれども。
山口:なぜ今日はスーツでご登場いただいているのかも、ご説明させていただきたいと思います。その前に、私からなかやまきんに君さんのご紹介をいたします。
なかやまきんに君:お願いします。
山口:なかやまきんに君さんは、タレント養成所NSC大阪校の22期生で、2000年にピン芸人としてデビューしたのち、吉本新喜劇に入団。2003年にABCお笑い新人グランプリ審査委員特別賞を受賞したほか、R-1グランプリ2006ファイナリストとしても知られています。
お笑いのみならず、スポーツの番組でも大変ご活躍されております。2006年にアメリカへ筋肉留学され、サンタモニカカレッジを卒業されてからはボディビルダーとしても活躍中でいらっしゃいます。
山口:昨年、約20年間在籍した吉本興業を退所し独立。独立後もテレビ、CM、雑誌、YouTubeなどで幅広く活躍をされていらっしゃいます。
なかやまきんに君:ありがとうございます。
山口:お忙しいですよね。
なかやまきんに君:いえいえ、なんとか。トレーニングもありますからね。がんばらせていただいております。
山口:今日のCybozu DaysはIT企業のイベントなので、なんでこの場になかやまきんに君さんがスーツでいらっしゃっているのか? というところなんですが、なかやまきんに君さんは吉本興業を独立後、まずはクライアントからのメール対応やスケジュール調整などをすべて1人でされていたんですよね。
なかやまきんに君:そうですね。退所させてもらってからはフリーということになります。どこかの事務所にお世話になったり業務提携したわけではなく、1人でやっていったのが最初のスタートですね。
山口:それから1年が経ちまして、現在はすでにスタッフを2名抱える事務所の社長さんでいらっしゃるんですよね。
なかやまきんに君:かたち上はそうですね。一応会社も立ち上げまして、スタッフの方にもお手伝いいただいている状況でございます。
山口:なかやまきんに君さんには、ご自身の会社の社長、経営者という立場でこの場にお越しいただいております。ですので、今日はスーツで決めて来ていただきました。
山口:今日は何とお呼びしたらよろしいでしょうか。「なかやま社長」とお呼びしたほうが良いですか?
なかやまきんに君:ははは(笑)。それはちょっと照れますね。
山口:台本には「今日はなかやまきんに君さんと呼ばせていただきます」と書いてありますので、なかやまきんに君さんと呼ばせていただきます。
なかやまきんに君:今の、台本どおりで良かったですよね。では、その呼び方でよろしくお願いいたします。ははは。
山口:「ははは」だそうです(笑)。(会場のみなさまからの)お声掛けは「なかやまきんに君さん」と呼んでいただければ良いかなと思います。
なかやまきんに君:気軽に「なかやまきんに君」でも良いので、お願いします。
山口:では、ここからは座ってセッションを進めたいと思いますので、椅子にお掛けください。
なかやまきんに君:わかりました。ふだんだったら「空気椅子でこのイベントに参加いたします」と言うんですが、今日はスーツですから。
山口:(ちゃんと椅子が)準備してあります。
なかやまきんに君:(スーツ姿で)そんなことやったら、変なやつですからね。
山口:(笑)。変なやつ、ということはないですね。ぜひ座ってください。パソコンの前にいらっしゃるなかやまきんに君さんというのも、なかなか見る機会がないかなと思います。
なかやまきんに君:そうですね。YouTubeの動画編集やメール対応もやっていますので、一応ふだんからちょくちょくやってはいるんです。
山口:さっそく本編に入ってまいりますが、先ほども申し上げたように、なかやまきんに君さんは事務所の社長で、さらにはご本人「なかやまきんに君」というコンテンツを扱うチームのリーダーとしてご登場いただいています。
今日こうしてステージに登っていただくまで、なかやまきんに君さんがお仕事を受ける裏側で、ビジネス上ではどんなやりとりをされているのか。その時に、どんなツールを使ってクライアントとお話をしているのかを中心にお聞きしてまいります。
山口:経営者としてのご相談というかたちになっておりますので、経営者の方のお悩みを解決することを得意とするサイボウズのメンバーを呼んでおります。サイボウズ株式会社営業本部の沖さんです。沖さん、ステージへご登場お願いします。
沖沙保里氏(以下、沖):みなさま、こんにちは。サイボウズの沖沙保里と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(会場拍手)
なかやまきんに君:お願いいたします。
山口:沖さんのご紹介もさせてください。沖さんは2018年に転職でサイボウズに入社。転職のきっかけが、「サイボウズ製品が好き過ぎて」という理由だったんですよね。
沖:はい。そうですね。
山口:今日これからご紹介いただく製品のことも、もちろん。
沖:大好きです!
山口:大好きですよね。営業としてたくさんのお客さまを支援された経験をお持ちですので、今日は沖さんにいろいろと聞いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
沖:よろしくお願いいたします。
なかやまきんに君:沖さんに登場してもらいましたが、(BGMが)ボン・ジョヴィで出てきたりとか、そういうキャラではないわけですよね。
沖:実は私も今、「寂しいな」と思いながら上がってきてました(笑)。
なかやまきんに君:なんだったら、曲がかかっていたら(ポージングを)やっていたかもしれないぐらい。
沖:かもしれないんですが、なかったのでこのまま来ちゃいました。
なかやまきんに君:それはしょうがないですね(笑)。
山口:では、進めてまいりましょう。ここからは3人でセッションを進めてまいります。実は事前に事務所の方にもお話をおうかがいして、スライドもご用意をしておりますので、併せてみなさんもご覧いただければと思います。
さっそくお聞きしますが、なかやまきんに君さんの事務所では、今日みたいなイベント出演依頼やお仕事のオファーはホームページから受け付けられていますよね。ホームページにある「お問い合わせはこちら」という問い合わせフォームに入力すると、メールで受信するんでしょうか。
なかやまきんに君:そうですね。
山口:これはご自身で作られたフォームなんですか?
なかやまきんに君:はい。ただ、僕はホームページ制作はできないので、「こういう感じでお願いします」とデザインしていただいたんです。
山口:すごくきれいにできていますね。
なかやまきんに君:すごいスタッフの方がいたらすごいホームページを作れそうですが、これはシンプルな感じで作らせていただいています。
山口:ありがとうございます。フォームから入力されたものがどういう流れで受け付けられているかというと、Webサイトを訪問、そして問い合わせフォームに移動・入力して、それがメーラーで受信されるという流れになっていると思います。
セッションを聞いているみなさまも、出演の依頼ではなくても、商品の購入や予約の受付、使い方のサポートとか、いくつかのお問い合わせの窓口をお持ちだと思います。
山口:一般的には、フォームがあって、それをメールで受信するという運用をされているんじゃないかと思いますが、沖さんいかがですか?
沖:そうですね。フォームを作って、そこからメールで受け取ってやり取りするというのが、一般の会社さんでも多い流れなんじゃないかなと思っております。
山口:非常に一般的な運用かなと思っています。なかやまきんに君さん自身はYouTubeやTwitterなどのSNSも運用されていますが、SNSのDMで「お仕事依頼を受け付けます」という方もいらっしゃるかと思います。
でも、なかやまきんに君さんのホームページだと、必ず「問い合わせフォームに入れてね」とあるんですが、問い合わせフォームに誘導されている理由は何かあるんでしょうか。
なかやまきんに君:イベントの出演、テレビへの出演、雑誌の取材とか、いろんなお仕事をいただくんですが、初めて送ってもらう方もいらっしゃいますよね。
「どうやって依頼したら良いんだろうか?」となるので、同じフォーマットで来たほうが僕も管理しやすいし、統一されていたほうが送る方も「とりあえずこれを入力したら良いんだな」と、わかりやすいかなと思って。できるだけ1つにまとめられるようにしています。
山口:確かに、フォームを見たらまずは上のほうに「お仕事の依頼はこちらから」がある。
沖:私もこのサイトを初めて拝見した時に、「なんて丁寧なサイトなんだろう」ってすごく思ったんですが、「こういうふうに書いてくださいね」という入力例があって、それに沿って項目があるので、確かに初めて登録する人もわかりやすい作りになっているのかなと思います。
なかやまきんに君:ありがとうございます。
山口:入力項目があって、ここまで情報が揃っていれば、お仕事を受ける側としても1通目のお問い合わせで判断がしやすい。「ここ、何ですか?」と聞かなくても良いという、そんな意図はおありだったりするんですか。
なかやまきんに君:そうですね。最低限の情報をいただいて、こっちもそのあとのやり取りがスムーズになります。
山口:みなさまもフォームを作る際は、「とりあえず書いてもらえばいいから、テキストの大きい入力欄を設けておけばいいや」というかたちではなくて、必要な情報がきちっと取れて、それでいて入力する側がストレスに感じないフォームの工夫ができると良いんじゃないかなと思っています。
沖:ちなみにこの問い合わせフォームって、(1日に)何件くらいお問い合わせが来ることが多いんですか?
なかやまきんに君:僕もメールを全部見られる時と、活動していてマネージャーさんが見ている時もあるので、すべての数を把握してはないかもしれないんですが、どうなんでしょう。
山口:事前にスタッフさんとの打ち合わせで聞いております。多い時は1日で20件、1ヶ月で新規のフォームから着信する案件が400件あるそうです。その400件にプラスして進行中のお仕事のやり取りもあるので、1ヶ月メールのやり取りが500件以上に及ぶと聞いています。
なかやまきんに君:確かに、多い時にはバッと来たり、平均を取ったらそれくらいの数になると思います。
沖:けっこう多い数かなと思うんですが、基本はなかやまきんに君さんが全部のメールに目を通しているんですか?
なかやまきんに君:はい。僕も自分で仕事をするので、できる限り目を通させていただいてます。もちろん、仕事中で見れない時は報告をもらってあとで見ることもありますが、基本的には目を通します。
沖:ご依頼を受ける・受けないというご判断は、最終的になかやまきんに君さんが判断されるんでしょうか。
なかやまきんに君:そうですね。やはりトレーニングもありますので。例えば、ボディビルの大会前だったら食事をする仕事はできないなとか、そういった判断はマネージャーさんもわからない部分もあると思いますので、僕が見て「これはできる・できない」という大まかなことは判断しますね。
沖:そうなんですね。けっこうな件数がありますが、全部を見るのは大変ですね。
なかやまきんに君:そうですね。いつもみたいに「おい、やるのかい、やらないのかい。この仕事どっちなんだい」で決められたら、一番良いんですけれども。
沖:はい(笑)。
なかやまきんに君:ははは。そんな馬鹿な。
山口:お仕事を受ける・受けないの判断をなかやまきんに君さんがされているということでしたが、なかやまきんに君さんの事務所では、1つルールがあるんですよね。
お仕事のオファーは全部見られていて、受ける・受けないの判断はなかやまきんに君さんがされるんですが、ギャラに関しては一切口出しをせずにスタッフの方にお任せする、というお約束だと聞いております。
なかやまきんに君:もちろん、最初の依頼の段階で「こういう出演料でお願いします」というのもあるんですが、だんだん出演の内容が変わっていったりして、どんどん(ギャラが)変わっていくことも多いと思うんです。
基本的に「『このお金だったらこうだな』というふうになってしまってはいけない」という思いがありますので、僕は内容重視。「こういうのをやってみたい」「今はこういうのはできない」で判断するので、出演料に関してはマネージャーさんにお任せでございます。
山口:ありがとうございます。
なかやまきんに君:プロテインが出演料だったら、僕が全部把握するんですけどね。そんな馬鹿な。ははははは。
(一同笑)
山口:おもしろい(笑)。
なかやまきんに君:おもしろいですよね。はははは(笑)。
山口:プロテインが対価っていう発想がなかなかないな、おもしろいなと思って。
なかやまきんに君:プロテインが給料だったらおもしろいですよね。ははははは。
山口:みなさんもお問い合わせフォームを入力する際は、「プロテインでお支払いも可能です」と書いてみたら良いかもしれないですね。
なかやまきんに君:ははははは。
山口:メールの件数に戻るんですが、毎月500件のメールをさばかれているスタッフの数は何名でしたっけ。
なかやまきんに君:今、スタッフさんは2名いらっしゃいます。お二方でみな統一のメールを見るんですが、返信や対応はスタッフ2名さんにやってもらっています。
沖:じゃあ、2名で月に500件くらい(メール対応を)やっていると。
山口:めちゃくちゃ多いですよね。
沖:メールしているだけで仕事が終わっちゃいそうですよね。
なかやまきんに君:そうですね。僕も「まさかこんなに依頼をいただくことになるとは」という感じなので、すごく大変だと思います。
山口:事前に打ち合わせさせていただいた時に、スタッフさんも「そうなんですよ。メール対応を2人でやっているし、件数は多いし、めちゃくちゃ大変なんですよ。もっと良い方法はないですかね」というお悩みをお持ちでした。
「一言で言うと、どんなお悩みをお持ちなんですか?」とスタッフさんに聞いたんですが、「返信が間に合わないことがある」ということでした。
実際にお話しした時に、なかやまきんに君さんの事務所のメールボックスを見せていただいたんですが、こちらの画面に映っています。これはお絵描きなんですが、かなり再現度の高いものです。
なかやまきんに君:変更しながら書いてもらっているんですね。
山口:そうです。タイトルとかは全部デモデータです。
なかやまきんに君:上から5番目、テレビ夕日特番『ささ身争奪バトル』とか、ちょっと変更してもらっている。
(一同笑)
山口:なんとなく、雰囲気でつかんでいただければと思います。
なかやまきんに君:『ささ身争奪バトル』。これは絶対に視聴率がすごいでしょうね。
(一同笑)
沖:どんな番組なのか気になりますよね。
なかやまきんに君:はい。ささ身をもらうためにがんばるような感じなんでしょうね。
山口:「返信が間に合わないことがある」というのは、実際になかやまきんに君さんとしても課題として感じられているところなんでしょうか。
なかやまきんに君:1つのご依頼をいただいて、そのあとのやり取りもかなりあると思うんですよ。それがいろいろな方向に行っていたら、ごちゃごちゃになることもありますし。
「あれ? この内容についてはこう伝えたんだけれども、こっちだったかな?」とか、そういった混乱につながることはありますね。あと、返信が追いつかないというのはあります。
山口:(スタッフの方も)まさにそのあたりのお悩みをお話しされていました。他に聞いたところによると、基本的にお仕事には登壇日や締め切りがあって、「返信はいつでも良いよ」ということもないんですよね。
なかやまきんに君:そうですね。もちろん「来週の何曜日までにOKかどうか返事をください」という締め切りがありますので、返していないものが溜まってくると、本来もらっていた仕事も失ってしまうとか、他の方に行ってしまうこともありますので、期限は大切ですよね。
山口:そういったメールの課題を解決する方法は何かないかな? とお探しということで、(返信の)緊急度であったり、「どうするの?」という会話をスタッフさんとされることもあると思います。直接スタッフさんとメールに関する会話をすることもあるんじゃないかな、と思っています。
なかやまきんに君:あります。メールは普通のメールですので、細かいやりとりをするのはLINEとかのツールです。「この仕事はこうしておいてください」というのは、メールとは別でやっているんですよね。
サイボウズ株式会社
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