ベンチャー企業を支える“右腕”たちが登壇
西川順氏(以下、西川):まずは簡単に自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか?
嶺井政人氏(以下、嶺井):みなさん、こんばんは。
参加者一同:こんばんは。
M&Aで急成長 「マイネット」のゲームサービス事業
嶺井:株式会社マイネットで副社長をしている嶺井です。簡単に会社の紹介と自己紹介をさせていただきます。
弊社マイネットは売上120億円、650名のメンバーがいるスマホゲームの会社で、少し変わったビジネスを行っています。みなさん、スマホゲームの会社というと、例えばミクシーやコロプラといった会社をイメージされるかと思います。
一般的なスマホゲームの会社さんは、自社で新作ゲームを企画・開発して、リリースし、運営していく。そういったビジネスモデルを持っていらっしゃるのですが、我々は自社で新作のゲーム開発をせずに、ほかのゲーム会社さんが作ってリリースしたゲームをM&Aさせて頂き、その買ったゲームを弊社のノウハウでより伸ばしていく、より長く運営していくということをしている会社です。
今、40本近くのスマホゲームを運営していて、有名なIPタイトルからニッチなタイトルまで、幅広くゲームを運営しています。
私は5年ほど前にマイネットに入りまして、前職は証券会社にいました。縁あって5年前に転職して、最初は執行役員のCFOとして財務を見て、その中で資金調達や上場、マーケティング部門を管掌したり、M&Aの事業をほかの役員と一緒に作ったりしていまに至ります。そして一昨年から副社長をしています。
現在、スマホゲームのM&Aの事業が伸びていて、4年で売上が100億を超えるところまではいったので、次の事業の柱を作ろうと、今は新規事業を中心に頑張っています。
今日はみなさんと一緒に「No.2」とは何なのか? という議論ができることを楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
(会場拍手)
衛星産業で9億円近くを調達した「インフォステラ」
石亀一郎氏(以下、石亀):株式会社インフォステラの石亀と申します。現職では共同創業者でもありつつ、取締役COOをさせていただいております。インフォステラという会社は、2016年1月創業で、現在の従業員数は21名です。基本的には、宇宙産業で仕事をさせていただいております。
宇宙産業の中で何をやっているのか。宇宙産業の中で大きなパイを占めているのが衛星産業です。この衛星を運用するためのバリューチェーンが存在します。衛星を製造するメーカー、そして衛星を打ち上げるロケットの会社、さらに衛星を運用するための通信を司るアンテナを提供する会社。大きく3つくらいのバリューチェーンがあります。
その中で、我々はアンテナですね。通信を司るアンテナの部分を、いかに効率的に、今までとはまったく違う方法で提供していくか。通信をより効率的にして、使いやすくすることを仕事としています。衛星を運用するための通信です。
我々は、アンテナを世界的にシェアをする試みをしています。一言で言うと、アンテナシェアリングプラットフォームというものを全世界で展開しようとしております。いろいろな株主の方にご賛同いただいて、トータルでだいたい9億円近く調達しました。
フェーズとしてはPOCのリリースを2月に終え、これから実際の商業サービスをリリースしようとしているすごく研究開発が重たい会社になります。
このインフォステラを立ち上げる前の話のほうが、おそらくみなさんにも馴染み深い内容だと思います。インフォステラの前に、私はセブンバイツという会社におりました。
セブンバイツは大学をドロップアウトして、最終的に執行役員COOとして働かせて頂いたのですが、最初はアルバイトで入りました。創業メンバー以外の3人目の最初の従業員として入ったので、よくわからないタスクはなんでも全部降ってくるようなかたちでした。
とりあえずすべてのボールを返しているうちに、気づいたらCOOになっていた。かなりイレギュラーかもしれませんが、そうしたかたちでCOOになったので、COOっぽい仕事以外は社会人として経験したことがありません。
結果的に次の会社でもCOOをやることになり、累計で2人の社長に仕えてきたという経験の中で、少しでもシェアできるものがあればいいと思って、今回こちらに参加させていただいております。ありがとうございます。
(会場拍手)
誰でも簡単にオンラインストアが作れる「STORES.jp」
塚原文奈氏(以下、塚原):みなさん、こんにちは。
参加者一同:こんにちは。
塚原:今はストアーズ・ドット・ジェーピーで代表をやっております、塚原と申します。私たちの会社は、今年の2月で会社名が変わっておりまして、その前はブラケットという会社でサービスを作っていました。今は2月のタイミングで、コイニーという会社と一緒になりまして、ヘイという上の会社ができて、座組みがめずらしい感じで歴史を変遷している会社です。
私たちはストアーズ・ドット・ジェーピーという、誰でも簡単にオンラインストアが作れるというサービスを運営しています。モールなどとは違って、自分のオリジナルのショップを持ちたい人に対して、めちゃくちゃ簡単に、めちゃくちゃ早く、めちゃくちゃおしゃれで、ぜんぜん知識がなくても使えることをコンセプトにサービスを運営しています。
私自身は、今のストアーズ・ドット・ジェーピー(旧ブラケット)に入ったのは2012年の頭頃、2011年の後半頃に初めて会った機会からです。
No.2サミットなので、No.2になった……COOになったのは入ったタイミングではなく、2013年の4月頃でした。だいたい1年くらいですかね。1年ちょっとディレクターのような仕事をしていて、そこからCOOになりました。
そのあと、スタートトゥデイという会社に一時期ブラケットを売却して、グループ会社になった編成のときもずっと取締役COOですね。2016年10月頃にスタートトゥデイからMBOをしたのですが、そのタイミングで私はCOOからCEOになり、今に至ります。
今、ヘイという会社の中では、代表ではなくて取締役としてやっています。ですからNo.2サミットというところの経歴で言うと、No.2でいる期間も3年ちょっとか4年くらいですかね。なにかみなさんの学びになるようなものがあればと思いますので、よろしくお願いします。
(会場拍手)
西川:ありがとうございます。
CEOとCOOで意見が割れたときの解決方法は?
西川:ちなみに、今日いらっしゃった方でCEOの方は手をあげていただいてもいいですか?
(会場挙手)
西川:それ以外のCクラスの方? CXOの方?
(会場挙手)
西川:わかりました。ありがとうございます。さっそく質問を。みなさんから応募していただくときに、知りたいことについてたくさん書いていただきましたので、それらをメインに質問させていただきます。
まず、3名共通でお伺いしたいのですが、例えばNo.1とNo.2、(塚原氏は)No.1とNo.2どちらもやられているのであれですが。経営の方向性など、意見が割れたときには、いつもどうやって解決していますか?