2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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バラク・オバマ氏:気候変動に対して、積極的に取り組んでいくべきです。たった8年間で、外国の輸入石油に対する依存度を半減し、再生可能エネルギーの利用率を2倍にしました。そして、この地球を救うための世界的同意を取り付けました。
しかし、より一層の大胆な取り組みなくしては、我々の子供たちの世代は、気候変動に関する議論の時間すら与えられないでしょう。彼らは、気候変動によってもたらされる影響に、右往左往することになります。環境破壊、経済破綻、安全な場所を求めてさまよう避難民の波。
いまこそ、この問題に対する解決策を、議論することができる、そして議論しなければいけない時です。
しかし、この議論を避けることは、次世代を破壊するだけではありません。アメリカ合衆国の創始者たちが掲げた、改革の精神・問題解決の精神を裏切る行為でもあります。
この精神、つまり、啓蒙思想こそが、経済的発展の原動力となったのです。この精神が、キティ・ホークやケープ・カナベラル宇宙基地での飛行を可能とし、この精神が、病を癒し、あらゆる人々のポケットまでコンピューターを届けるに至ったのです。
この精神、つまり、理性に対する信仰、冒険心、権力を超える正義の優位性。これらこそが、ファシズムの誘惑に抵抗し、大恐慌時代の圧政に抗い、そして、第二次世界大戦後の秩序を民主主義に基づいて作り上げることを可能にしたのです。この秩序とは、軍事力や国家間の提携のみに基づくものではなく、ある原則に基づくものです。それは、法の支配、人権、宗教・言論・集会の自由、そして報道機関の独立性という原則です。
この秩序が、いま、脅かされています。初めは、イスラム教徒を代弁すると主張する狂信者たちによって。最近では、外国資本の独裁者たちによって。彼は、自由市場、開かれた民主主義、そして市民社会そのものを、自らの権力を脅かす脅威とみなします。私たちの民主主義を阻む危険は、自動車爆弾やミサイルといったものを超え、はるか遠くに及ぼうとしています。
それは、変化への恐れというかたちに表されます。見た目、言語、宗教の違う人々に対する恐れです。リーダーたちが引き起こした法の支配への蔑視、対立する意見や自由な思想に対する不寛容。剣や銃、爆弾またはプロパガンダ機械こそが、何を真実とし、何を正義とするのか、最終決定権をもつという信仰。
軍服をまとった人々、情報将校、治安維持機関、彼を支援する外交官が示した並々ならぬ勇気のおかげで、いかなるテロリスト集団も、過去8年間において、私たちの母なる大地に攻撃を加えることはできませんでした。ボストンやオーランドについては、過激派がいかに危険であるか、私たちに思い知らせました。
しかし、治安維持機関がかつてないほど効果的かつ注意深く対応しました。私たちは、数万ものテロリストを取り除くことに成功しました。その代表が、ウサマ・ビン・ラディンです。
ISISに対抗する国際連合を率いて、私たちはテロリストの主犯格を下し、彼らの領土の半分から追い出すことに成功しました。ISISは崩壊し、アメリカを脅かすものが、存在することはありません。すべての関わった人々へ、あなた方の司令官であったことは、私の人生における最大の栄誉です。みなさんに心より感謝します。
しかし、私たちの生活を守るということは、軍事作戦以上のものを必要とします。民主主義というものは、私たちが恐怖に陥ると捻じ曲げられることがあります。だからこそ、私たちは、市民として、外部の集団に用心深くある必要があります。そして、私たちを私たちたらしめる価値観に害をなすものに対して抵抗しなければいけません。
それゆえに私は、過去8年の間、法的根拠に基づいて、テロリズムと戦ってきました。
それゆえに我々は、拷問を廃止し、グアンナモ湾収容キャンプを閉鎖し、プライバシーや人権保護のため、監視法の改訂を進めてきました。
それゆえに私は、ムスリムアメリカ人への差別を排除してきました。
それゆえに我々は、民主主義と、人権、女性の権利、LGBTの人々の人権擁護を広める、世界における戦いから撤退することを許されません。
我々の取り組みは完全ではありませんし、このような価値観を無視した方が楽であったとしてもです。過激主義、非寛容性、セクト主義との闘いは、独裁主義、極端な民族主義との闘いの一部だからです。
世界各地で自由と法を尊重し順守する場が狭まれば、国家間での交戦ないし内紛の機会が増え、結果、アメリカ自体の自由が脅威に晒されます。
決して油断してはなりません。しかし恐れてもいけません。ISILは、無辜の人々を殺戮しています。しかしISILは、我々が憲法と戦闘行為における原理を裏切らない限り、アメリカを倒すことはできません。
ロシアや中国のようなライバル国は、アメリカが守るべきものを放棄し、近隣の弱小国を威圧する超大国のひとつになり下がらない限り、アメリカの世界各地での影響力に対抗することはできません。
ここで私の最終的な持論を出します。アメリカの民主主義は、それがあって当然のものだと思った瞬間に、危機にさらされるのです。いずれの党に所属していようと、我々は全員がその身を民主主義行政の再構築に捧げるべきなのです。
先進国の投票率が最低を記録するなか、我々は、投票をしにくくするのではなく、投票をしやすい環境を作るべきです。国家に対する信頼が低下する場合は、政治に対する金の腐敗した影響を除くべきです。透明度を高め、公共サービスの倫理を強化するべきです。議会がうまく機能しない場合は、我々は、議員たちが、融通のきかない極論ではなく、常識をもって対応できるような行政区画を整備するべきです。
これらすべての実現は、選挙に参加するか否かにかかっています。どの方向に権力が向かおうと、市民としての責任を全うするべきなのです。
アメリカ合衆国憲法は、驚嘆すべき、すばらしい贈り物です。しかし、一束の証書にすぎません。それ自体に力はないのです。力を与えるのは、我々市民であり、参加し、選択することによりそうなるのです。
我々は、自由のために立ち上がるのです。我々は、法を尊重し法の効力を行使します。アメリカは、決して脆くはありません。しかし、長い旅路を経てやっと手にした自由は、保証されたものではありません。
ジョージ・ワシントンは、自身の大統領退任スピーチにて、このように記しています。「自治とは、人民の安全、資産、自由を保証するものであるが、しかしながら異なる信条や異なる国家からそれを得るには、この真実を確信する心を弱らせるような、大いなる苦痛を伴うであろう」。我々は「嫉妬深い不安」をもってそれを順守し、「我々の国の一部を除外しようとしたり、この神聖なる団結を弱体化さしめるいかなる兆しをも」排除するべきだとしています。
政治的対話が蝕まれ、すばらしい人材が行政から排除されるとき、この団結は弱まります。意見が一致しない相手に対し恨みを持って粗雑に扱うようなアメリカ人は、心得違いをしているだけでなく、悪意があります。同じアメリカ人を、ほかの者よりも、よりアメリカ人らしいと決めつけても、この団結は弱まります。システム全体をまったくの悪と決めつけ、リーダーを選出した自分自身が果たした役割を検証することなく、自分たちが選び出したリーダーを批判しても、同様のことがいえます。
我々一人ひとりが、民主主義を「懸念する、嫉妬深い番人」たるべきであり、このすばらしい祖国をよりよいものにしようと常に務めるという、喜びに満ちた使命を担うべきです。我々の外見はすべて異なりますが、「市民」という誇らかな肩書を共有しています。
究極的には、これが、我々の民主主義が要求することなのです。民主主義は、みなさんを必要としているのです。それは、選挙がある時のみではありません。みなさんの権利が侵害された時のみでもありません。みなさんの生涯においてです。
もし、みなさんが、インターネットで見知らぬ他人と議論することに疲れたなら、実際の生活で、他者と会話してみてください。なにか修理が必要であれば、靴を履いて、実際に整備してみてください。もし、選出した議員に失望したら、クリップボードを手に取ってサインをし、自分自身で立候補してみてください。足を踏み入れてください。飛び込んでみてください。やり通してみてください。
当選するかもしれません。落選するかもしれません。他人がなにかよいことをやってくれるだろうと期待するのには、リスクが伴い、プロセスにがっかりすることがあるかもしれません。
しかし、この作業の一部に参加し、間近で目撃する幸運に恵まれた場合は、エネルギーと刺激をもらうことができます。そして、まず間違いなく、アメリカとアメリカ人に対する信頼は、ゆるぎないものになるでしょう。私がそうでした。
この8年の間、私は若い卒業生や新任の軍官たちの、希望に満ちた顔を見てきました。答えを求めて悲しみに暮れる家族があれば、私はともに悲しみ、チャールストン教会において神の祝福を見ました。科学者たちの助けによって、麻痺した男性が再び触覚を取り戻し、傷づいた兵士たちが再び歩き出すのを目撃しました。医者やボランティアたちが、震災のあと再建に尽力し、その傷跡が広がるのを抑える場面に出会いました。幼い子供が、避難民を助ける義務、平和のなかで過ごすこと、そして、なによりも互いに気遣うことについて、思い出させてくれることもありました。
過去数年にわたって、私が大切にしてきた信念、それは、決してここから離れたものではありません。つまり、アメリカの一般的な人々がもつ、変わり続ける力です。その信念は、わたしが思いもよらない方法で報いてくれました。あなた方もきっと同じでしょう。
今晩、この場にいらっしゃる方またはご自宅で見ている方の幾人かは、2004年、2008年、2012年も私たちとともにいてくださった方でしょう。そして、おそらく、すべてを終えようとしていることに、信じられない思いを抱いていると思います。
あなただけではありません。
ミッシェル。
過去25年にわたって、私の妻や子供たちの母であるのみでなく、私の親友でもあり続けてくれましたね。自らが望んだわけではない役割を引き受け、自ら作り上げてくれました。気品と勇気をもって、堂々と、そしてユーモアを失わず。
君のおかげで、ホワイト・ハウスは、みんなに開かれたものになりました。そして、新たな世代が君をロールモデルとして、より一層高みを目指しています。君のおかげで、私はとても誇らしい。そして、この国自体も君のことをとても誇らしく思っています。
マリアとサーシャ。
このような普通ではない環境に置かれても、君たちは素晴らしい若者に成長してくれました。賢く、美しく、そしてもっと大事なことに、心優しく、思慮深い、情熱に溢れた女性です。
スポットライトを浴びるという重荷を、何年にもわたり軽々と背負い続けてくれました。私の人生で成しえたすべての出来事のなかで、君たちの父であるということ。これを一番誇らしく思います。
そして、ジョー・バイデン。
スクラントンのガキ大将からデラウェア州でもっとも愛される男になった人物。
あなたは、私が最初に指名した、そしてベストの候補者でした。すばらしい副大統領であっただけでなく、その上に、私は兄弟をも得ました。私たちはあなたとジルを家族のように愛し、あなたの友情は、我々の人生に大きな喜びをもたらしてくれました。
私のすばらしいスタッフのみなさん。私は8年の間……みなさんのなかには、もっと長い方もいらっしゃいますね。みなさんからたくさんのエネルギーをもらい、みなさんが日々見せてくださるものを、反映しようと努力してきました。優しい心、よいお人柄、そして理想をです。みなさんが成長し、結婚し、子供が生まれ、やがて新たにみなさん自身のすばらしい旅路を始めるさまを見てきました。
ものごとがうまく行かず、鬱屈していても、みなさんは常にワシントンに尽くしてくださいました。我々の成し遂げてきた事柄以上に、私が誇りに思うのは、みなさんがここを出発点として、これから成し遂げるであろう事柄についてです。
そして、すべてのみなさん。見ず知らずの街に異動してくれた支援者の方々や、彼らを迎え入れてくれた心優しい家庭の方々。戸別訪問でドアをノックして歩いてくれたすべてのボランティアのみなさん、生まれて初めて投票用紙を投じた若者たち、厳しい変化のさなかを耐え抜いてくれたすべてのアメリカのみなさん。
みなさんは、最良のサポーターであり、望みうる最高の支援者でした。永遠に感謝します。なぜなら、イエス、我々は世界を変えたからです。
私が今宵、スタート時点よりも、この国について明るい展望をもってこの舞台を去ることができるのは、我々の努力が多くのアメリカ人の助けになっただけでなく、特に、ここにいるような大勢の若い人たちに、自分たちには、変化をもたらす力があると信じ、自分たち自身よりも大きな目標を掲げる力になれたことです。
来るべき世代のみなさん。非利己的で利他的、クリエイティブで愛国的なみなさん。私は全国各地で、みなさんの姿を見ました。みなさんは、公平で正義ある、懐の深いアメリカを信頼しています。みなさんは、たゆまぬ変化とは、アメリカの特徴であり、恐れるべきものではなく歓迎するべきものであることをご存じであり、民主主義を推し進めるこのつらい仕事を、担う意欲があります。みなさんの人数はじきに、我々ほかの世代を超えるでしょう。結果として、未来は善き手にゆだねられると私は信じています。
同志アメリカ国民のみなさん。みなさんに奉仕することは、私の人生における栄誉でした。これで終わりではありません。現に私は、こうして一市民として、生涯みなさんと共にあり続けます。今、若者のみなさんや、心は若者のみなさんすべてに、大統領として最後のお願いがあります。8年前に、みなさんが私にチャンスをくださった時にしたものと同じお願いです。
変化をもたらす力があることを信じてください。それは私にではなく、みなさんにあるのです。アメリカ建国の文書に記された信念を曲げないでください。奴隷や奴隷廃止論者がつぶやいた論を、移民や入植者、正義のために戦った人々により歌われた精神を、国旗を異国の戦場から月面へうち立てた人々により再確認された信念を。いまだその物語が、書き記されていないすべてのアメリカ人の核心たる信念をです。
Yes We Can.
Yes We Did.
Yes We Can.
ありがとうございました。神のご加護が、みなさんの上にありますように。アメリカ合衆国の上にあり続けますように。
(会場拍手)
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