
2025.02.26
10年前とここまで違う 落とし穴だらけの“ERP to ERP”基幹システム刷新が抱えるリスクと実情
フリープ 高橋亮氏(全1記事)
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高橋亮氏(以下、高橋):よろしくお願いします。まずは私の紹介と会社の紹介をしたいんですけども。私、株式会社フリープの共同創業者の高橋亮と申します。
一番気になるであろう身長なんですけど、196cmあります。ダルビッシュと一緒です。現在はこの身長を活かして、エンジニアをやらせていただいてます(笑)。
(会場笑)
高橋:私たちの会社は株式会社フリープと言います。さくら(インターネット)さんに支えられてるんですけども、2012年にIMJ investment partnersさんから出資をいただきまして設立いたしました。代表の鮫島と私、そしてIMJさんが株主となっております。
そして現在鹿児島大学と共同研究契約を結んでおりまして、音声データの処理技術に関する研究というものをしております。オフィスは鹿児島大学の校内にあるんですけども、本社が枕崎のほうにありまして。本土でも最南端のITベンチャーじゃないかなと思っております。
そして現在、代表の鮫島をプロジェクトマネージャに据えまして、9人で開発を行っています。そのほかたくさんの方々に支えられて、鹿児島大学情報基盤センター小田謙太郎助教授だったり、IMJ investment partnersの方々よりたくさんの支援をしていただいてます。
サービス(の説明)に入る前に少し、起業するまでの話をしたいと思うですけど。代表の鮫島と私は学生の頃バスケットボール部で出会いました。
そこで代表のほうから「何かネット上でサービスをつくろうよ」と持ち掛けられまして、そのときに思いついたのが、アバタープラスネットショッピングです。
これが大体3年くらい前なんですけども、「これをつくろう!」というふうに最初なりました。
まだこのとき、ネットに関する知識というのが全くなくて、プログラミングの知識もなかったので「とりあえずつくろう」となって、何が必要かと思って急いでホームページビルダーを買いに走ったんですけども、 買ったその日に断念致しました(笑)。
(会場笑)
高橋:全く使えないというか……。そんなことはないんですけども……。自分たちに能力がないということに気づきまして、「ちょっとこれは違うぞ」ということで、他に何かサービスを考えようと。
高橋:その次に学生向けのSNSというものをつくりました。これが今の社名の由来にもなっている、学生向けのSNS「フリープ」というものです。これは鹿児島大学の学生を中心に約3000名ほどユーザーを集めました。大学生に特化した機能というものをとにかくたくさん盛り込んでいたものです。
例えば、大学の先生を評価する機能とかが、すごく大学の先生に嫌がられていたんですけども(笑)。
(会場笑)
高橋:「滑舌が悪いぞ」とか。「簡単に評価取れるぞ」とかそういうのを学生が書き込んでいました。そしてもう1個あったのが、過去問をみんなでアップロードして共有しようみたいなものをやって、すごく大学に嫌われまして。その後、大学に呼び出されて注意されました(笑)。
そして2012年、ブレークスルーキャンプというアプリ開発コンテストに出まして、そこで開発部門で3位を受賞して、IMJ investment partners様より出資いただいて起業という形でなんとかいくことができました。
高橋:そこで実際に発表していったサービス「声で繋がるSNS トークスペース」というのが、今回紹介するサービスです。
今までの既存のSNSというのは、大体文字であったり、もしくはインスタグラムのように写真であったり、最近だと動画であったりするんですけども。
このトークスペースは、音声で匿名で知らない人等がコミュニケーションをとるというサービスになります。音声ですので、実際にユーザーに「あなたたちにとってトークスペースって何なの?」って聞いてきました。
(ユーザーによる音声が流れる)
ユーザー1:俺にとってのトクスペはやっぱり支えですかね!
ユーザー2:トークスペースはもう私の生活の一部になってしまいました。
(会場笑)
高橋:いかにユーザーが粘着しているかがわかると思うんですけども(笑)。ユーザーさんがすごく熱心に使っていてくれてですね。今のように、普通に会話を楽しんだりとかもしくは歌を歌ったり、おもしろいネタを話したりというたくさんの使われ方をしています。
そういったSNSの側面とミュージックアプリという、コンテンツを聞くという側面を融合して、今までにない新しいユーザー体験を提供しているのがこのトークスペースです。そのなかで、3つの機能を紹介したいと思います。
「スペース」というのは音声掲示板をイメージしていただけるとわかるんですけども、ユーザーが好きな「スペース」という部屋を立てまして、そこにたくさんの方々が参加して、リアルタイムにコミュニケーションを楽しむというものです。
現在一番活発に使われているものなんですけども、夜中など大量の人であふれかえってみんなで会話をしているという場所になります。普通に雑談をするんですけども……。
(歌声が流れる)
高橋:こんな感じでですね、歌を歌っているユーザーさんがいたりですとか……。
(トークが流れる)
高橋:1人でラジオ番組をしてたくさんの人が聞きにくる、そういう使い方をするという。こんな、偏ったサービスではありますけども(笑)。
(会場笑)
高橋:非常にたくさんの使われ方をして、コミュニケーションの中でたくさんのコンテンツが使われているのが特徴の1つかなと思っております。
そして2つ目の機能がこのタイムラインという機能です。タイムラインは、ツイッターをイメージしていただけると分かり易いんですけども、フォローしたユーザーのつぶやきを聞くことができるのがこのタイムラインです。
実際には歌だったりモノマネだったりの投稿がたくさんあってですね、会話よりコンテンツを中心としたものがこちらです。そこには音声以外に投稿できるものもあります。
(音声を再生)
高橋:このようにスタンプに音声がついたもの。これ実はLINEさんより先にやっていたので、パクられたと思ったんですけど、もともとスタンプをパクったのは僕たちだったんで何も言えないんですけども……(笑)。
(会場笑)
高橋:このようにサウンドスタンプだったり、画像に音声をつけて投稿するという普通の音声以外にもこのような投稿も楽しめます。
そして3つ目が、プレイリストという機能です。スペースとタイムラインに投稿された音声で人気なものを集めて、聞きやすくしたものがプレイリストになります。このようにわかり易くカテゴリーというかアルバムにして、ひとつ10分くらいの音声にして、聞きやすくしたものがこちらになります。
(音声が流れる)
高橋:このようにラジオ番組みたいなものを、ユーザーさん同士でつくって、プレイリストというのに流して楽しんでおります。
トークスペースはこのようにスペースとタイムラインにたくさん投稿があって、その中からより良いコンテンツを抽出したものをプレイリストに集めて、そこでユーザーさんが聞いて「いいね」をする事で投稿する人のモチベーションを上げるという、こういったサイクルでトークスペースは成り立っています。
高橋:トークスペースのデータを少し紹介したいんですけども、現在月間300万投稿されています。そして、再生数でいうと月間3000万再生されているという状況です。累計でもう約2億再生くらいされてるんですけども、非常に活発に動いているサービスです。
そして、たくさんの企業と提携させていただいてるんですけども、まず有名声優さんとコラボしております。
某有名アニメの声優さんであったり、もしくはラジオ局ですね。MBC南日本放送さんと一緒にラジオ番組をさせていただきまして、番組内でトークスペースを使ってユーザーの声をラジオに流すという、そういった試みを約1年以上やらさせていただいてます。
そして、さくらインターネットさんですね。サーバを無料で提供していただいておりまして、先日油井さん(注:さくらインターネット、スタートアップ支援担当)に「フリープは(ストレージを)かなりたっぷり使ってる」なんて言われたんですけども、本当に支えられながら運営をしております。
そんな私たちなんですけども、「鹿児島からスタートアップをどう出すか?」みたいな話をされるんですけども。それが当然になるような、まずは「いかに成功している企業を出すか」というのが重要だと思うので、まずその1つになれるように、これからもどんどん攻めていきたいと思っています。以上です。ありがとうございました。
(会場拍手)
司会:質問タイムを設けたいんですけども。ゲストの方でもご来場の方でもどなたか。
質問者1:ちょっと、テクニカルな質問になっちゃうんですけども。あれだけの投稿が、しかも音声であるという事は、相当ストレージの容量が大変なんじゃないかなと思うんですけども、ざっくりとどのくらいディスクを使っていらっしゃるんですか?
高橋:どれくらいって言っていいのかわからないですけども、大学と今連携してるのでそこら辺はうまくやってですね。大量の音声データを蓄えております。
質問者1:1日どのくらいのユーザーさんがアクセスされるんですかね?
高橋:結構たくさんの方に使っていただいてるんですけども……。何でも言ってしまって怒られるかもしれない(笑)。
(会場笑)
質問者1:例えばテレビとかで盛り上がってるとか、そういうのと連動してアクセスが伸びたりとかいうのはあるんですか?
高橋:どちらかというと、日常と切り離した使い方が非常に多いです。トークスペースの中に友達がいて、その人たちに会いにいって話すという形なので、現実の世界とリンクしてるというよりも、みんなが集まる時間に集まるみたいな形です。
基本的に夜になったら多くなって、学校にいる時間は少ないとかっていう、そういった形ですね。なのであまり番組と連動とかはないですね。
質問者1:ありがとうございます。
質問者2:今のユーザー属性と、どの辺りの地域で多く使われているのかなと思ったんですけども。
高橋:ユーザー属性ですね。年齢でいうと、やはり若い方が多いです。少し女性の割合のほうが高いです。ユーザーの属性でいうと、やはり歌や声に興味がある方が多いですね。
声優志望の方であったりアニメ好きであったり、そういう方が非常に多くて、現在学生さんが多くそういった方々が集ってやっております。地域の偏りはそこまでないんですけども、関東が少し多いかなというイメージです。
質問者2:ありがとうございます。
質問者3:自分の感覚だと、1人で声を出してたりとかは恥ずかしいという感覚があるんですね。そういった人たちに対して、どうやってアプローチしていくのかをお聞かせ願いたいです。
高橋:テキストボイスという機能がありまして、文字を打ち込むとそれを音声にして読み上げてくれる機能というのも入っています。最初、声を出したくない方は文字で打って会話を楽しんでるというのがスタートですね。
そのあとに音声を録音してそのまま加工して投稿するという機能もあるので、生声が恥ずかしい方は加工してロボットの声にして投稿して、というのでちょっとずつハードルを下げるというか、そういった対策を打っております。
質問者3:ありがとうございます。
質問者4:ちょー好きです。僕、元koebuのディレクターをやってまして、マネタイズも頑張れるのかなとも思いつつ。そこで1年半以上、類似のサービスのマネタイズを担当していたので、この後よろしければいろんなサポートができるかなというところと。
声優では誰推しなのかということと、自分のキメ声でですね、最後キメていただきたいです。
高橋:とんでもないフリで何が何だかわからないんですけども(笑)。質問忘れちゃいました(笑)。
(会場笑)
高橋:マネタイズはですね、非常にいろいろなんですけども……。まず声優ですね。実は自分、声優にあまり詳しくないという……。「つくっておいてどうなの?」って思うんですけども。今勉強中でございます。キメ声……(笑)。
(会場笑)
高橋:ご清聴ありがとうございました!
(会場拍手)
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