CLOSE

プレゼンが上手くなる!5つのポイント|話し方のプロ・資料のプロが解説【カエカ 千葉様】(全2記事)

「あいつは小手先だけ」と評価されがちなプレゼンが上手い人 パワポ資料のプロが明かす、プレゼンでよくある誤解

クリエイティブカンパニー「シリョサク株式会社」が運営しているチャンネル『シリョサクTV』では、パワポ資料の作り方から仕事をもっとおもしろくするポイントまで、さまざまなコンテンツをお届けします。本記事では、プレゼンでよくある誤解について解説しました。
■動画コンテンツはこちら

プレゼンでよくある5つの疑問を解消

豊間根青地氏(以下、豊間根):どうも、シリョサクの豊間根です。今日も豪華なゲストをお呼びしております。カエカの千葉さんです。

千葉佳織氏(以下、千葉):よろしくお願いします。

豊間根:お願いします。後ほどあらためて自己紹介いただきます。

この動画は「プレゼン大喜利」と題しまして、スピーチ・プレゼンのプロである千葉さんと、プレゼン資料・パワポ資料のプロである豊間根とで、みなさんがプレゼンをする際によく出てくるような疑問に、バッサバッサと大喜利形式でお答えしていきましょうという企画です。

みなさんの仕事に活かせるTipsをお伝えできればと思っております。ということで、あらためまして千葉さん、簡単に自己紹介をお願いします。

千葉:株式会社カエカ代表・スピーチライターの千葉佳織と言います。私はAI診断とトレーナーの指導を掛け合わせた、話し方トレーニングサービス「kaeka」というものを運営しています。

これまで5,000名以上の方にご利用いただいていて、経営者の方、社会人の方、政治家の方などが、理想的な話し方を実現するために使ってもらっているサービスです。こういう大喜利をすると、豊間根さんとは共通点も相違点もありそうだなと思って、ワクワクしています。

豊間根:そうですね(笑)。千葉さんとけんかになるんじゃないかと、うっすら思っているんですけど。それはそれでおもしろそうだなという気もしているので、楽しみです。今日、千葉さんと答えていく5つのお題がこちらになります。この5個のお題について、僕と千葉さんで熱い討論をしていこうと思っております。

プレゼンでありがちな誤解

豊間根:ということで、1つ目のお題が、「プレゼンにまつわるよくある誤解」ですね。じゃあ千葉さん、お願いします。

千葉:私はこちら。「資料から作るはNG」です。スピーチ・プレゼンの時もそうなんですけれども、結局は時間や声や全体の情報が、どういう順番で流れるかわかってから、資料や物に落としていくことが重要だと思っているんですよね。

ただ、「プレゼンを作ってしまえば、もう完璧に話せる」と思ってしまっている人がすごく多いので、これが私は「プレゼンにまつわるよく誤解」だなと思います。

豊間根:いやー、ありますね。僕もよく、「いきなりパワポを開くな」と言いますし、1回言いたいことを文章として書き下しましょうとか。あるいは、「壁に向かって1回話してから、必要なものを作りましょう」ということをいつも言っていて、僕もすごく共感する部分ですね。

千葉:本当にそう思います。

プレゼンが上手い人を「小手先だ」と評価

豊間根:僕はちょっと別の角度から書いてみました。「プレゼンはセンスと小手先」。「俺はセンスがなくてプレゼンは得意じゃないからどうしようもないよね」という感覚を持っている人が多いんです。そういう人に限って、「プレゼンだけうまくてもしょうがねえだろ」みたいな。

プレゼンがうまい人って、やはりなんだかんだ人を動かせるので、昇進しやすかったり案が通りやすいじゃないですか。それを「あいつは小手先だけだ」みたいな評価をすることがけっこう多いんですよ。



千葉:これは本当に、話し方も共通だと思います。話し方も、「もともとうまい人なんでしょ」と言われる世界だったり、「私はもうずっと苦手です」とおっしゃる方が多いんですよ。なので、すごく共感しますね。

豊間根:やはりある程度再現性のあるテクニックだと思っているのと、人に物を伝えるのが上手な人が仕事でうまくいくのは、そりゃそうなんですよね。だから、みんな必要なら練習するべきだと思っているので、そういう意味で「小手先じゃないよ」ということを書いてみました。

プレゼンは言葉と音声・動作でできている

豊間根:ということで、2つ目のお題は、「プレゼンするなら、最低限これだけ押さえろ!」ということで、絶対必要な要素やポイントについて、千葉さん、発表をお願いします。

千葉:「プレゼンは言葉と音声・動作でできています」ということです。どこかだけに着眼するというのではなくて。

全体として、「じゃあこの資料があるんだったら、自分はこういう言葉で伝えられるとわかりやすいよね」とか、相手の反応を見ながら掛け合いをしてみようね」というところも含めて、自分がどういう情報を使っているのかというのを理解して、より良くしていくのが重要だと思うんですよね。

豊間根:なるほど。そもそも、この3つでできているということを認識していない人もいそうですね。例えば「動作も関係ある」ということを認識せずに、直立不動になっちゃうとか。

千葉:そうなんですよね。資料を作っていくこともすごく重要ですし、「その資料をどう活かしていくのか」も同時に考えていくところは、「これだけは押さえろ!」というポイントだと思います。



豊間根:僕はけっこう、言葉と音声を切り分けて考えることって、あんまりしていないかもしれないですね。

千葉:確かに、私たちは「話し方」というサービスなので、そうかもしれないですね。視覚情報で見る言葉と、聴覚情報で聞く言葉は若干変わってくるので、そこの組み合わせ方を考えられると、わかりやすさは作れるんですよね。

とりあえずプレゼンすることが目的になっていないか

豊間根:おもしろいですね。やはり認識しないと変えられないですものね。僕はちょっと別の角度で、「キメヘン」という言葉があります。これはシリョサクの造語で、世の中に広めようとしている言葉なんですけど、「聞き手・メッセージ・変化」の略なんです。

誰が聞き手で、何を伝えたくて、どういう変化を起こしたいのかという、この3つを定義すします。プレゼンしなくても、PDFにして送るみたいな資料も、「キメヘンが決まらないと、良し悪しの定義ができないよね」というのがシリョサクの思想なんですよね。

千葉:確かに。

豊間根:これがわからなくなりがちなんですよ。とりあえずプレゼンすることが目的になって、30分だらーっと話し続けて、「え? で、要するに何がしたいの?」と言われて、「えーと」って口ごもるみたいな。誰に何を伝えてどうなってほしいかが定義できていないから、自分自身でも何を目的にやっているのかわからなくなるんですよね。

千葉:当たり前だからこそ忘れがちなんですよね。

豊間根:そうなんですよ。資料を作るとかプレゼンをするのは目に見えるので気を取られがちなんですけど、本質は目に見えない領域にあるというのが、一番ポイントなのかなと思っています。

千葉:めちゃくちゃ大事だと思います。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • コンサルが「理由は3つあります」と前置きする理由 マッキンゼー流、プレゼンの質を向上させる具体的Tips

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!