2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO Lecto株式会社(全1記事)
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小山裕氏:督促・回収のDXを推進しているLectoと申します。よろしくお願いします。さてみなさん、債権の「督促」「回収」と言えば、どのような場面を思い浮かべられるでしょうか?
支払いの遅れている人に対して、コールセンターの人がひたすら電話を掛けまくるとか、あるいはひたすら手紙を送りまくるとか、おそらくそんな場面を想像されるのではないかなと思います。
実際、そのように人と紙中心の運用が戦後からずっと行われている現場で、しかもなかなか払ってもらえない。クレームも多くてストレスフル。回収率を上げたくてもぜんぜんシステム化できていないし、効果測定もできない。現状の督促・回収業務は、アナログでボトルネックが多いと言えます。このような課題感は、もちろん大手もベンチャーもまったく同じです。
ちなみに、他方で今の督促のあり方は、実は督促される側もストレスが大きくて、UXも悪いものになっています。もちろん前提として、支払いに遅れるのは良くないことなんですが、例えば、督促の電話を掛けたところで、応答率は10パーセント以下だと言われています。
また、そもそも延滞の約80パーセントが「うっかり忘れ」であるというデータもあります。ですから、これまでのように支払い期限に遅れた人に対して、コールセンターの人が「返してください」と一斉に電話をしていくやり方は、実に非生産的なんです。
ちなみに、近年金融サービスの小口化・多様化が進んでいます。「◯◯Pay」での支払いが当たり前になってきたり、BNPL/後払いで物を買うようになったり、さまざまな決済手段が世の中に登場してきています。ですから、効率的で体験の良い督促・回収がますます求められる時代になってきていると言えるでしょう。
そこで我々Lectoでは、督促・回収を自動化・効率化し、督促体験そのものを変革する「Lectoプラットフォーム」というプロダクトを開発・展開しています。
どんなものかというと、まずご利用いただく事業者さんは、自社の顧客データ、債務者データを我々のプロダクト上に連携していただきます。CSVでもAPIでもけっこうです。それだけでプロダクトの画面上で一元管理することができます。
その上で督促の設定なんですが、まず「どのような内容で督促をしたいか」というテンプレートの設定をやっていただきます。画面ではメール自動督促のやり方をお見せしているんですが、事前に「こんなタイトル、こんな内容で督促したいよ」というのを自由に設定いただけます。
その上で、督促内容をいつ(何日・何時に)督促したいか、督促アクションの設定をしていただきます。例えばこの画面上では、「支払い期限超過5日後の、お昼の12時半に督促をしたい」という設定をしています。
そのような設定をするだけで、テンプレートの内容とこのタイミングで、自動で督促連絡が実行されるというわけです。
今、お見せしたのはメールの自動督促の画面でしたが、自動架電督促やSMS送信の機能もまったく同じような手順で、非常に簡単に使っていただけるものになっています。
そして、我々のプロダクトを使っていただければ、債務者セグメントごとに督促の出し分けができるようになります。
例えば延滞の常連のような方、あるいは金額が多い方、年配層といったみなさんに対しては、支払いの期限前からメールやSMSでリマインドをセットしておく。そして実際に延滞が発生してしまったら、電話でもフォローしようという設定ができます。
他方で、うっかり忘れの方や金額が少なめな方、もしくは若年層のみなさんに対しては、そもそも電話督促をせず、メールとSMSのみでリマインドを実施。そしてできれば、SMSに支払い用のバーコードも一緒に添えてリマインドを送ってあげる。そんなことをしていくわけです。
ですから安心してください。もし紙のコンビニ支払い伝票をなくしてしまったとしてももう大丈夫です。
このように、顧客体験も考えた督促の出し分けを行うことによって、回収効率と回収率が大きくアップします。以上のように、自動督促やルール設定のご説明をしたんですが、督促・回収で必要な機能は、他にもオールインワンで使える非常に便利なプロダクトになっています。
実際の導入先の実績です。「督促・回収業務のアプローチ量は3倍になった」「担当人員の稼働時間は半分になった」「実際の回収率は10パーセントも向上した」。このような具体的・定量的な成果がすでに出始めています。
また、我々が見ている領域は金融領域だけではありません。リテール系のサブスクやリースのように、月額の課金の回収が必要な事業者さん。あるいは保証料・保険料、電気・ガス・水道料金、不動産・賃貸料金、電話・ネットのような通信料金。こういった幅広い業種、業態、産業のみなさまから引合をいただくに至っています。
ですからTAMも非常に大きく、国内だけでも80兆円以上あると推計しています。実際、トラクションのほうも非常に順調に推移していまして、我々は今、足元では取扱い債権額が200億円を超えました。これは昨年対比で400パーセントの成長です。
そして実は、我々はまだ事業開始から2年半なんですけれども、すでに年間売上高は4.2億円以上あります。ずっと右肩で成長していますし、大手さんへの導入もどんどん進んでいますので、今後ますます伸びていくことは確実だと自信を持って言えます。
以上のようにLectoが、人と紙中心で行われてきた督促・回収を、ワンストップでデジタル化して、Lectoが督促する側・される側両者の体験を劇的に変革していきます。
「今まで自分の心を削りながら一生懸命督促をした。がんばってきた。だけども報われない」。そういったことはもうやめましょう。もっと楽しいことに時間を振り分けていきましょう。そんなかたちで、世界を変えたいと思います。ありがとうございました。Lectoでした。
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