
2025.02.26
10年前とここまで違う 落とし穴だらけの“ERP to ERP”基幹システム刷新が抱えるリスクと実情
オーナー不在のプロダクトを引き継ぎ、どうやってコミュニケーションを改善したか(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
山田和樹氏:よろしくお願いします。株式会社CAMPFIREの山田と申します。今日はプロダクトオーナーとしてのコミュニケーションについてお話をしたいと思います。
最初に自己紹介をさせていただきます。私は大学院でずっと社会心理学の研究をしてました。そこからちょっと関心が変わってファッションの勉強をしていたのですが、クラウドファンディングに興味が湧いたことから、今のCAMPFIREという会社に入りました。
CAMPFIREには4年くらいいて、クラウドファンディングの資金調達のお手伝いをしてました。そこから現職になります。現在は「polca」というプロダクトに携わっているんですが、これが初めてのプロダクトオーナーとしての経験となります。
ちなみにpolcaをご存知の方、いらっしゃいますか?
(会場挙手)
あ、けっこういる! ありがとうございます。ダウンロードして使っている方はいますか?
(会場挙手)
まだまだですね……がんばります(笑)。
polcaはスマートフォンのアプリで、気軽にクラウドファンディングを始められます。審査もなくて、30秒ぐらいですぐにはじめられるというのがウリです。
「お金を通したコミュニケーションをなめらかに」というコンセプトで一昨年リリースしまして、少額のクラウドファンディングサービスとして注目されてたりするんですが。polcaのアプリ自体よりも、学生なんかが「MacBook欲しい」とかつぶやいているのに対して、お金を払ってくれる「polcaおじさん」がけっこうメディアに取り上げられていたりします。
polcaのリリースに際しては、なんだかんだありました。2年前に突然、弊社代表の家入(一真氏)が「CAMPFIREのスマホアプリを作りたい」とか言いだしたんです。その後、なんだかんだあって、突然アプリの名前が「polca」に決まりました。
polcaの投資家向けの資料についてSlackで知らされたんですが、5月リリースって書かれていて、みんなちょっとビックリしていました。4月になるとティザーサイトが公開されて、速報がTHE BRIDGEさんに書かれ、そこでは6月リリースって書いてありました。
でも、結局6月になってもやっぱりリリースできなくて。7月になってもできず、ちょっとあせっていたんですが、8月のお盆前にはようやくリリースができました。
リリースしてからもなにかとバタバタしてたのは、プロダクトオーナーという人がいなかったのが原因でした。代表の家入が抽象的なことで「すごくやりたい、やりたい」と言っていて、だれもなにも決められない状態が続いていたんですね。
結果polcaをリリースしてからも、10人ぐらいのチームでつくってました。でもスピードがぜんぜん出なくて。(更新版の)リリースもあまりできていなかったんです。その理由としては、家入の思想が高次すぎるってのもあったんですけど、(プロダクト)オーナーや予算を持つ人間がいなくて、責任の所在がけっこうあいまいだったことにあったかと思います。
なので、なかなか機能実装の優先順位がつけられなかったんです。今は事業部制になって、エンジニアとデザイナーなど5人ぐらいのチームがあって、僕がプロダクトオーナーとして全部決めて行うようにしてます。
僕がプロダクトオーナーとしてなにをしているかと言うと、まずはそういうバタバタした状況が続いたので、リーンキャンバスみたいなのを使ってコンセプトを決めなおしました。エンジニアとデザイナーを含め、だいたい3日ぐらい話し合ってコンセプトを明文化して、目線をきっちり合わせました。
僕が意識していることが、毎日みんなに会って、15分くらいを基本に話す時間をつくってます。例えば「今日は二日酔いでつらい」とか「ここの実装がつまってます」とか。そんな感じでざっくばらんに弱音をはきだして、アイスブレイクして会議をするってことを心がけています。Slackでも雑談しまくっています。仕様やアイデアから、他愛のないことまで、延々とディスカッションしていて。
(スライドを指して)この画面はちょっとアレですけど。「新しい機能の名前をどうしましょう?」といって、グダグダ4時間ぐらいSlackしてました。僕としては、プロダクトオーナーとして「今回はこうしたい」っていう、方向性をちゃんと積極的に発信するようにしてます。
polcaはお金を介したコミュニケーションをなめらかにするアプリケーションなので、まずは自分たちのコミュニケーションをちゃんとなめらかにしようと意識したんですね。
それで開発のスピードも上がって、いろいろ機能も追加でき、リリースから1年ぐらい経ちますが、最初の月から350倍ぐらいに流通額が伸びていて、圧倒的な成長が維持できています。
以上です。ご清聴ありがとうございました。
(会場拍手)
2025.03.25
減点を恐れてモチベ低下、果ては離職も… あらゆる“会社の害虫”を大繁殖させる「ラスボス」の正体
2025.03.21
マネージャーの「自分でやったほうが早い」という行動で失うもの 効率・スピード重視の職場に足りていない考え方
2025.03.24
最悪の場合、組織を死に至らせる“会社の害虫”とは 誤った意思決定や品質不祥事を招く要因
2025.03.25
ムダな仕事がなくならない“マッチョな職場”を変えるには 近年の過度な「KPI主義」が組織に与えた影響
2025.03.24
気づけばモラル崩壊……人材育成に無頓着な企業の末路 業績アップや採用にもつながる“人への投資”の重要性
2025.03.19
組織をダメにする“害虫”の正体は間違った思い込み AIやDXなど手段のみにこだわるダメ上司の見極め方
2025.03.21
査定時期に上司から1年前の失敗を指摘される理不尽 変えられない過去を議論する「成果主義」の弊害
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.03.24
AIの進化が行き着く先は「イノベーター」へ ChatGPT開発者サム・アルトマン氏 × 孫正義氏が語る、人工知能変革期の未来
2025.03.27
交渉で「落としどころを探る」という考えは捨てるべき プロが教える、チャンスを逃さない条件交渉のコツ
2025.03.25
減点を恐れてモチベ低下、果ては離職も… あらゆる“会社の害虫”を大繁殖させる「ラスボス」の正体
2025.03.21
マネージャーの「自分でやったほうが早い」という行動で失うもの 効率・スピード重視の職場に足りていない考え方
2025.03.24
最悪の場合、組織を死に至らせる“会社の害虫”とは 誤った意思決定や品質不祥事を招く要因
2025.03.25
ムダな仕事がなくならない“マッチョな職場”を変えるには 近年の過度な「KPI主義」が組織に与えた影響
2025.03.24
気づけばモラル崩壊……人材育成に無頓着な企業の末路 業績アップや採用にもつながる“人への投資”の重要性
2025.03.19
組織をダメにする“害虫”の正体は間違った思い込み AIやDXなど手段のみにこだわるダメ上司の見極め方
2025.03.21
査定時期に上司から1年前の失敗を指摘される理不尽 変えられない過去を議論する「成果主義」の弊害
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.03.24
AIの進化が行き着く先は「イノベーター」へ ChatGPT開発者サム・アルトマン氏 × 孫正義氏が語る、人工知能変革期の未来
2025.03.27
交渉で「落としどころを探る」という考えは捨てるべき プロが教える、チャンスを逃さない条件交渉のコツ