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なぜ人は誘惑に負けてしまうのか(全1記事)
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DaiGo氏:こんにちは。メンタリストのDaiGoです。今回は1つ面白い、面白いというか非常に興味深い心理学の実験をご紹介したいと思うんですけど。実験というか、理論ですね。紹介したいと思うんですが。
これはですね、スタンフォード大学のまわしぶという人が行なった、提唱した理論なんですけど、人間はどういうときに誘惑に負けやすくなるのかということが実はわかっているんですね。
どうですか、みなさんも誘惑に負けたりします? 僕も時々誘惑に負けることはありますけど。例えば何か勉強しなくちゃいけなくて色々作業してたりとか、ノートを取ったりとかしているときに、ふとゲームをしちゃったりとか、他のことをやったりとか、そういう誘惑に負けるというのはどういう状態で起こるのかということが実はわかっているんですね。
どういうときに起こるのかと言うと、何かをしながら作業しているとき、つまり1つのことに集中しているのではなくて、他のことに気が逸れたりだとか、2つ以上のことを同時にやっているときというのは、人間は誘惑の弱くなりやすい、誘惑に負けやすいということがわかっているんですね。
例えば、実験では、携帯電話の番号、例えば友達の携帯電話とか、あるいは、なんでも良いのですが数字ですね、実験では携帯電話の番号を思い出しながら、メニューを選択すると、カロリーの高いチョコレートケーキを選ぶ人がなんと50パーセントも増えちゃったんですね。
つまり、ダイエットしなくちゃいけないと思っている人でも、携帯電話の番号を思い出しながらだとか、何か考え事をしながらメニューを選ぶと、自分がダイエット中だという目標を忘れてしまって、カロリーの高いチョコレートケーキを選んでしまったんですね。
他の例を挙げると、例えば、なんとなくぼんやり歩いている場合というのは、いわゆるキャッチに引っかかりやすくなります。キャッチとか店頭販売に引っかかって、物を買ってしまいやすくなる、無駄遣いしやすくなったりしますね。
何かをしながら、2つ以上のことを同時にやっているときというのは、誘惑に弱くなりやすいということがわかっているんですね。ですから、もし誘惑に負けたくないと、今誘惑に負けない状態を作りたいという場合には、是非2つ以上のことは同時にやらないで、1つのことずつ、1つずつことを進めていくようにすると、誘惑に負けづらくなります。
だから勉強とかする場合も同じです。一生懸命頑張ろうと思っている人ほど、数学もやって国語もやってこれもやってっていう風に色々な科目だったりだとか。ビジネスマンのこともそうですね、先方に電話をかけながらメールを打ったり、次はあれをして、これをしてっていう風に色々なことを考えながら作業すると誘惑に弱くなりやすく、誘惑に負けやすくなると。
だから、AもやりながらBもやってCもやらなくちゃいけないって思っていると、結局AもBもCもやらないでゲームしたりだとか、お菓子を食べてしまったりだとか、関係ないことをやるようになってしまうわけですね。
ですから、何かをやる場合には1つだけ、1つのこと以上を頭で考えないようにして、あるいは横に置いておいて、やってみてください。そうすると誘惑に負けづらくなるということがわかっています。是非試してみてください。メンタリストのDaiGoでした。
(編集協力:伊藤勇斗)
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