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男女のセクシーさ、とは何でしょう(全3記事)

「包茎を作った男」高須院長が整形産業について語る

美容整形外科の高須クリニック・院長を務める高須克弥氏と漫画家の西原理恵子氏が、トークイベント「村西とおるのナイスな夜~男女のセクシーさ、とは何でしょう~」に登場。高須氏が考案した「早く美人にできる整形技術」が韓国に渡り、韓国の整形美人が皆同じ顔になってしまったエピソードなど、整形手術にまつわる出来事について振り返ります。日本の男性に対しては「包茎を治さない人は人間じゃない」という概念を流行らせた高須氏。多いときには1日に300人もの男性の包茎手術を行なっていたそうです。レーザーメスで包皮を焼いた煙で火災報知機が反応したり、同じビルに入っている会社から「人を焼く臭いがする」といった苦情が届くなどの珍エピソードについて語りました。

1日に約300人の包茎手術をした

村西とおる(以下、村西):皆様、お待たせいたしました。お待たせしすぎたかもしれません。ご案内したいと思います。たくさんの拍手でお迎えくださいませ。西原先生、高須院長でございます。

(会場拍手)

どうぞ。どうぞお座りください。本当にね、皆さん、このすばらしいカップルのことは、しょっちゅうテレビのCMなんかでご覧いただいてると思います。本当にお似合いのカップルでございますけれども。

本日はありがとうございます。また西原先生、本当にお美しいですね。いつまでたってもお美しい。

西原理恵子(以下、西原):いや、全部医学の力で。

(会場笑)

村西:高須先生、何かあればすぐ飛行機で飛んでいったり、災害地やネパールとか行かれましたよね。そういうのすごいですよね。

西原:ダライ・ラマ猊下のところに参りに行って、これから毎年ずっと医学生を応援し続けて、西洋医学の医者を出し続けるって。今、チベットでは呪術の医学しかなくて。

だから、1人医療従事者が生まれれば、その人が100人を教えられるから、チベット人の大きな医者の軍団ができるって。それでもう1回チベットを再興できるかもしれないからって言って。

高須克弥(以下、高須):ダライ・ラマ猊下が国に帰ることができたら、わしら、国の父の友達になれる(笑)。

西原:日本の医大生になる人にも奨学金は出していますね。

村西:先生のそういった側面は皆さんごご覧いただけていないかもしれませんね。

西原:だってこの人ですよ? 包茎を作ったの。で、日本中の男を恐怖のどん底に陥れて。おもしろいほどお金が入ったんだって。

高須:うん。だってね、産業は作らなきゃなんないんですよ。ほっといたらいつまでたっても美容整形って同じことばかりやってるんですよ。

よく考えてみたら、世界中で包茎の手術ってやってないのはね、アジアのわれわれの地域だけなの。回教徒も、ユダヤ教徒も、みんな割礼をやってるの。これを全部やったら、計算したら6,000万人くらい……。

それで、イエスキリストも包茎だったの。「包茎を治さない人は人間じゃない」くらいになって、AV女優との対談になって、「どういう男性が好きなの?」「どういう人でもいいけど、包茎だけはいやです」って答えて。それからどんどんブームになって、1日300人くらい手術してましたね。

レーザーメスで切った皮の煙で火災報知機が反応した

村西:そんなにですか。現在でも?

高須:いや、もういつの間にやらみんな草食系になっちゃって、あのイワシの大群はどこに行ってしまったって感じなの。

(会場笑)

西原:日本で包茎手術して、「包茎だと男じゃない」って流行らせたら、それが今、韓国って徴兵制じゃないですか。徴兵されるときに全員包茎手術させられるんですよ。つまり韓国男性にものすごく迷惑かけてて。この人1人で。

高須:短時間で包茎を治すノウハウってのを作って、1セットで。1日300人やるとね、レーザーメスで切った包茎の皮の煙が、ダクトを通って火災報知機に反応するんですよ。

(会場笑)

高須:それで違う方向に流したら、今度はビルに入ってる商社の人たちに、「このビルで人を焼く臭いがする」って言われて。

(会場笑)

高須:大変だったんですよ。

西原:あとは、プチ整形とか、早く美人にできる定義ってのも全部作っちゃったもんだから、それが韓国に渡っちゃったから、韓国の美容整形全部同じ顔になっちゃって。

この人1人で韓国に相当な迷惑をかけてるんですね。一番迷惑をかけてるの、この人かもしれない。慰安婦問題どころじゃない。

高須:金大中(キム・デジュン)大統領より以前は、韓国は美容整形をした人間だってわかったら、パスポート取り上げてたの。だからこちらへ来て整形して帰した後で、面倒見るのに日本に留学してる韓国の学生たちを一生懸命教育して。

こうやって糸縫って処置するよ、ってやってる内に、だんだん上手になっちゃって、韓国でやるようになって、こそこそでやってたところを、金大中大統領の政権がひっくり返したの。前の政権がやってたことの、全部逆のことをやったの。

美容整形を国産みたいにしてやっていって。次の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領、自分がやっちゃって国会出てきちゃったもんだから、もう歯止めきかないですよ。

西原:韓国人は親切なんで、目の整形をしたら勝手に鼻も高くしてくれます。バリューセットなんで。

(会場笑)

高須:今なら何をやっても二重がついてくる。

西原:ついてくるんですよね! 鼻ちょっとしたら、目こんな二重になっちゃうからちょっと行くときは気をつけて行かないとね、すごい顔になって帰ってきますから。

若い世代の整形に対する認識は「メイク感覚」

村西:今、整形に対して、抵抗のない女性はたくさんいますか?

高須:若い子たちはもうメイク感覚でしょ。僕たちの世代から少しずつ教育ができてて、あんまり悪いことだと思わなくなったんだけど、僕たちより前の世代は、根強い抵抗がありますね。

村西:整形が一般的になってきたのはだいたい何年前からですか?

高須:そうですね、昭和天皇がお亡くなりになるくらいのところまでは、美容整形大反対が主流でしたね。そのころ僕、『大人の絵本』で黒木香さんと一緒に絶倫院長ってやってて。

(会場笑)

高須:ますますこれで、ひんしゅくを買ってね。

村西:当時、1986~7年くらいに、これから売り出そうと思っていたあるタレントが、ある日突然片目に眼帯をしてきたんですよ。

で、「君どうしたの?」って言ったら、「父親に殴られた」って言ってね、父親にこんなふうに暴行されたって言ったんですよ。「ひどい父親だね」って。翌週こっちの眼帯取れてね、こっち眼帯してきたんですよ。

僕、頭にきてね、とんでもない父親だなと、何か言いに行こうと思ったら、メイクさんが、「ちょっと」って。「あれ整形ですよ」って。初めてそのときにね、ああ、こんなふうに整形ってしてるんだなって。

高須:それね、ちょっと僕に相談してくれれば、いくらでも切り抜け方あるんですよ。目の具合が悪い、逆さまつげの治療してくるって。それか、鼻の場合、蓄膿症で治療しなければいけないって。

村西:これもね、「親父に殴られた」って言うからこっちもおかしくなっちゃうんですよね。

(会場笑)

美容整形外科医は「医者のクズ」と呼ばれていた

高須:整形したって言っても、監督なら許してくれるはずなんだけど。整形はね、僕たち「医者のクズ」って言われてたんですけど、それ、理由があるんですよ。

「医者は病人しか扱っちゃいけない」っていう不文律が、ヒポクラテスの頃からあるんです。で、病人でないやつしか扱っちゃいけないのが、美容外科なんですよ。どこも悪くない人を対象にするわけですよ。

もちろんね、心の病気の方もいらっしゃるんだけど、心の病気の方はやるとね、どんどん深いところにハマるから。

西原:そう、信じられないプロテーゼが鼻に入ってる人はそう。やってくれる病院に行っちゃうんですよ。

村西:先生、例えばあそこの赤坂の韓国クラブとかに行くと、ピノキオみたいな鼻をした人がいるでしょう。鼻なんか三角定規みたいな。ああいうのっておかしいなーって……。

高須:あれは文化の発達途中なんですよ。日本でも一時期あったでしょ。一点豪華主義っていうの。サンダルはいててもヴィトンのバッグ持ってるとか、不相応な、一点だけ豪華絢爛ないいものを身につける。で、「鼻だけベッカムにしてください」って来る人いるんですよ。

最終的に全部ベッカムにすれば当然モテるんだけど、それは我慢して、一生懸命働くんですよ。高須クリニックって創立から今年で40年目なんですけど、1つずつ1つずつ集めてる人たちのために、40年前とぴったり値段が緒なんです。

お金が貯まって来たときに、インフレで値段が3倍になってたら大変でしょ。もっとね、おばあちゃんの値段と孫の値段と鼻高くする値段が同じだと聞くと、おばあちゃんがすごい驚く。孫と同じ値段~!

(会場笑)

「卑猥な映画に出演してる」と学会で問題になった

村西:整形に来られるお客様の中で、どういう方が一番多いですか? どのようなお悩みで……。

高須:僕が開業したときはね、40年前ですからね、処女膜整形がいっぱい来たの。僕、処女膜整形は名人なの。それで、どんどんどんどん処女が、気持ち悪い人になってしまって、いい年こいて処女だって言うとみんな怖がってモテなくなっちゃう。

で、なくなっちゃったんだけど、あれは代々木忠監督か、愛染恭子さんの。あの方が、僕と仲良くなって、「うちの愛染の処女膜作ってくれ」って。「あ、いいっすよー」って。

これ1つ約束なんですけど、「金を払うからちゃんとそれをビデオにおさめさせてくれ」って言って、で、「いいっすよー」って言って、やってるとこ全部実写で撮ったの。

そしたらそれがちゃんと劇場映画の一部になって、『サバイバル』っていうけっこう流行った映画に。で、僕の顔も映して、手術やってる。本当はモザイクがかかって映画公開されたんだけど、編集する前の数字がパカパカパカパカ出てくるやつ。

あれがものすごく売れたらしくて、形成外科学会ってのが当時あったんですけど、そこで問題になって、高須はAVに出てるって言って。

(会場笑)

高須:「卑猥な映画に出演してる」って。それでね、除名って決められちゃって。けっこうサボってたんですけど、すぐ連絡が来て、弁護士と一緒に北海道で学会やってたんですけど、駆けつけて、理事たちが集まってるところで、「私のどこが悪いですか? 卑猥な映画って言ってますけど、どなたが確認したんですか?」って。「わしは見とらん」「わしも見とらん」って誰もいないんですか!」って(笑)。

「それでなんで僕を処分できるんですか?」と。そう言ったら「あんた見たって言ったじゃないか」って、理事長が。「言わないでくれ」とかやってる内にどさくさにまぎれて議事録抹消。

女性器が2つある女性

村西:先生ね、あそこが2つある女の子がいたんですけど、よく、一般的にあるんですけど。その彼女がね、それがとてもショックで、死にたいみたいな話になったんですが、お母さんにそれを言ったら、「何をあなた言ってるの」と。

「人間は目も2つ、鼻の穴も2つ、耳も2つあるじゃない。これはあなたにね、神様が幸せを普通の人の倍プレゼントしようとして捧げてくれたもんなんだよ」と。

「それなら、AVしかないな」と。ところがね、当時はそういうのを修正してからしか見せられなかった。デンマークに行きまして、あそこにストロイエという世界で初めてできた歩行者天国があるんです。そこで「駅弁」で彼女を撮ったんです。

さあ発売するってことになって、修正しなきゃいけない。修正したけれども、思ったように上手く見せることできないから、なんだか「嘘」みたいな話になっちゃって…。あまり話題になることはありませんでした。

そして彼女、ストリップの世界に入って。これなら自分は評価される、と。高知県の方の温泉でスタートしたんですが、その一番最初の日に来たお客さまが、九州で10本の指に数えられる程の、とても大きな建設会社の、若社長だったんです。

この若社長が、高知県の老舗の温泉宿の修復工事に来たときに、たまたまストリップで彼女を見て、「まんこ2つある!」っていうのが衝撃だったんですね。

彼女をどうしても手に入れたいということで、それから1年、ずーっと彼女を追っかけたんです。そして、なんと1年後、結婚したんです。それで、子供5人ぐらい作った。九州の名だたる企業の社長夫人になってますから。栄達を極めたと。

そういう、一般的には不幸に思いがちなことを不幸と受け止めず、考え方でどうにでもなるってね。おまんこ2つがとんでもない幸せをもたらしてくれたんです……。

高須:世の中がすごく画一化されちゃって、異形のものを排除しようとするでしょ。小人のプロレスとかね、子供の頃に、蛇女とかろくろ首とか奇形の人、いっぱいいたでしょう。

僕、あれ見るのワクワクしてすごく楽しみだったんですよ。あの人たちはすごくかわいそうな人だってことに勝手にみんながしてるけど、あの人たちはあれで食べてたんですよ。

だから小人のプロレスなんかすごくおもしろくて、彼らも仲間とそれなりにその世界で誇りを持って生きている。こっちで勝手に決めちゃって、「あれは異形のものだから、排除しよう」「いなかったことにしよう」って。

「奇形」だとかね、「保護する」とかね。かえってみんなが同情して、気の毒ですねって。そんなことしてあげるよりね、その人の特技だって1つの才能だって認めてやって、生きてけるようにした方がどれだけ幸せかというね。

高須:ちんぽがね、2本ついてるやつもいるの。どっちを取りますかって。大体小さいですよ。かたっぽはおまけなの。多指症っていって指が余分にある人もいるけど、たいてい切ってもそれなりにかっこがつくんですよ。

西原:じゃあ2本あったほうが得じゃない?

高須:指でもね、6本あったって何も悪くないですよ。ただ、5本が当たり前だって言ってるから。鼻が2つあるのが普通だってなったら、1つある人は奇形だから、一生懸命作ると思いますよ。 

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