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子どもと部下を動かすベストな叱り方とは?(全1記事)
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DaiGo氏:こんにちは。メンタリストのDaiGoです。今回は相手を思い通りにコントロールする「強化の法則」という原理をご紹介したいと思います。
強化というと、心理学に詳しい方とか、勉強している方とかおそらく聞いたことがあると思うんですけど、簡単に言うと「アメとムチ」みたいな考え方ですね。
どういうことか説明しましょう。たとえば悪いことをしたときに、親だったら叱りますよね。悪いことをしたら「やめなさい」と。
でもいいことをしたら褒めますよね。「すごい! がんばったね!」と。これはどういう意味があるかというと、いいことをしたときに褒められると「これをやれば褒めてもらえるから、これをたくさんやろう!」とか、積極的にやろうと思うわけです。
逆に悪いことをしたときに叱られる。嫌なことがあるとどうなるか。というと「これをやると悪いことが起こるから、嫌な気分になるからこの行動をするのはやめよう」というふうに思うわけです。
これはいわゆる強化の法則というものですね。「アメとムチ」というわけですよ。じゃあ、何が言いたいかというと、どのタイミングで叱ればいいのか、どのタイミングで褒めればいいのかということをご紹介します。
実はマウスを使った実験ではですね、たとえばマウスがパズルや迷路を抜けることができたときに、ご褒美としてエサを与えると迷路を抜けやすくなったりとか。
動物園もそうですよね。ネコとか犬でも、芸を仕込むときもこちらが望むとおりの芸ができたらエサをあげると。そうやってどんどんどんどん芸を覚えていくわけなんですけど。
これ実は人間にも当てはまるんですが、褒めるとか叱るっていう行動は“なるべく早くやらないと効果がない”ということがわかってるんです。
たとえばマウスだったら30秒以内に報酬を与えたりとか、あるいは罰を与えるっていったことをしないと、この強化の法則は成り立たないっていうことがわかってるんです。
人間はさすがに30秒までは短くないですが、5分はちょっと長いですが、できれば3分以内に褒める、または叱る。ちゃんとするというのが、大事です。
叱り方のコツとしては、よく感情的に叱る人。それは叱るとは言わないんですけど。怒るっていうんですけど、感情をぶつけちゃう人って何が問題かというと、長々と叱るんですよ。
相手をずーっとくどくど叱る。これすごくよくないです。心理学的に一番効果があるのは、なるべく短く、淡々と叱るということが凄く大事。感情を決してぶつけてはいけないです。感情をぶつけると相手は攻撃されたと思います。
だから、不快感しか抱かないです。どう叱るかってことも大事なんですが、一番大事なのは叱る、褒めるまでのスピードです。
相手がいいことをしたらなるべく早く、すぐ褒めるんです。すると強化の法則がより強く働くと。
逆に子どもが悪いことをしたら、長々と叱っちゃいけないです。スパッと叱るんです。でも、すぐ叱ってください。悪いことをした直後に叱る。
こういうふうにすると、どんどんどんどん相手の中で強化が成り立っていきますから、悪いことをしなくなって良いことをよりするようになります。子育てされる方はすぐ使える法則ですよね。
叱ったり褒めたりするときに一番大事なのは、スピードです。この叱ったり、褒めたりするまでのスピードが遅くなればなるほど、いいことをして褒めるまでの時間が延びれば延びるほど、褒める効果はどんどんどんどん下がっていくと。
逆に悪いことをしたときに、叱るまでの時間が長ければ長いほど叱って、子どもが改心する確立が下がるということがわかってるんです。
だから「褒める、叱るはスピードが命」ということを是非覚えておいてください。多分すぐ皆さん使えると思うんで。
子育てだけじゃなく、部下でもいいし、後輩でもいろんな人に使えると思うんで。ということでぜひやってみてください。
メンタリストのDaiGoでした。
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