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世界10か国の超一流企業でキャリアを積んだ”ヴィランティ牧野祝子”氏新刊『結果を出してサクッと帰る 神速時短』発売即重版記念【無料オンラインイベント】(全4記事)

能力は高いのに、残業が多く生産性も低い日本人 10ヶ国でキャリアを積んだ『神速時短』著者が語る、世界標準の働き方

いつも時間に追われている、仕事漬けなのに成果が伴わない、プライベートを楽しむ暇がない……こんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。『結果を出してサクッと帰る 神速時短』の発売を記念して開催された本イベントでは、著者であり国際エグゼクティブコーチ/企業研修講師のヴィランティ牧野祝子氏が登壇。本記事では、世界10ヶ国で20年以上会社員をしてきた牧野氏が、日本と海外の働き方の違いについて語りました。

仕事の結果を出してサクッと帰るコツを解説

ヴィランティ牧野祝子氏:みなさまこんにちは。こんばんは、おはようございますの方もいらっしゃるかなと思います。ヴィランティ牧野祝子と申します。

私は本日、イタリアのミラノにおります。こちらは午後の1時ですが、日本は夜かなと思います。アメリカ大陸からご参加されている方もいらっしゃるようですね。みなさま木曜日のお忙しい時間にご参加いただきまして、大変ありがとうございます。

このたびは、こちらの『結果を出してサクッと帰る 神速時短』の重版を記念して、セミナーをさせていただきます。では、さっそくスタートしていきます。

本日は「1人で悩まず、周りと一緒に仕事をすると神速で終わるよ」というお話をさせていただきます。ぜひそのあたりを学んでいただきまして、「なかなか仕事が終わらないな」というところを改善していただけたらと思います。

また、こちらの本は私が10ヶ国で仕事をさせていただいたことをまとめてあります。世界標準の「神速時短サイクル」ということで、どんどん結果を出しながらサクッと帰る、そんな楽しい人生を送っていただけたらうれしいなと思います。

ちょっとコメントしていただいたりして、双方向で行いたいと思います。コメントでアウトプットして、みなさまなりに神速時短をモノにして帰っていただけたらと思います。

本日のアジェンダとしては、まず自己紹介をしまして、それからキーポイントとなる「神速時短サイクル」についてお話しさせていただきます。それから、結果を出してサクッと帰るためのコツをいくつかお話しいたします。

幼少期からの思いを叶え、現在はイタリアのミラノで暮らす

それではスタートします。ヴィランティ牧野祝子と申します。「『ヴィランティ』って何なの?」ってよく聞かれるんですけれども、主人の名前ですね。イタリア人の主人がおります。「牧野」が私のもともとの名字で、(下の名前は)「のりこ」と読みます。

私、実はこの「祝子」という名前、昔は大嫌いだったんですね。というのは、小学校の新学期が始まると、多くの先生が「のりこ」って呼んでくださらなくて。名前の漢字を間違われたりして、すごく恥ずかしい思いをしていたので、嫌な名前だなと思っておりました。ですが今となっては気に入っている名前です。

東京生まれ・東京育ちなんですけれども、小さな時からずっと「海外に行ってみたいな」と思っておりました。私の家族はまったく海外と縁がなく、親も英語は話せなかったんですけれども。私は基本的に、「やりたいな」と思っていることは叶うと信じておりますので、結果的にニューヨークの大学やヨーロッパのビジネススクールに行くことができました。今はイタリアのミラノで暮らしております。

今日は写真を2枚お持ちしたんですけれども、こちらは私がコロンビア大学を卒業した時の写真です。こちらは今の家族なんですけれども、長女と主人、私、息子と次女と、子どもが3人おります。今、上の2人はイギリスに留学しているため、ミラノとイギリスを行ったり来たりするような生活をしています。

一番手前の白い服の女の子は障害の特徴を持って生まれてきてくれて、ずっと私といてくれています。それはとってもうれしいことなんですけれども、それと同時に障害の特徴がありまして。いろんなことができなかったり、ある意味ずっと子どもみたいな感じなんですね。私は「永遠のピーター・パン」と呼んでいるんですけれども(笑)。

ずっと2才児みたいな感じですので、時間の使い方の観点からいきますと、彼女がいるとなかなか毎日の生活がチャレンジングで、想定外のことがたくさん起きます。そんな家族と一緒に暮らしております。

世界10ヶ国で20年以上会社員をして独立

私のキャリアとしては、20年余り、ずっと会社員をしてまいりました。戦略コンサルファームや化粧品のロレアル、ギネスビールやジョニーウォーカーウイスキーなどの世界で一番大きなお酒の会社で仕事をしておりました。

その後、ファッション業界に移りました。出張で数日行ったとかではなく、プロジェクトで数ヶ月、数年住んだ場所を入れると、10ヶ国でいろいろな業界の仕事をさせていただきました。

一番長かったのは中国の上海です。ちょうど中国経済がぐわっと伸びている時だったので、非常に楽しくてやりがいがありました。外資系のアメリカ系、イギリス系、中国の会社もあったんですけれども、「これをやって」「あれをやって」と言われて。どんどん経済が伸びているので、いろんなチャンスをつかみたくて、会社側もいろんなことをやりたくなるわけですね。

それで「わかりました。いつまでにやればいいですか?」と言うと、たいていの場合、特に欧米人の上司からの答えは「Yesterday」と。「いつまでにやればいいって、昨日やってほしかった」みたいな。「え? 今話しているじゃない」という感じなんですけれども。そのぐらいスピードの速い会社で仕事をさせていただきました。

そんな環境の中で、どうやって仕事を早く片付けていたかも、(本の中で)ちょっとお話しさせていただきました。そんな感じで、10ヶ国で20年以上会社員をしておりまして、数年前に独立し、今講師業をしています。私がいろいろな国で学ばせていただいたことを日本の方々にお届けできたらと思って、本を書いたり、コーチングや研修などをさせていただいております。

海外にいたからこそわかる、日本人のすばらしさ

日本から外に出られたことがある方はおわかりになると思うんですけれども、外に出ると、日本の良さがあらためてわかりますね。私は今、海外のほうが長いくらいなんですけれども、小さなことから大きなことまで、日本って本当にすばらしい国だなと、毎日のように思うんです。

小さなことですと、例えば日常生活の中で、ふりかけでもしょうゆでもサランラップでもいいんですけど、パッケージングが開けやすいとか、お薬を飲む時にもお薬が小さいとか。いろんなところで、日本の方は相手のためを思っていて、気が利く。仕事もスムーズに進むし、ちゃんとやるし、日本の方って本当にすばらしいなと思っています。

それと同時に、海外のノウハウとか、海外の人のやっていることで、何か日本の方に役に立つこともあるかなと思います。海外のコミュニケーションということで、一昨年『国際エグゼクティブコーチが教える 人、組織が劇的に変わる ポジティブフィードバック』という本を出させていただきました。

ではみなさまに質問をさせていただきたいんですけれども。時間のお悩みはお持ちでしょうか? よろしかったらチャット欄に、「こんな時間の悩みがあるよ」とか「こんなことがあるよ」と書いていただけたらと思います。いかがでしょうか?

参加者が抱える時間の悩み

私はこの本を書く時に、いろいろな国の時間にまつわることわざを調べたんですけれども、たくさんありますね。有名なのは、「Time is money」とか、みなさんもご存じだと思います。私は「time」は「money」よりも大事なんじゃないかなと思っております。

あと、「時間ほど人々に平等なものはない」とか、「貧富の差があっても、どんなことがあっても、時間はみんな(1日)24時間」なんてよく聞きますね。みなさまはそんな時間のお悩みはありますか?

「仕事のできない人の後始末で、できる人に(仕事が)集まる」。これは海外も一緒かもしれないんですけれども、あまりその人ばっかり(仕事が)集まらない方法をお伝えできたらと思います。「丁寧にやろうとすると、考えすぎてしまう」。そうですね、日本の方は本当に丁寧な方が多くてすばらしいと思います。「効率の悪さ」「いつも時間が足りないと思います」。

「夕飯を食べてから眠くなってしまいます」。そうですね。この本の最後のほうに、「みなさまにとってのゴールデンタイムはどこですか?」ということを書いているので。今日はそこはお話しできないかもしれないんですけど、(書籍を)お手に取ってみてください。いろいろなお悩みを書いていただいて、ありがとうございます。

仕事で結果を出しながら、プライベートも充実させる人が上に行く

牧野:私は20代、30代の時にたくさん時間の悩みがありました。最近はそうでもないかなと思うんですけれども、当時はタスクの優先順位がつけられませんでした。

いっぱいやることがあって、毎日増えていくんですけれども。どこからやっていったらいいのかわからず、上司に「え、今これをやったの? あっちをやってほしかったのに」と言われることがよくありました。あと、1人で仕事を抱えてしまう。他の人に「悩んでいるんです」「わからないんです」と言えなかった。

あと、非常に効率が悪くて、私、とっても仕事ができなかったんですね。日本でもそうなんですけれども、海外ですと、特にコミュニケーションや言葉、文化の問題があったので、非常に仕事ができない時期が多くて。何かをやってもやり直しになることが、すごく多くありました。

そんな中で、私は「時間がないなぁ」と苦労して仕事をしていました。でも私の周りにいたカッコいい上司の方々、すべてがすばらしい上司だったわけじゃないんですけれども(笑)。「カッコいいな」と思うグローバルリーダーの方々は、ある意味涼しそうに、楽しそうに仕事をしていらっしゃいました。

彼らは長期のバケーションを取ったり、プライベートのことを聞いても、とっても充実しているようでした。私の好きな言葉で、「Work Hard, Play Hard」というのがあるんですけれども、(彼らは)遊びや人生を楽しむことも、非常に時間を使ってやっている。それと同時に、仕事もちゃんとやって結果を出している方が多いなと。こういった方が、会社の中で上のほうに行くなと感じました。

「どうしたら、ああなるんだろう?」ということを、当時はあんまり言語化できてなかったんですけれども、薄々と思っておりまして。「ああなりたいな。仕事ができる人ってああなんだな」というのを考えながら、私は育ててもらいました。

「休みは2週間以上必要」なわけ

(海外では)長期の休みは本当に当たり前ですね。アメリカだと2~3週間かと思います。アジアの方もけっこう取られます。私が中国に10年いた時に、中国人の上司とか、韓国の方もいらっしゃったんですけれども、お休みを取っていらっしゃいました。あと、ヨーロッパの人はだいたい1ヶ月夏休みを取られますね。

うちの主人は休み中もメールを見たり、たまに電話会議とかはするんですけれども。ずっと仕事をするみたいなことはありません。うちの場合は夏にシチリアに行って、海辺の近くで少なくとも1ヶ月ぐらいリフレッシュする。私の義理の母は、「休みは2週間以上必要だ」と言っていました。最初に聞いた時は「は?」と思ったのですが、今となっては(その意味を)実感できます。

「2週間目になると、やっと本当の意味でリラックスできる。最初の1週間は、現実の世界から休みの世界への移動期間みたいなもので、2週間目になるとやっとリラックスできるから、2週間ぐらい休みがないとダメだよね」ということです。

3~4週間目になると、本当に芯からリラックスして仕事に戻れる。そんな方がヨーロッパの方は多いんじゃないかなと思います。私は休みというよりは、ワーケーションぐらいがちょうどいいので、けっこうワーケーションをしているタイプでございます。

なので、こんな方々と仕事をしていたんですね。それで、彼らはそんなに休んでいるんですけど、どんどん結果を出すんですよ。「どうやってやっているんだろう?」と。私は今、ちょこちょこ日本に帰る機会がございまして、よく山手線に乗るんですけれども。山手線に乗っている方は、すごく混んでいるのもあると思うんですけれども、ちょっとお疲れな感じがします。

仕事ばかりしたくないから「昇進したくない」と言う部下

私は日系の会社の研修を随分やらせていただいているんですけれども、そういった方、特に若い方とお話しさせていただくと、「ロールモデルがいない」とか「あんな上司になりたくない」と(笑)。どんな上司なのかと言うと、「あんなに仕事ばかりしたくないから、上に登らなくていいです。昇進したくないです」とおっしゃる30代の男女の方々がいらっしゃるんですね。

そういったことを聞いて、非常にもったいないなと思いました。私は昭和生まれなんですけど、(上司は)昭和の時代の価値観で仕事をするだけではなく、特に若い方は違うかたちで仕事をするといいんじゃないかと。それをしないと、(部下に)「上に上がりたくない」と言われちゃって、次世代のリーダーがいなくなってしまいます。

「そういった方のために、何か役に立つことはできないかな?」と思った時に、海外のグローバルリーダーの働き方にヒントがあるかなと思って、今回この本を書かせていただきました。

個人のレベルは高いはずなのに、労働生産性が低い日本

それと同時に、「世界における日本」ということで、データを見せていただいたんですけれども。有給の取得率が、日本はG7で最下位となっております。そして自殺での死亡率がG7でトップ。

実質経済の伸びがG7で最下位になってしまいました。ついこの前までは、アメリカ、日本と2位だったんですけれども、それが中国の次に日本となって、つい最近にドイツの次に日本と、世界で4番目になってしまいました。

別に経済が1番、2番だからいいとは思わないんですけれども。ただ、繰り返しになりますが、私は日本の方って本当にできる方が多いと思うんですね。外から見ていると、こんなにちゃんとして、仕事ができる人の水準の高い国って、本当にないと思うんです。

そういったレベルの高い方々が、こんなにたくさんの時間を使って残業している。やはり残業時間は日本は本当に長いんですね。「それだけ仕事をしているのに、これだけがんばっているのに、なんでこのデータなのかな?」というのは、すごく疑問に思います。

そして、労働生産性も38ヶ国中30位ということで。「何かがおかしいな」とずっと思っていたんですね。それをちょっと言語化したいなと思って書いたのが、こちらの本になっております。

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