子育てから学べるのは「今だけ」の大切さ
村上萌氏が振り返る、産休・育休中の過ごし方

女性へのGIFT #2/2

the GIFT
に開催

2018年1月27日、結婚・出産・育児への不安を持つ人々の不安解消と、その背景にある社会課題の認知・解決をテーマにしたチャリティ・イベント「the GIFT」が開催されました。イベントは、「女性へのGIFT」「社会へのGIFT」「家族へのGIFT」の3セッションで構成。本パートでは、人気スタイリストの亀恭子氏とNEXTWEEKEND代表の村上萌氏が、子育てを経て仕事やプライベートがどのように変化したかを語ります。

タイムスケジュールを逆算して時間割を組む

土持梨奈氏(以下、土持):亀さんも、なにか仕事の仕方とかって工夫されてることありますか? 生まれる前とお子様ができたあととで。

亀恭子氏(以下、亀):その「今やる」というのはすごく共感しています。なぜならタイムリミットがあって。私、2歳半の息子がいて、今保育園に通ってるんですけど、基本私がお迎えに行くので、例えば迎えに行く時間が18時までだったら、必ずそこには遅れないで行かなきゃいけない。

家に子どもを連れて帰るとなかなか家仕事はちょっとできないので、そこまでに終わるようにタイムスケジュールを逆算して。前は本当にもう自由にやってましたけど、1日の時間割、1週間の時間割、もっというと1ヶ月の時間割をすごく組むようになりました。そんなことできる人じゃなかったんですけど(笑)。

土持:(笑)。

:でも、それはやらざるをえないし、やることでよりあとの時間が自分にも有効に使えるので、うん、やることが早くなりました。そう、今やらないと本当に大変なんですね。

でも、わりとこういう時代なので周りの人もすごく協力はしてくれていて。甘えたことを言わせてもらえると、そうやって協力してくれる、理解してくれる人たちに甘えまくるというのも1つ。甘え上手になるというのも、ちょっと学んだというか、実践しています。

土持:思いっきりのびのび仕事してるので、私はちょっとそこも耳が痛い感じがあるんですが(笑)。

:(笑)。まぁ、それでうまく回っていると思うので。

土持:いやぁ、でも、本当に私事ですけれども、今、仕事が大好きすぎてぜんぜん結婚とか育児とかのことを考えられないんですよ。けっこう「子どもほしい」みたいなことって昔からありました?

:いずれは……。

土持:ごめんなさい、なんか変な質問なんですけど。

:「いずれは自分の我が子が見られたらいいな」という夢はもちろんあって。でも、同じように、私もだいたい20代後半から30代前半にかけてはとくに濃いめに、もう仕事仕事、そのあとの友達とのごはんごはん。ひたすらその繰り返しで、でもそれがすごく楽しくて、徹夜してもすごい元気みたいな時がありました。だけど、年齢的なものも、女性はとくに、私もうすぐ大台乗っちゃうので……大台?

(一同笑)

40になっちゃうんですけど。なにが大台なのかわからないですが(笑)。

40歳なんですけど、いろんな意味で人生の折り返しというか、美容とか、いろんな面でもちょっと見直して、これから後半に向けて生活、ライフスタイルをちゃんと整えたほうがいい年頃に入ってきちゃったので、仕事もいいけど……まぁ今はいいと思うんですけど(笑)。って、ちょっとだけ長く生きてる分(思います)。

でもね、そういう時があったからわかるんです。お仕事をしてすごく楽しくてという時期があって。今もそれは変わらないんですけど。

今の環境を楽しむのが一番いい

土持:どうですか?

村上萌氏(以下、村上):いや、同じ意見です。私も結婚は早かったんですけど、6年ぐらい子どもがいない時期があったので。アバウトですけど、結婚5~6年後ぐらい経ってからできたので、やっぱり本当に恭子さんがおっしゃったみたいに、詰め込んですごい仕事のことばっかりしてた時期もありました。

だけど、たぶん、今をすごく楽しみ尽くせば尽くしただけバランスよく切り替えもできるかもしれないので。やっぱり計画するのってなかなか難しいですけど、「もっとあれやっておけばよかったな」みたいなことを思いながらだと、どっちもかわいそうだったりするので。思いきり楽しんだほうが切り替えられるかもしれないし。

逆に計画どおりじゃなく、先に子どもを授かった場合は、それはそれで、例えば10年後とかに「あの時もっとかわいい時にこうしてあげればよかった」ってもしかしたら思っちゃうかもしれない。だから、そういうときは「もう今は自分はそういう環境なんだから」って向き合って子育てを楽しんだほうがいいと思いますし。まぁ、今の環境を楽しむというのが一番いいんじゃないですか。

土持:なるほど。お2人のお話を聞いていると、産休中だったりその前もすごく楽しくて、今もスライドして今の楽しみ方をされているなという印象をすごく受けるんですね。ますますイキイキとされているというか。

弊社の小安と親交がおありだと思うんですけど、うちのボスが「いやー、恭子さんは産んでからもっときれいになった!」と言っていて。

:すごい久しぶりに会ったんですけどね(笑)。

土持:ますますきれい。たぶんメディアを見てそういうふうに言ってるんですよね。きっと。

:なるほど。

土持:あ、手振ってますね。

:だいぶ久しぶり。酒場とかで。

土持:酒場とかで遊んでましたね。

:はい。

子育てを通してファッションのTPOが明確になった

土持:例えばなんですけど、亀さんの本業はファッションじゃないですか? 生まれる前後でやっぱりスタイリングとかも変わったりしないですか? お子様と遊びやすいような格好にするとか。

:TPOがより明確になった感じはします。自分のファッションも、仕事として提案するときも。自分の話をしちゃうと、例えば今日の夜、友達と久しぶりにちょっと素敵なレストランにみんなで食事に行こうってときでも、今Tシャツにスニーカーだったらそのまま行っちゃってるタイプだったんですね。こういう仕事をしておいてなんなんですけど。「これが私は楽だからこれでいく」という感じだったんです。

やっぱりお仕事をする、こういうところに立つときに、少し華やかに女性らしくしようかなとか。子どもといるときはどうしても「ヒールは危ないからちょっと履けないな」とか「時計とかもちょっと外そうかな」とか、いろいろTPOをつけなきゃいけない状況に置かれたことが、逆にいいほうに転んだかな。

土持:じゃあお仕事にもすごくいい影響にはなっているということ。いいことか……。

:そうですね。頭でわかっててやっていたところもあるかもしれないですけど、今はもう身をもって経験したことだから、「こういうときってこうだよね」というのをわりと自信を持って提案できるようになった感じがします。

土持:なるほど。ちなみに今なにかはまってるというか、おすすめのスタイリングってあります? 例えばこれすごい変な話なんですけど……。

:漠然としてますね。

土持:そう、すごい漠然としてるんですけど、毎日子育てするなかで「でもおしゃれでいたい」という悩みって、みなさん絶対あるじゃないですか。「おしゃれもしたいし、動きやすい格好がいいし」みたいな。なにかコツってないですかね?

:う~ん? 私、わりと好きなものを着ちゃうので、小さい子がいると「洗えるものじゃないと」とか。これはちょっとあんまりオフィシャルには勧められないですけど、洗濯タグにダメと書いてあっても、それは企業的にダメというサインなので、自分の判断で。それはなんか自分も知識的に楽しいんですけど。

例えば、今日のこのブラウスとかはたぶん明らかに洗濯マークはNGになってると思うんですけど、じゃあ触られてすごい汚れちゃったときでも、まぁ自己責任なんですけど、わりと洗えそうなものを。洗えそうでちょっと華やかに女らしい、ママだけじゃなくて女性としても気分を楽しめそうな、トップス?

なかなかちょっとボトムだと。とくに男の子のママだとパンツが多くなっちゃうので、少し華やかなブラウスとかトップスでちょっとそういう春のトレンドの色を取り入れてみたりして。で、こう洗っちゃってますね。勧められないんですけど(笑)。

土持:意外と。意外とリアルな(笑)。

産休・育休中の過ごし方

:これをなにか雑誌で提案するってなったらね、ちゃんと洗えるものを紹介するんですけど(笑)。

土持:なんかでもすごく……。

:なんかすっきりしなくないですか? あのクリーニングじゃないとダメという。

土持:確かに。でも、本当に洗えたほうが楽ですね。

:自分でそういう洗剤を売ってる大きいところに行って。自分でなにがいいか、今はネットでもいろいろ調べられるので、「シミ取りの〇〇」とか(笑)。

わりとお洋服のケアに興味が湧いて、着るものを制限するよりは、好きなものの範囲や制限をもうちょっと広げて、自分でケアすることも楽しむようになりました。

土持:そういうことをすると確かに、もっと気軽にファッションを楽しめそうな。どういう場面であっても楽しめそうな気がするので、ちょっと勇気が湧きました。

では、時間的に最後になっちゃうかもしれないですけど、私さっき保留にしちゃって。聞きたいなって思ったのが、おすすめの産休・育休中の過ごし方。

産休と育休だと違ってきちゃうかもしれないんですけど、その貴重な休みにやっておいてよかった、例えば今仕事に復帰し始めて、「ああ、あの時あれやっておいてよかったな」みたいなことってありますか?

村上:産休と育休は、間に子どもが生まれるというビッグイベントがあるので、やっぱりぜんぜん違うんですけど。産休はお休みできる期間なので、もうひたすら楽しみにしたほうがいいと思うんですよ。

子どものなにかの袋に名入れしてみようとか、憧れていたママ像みたいなものを自分でいろいろ固められるすごくいいチャンスなので、それはそれで楽しんだらいいかなと思うんですけど。

育休は、さっき同業他人の話もありましたけど、焦りってあると思うんですよね。今はSNSとかでも「あの人偉くなったな」とか、もしかしたら今まで隣にいた方とかの情報が見れちゃうので、すごく焦ると思うんです。同じところに同じ状態で戻るというのはやっぱり難しかったりもするので。

もしできたとしても、自分が変わってるから、同じようにこなせなかったりもすると思うんですね。だからそこを何倍もがんばらなきゃと思いすぎるとつらいので。

子どもが教えてくれた「今だけ」の大切さ

村上:だけど絶対、確実に見える景色が変わっているはずですし、前と違うひらめきがあったり、違う人の気持ちがわかったり。できるようになったことに目を向けて違う景色を楽しもうと思うと、たぶんそんなにつらくなくできるはずなので、育休は新しい目線を楽しめたらいいかなと思っています。

私も、雑誌ではすごい『NEXTWEEKEND』って週末の楽しみを提案してるんですけど、さんざん仕事でピクニックとかいろいろやってることもあって、大きな声では言えないんですけど、自分の生活でピクニックとかあんまり。「もう仕事でやったからいいかな」みたいになって、やってないときもあるんですよ。だけどやっぱり……。

土持:え~。

村上:いや嘘です。やってるときもあるんですけど、そんな大げさにはやってないんです。

土持:すいません、ちょっと意外で……(笑)。

村上:そこまでは大げさじゃないんですけど、子どもができてからはやっぱり、「じゃあ1歳のときは今だけだ」「5ヶ月のときは今だけだ」っていって、どんどん「今だけ」が増えていくので。自分自身の年齢も本当はそうだったんですけど、子どもがそれを教えてくれたので。

ずっと大きいクリスマスツリーがほしいと思ってたけど「別にいいか」と思ってたのを、「今だ」と思って去年買ってみたり、ハロウィンにわざわざかぼちゃ買ったり。やっぱり「仕事で買ったからいいかな?」ってなってたんですけど、そこはすごく徹底的に楽しめるようになりました。そういう季節の楽しみを子どもと一緒に楽しめるのはいいかもしれませんね。

土持:きっとまたこういったお仕事に活かされたりという循環になる。なるほど。

ではお時間も来てしまいましたので、トークセッションを終わりにしたいと思います。今回すごく私も勉強になりましたし、今、子育てされているみなさんも、ますます楽しみになるんじゃないかなと思います。本当に今日はありがとうございます。

(会場拍手)

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1 「休むことへの不安が大きかった」スタイリスト亀恭子氏が語る、フリーランスの産休・育休
2 子育てから学べるのは「今だけ」の大切さ 村上萌氏が振り返る、産休・育休中の過ごし方

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