2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
SP回:ブータンの幸せの秘密<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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上村潤氏(以下、上村):ちなみに、ブータンには2回行かれたということなんですが、どういった国になるんですか?
西澤ロイ氏(以下、ロイ):どういった国というと?
上村:ロイさんが感じたところを聞かせて頂きたい。
ロイ:「最後の理想郷」みたいなことは言われる国なんですけど、でも、実際にそういう所はあるなあって思いましたね。本当、のどかな感じで。人口の9割が農民なんですよ。なので、みんな、平和に暮らしているみたいな。それで、なんかすごく日本と似ててですね。日焼けしているんですけど、顔とかすごい似てたり。
上村:何だろ、前に日本に来られた時に演説されていたんですけど。
ロイ:ああ、国王ですね。
上村:はい。国王。何か全然違和感がない顔立ちというか、日本でいえばすごいイケメン的な感じでしたけど、日本との親和性が高い。
ロイ:そうですね。日本もODAとかでいろいろ援助していて、橋を作ったりとかもしてますし、あとは、ブータンの農業。米作りとかを手伝った日本人が、いて西岡さんっていうんですけども、その人はブータンでは超有名人で。
上村:ほお、日本人で有名人がいるわけですね。ちなみに、そのロイさんが行かれたのは、そのブータンの中のどういった場所だったんですか? 都市部だったんですか?
ロイ:まあ、あのブータンってパロっていう空港がある都市があって、ティンプーという首都が車で1時間ぐらいのところにあって、あとは、車で数時間かけないと行けないんですよ。だから、大体行くところは決まってくるんですけど、僕は2週間ぐらい行ったので、かなり奥地のほうまで足をのばしたんですよね。
上村:ほう。じゃあかなり自然いっぱいな場所に行って。
ロイ:そうですね。
上村:何日間ぐらい行ったんですか?
ロイ:その時は15日間。
上村:あっ、半月も行ってたんですね。
ロイ:半月行きましたね。
上村:じゃあ、けっこういろんなところを回れたんですね。
ロイ:そうですね。
上村:今、ディレクターがちょっと地図を出してくれたんですけど、東ブータン、西ブータンと、やっぱ国の中でかなり色が違うというか。自然が多い部分があれば、都市部的な。
ロイ:基本、自然ばっかりですね。
上村:ほう。
ロイ:それで、ブータンがおもしろいのは、信号機があまりないんですよ。
上村:へえ、車で、その移動する......。
ロイ:あんまりというか、信号機は1個もなくて、国内に2つだけ信号があるんですけど、手旗信号なんですよ。
上村:それを信号とカウントしちゃうわけですね。
ロイ:そうですね。
上村:それぐらい信号がないんだ。
ロイ:なんでかというと、1回その信号を付けようとしたらしいですけど、みんな知らないから、逆に事故が起きると。
上村:あはは、確かに(笑)。
ロイ:それで撤去したとに聞きました。
上村:へぇ。まあ、でもそうかぁ。子供のころから、日本では、信号があるのが当たり前だから、なにも違和感ないですけど、そうですよね。今、いきなり信号機がたっても、こりゃ何だって話ですもんね。
ロイ:そうそう、上の方の世代の人たちは、学校とか行ってない人もけっこう多いので。
上村:まあ、なくても、今まで当たり前のようにやってきた。やってこれているわけですもんね。いまさら必要ないかなみたいな感じなんですかね。へぇ、信号機がない。でも、車で移動はするんですか?
ロイ:車じゃないと移動できないですね。
上村:ですよね。車社会なんですかね。
ロイ:いやいや、車持ってるのはやっぱお金持ちだったりすると思うんで。
上村:ほう、本当だ。「ブータンに信号機が1つもないのはなぜですか」という質問が知恵袋に出るぐらい、やっぱり疑問に思われるんですね。すごいですねブータン。やっぱり名前だけじゃわからないことって、実際行かないと、やっぱりわからないことってけっこうあるんですね。
ロイ:そうですね。やっぱり、本当に人々も幸せそうにしてましたし。それで、ちょっと、おうちに滞在させてもらったりした時も、近所の人が飲みに来たりしてて、ハウスパーティというか、それを普段からやってるような。だから、すごくやっぱり人がいいですね。
上村:近所付き合いが普通に当たり前にある。
ロイ:そうそう。
上村:地域の繋がりが強いっていうんですかね。町全体が家族みたいな。
ロイ:そうですね。自給率100パーセントだし、仮にちょっと困ったりしたら、やっぱり近所の人が助けてくれるみたいなところがあって。
上村:大事ですよね。今、近所の人に助けを求めて助けてもらえるかどうか。そもそも、「どなたですか?」って言われちゃいそうで怖いですね(笑)。へぇ、なるほどね。
上村:ブータンというと、幸せな国だ、という印象がすごく強いんですけど、なぜ幸せなのかっていうのが、いまいちピンとこないんですけど、何をもって幸せとするのか。
ロイ:幸せの国って言われる理由は、GNHといった、幸福度を打ち出したことと、あとは、国勢調査みたいなものをやった時に、その中の質問として、「あなたは幸せを感じてますか?」に97パーセントの人が「はい」と答えたんですね。
上村:すごいですね。
ロイ:うん。それで、世界一幸せと自分たちで言ってる感じなんですけど、本当、99パーセントの人が熱心なチベット仏教徒で、寺院にちゃんと行ったりとか、家の中にちゃんと祭壇というか仏間があって、そこにお金をかけるのが、ブータンの流行りなんですよ。
上村:ほう。仏間にお金をかける。
ロイ:はい。
上村:ちょっと見てみたいですね、実際におうちに行ってみて。でも、総人口の97パーセントが「幸せです」って答えるって、なかなかないと思いますけどね。
ロイ:そうですね。
上村:だからこそ、幸せな国を名乗ってる。
ロイ:でも、本当に殺さない国なんです。
上村:殺さない国?
ロイ:例えば、蚊が「プーン」って、こう飛んでくる時に、われわれだったらつい手を伸ばしちゃうじゃないですか、
上村:「パチン!」と行きますわね、確かに。
ロイ:そうそう。もう無意識に出るじゃないですか。でもブータンでは違うんですよ。「追い払う」って言いました。
上村:うーん。
ロイ:「えっ! 吸われたらどうするの?」って聞いたんですよ。やっぱり追い払うんですよ。叩かないんですよ。
上村:はあ、すごい。徹底されてるんですね。
ロイ:それは、チベット仏教の教えですね。
上村:なるほどね。なかなかね、他人が見てないからいいかみたいな感じで「パチン!」とやっちゃいそうな感じですけど、それじゃないんですよね。やっぱり誰が見てる見てないじゃなくて、芯からそういう教えが身に付いているんですね。いやあ、いい国ですね。
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