
2025.03.07
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Why Sex?(全1記事)
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さて皆さん、どうしてセックスというものがあるのか不思議に思ったことはありませんか? 11歳かそこらの頃におそらく皆さんもご両親に教わったのではないかと思います。それがどこであったにしても、人間には性別・セックスというものがあり、そのおかげで人類は数を増やしていけるのです。キリギリスやパンダと同じように。
この生殖作用の目的は、新しい生命の誕生だというのはご存知でしょう。しかし、まったくセックスをすることなく、子供を産む動物もいるのです。どうしてすべての動物がそうしないのでしょう? 繁殖のために性交をする動物の方が多数派だという事実には困ったものです。
生物学者たちによると、植物、動物、菌類、原生生物の99パーセントが性交による生殖作用を持っています。一方、ヒトデやナメクジ、イチゴなど一部の生物は、その日の気分によって生殖の方法を選べるそうです。
まず、有性生殖の説明をしましょう。同種の生物の異なる個体間で遺伝子を交換し、両親とは遺伝子の異なる個体を生産することを有性生殖といいます。この方法で生殖をするのは、私たち人間やパンダ、キリギリスなどです。
これに対し、無性生殖には遺伝子の交換は不要で、基本的に気が向けば自らと遺伝子的に同一の個体を生むことができます。
無性生殖には数多くの方法があります。
分裂。これはバクテリアや原生生、単細胞の菌類などが行なう生殖方法です。生物の個体が半分に分かれ、また大きくなったらその個体が半分に分かれ、の繰り返しで個体の数を増やします。
次は出芽。この方法で生殖する生物の代表はヒドラ。親ヒドラの身体の一部から植物の芽のように子供が生えてきて、いずれ1つの個体として独立します。また、茎や塊茎、根茎などから生殖する様式を栄養繁殖といいます。
単為生殖の話に移りましょう。写真の女の子は、メキシコトカゲという動物。
なぜ女の子だと分かったかというと、メキシコトカゲには雌しかいないから。単為生殖の字義通りの意味は「バージンで子供を産む」こと。メキシコトカゲは、受精することなく体内に胎児を授かります。雄は存在しないので受精のしようもありませんしね。これはトカゲとしては珍しいですが、節足動物においてはより普通の生殖様式です。
フラグメンテーションとも呼ばれ、親となる個体が複数の小さな部分に分かれ、さらにその一つひとつが複数に分裂して数を増やしていきます。無性生殖は、個体の数を簡単に早く増やすのには最適な方法です。
もちろんセックスを馬鹿にするつもりはありませんが、効率はよくありません。まず、苦楽をともにするパートナーを見つける必要があります。それに、個体数の約半分、動物でいえば雌、人間なら女性しか子供を産むことができず、残りの半分、雄や男はこの点では役立たずなのです。
また、有性生殖には無性生殖よりも基本的に時間が多くかかります。有性生殖で1つの個体が誕生する間に、無性生殖ではすでに3世代分の個体が、友達をつくったり、人に影響を与えたりしているのです。
ただしセックスは、価値がありポピュラーなもの。同種の2つの個体が遺伝子を組み合わせるのには、時間をかけて努力するだけの意味があることが明らかになりました。
ここで注目すべきは、遺伝子が多様であることで、災害などが起きても種が絶滅せずに生き延びる可能性が増すという事実です。困難な時代になったとしても、さまざまな遺伝子パターンがあれば、ひどくても全滅はしないでしょう。
それから、赤の女王仮説という仮説があります。ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』の中で「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」と発言する赤の女王にちなんで名づけられました。
これは、種が他の侵略者や寄生動物などの敵に負けずに生き残るには、常に順応し続けなければならない、という考え方です。有性生殖をするカタツムリやミミズが、無性生殖をする仲間より寄生虫への耐性の点で優れていることは、この仮説を証明する事実の1つです。
競争のある世界において、有性生殖とこれがもたらす遺伝子の多様性が、生き残るための唯一の道だと言えます。これがセックスが存在することを説明するベストな理由なのです。
有性生殖をする生物の遺伝子のバリエーションは、突然変異が起こるかどうかにかかっています。しかし、突然変異はその種にとって望ましくないのです。遺伝子の突然変異が何世代にもわたり蓄積されると、全個体が絶滅してしまう可能性もあります。
好条件のときには無性生殖を行なう一方で、状況が悪くなると有性生殖の可能性を持つ生物が多い理由はここにあります。無性生殖は一見素晴らしいアイデアですが、結局最後はセックスが勝つのです。
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