画像の取り違えはいつからか

記者:毎日新聞の記者のスダと申します。まず、3点ほど伺いたいのですが。パワーポイントのテラトーマ画像について、どの段階から小保方さんが画像の意味を取り違えられていたのか。2011年11月に最初にパワーポインTのを作成されたときは何の細胞にどんな刺激を与えて作成した細胞というふうにスライド中で説明をされているのでしょうか。

小保方:11年のラボミーティングで用いたパワーポイントの中では、様々な細胞にストレスを与えると、幹細胞化するという観点からまとめられたもので、そのテラトーマ画像について、何由来の、どのストレスを与えたものかについての記載はありません。ただ、さまざまな体細胞にさまざまな種類のストレスを与えると、幹細胞化するという現象について次々と述べられていて、その中の一部として、テラトーマフォーメーションのデータが載せられております。

記者:具体的な実験の結果としてその画像を掲載したのではなくて、多能性を持つという幹細胞ができるという一例としてその画像を使われたということなんでしょうか?

そうです。

記者:2012年の12月に同じ画像を和歌山県内のミーティングに、たぶんバージョンアップされたパワーポイントで同じ画像を提示されていると思うんですね。それはご記憶に無いでしょうか?

ちょっと確認しないとわかりませんが。私が和歌山県で、ちょっと正確な日付は確認しないとわかりませんが、酸処理によって得られたSTAP細胞から作られたテラトーマ(一種の腫瘍)の接点を染め直して撮影されたものです。

記者:今のご説明は、実験ノートにも書かれているのでしょうか?

小保方:はい、第三者が見た時に充分な記載になっているかどうかはわかりませんが、私はトレース出来るレベルで書かれております。

記者:それは理化学研究所の調査委員会に提出された実験ノートに書かれているんですね?

小保方:はい、そのはずです。

なぜ画像を取り違えたのか

記者:3つ目(の質問)なんですが、申立書で取り違えられた経緯というのがちょっとわかりにくかったんですけれども、何故、その論文を作成されるときに元の画像データではなくてパワーポイントから画像を持って来られたんでしょうか? 例えば急いで作ったとか、急がされたとか、何らかのご事情があったんでしょうか?

小保方:そうですね。そこは本当にもう、申し訳ございませんとしか言い様がないのですけれども、何度も何度もパワーポイント内でデータをまとめ、バージョンアップしてデータを集めていましたので、そこに載っているデータを論文のフィギュアのほうに載せて使ってしまいました。もう本当にその時に、元データを辿っていれば、絶対にこのようなことにはならなかったので、本当にもう後悔と、そして毎日反省しております。

記者:パワーポイントから論文に使われた画像は、このテラトーマ画像だけですか?

小保方:……データは……。どの画像をパワーポイント画像から使ったのかわかりませんが、その他のデータに関しましても全て元データをこの度確認して調査しておりますので、パワーポイントに大きく写真としてまとめたものを直接使ったものに関しましては、その画像だけだと思います。

画像の切り貼りについて

記者:NHKのフジワラと申します。まず1つ目、お聞きしたいのですが、電気泳動の画像にしても、その後の取り違いにしてもミスであった、ということで、悪意はないということを仰られているのはよくわかるんですが、科学の世界、例えば電気泳動でああいうふうに注釈なしに切り貼りをしてしまうということはですね、それも見栄えを良くしようという意図をもってそれをやってしまったということは、科学的にはそれだけで批判を免れないことだと思うのですが、そのへんについてはいかがお考えでしょうか?

小保方:私が不勉強なままで、自己流でやってしまったことを本当に反省しております。またこの度、ネイチャーのほうに問い合わせましたら、「黒い線を両サイドに入れておけばよかった」のだというようなご指示を頂きました。本当に私の不勉強によるもので、申し訳ございませんとしか言い様がございません。本当に申し訳ございません。

記者:それに関連してなんですけども、今、「正しいのがあるので不正ではない」というのがご主張だったと思うんですけれども、電気泳動についてもですね。場合によっては、例えばゲル1のレーンの3番目と、オクト4で層とした両方のリアレンジメントが非常によく似ているので、コントロールとしてはそれで、もしかすると似すぎているから不適当だと思ってジェル1を隠そうと思ったんじゃないかと考えることも可能だと思うんですが。これはもちろん、そうだと言っているわけじゃなくって、逆の意味でですね。そういうふうに科学コミュニティのなかで疑念を起こさせてしまう行為であったということについて、小保方さんご自身もそういうふうな不適切さがあったということは認めてらっしゃるということでしょうか?

小保方:私は、このオクト4陽性の、細胞の結果自体が変わるものではないので、それ以上の科学的な考察というか、それに影響を及ぼすものであるということまでは考えておりませんでした。結果自体が正しく提示されているので、問題がないと考えておりました。

理研への申告はいつなされたのか

記者:いわゆる捏造と言われたほうについて、ご自身から申し出られたとは調査委員会でも少し触れられていたとは思うんですけれども、ただ調査委員会のほうにはですね、学位論文と非常によく似た画像であることが一般的に知られるようになるまでは、報告がなかったということも書いてあります。これは、学位論文とよく似た画像を使ってしまったんだということを小保方さん自身は、例えば笹川副センター長に対して申告されたということなんでしょうか?

小保方:はい、取り違えに気がついた時点で報告は致しました。

取り間違えに気がついた日付は

記者:ジャーナリストのイワカミです。画像の取り違えについて、自己申告されたものであるということをご主張されてますよね。調査委員会が気付くより先に指摘されたと。この気づかれた日付はいつなのか、外部の指摘より早く気づいたというのは、ご自身の不正の疑いを晴らす重要なポイントであろうと思うんですけれども、これを立証できるようなものも含めてご説明頂けるでしょうか。

小保方:まず、写真の取り違えに気がついた日付は、2月の18日だと記憶しています。もし間違っていたら申し訳ありません。その時に申告したという証拠なんですけれども、その日のうちにネイチャーのエディターのほうへ、問い合わせという形でメールを送っております。

記者:外部からの指摘ではなくご自身で気が付かれた、ということを、なにか証拠立てられることは出来ますか?

小保方:証拠……。

記者:それは難しい?

小保方:はい。