2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
アストラゼネカ III.ケーススタディ①(全1記事)
提供:アストラゼネカ株式会社
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宮田裕章氏(以下、宮田):今日のテーマは、「ボーダレスなエコシステム構築に向けてどう取り組むか」です。まさに日本でも、政府がスタートアップ・エコシステムの構築を掲げて、今日いらっしゃっている東京都や大阪をグローバル拠点として指定しています。
もうすでに、日本で、日本人を対象にして、日本企業だけが取り組むということではもうイノベーションは起きないということです。
世界はどんどん変わっていく中で、グローバルの連携が本当に必要になってきています。そして、既存の取り組みの延長では成功できないということで、まさにデジタルトランスフォーメーションを起こし、不連続な取り組みの中で、イノベーションをいかに生むかということが、世界的にも極めて重要になってきています。
そこで本日は「このヘルスケアエコシステムをどう加速させるか」をテーマにいたします。
今までは成功の3要素としては、医薬品・医療機器・診断技術といったものの技術開発をしていくことが1つ。2つ目は、デジタルです。フィジカルとバーチャルを融合しながら、どう新しいソリューションを作っていくか。3つ目はグローバルのコラボレーションの促進です。
特に、この3つ目が大きな課題になっています。今までは、オープンイノベーションと言っても、実はもう名ばかりで。残念ながら、オープンイノベーションと言いながらも囲い込みをしていたり、自分たちの拠点だけがいかに優れているかという話がされてきました。
ただ、今回まさにアストラゼネカがリードするヘルスケア・イノベーションハブ「i2.JP」は、グローバルとの連携を軸にした取り組みでもありますし、まさに今日ここで本気で「高め合うネットワーク」を本当に作れるのかを考えていきたいと思っています。
宮田:その中で、今日集まっていただいたすばらしいプレイヤーの方々、登壇者の方々をご紹介したいと思います。まずは東京都の米津さん、よろしくお願いいたします。
米津雅史氏(以下、米津):はい。ご紹介いただきました東京都の米津です。先ほど宮田先生がおっしゃったように、我々も高め合うネットワークを実現していくために、必要な要素や足りない要素は多々あるなと思っています。
それを今回、このセッションを通じて学んでいきたいなと思います。そういう意味では、先ほどご紹介いただきました、政府をあげての「スタートアップ・エコシステム」は、拠点としての都市に着目するお話なんですが、私共も、ちょうど本年1月に、グローバル拠点に向けた取り組みとして設立をいたしました。
そういう意味では今、非常に重要な要素として、いろんなイノベーションを起こすための基点としての大学や、それを支援していくさまざまな民間の方々を含めて、197名の会員の方々に集っていただいています。
もう1つは東京都という狭い行政区域だけではなく、ご一緒できる自治体のみなさま。川崎市、横浜市、つくば市、和光市、それから茨城県のみなさまと広域でグローバルを目指していこうという目線でございます。
ちょうどこのコロナ禍ではございますが、今の状況を踏まえて今後どういうイノベーションのあり方が変わっていくと思います。こういったことを議論していくことに加えまして、大学を中心とする拠点強化のための取り組み、またグローバル化という意味でございます。
これを3つ掲げて、今プロジェクトを推進しておりますが、そういう意味では非常にこのコンソーシアムは、全体に開かれた取り組みとしてやっていきたいと思っています。さきほどご挨拶もいただきましたスウェーデン大使閣下のお許しもいただいてスウェーデン大使館、それから東京のみなさまにも入っていただいて、ご一緒させていただいているのは大変光栄な限りでございます。
そういう意味では、「グローバル視点で見て今どういう位置づけなのか」というところの1つのご紹介をいたします。世界の色々な都市でエコシステムの形成強化が進んでいるわけですけが、その1つの指標として、「Global Startup Ecosystem Ranking 2020」というのがございます。これで東京が15位になっております。
1年前・2年前を考えますと、まさにこの指標の中に、東京はなかったわけでございまして。それはまさに医療・ヘルスケアのみならず、いろんなところでさまざまな取り組みが少しずつ反映されてきているのかなと思っております。
我々は、いろんな各都市のみなさまと結びつきながら、より一層ポテンシャルを発揮して参りたいと思っています。以上簡単ですが、よろしくお願いいたします。
宮田:米津さん、ありがとうございました。
アストラゼネカ株式会社
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