半年間で英語でプレゼンできるように
上村潤氏(以下、上村):なるほど……。野田さん、英語でプレゼンをするのははじめてだったと思うんですけど。手ごたえとしてはどうでした?
野田:手ごたえっていうか、もう本当緊張だったんですけど。自分に対してよくやろうと思ったなって思ったんですけど、終わってみて、本当よかったなあって思いましたね。
上村:でも、お話聞くかぎりだと半年間くらいですか?
野田:はい、そうです。
上村:それまではまったく英語が。
野田:まったくですね。
上村:まったく喋れなかったのに、原稿ありきではありますけど、プレゼンができるまでになった、ということですよね。
野田:そうですね。ロイさんの本、『頑張らない英文法』の本を読んで。僕はや理系の人間なので、英語は暗記だと思って諦めてたんですよね。でも、あれを読んでると、前置詞ってこういうふうに使うんだな、とか。
いろいろ、自分が不思議に思ってたことがちょっとわかってきて。並びももちろん主語がきて動詞がくるってわかってたんですけど。なんとなくわかるようになって、これはちょっと行こうかな、と思いまして。
上村:すごいですね、『頑張らない英文法』。
ロイ:いやあ、野田さんかなりがんばられました。
(一同笑)
台本を聞きすぎて幻聴が?
上村:話によると、ロイさんの教材の1つで、ロイさんが実際に喋ってるのを繰り返し、繰り返し聞いてたっていうことで。自分が喋るときにロイさんの声が後ろに聞こえてくるぐらいって。
野田:確かに、実際喋ってる人の声が聞こえないと練習もできないじゃないですか。
上村:ですよね。
野田:一応、ロイさんに録音していただいて。
ロイ:台本を全部吹き込んで。
上村:おお。
野田:はい。それを毎日聞いてたんです。車の中、バイクの中、電車の中。そうすると、ロイさんが後ろから喋ってるんですよね。
上村:(笑)。何も聞こえないはずなのに。
野田:そうなんです。
上村:すごい。でもそれだけ野田さんの中に、体に落とし込まれたというか。
野田:そうですね。それでも噛みますからね。難しいですね、英語は。
プライドがハードルを上げる
上村:はは(笑)。でも、噛むのもある意味個性といいますか(笑)。でも半年でこれだけ上達するっていうのは、どうですか? 教えている身としては。
ロイ:本当、がんばっていただいて結果が出てよかったなっていうのもあるんですけど。あと、僕が非常に勉強になったのは、例えば僕が海外でプレゼンしろって言われたときに、TOEIC満点持ってると、原稿読むだけっていうわけにはいかないんですよね。
上村:そこにプラスアルファが必要になってくるわけですね。
ロイ:プライドというか。TOEIC満点持ってるのに読むだけかよ、みたいになるとすごい悔しいじゃないですか。
上村:なるほど。
ロイ:そこって、自分で逆にハードル上げてるな、ということを思わされましたね。だから僕、海外で、英語でプレゼンしたことないですからね。
(一同笑)
ロイ:大学の授業で、ぐらいはあるんですけど。そんな、カンファレンスでとかないですからね。
上村:おお。いつの間にか先生を1歩リードしています。
(一同笑)
上村:次はロイさんが海外でプレゼンするときには、野田さんが心構えを教えてあげるっていう(笑)。
(一同笑)
ロイ:原稿読んでいいんですか?
(一同笑)
上村:「ここで実際笑いがとれましたから」みたいな(笑)。
ロイ:ははは(笑)。
上村:逆転現象が起きるかもしれない。
ロイ:ロイさん楽しんで! とか言われそうですよね(笑)。
野田:(笑)。そうですね。
上村:それはそれで楽しみな気もしますけど。
一筋縄ではなかった裏話
上村:そんな、英語のプレゼンが大成功だったわけなんですが。これで1回成功すれば次に繋がっていくような。
野田:そうですね。場があれば、ネタがあればチャレンジしたいなと思ってますけどね。
上村:けっこう、ロイさんのブログでいろいろ載っていたんですけど。けっこう後ろ向きな部分もあった、みたいな話も聞きました。「返事が来なかったんで今回はなしでいいかな」みたいな感じで思ってたっていう話も聞きましたけど(笑)。
野田:最初、この論文が採用されるか採用されないか、まずアブストラクトをロイさんに作ってもらったんですよ。
ロイ:抜粋ですね。
野田:抜粋。それを作ってもらったときに、OKが出て、それにたいしてメールの返信をしそこなったっていうか。やっぱり僕、英語でメールがきたときに読みきれないから、そういうことを書いてあることが、ちょっと落としてて。
Googleの検索かけたんですけどね、落としてたんですね。で、ロイさんに、返信してないからだめかもしれないってちょっと思って。ちょっとホッとした気持ちがあったんですけど。ロイさんが「僕がちゃんとメール返信しますから、きちっとやりましょう」っていうことで。ああ、わかりましたっていう(笑)。
上村:ロイさんが背中を押したことで今、この結果が生まれたわけですね。
野田:はい。
ロイ:でも本当、そのカンファレンスでほとんどアメリカ人なわけですよ。ほかの国から、アジアとか来てるのは韓国人が2組と、日本人1組だけで。
上村:そのなかで堂々と。
ロイ:うん。
野田:あと、アメリカ人が笑ってくれるっていうのに、カンファレンスの舞台で笑ってくれるっていうアメリカの雰囲気にびっくりしましたし、感心もしましたね。
上村:カンファレンスっていうと、けっこうお堅いようなイメージがありますけど。実際、場としてはお堅い場ではあったんですか?
野田:そうですね。
上村:それでも、やっぱり会場を温めてくれるというか、そういう気質なんですかね。
ロイ:やっぱりユーモアは大切ですからね。
HPも要チェック!
上村:まだまだ聞いていたいところではあるんですが。そろそろお時間のほうが近づいてまいりました。野田クレーンのホームページがけっこう頻繁に更新をされていらっしゃるようで。
野田:はい。更新する者が頻繁に更新してますんで。
上村:ぜひとも、「野田クレーン」で検索していただくと出てきますのでね。
ロイ:今回の件も載ってますか?
野田:ああ、ちょっと僕チェック(してない)……すみません(笑)。
上村:今後アップに期待といいますか。
ロイ:あと、僕のブログに、野田さんのインタビューも掲載しています。
上村:マル秘エピソード的なものも載ってるかもしれませんので、ぜひとも見ていただきたいと思います。
では最後に、リスナーの方に野田さんからメッセージをひと言。メッセージいただけますか?
野田:そうですね。英語がまったくできない僕でも一応、アメリカに行って喋ることもできますので。僕も本当にできなかったので、よくわかります。『頑張らない英文法』をまず読んでもらって。とくに理系の方には、僕はおすすめだと思いますね。
上村:理系の方にもおすすめ、ということでね。ぜひとも『頑張らない英文法』、みなさん読んでいただきたいと思います。
というわけで、本日ゲストに来ていただきましたのは、野田クレーンの野田重秀さんに来ていただきました。ありがとうございます。
野田:ありがとうございます。
ロイ:ありがとうございました。
(一同拍手)
上村:というわけで本日は素敵なゲスト様をお迎えして、お話をおうかがいしました。というわけでお送りしました『西澤ロイの頑張らない英語』。お送りしましたのは、ナビゲーター上村潤と。
ロイ:西澤ロイでした。Thanks for a lot listening. see you next month on Valentine's day. Bye bye.
上村:バイバーイ。