京都の「花街文化」を東京で体感する
山口豪志氏(以下、山口):本日の司会進行を務めさせていただきます、山口といいます。今日は平日にお集まりいただきまして、ありがとうございます。
今日ご登壇いただいております芸妓さん・舞妓さんのみなさまは祇園甲部(京都最大の花街)というところから来てくださいました。みなさまのお手元に入り口で配られたパンフレットがあると思いますので、くわしくはこちらの中をお読みください。
この中で、実際に祇園に行かれたことがある方はどれぐらいいらっしゃいますでしょうか? 挙手いただけますか?
(会場挙手)
2割〜3割ぐらいですかね。ほぼ初体験ということですので、こちらの舞妓さん、芸妓さんによるまさに作法を、今日はみなさんと一緒に楽しんでいければいいなと思っております。
今日、この会を主催させていただいたのは、この後ご登場いただきます山中さんを中心に我々3人(山中哲男氏、イセオサム氏、山口豪志氏)で実施をさせていただいております。なぜ京都の舞妓さんなのか、なぜ今回みなさんにお伝えしたいと思ったのかということも含めて、ご紹介をお願いしたいと思います。
それでは、ご登壇ください。山中さん、よろしくお願いします。
(会場拍手)
“伝説の舞妓”岩崎究香氏
山中哲男氏(以下、山中):山口さん、ご紹介ありがとうございました。数ヶ月前、4月頃に究香さんと初めてお会いしました。そのときに「なにかやろうよ」と初めに言ったことが、実は今日のイベントになりました。
究香さんと一緒に今まで準備をして来て、いっぱい話をする中で、最初はなにをしようかなと思いましたが……。やっぱり究香さんから出る言葉がめっちゃおもしろいんですよ。それを多くの人に共有できたらいいなと僕は思いまして、それで今日のイベントをやろうと決意しました。
究香さんをご存知の方もいるかもしれませんが、舞妓さん時代に「伝説の舞妓」と言われていた方です。本田宗一郎さんや、ワコール創業者の塚本幸一さん、サントリーの佐治敬三さんといったすごい方々に大変ご贔屓にされながら舞妓をやっていたそうです。
そのような逸話を聞いただけでも、舞妓の文化、祇園の文化というのは本当にすごいなと思いますよね。
僕自身がなにも知らなかったのですが、いろいろな話から祇園文化を知るたびに「これは多くの若い人も知ったほうがいいのではないか」と思いまして、今日これから、究香さんのお話をいっぱい聞くことができればいいなと思います。
写真撮影もOKですし、若い人たちはSNSをやっている人がたくさんいると思いますが、ぜひこのたび肌で感じたこと、それから気づいたことなどをどんどん発信してほしいと思います。
なぜかというと、やはりみなさんの先にいる多くの方々にも、日本の文化に触れたり、興味を持つ機会がより多く増えてほしいなと思うからです。撮影もSNS発信することも大歓迎ですので、ぜひ多くの方々に広めていただければうれしい限りです。
山中:それでは、僕の相棒をさっそく呼ばせていただきます。究香さん、どうぞ。
(会場拍手)
岩崎究香氏(以下、岩崎):こんにちは。私が主導権ではないので、山中さんがお若い方を代表して、私にいろいろな質問をぶつけていただければ。
山中:そうですね、質問形式ということで。みなさんがお申し込みをされた時に、こんなことを究香さんに聞きたいなというご質問をいただいております。それを踏まえて、個人的に僕が究香さんに聞きたいなということを……。
岩崎:えっ、個人的にですか?
山中:そうそう(笑)。個人的に聞きたいなと思うことも含めて、聞いていこうかなと思っています。