メンヘラと向き合った半年間

おっくん:どうですか、『スーパースーパーブルーハーツ』を描き終えた感慨みたいなものは。

スーパースーパーブルーハーツ 1 (少年サンデーコミックススペシャル)

山田玲司氏(以下、山田):メンヘラと向き合う半年間てやっぱヘビーだよね。俺の中のメンヘラと俺の中のメンヘラが戦う話ですよ、結局のところ俺のメンヘラの話ですよ。

おっくん:メンヘラインサイドヘッド?

山田:メンヘラインサイドヘッドですよ! そんな感じでした。最初俺、メンヘラブートキャンプ描くって言ってたじゃん。俺的に1人でメンヘラブートキャンプやってた結果がああいう漫画になったっていう。あいもかわらず、やっぱり素敵な漫画描いちゃうなー俺って。俺ってやるなーと思いながら。

おっくん:あったまいいねー。

山田:うるせえよ(笑)。そして世の中にスルーされる俺。

おっくん:そこルサンチマン持ちすぎ(笑)。

山田:そうだよねー。つか、いい加減に突っ込まないと(笑)。

おっくん:これなに?

山田:こん中のピンクが来るんですか? 今日は。

夏の魔物・大内ライダーとは

おっくん:大内ライダーでーす! なんとポニーキャニオンさんからメジャーデビューが決まったということで。

大内ライダー氏(以下、大内):(前回は)今年2月に出演させてもらって。

おっくん:あの事故回のライダー回。

山田:事故回でお馴染みのライダー回ね。

おっくん:もう無料部分でお腹いっぱいっていうやつ(笑)。

山田:そうそう(笑)。有料部分で完全に暴走して止まんなかったやつ(笑)。全てのライダーを語り尽くさないと帰らないっていうね。ほとんどの女子を置き去りにしてしまったあのライダー回ですね。反省回でしたね。

大内:8月26日に夏の魔物というユニットにて、ポニーキャニオンさんよりメジャーデビューが決まりました。よろしくお願いします!

おっくん:フェスでしょこれ。 

大内:そうです、青森県でもう10年間やっているロックフェスがありまして、そちらから生まれたユニットという。同じグループ名でやってるんです。

おっくん:これめっちゃツッコミたいんだけど、ちょっと今日メインじゃないんでごめんなさい。

チバレイは現人神!?

大内:おっ! これは!

山田:はいはい、みんなの初恋だって?

おっくん:それで、なんで今日うちの後輩をお呼びしたかと言いますと、どうしても、チバレイさんが来るならっちゅうことで。特撮好きだって聞いてたんで、「チバレイさん来るよー」ってメールしたんですよ、軽く。そしたら「むぅわじすかあああ!」みたいな返事が返ってきて。「俺にとっては現人神ぐらいの人ですよ」みたいな返事がきて、「あら、現人神!?」みたいな。

山田:現人神ですよ!

おっくん:これはもう呼ぼうと思って。

山田:この格好を見てもらえれば、どれだけ愛があるかわかるよね。

大内:そうですね。1991年公開の恐竜戦隊ジュウレンジャー。僕が当時6歳か7歳の頃の超絶大な人気を誇ったスーパー戦隊のシリーズなんですね。当時スーパー戦隊シリーズは、人気も落ちていてあわや終了かと言われてまして

山田:あ、そんな時代だったんだ。

大内:今でもやってるじゃないですか。2015年はニンニンジャー。

おっくん:ニンニンジャー?

大内:はい。ニンニン(注:山田氏のアシスタント)じゃないですよ?(笑)

おっくん:え、あいつそんなことやってたのかと(笑)。

山田:被ったんだよ。まさかの。あいつが先だから。

おっくん:時代がこう(クロスした)。シンクロニシティですね(笑)。

大内:ニンニンジャーまで続いた今、今年で40周年なんですね。

おっくん:40周年!? そんな続いてんすか。

超ウルトラメガ大ヒットした作品『ジュウレンジャー』

山田:俺、ゴレンジャー始まった年なんとなく覚えてるよ。コメディだから最初。

おっくん:あ、そうなんですか。

山田:シリアスなのはライダー。もう1つシリアスなのは宇宙刑事、ロボット刑事があって。

おっくん:「若さってなんだ!?」でしょ。(注:『宇宙刑事ギャバン』の主題歌)

山田:そうそう。でお馴染みの。

おっくん:で、これ(ジュウレンジャー)は何作目なの?

大内:ええっと、何作目でしたっけ? この時に、この前の年は『ジェットマン』っていうのがありまして。『ジェットマン』『ジュウレンジャー』で視聴率が下降していたスーパー戦隊は一気に盛り返し、当時『ジュラシック・パーク』の公開で恐竜ブームもあって、この『ジュウレンジャー』は超ウルトラメガ大ヒット!

おっくん:超ウルトラメガ大ヒット。

大内:そうです。おもちゃも爆売れ。視聴率もうなぎのぼり。今なお戦隊ものが続いているのは、これのおかげです。

おっくん:これのおかげなの。で、その直撃世代?

大内:そうです。小学生時代、全部買ってましたグッズ。

おっくん:全部!?

アメリカで続いているパワーレンジャー旋風

山田 これは当時のものなの?

大内:これは! 去年買ったものです。

山田:去年手に入るの?

大内:これはなにかというと、『パワーレンジャー』という海外の。

山田:あー、はいはい。『パワーレンジャー』ね。

大内:アメリカで放送されている。『ジュウレンジャー』は第1作なんですよ。パワーレンジャーシリーズは、ジュウレンジャーシリーズを海外に輸出して。

山田:それでこないだのアメリカの大騒ぎになったんだ。

大内:今なおアメリカで続いているパワーレンジャー旋風はこれが第一作なんです。『ジュウレンジャー』があったからこその、今だに海外でも戦隊ものが続いているという(ジュウレンジャーは)とんでもない作品なんです。

おっくん:ブラジルで大人気だって。

大内:今年の2月に確かチバレイさんも現地に行ってらして。

山田:元メンバーが再び集まってアメリカに行くというね。

おっくん:ええ!?

大内:それほどにあちらでも大スターという。

おっくん:レジェンド来た!?

大内:レジェンドですよ。

山田:だからベンチャーズ来たみたいな感じたよ。

おっくん:ベンチャーズなの!? ビートルズじゃないのそこは!?

『餓狼伝説』『サムライスピリッツ』にも声優として出演していた

大内:そのレンジャーで唯一の女性キャラである、女戦士。

山田:はいはいはい、ありますよ! レンジャーといえばピンクですよね。やばいねこれね。

おっくん:ほー、メイっていうんだ。このとき何歳なの? チバレイさんって。

山田:そろそろ呼んでみる?

おっくん:いやもうちょっと語れよ。

大内:じゃあもう1個。パッといきますね、みんな。これ僕の私物です。こちら『サムライスピリッツ』のアニメなんすね。

おっくん:アニメ?

大内:これゲームなんですけど、SNK、当時『餓狼伝説』とか。

おっくん:全部やった。

山田:はいはい。

大内:SNKのキラーコンテンツ『餓狼伝説』。こちらの不知火舞の衣装を着て宣伝をしてらっしゃった上に、本人役で映画にも出てきます。

おっくん:え、チバレイさんが?

大内:餓狼伝説が映画化したんですよ。アニメで。

山田:えっ、千葉麗子って役で?

大内:それの、千葉麗子役で千葉麗子さんが出てるんです。

おっくん:ええ!?

山田:キミなかなかだね! なかなかのところでもってくるね。

おっくん:それすごいね。

山田:すごい情報だね。

大内:かつ、これは、『サムライスピリッツ』のアニメ化したDVDなんですけど、こちらは覇王丸、主役がSMAPの香取慎吾。

おっくん:えー!

山田:そうなの。

大内:そしてそのヒロイン・ナコルルがチバレイさんなんです。

山田:うぉー、じゃあSMAPと組んでた人なんだ(笑)。

大内:そうです。

山田:これから来る人は。

おっくん:どメジャーじゃないですか。

大内:かつては、チャムチャムっていうキャラクターの声優役もやってらっしゃった。

おっくん:チャムチャムの声優もやってたの?

山田:ああ、そう。レイコは声優もやってたんだよ。

おっくん:二役?

大内:新『サムライスピリッツ』のチャムチャム役がチバレイさん。

山田:こっからもう本人と一緒にチバレイ伝説いこうか。

おっくん:そうですね。