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2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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松尾康博氏(以下、松尾):ちょっとここで、センセーショナルなお話として、今度は年収のお話になります(笑)。
(会場笑)
松尾:500~800万円台が一番多くて3割ですね。あとは、800~1000万円、1000~2000万円、いろいろ雑な区切りになってますけども、だいたいこんな感じの分布となっております。
このへんはどうですかね? 最近のVCもいてきちんとお金が回るスタートアップ界隈だと、このへんが妥当なところなのか。
安武弘晃氏(以下、安武):これは株入ってなかったら、明らかに安いですよね。
松尾:そうですよね(笑)。
安武:その横に株があるということを信じて。
松尾:なるほど。株込みだといくらぐらいが妥当な感じなんですかね?
安武:やっぱり、経営の責任を負って、そこで最初の給料もらわなくても、将来の大きなリターンを目指してがんばるというのは正しいとは思うんですね。
ただ、大きなリターンなしにそこそこでというと、本気になれないし、全力でやれないんじゃないかという疑問が湧きますね。
松尾:なるほど。さっきの取締役の率もあるので、このへんはクロスで見るといろいろ興味深い結果になるとは思うんですけど。今回の参加者はこんな感じです。バタラさん、これに対して何かあります?
衛藤バタラ氏(以下、衛藤):先ほど安武さんが言ったように、株を持ってるかどうかというところはけっこうあると。あと、役員かどうかというのは大事で、役員になったということで経営陣のほうにいるので、「自分の給料を上げようとするんじゃねーよ」って感じですよね。経営陣なんで。
松尾:確かに(笑)。
バタラ:なので、けっこういいかなと思うバランスは、うちはシード投資が多いので、だいたいミニマムの生活ができるぐらい給料を取って、でもちゃんとストックオプションとか株とかでもらうというのが、なんとなくベストかなと思いますね。
松尾:わかりました。じゃあ(次は)株のお話ですね。今回のみなさん、株の比率に関してはこんな感じでした。
「なし(ストックオプションあり)」というのが一番多い結果で3割ですね。「ストックオプションもなし」という方もけっこういらっしゃいます。
この結果で、さっきの給料とパッと並べてみたときの感覚ってどうでしょうかね? 安武さん、なんか首振ってませんか?(笑)。
(会場笑)
安武:正直に言って、これは問題じゃないかなと思うんですよね。
松尾:うーん……。やっぱり少なすぎる?
バタラ:そうですよね。「ストックオプションあり」というこのカテゴリも、何パーセントかわかると一番いいんですけどね。なんとなくわかるんじゃないですか。まだストックオプションになってても、パーセンテージで。
安武:例えば、CEOの持分自体も薄まってて、だから5パーセントとかそういうケースもあるかもしれないのでなんとも言えないんですけど、下の2つはちょっとグラフとしては比率が大きすぎですよね。
松尾:なるほど。CEOとの持ち株の比率があると、もっとわかりやすいんですけどね。
バタラ:実はそれが一番知りたいんですよね。
(会場笑)
バタラ:これは別に、第三者割当しまくって、CEOも10パーセントぐらいだったら、まあ妥当かなと思うんですけど、結局ほかの経営陣とどのくらい? 例えば、マーケティングトップとか、経営のトップとかと比べたときに、技術のトップがどのくらいもらってるかっていうところを見たいんですよね。
松尾:確かにそうですね。
安武:松尾さん、前のスライドも「CEOの年収と比較したらどうかやりたい」っておっしゃってましたよね(笑)。
(会場笑)
松尾:そうですね(笑)。ちなみに、CTO何社目かという経験数でいくと、1社目が8割なんですね。2社目、3社目というのが、やっぱり2割を切っているような状況なんですよ。僕がそうだった……。でも、お二人もCTOになったのって1社目だったんですよね。
僕は株とか勉強してなかったんで、言われるがままに「あ、そうですか」って(CTOに)なったんですけども。やっぱり今、CTOのコミュニティとかスタートアップの中でこのへんの(年収の)情報というのはあんまり回ってないんですかね?
バタラ:うちは何社も投資してるんで、よく見るパターンなんですよね。1つのやり方というか解消の仕方は、たぶんVCが言ってあげるべきだなと思うんですよね。
たぶんそのバランスが悪いと、そのチームはいつかブレイクしちゃうんですよ。だから、最初からだいたい言うんですけど、「これ、CTOとかもっとあげたほうがいいんじゃない?」とか、「このバランス悪いですよね」とか。
安武:私もそういう投資先のアーリーなラウンドのやつを見ると、比較的CEOの人が、「将来(CTOの)彼と一緒に働けるかわからない」という疑念を持ってる場合に、比率がけっこう小さかったりするのを見た記憶があるので、そこはやっぱり「最終コミットして一緒にやろう」「イグジットまで走ろう」というチームのほうが強いし、いいですよね。
松尾:やっぱりCEOとCTOの……。ほかにもCxOとかいると思うんですけど、その株の比率ってけっこう投資するときには見る感じですか?
安武:私はとくに投資の前は、M&Aをいっぱいやったときに、その後の面倒を見ないといけないので、技術をやってる人がフワッとしてたりすると出自が悪いシステムが残ったりするので。やっぱりそういう人のコミットメントというのは、会社にとっては極めて重要だと思います。
松尾:その次のスライドですかね。ここも1つ会場に問いたいところではあるんですけれど、この1社目とか2社目の中で、会社に入る前に株の交渉の話を事前にしたことがある人は、どれぐらいの比率なんですかね。ある方(挙手してください)。
(会場挙手)
松尾:2割ぐらいですか。
安武:やっぱり、そんなに比率多くはない。
松尾:僕は言われるがままだったんですけど、言われるがままっていう方、どれぐらいいらっしゃいました?(笑)。
(会場挙手)
松尾:やっぱりそうなりますよね。技術的に楽しそうだからやりたいという気持ちのほうが強くて、僕自身はあまり株のことを意識してなかったんですけど。そこはやっぱり、ちゃんと交渉して。
バタラ:でも……そこもどうですかね。逆にCEOから見たら、もしかしたら「このCTOは経営のことをあんまり考えてないから」という懸念もあって、そういうふうに下げてる可能性もありますかね。
松尾:どうなんですかね、ちょっとCEOいないんであれですけども。逆にそこで安めに言って、ちゃんと交渉してくるかどうか見るとか、そういうのを試されてるというCEOもいらっしゃったりするんですかね?
安武:そういう意味で言うと、私はなにも知らないままの人間だったんですけれども、三木谷(浩史)さんは一番最初の頃に、「とにかくわからなくていいから、ストックオプション、これ契約書にサインしろ。現金を持ってこい。金がないんだったら、無利子でおれが貸す」と言ってくれて、やってくれましたね。能動的にくれました。
松尾:なるほど(笑)。そこで「もっとくれ」とは、なかなか言えない感じ?
安武:私はなにも知らなかったので(笑)。
松尾:僕もそうですけどね。2社目になると、たぶんぜんぜん違ってくるのかなという気はしますけども。
安武:逆に私はそういうのを勉強して買う側になってから……。逆に買う側になった方とか、そういう問題を見たことがあるという方っていらっしゃいますか?
(会場挙手)
安武:そこまではない。
松尾:買う側に回って、実際にM&Aをやったことがある方って少ないですかね?
(会場挙手)
松尾:ちょいちょいいますね。でも、そういう問題にはまだぶち当たってないっていうことですね。けっこうそういうのはあるもんなんですか?
安武:いや、私はたくさんそういうのも見ました。やはり1社目、2社目、3社目のCTO経験しているのみならず、やっぱりM&Aとか買うとか、売るとか、買われるとか、そういうこと自体の数が少ないのが、エコシステムとして育ちにくい環境なのかもしれないですね。
松尾:今のバタラさんの立場から見ると、そこってどんどん動きがあったほうがいいわけですね?
バタラ:そうですね。やっぱりイグジットがあって、また戻ってというサイクルがあればいいですよね。
松尾:この比率ってどうなんですかね? けっこう日本を代表するスタートアップがここに集まっているんですけども、例えば東南アジアだったりUSとかの比率って、僕はちょっと知らないんですが、肌感覚で言うと同じようなもんなんですか?
バタラ:そうですね。なんとなく肌感(覚)は、やっぱりCTOの1社目、2社目と、CEOの1社目、2社目のグラフって似てるかなという感じがしますよね。
別にCEOだけじゃなくて、CTOの経験者の数をとっても、だいたいこうなるかなという感じがしますね。
安武:若いアーリーな会社だとこういうグラフになって、もう少し法人向けのシニアなスタートアップだったら、上の赤とか緑のところが増える感じになりますよね。
バタラ:確かに。
松尾:なるほど。
安武:とくにシリコンバレーの法人マーケットの人は、この円グラフの形がぜんぜん違う気がします。
松尾:そうなんですね。
安武:コンシューマー向けは平均年齢が若いので、こういう傾向にある気がします。
松尾:なるほど、わかりました。
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