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2025.02.03
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for Startups株式会社(全1記事)
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司会者:for Startupsの志水さんにご登壇いただきたいと思います。みなさん拍手でお迎えください。
(会場拍手)
志水雄一郎氏(以下、志水):みなさま、本日はお集まりいただきましてありがとうございます。for Startups株式会社代表の志水でございます。では、私どもにつきましてご説明させていただければと思います。
まず、私の自己紹介をさせていただきます。3つの特徴があります。1つはHRセクターにおける新規事業立ち上げのプロであること。みなさんがよくご存知のもので言えば、「DODA」を生み出しました。その後、NET jinzai bankという、インターネットIoTセクターにおいて、マーケット内で最も影響力のあるエージェント企業を作りました。
もう1つの側面は、メジャーヘッドハンターであること。ビズリーチさんが主催されている「Headhunter of The Year」という日本一のヘッドハンターを決める賞を2015年、2016年と、2年連続で受賞させていただきました。日本ではまだ私しかいないと思います。その後、私は国内で初めて、「国内唯一の殿堂入りヘッドハンター」にも認定されました。
さらにもう1つの側面がありまして、私はアントレプレナーではないんです。(前出の)御三方のようなすばらしいアントレプレナーではなく、イントレプレナーなんです。
どういうことかというと、このfor Startups株式会社の成り立ちは、東証一部上場企業グループに事業提案して参画させていただき、グループ子会社の中で新規事業を作らせていただいた後でスピンオフして、for Startupsの前身となるNET jinzai bankを設立して、その後のストーリーを今作りに行っているという流れなので、御三方のような勇気も自信もあって仕掛けた方々とは少しタイプが違います。
私が経営しているfor Startups株式会社は、(スライドを指しながら)ここにありますように2016年の9月に法人化し、現在はインターンや契約社員も含めて65名のチームです。私たちのことをご存知ない方も多いかもしれませんが、実はさまざまな事業展開をしています。
1つは成長産業セクター専門のタレントエージェンシーをやっていまして、さっきも少し出ましたが、おそらく三桁億円以上でIPOすることが見込まれる、もしくはIPOされた会社には、80名以上のCXOや役員の参画をご支援しています。
なぜこれができるかというと、ベンチャーキャピタル(VC)の皆様と連携してマーケットで勝つ可能性のあるスタートアップ・ベンチャー企業の情報を把握し、また、起業家の皆様に弊社にご来社していただいて、勉強会やディスカッションをしながら、事業内容や今後の成長戦略を正しく理解した上で、私たちが毎日お会いしている非常に優秀な方々をお引き合わせしているからです。
志水:また、社内にはテクノロジーラボがあり、HRだけでなく成長産業をグロースさせるための仕組みづくり、プロダクトづくりについて研究開発もしています。
それから起業支援です。各VCと連携して、起業時に1億円規模の出資をサポートする起業支援サービスを昨年ぐらいからやっておりまして、実際に何名かの方の起業をご支援しました。
あとはここにありますように、国内成長産業セクターにおけるスタートアップ・ベンチャー企業のデータと、起業家・投資家の方々のインタビューコンテンツや業界・企業分析など独自リサーチコンテンツを統合した「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」を今月末(2018年5月)に発表する予定です。
直近ではオフィス移転もしまして、(スライドを指しながら)このような素敵な場所に移転できるチームになってきました。
ミッション・ビジョンができたのは、私が今の会社を設立した経緯がほぼベースになっています。
このチームを作ったきっかけとして重要なことは、「自分がDODAを作り、DODAをグロースさせた結果、何が生まれたのか?」ということです。私は、日本のHRビジネスの歴史が日本を弱体化させたと思っています。
なぜかというと、本来は“日本(国)の人事部”という仕事なので、日本の人的資源の最適配置によって世界で勝てる企業や産業を創出し、日本のGDP向上や外貨の獲得能力を最大化させて、みなさんに労働分配、賃金分配をすれば国民の平均年収が上がって、みなさんが幸せになる、という方程式を戦略化し、戦術化し、KPI、PDCAを回して実現するのが本来国内トップのHR企業やDODAの役回りであったはずでした。
しかし、ミッションやビジョンは確かにそれらしいことを掲げていても、現実的な戦略、戦術、KPI、PDCAは、日本のためではなく、自社のビジネスを伸ばそうとするものでしかなかった。その結果、日本は世界で勝てるチームを作ることができない。
国民の生活水準は世界で18番目、可処分所得は数十番目、ものすごく貧相な生活をしているのに自分はまあまあだと、ものすごい勘違いをしている国民になっていった。
こんな状況を生み出したのは私だと思ったんですね。人が働いて収入を得て生活をするという方程式について、本来はみなさんに正しいものを伝えるのが私たちの仕事なのに、伝えてこなかった。
志水:「では、どうするか?」やろうと思ったことは1つでした。世界で米国や中国がグロースする理由の1つには、彼らが新しく強い産業を生むファンクションを持っている、ということがある。
であれば、日本から一人でも多くのザッカーバーグのような起業家、1社でも多くのFacebookのような世界で勝てる企業を生むことだけにフォーカスして、極端に言えば、お金を稼ぐためだけにHRをやるんだったら否定をする。そういうチームを作りたいなと思って成長産業支援ビジネスにフォーカスしてやろうと決めました。
テーマは日本を勝たせることだけです。日本にいる方々を幸せにするためだけにやります。社名の由来ですが、このfor Startupsというのは、私たちの事業ドメインの拡大に関連しています。
もともとインターネットIoTセクター専門タレントエージェンシーをやっていましたが、今私どもが取り組んでいるのはリアルテックの領域の支援も含まれています。一部、資金支援も行っています。
であれば、前の社名であるNET jinzai bankは、名は体を表していませんでしたので、自分たちが当初から掲げていたfor Startupsというビジョンが一番、私たちのことが表現されているので、企業名にしてしまおうというのが私どもの考え方で、その結果、3月にfor Startups株式会社という社名に変更しております。
みなさまからお話しいただいたミッション・ビジョン・バリューというのは、とてもすばらしいものだと思っています。私どもはものすごく単純化していて、ビジョンとバリューの2つだけを追いかけています。
ビジョン、for Startups。社名と一緒です。バリュー、Be a Talent。たぶん一度見たら忘れないもの。そして経営者である私自身が体現しちゃんと守れるもの。そして伝えていけるもの。それにしかしたくないなと思っていました。
これ実は、私が前職のインテリジェンス、現在はパーソルキャリアですが、クレドとかビジョンの設定とかをやってたんです。ところが誰も覚えていない。
クレドを作って紙にして社員証と一緒にここに入れるんですけど、だいたい洗濯してぐしゃぐしゃになって、誰もわかっていない。そのようになってしまっては、自分たちが提供する価値に繋がらないので、ただ作っただけになる。絵に描いた餅には絶対したくないというのがありました。
だから絶対に頭から離れない、一字一句間違えない。としたらワンメッセージに込めたいなというのがありまして、僕らはビジョン、バリューの2つだけにしました。
志水:最後に活用事例です。ビジョンロゴの展開をしています。もともとですが、私どもは社名の広告をしたことがありません。⽇本最⼤級のスタートアップイベント「SLUSH TOKYO」やICCカンファレンスなど、いろんな場面に私どもは協賛をすることがありますが、社名であったNET jinzai bankのロゴは掲示せず、絶対にビジョンロゴしか出しませんでした。
この中に六本木のawabarに行ったことがある方はわかるかもしれませんが、NET jinzai bankというロゴは貼られていません。for Startupsのロゴしか貼っていません。それは自社を広告するのがエゴだと思っていたからです。私は世界観を伝えたかったので、一番最初に作ったのがビジョンを表現したロゴでした。そしたら結果的には、自分たちはビジョンを社名にすることになりました。
私たちは、ビジョンベースの経営を最も体現したチームだと思っています。私どものメンバーも今日何名か来ていますので、みなさま、このあとお話しいただければと思うんですけど、たぶんfor StartupsやBe a Talentに関することしか語らないと思います。
ビジョンがいいから来てくれる。ビジョンがいいから集う、というチームに今なっています。これをしっかり伝えていくこと。毎日言うことが大事です。すべての行動、すべての事業、すべてのサービスの作り方がビジョンをベースに判断すること。
ビジョンに合わないものはやらないと決めています。それを実行した結果、強いチームになって、比較的短いタイミングでグロースしているチームになっています。このあと、懇親会でみなさまとお話しさせていただく際にいろいろとお話しできればと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
(会場拍手)
司会者:ありがとうございました。すごくシンプルで、そういったところが組織の浸透に繋がっているんだなと私自身はすごく感じました。
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