2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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光本勇介氏(以下、光本):札幌で開催中のIVS 2014 Spring、インタビュールームにゲストをお招きしてお送りさせていただいています。今回お越しいただいたのはこちらのお2人です。お一人ずつ簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか? では、小澤さんから。お願いします。
小澤隆生氏(以下、小澤):私、ヤフーショッピングをやっております小澤といいます。よろしくお願いいたします。
光本:よろしくお願いします。
山田進太郎(以下、山田):自己紹介とかは?
光本:では、簡単にどんなことを今されていらっしゃるかも。ヤフーショッピングで。
山田:ヤフーショッピングで。
小澤:おれが? ヤフーショッピングを無料化したんですけれども、それで何とか頑張りなさいという使命のもと、頑張っています。日本にeコマース革命を! 頑張ります。
光本:では、よろしくお願いします。はい、次、山田さん。
山田:メルカリの山田です。我々はC to Cのフリマアプリ「メルカリ」というのをやっていまして、会社ができたのは去年の2月で、リリースしたのは7月なので、まだ本当にペーペーのベンチャーになっております。
光本:では、よろしくお願いいたします。簡単に私自身の自己紹介もさせていただければと思うんですけれども、ブラケットという会社をやっております光本といいます。
STORES.jpというだれでも簡単にオンラインストアがつくれるというサービスを1年半前ぐらいからですかね、メインの事業として展開をさせていただいております。今回インタビューアーということなんですけれども、インタビューアー自体したことがないので、ちょっと(笑)。すごい緊張しているですけれども、すごいカジュアルな感じでやらせていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
山田:よろしくお願いします。
小澤:お願いします。
光本:そうしたら、テーマがきょうはeコマース革命、まさに、ということなんですけれども、ヤフーさんがeコマース革命をされたのはいつになるんでしょうか?
小澤:去年の10月7日に……(笑)。eコマース革命をしたというわけではないですけれども、簡単に言うとeコマース革命と名乗っているんですけれども、その中身としては今まで有料だったヤフーショッピングというショッピングモールの出店料と、俗にシステム利用料といわれる従量課金の部分を無料にしましたと。
何でeコマース革命と言っているかというと、そういうモールの出店のビジネスモデルを大きく崩して、単純に今すごい大きな赤字を出しているんですけれども、eコマースの成長を加速させようじゃないかと。大いに加速させようじゃないかと。そのためにはプレーヤーを増やさねばならないという意味において、STORES.jpさんとかBASEさんとか、そもそもモールではないけれども、そういう無料化といったところにある意味追随する形で頑張らせていただいているというのが、その去年の10月7日以来のお話でございますね。
光本:ですから8カ月ぐらい前ですか、7カ月、そうですね、もう半年はたっているような感じですよね。
小澤:そうね、それぐらいたちましたね。
光本:何か業界的に衝撃が走った記憶があるんですけれども。山田さんはどう感じられましたか?
山田:僕はですね、C to Cにはほぼ多分影響がないかなと思っていて、実際そうかなという感じでした。あとは日本はやっぱりEC化率が非常に低いので、そういう意味ではすごいいい流れというか、ネットで物を買う人というのが増えてくれれば、僕らももしかしたらその恩恵に預かれるんじゃないかというところは思っていて、ちょっとどれくらい影響があったのか全くわからないですけれども、というのはありましたね。
光本:もうあれが出た瞬間から影響がないと思われました? 僕たちは結構影響があるんじゃないかとか、あのリリースが出た次3カ月ぐらいは1日何回も聞かれたりしたんですけれども、毎日。
山田:僕はそんなすぐ、そうですね、そのニュースというか、概要を聞いて、そもそも余り何か、本当に僕らのユーザーは個人なので、売っている人が。だから全然、何かそこまで影響がないかなというふうに思いましたけれどもね。
光本:実際にeコマース革命をヤフーさんがやられて、個人の方とか企業の方とかいろんな方の申し込みがあると思うんですけれども、割合的には今どんな感じなんでしょうか?
小澤:半々ぐらいですかね。
山田:同じじゃないですか? さっき半々って……。
光本:そうですね。
小澤:売り上げというか実際に売ってるのでいったら、半々どころの騒ぎではない。
光本:そうですよね。
小澤:いわゆる事業者さんのが多いので。それは当たり前の話ですけれどもね。99.9対0.1みたいな(笑)。
光本:(笑)。
小澤:そんな感じですよねえ。
光本:実際にこの半年ぐらいやられてみて、どんな感じでしょうか? 簡単に言うと。感触としてはいかがでしょうか?
小澤:今、お二方とも影響ないよねみたいな雰囲気で言われていたけれども、そのとおりだものね。
光本:(笑)。
山田:(笑)。
小澤:to Cからすると……。
山田:でも伸びてますよね?
小澤:数字は伸びてますよ。その影響ないといったらあれだけれども、逆に言うと周囲のeコマースサービスに対してポジにもネガにも、ものすごい影響が出るほどのことにはなっていないというのが今の半年だと思うのね。単体の自分たちのサービスで言ったら、こうなって、要はよくなかったのが、ドンというふうにはなりましたと。だからほかにも迷惑をかけず、自分たちも伸びたんだからマーケットサイズはきっといいでしょうとは思います。
特に我々のお客さんというのは事業者さんなので、そういう方々にとっては結構ポジティブだし、売り上げは伸びていると思うんですね。その影響がないという部分においてeコマース化率、EC化率がこれで3ポイント一気に上がったかといったら、そんなことはないというところなので、これはやっぱり革命といって1カ月とか3カ月なされるものではなくて、それなりにかかるんじゃないかなというのが正直、やっと始まりましたというところじゃないですかね。
光本:それは想定どおりな感じなんですかね?
小澤:想定よりいい。
光本:そうなんですね。
小澤:正直eコマース革命って無料化するじゃない。無料化するというのは、売り手には影響あるけれども買い手に全然関係ないわけですよ。
光本:そうですね。
小澤:だから出店と出品が伸びるというのは正直想定どおり。買い手は伸びないかもねと思っていたんです。売り手がバーンと伸びてからタイムラグがあって買い手が伸びてくると思ったんだけれども、結構同時に買い手もドーンと伸びてストーンと行ったので、これはいいねという感じですよね。
光本:結局eコマースというのは出店数と流通額だったりすると思うんですけれども、その二つが両方上がっていっているような感じなんですかね。
小澤:そうね、その考え方によるんですけれども、同じものを同じ値段で売っているところが100万店舗あっても1店舗でいいので、商品バラエティと価格の多様性がどうやってふえてくるかと。これは極論、時間かかるんだけれども、認知度というのが。今メルカリさん、ちょっと後でCMのこと聞いてみたいんだけれども。
光本:僕も聞きたいです。
小澤:ヤフーショッッピングというのは結構今まで運営されてきた方には申しわけないけれども、忘れ去られつつあるモールだったわけですよ。何かヤフーで買う意味ある? というところから、何とか楽天さん、Amazonさんに次ぐモールとして認知が、露出がドーンと高まったから多少よかったと。やっぱりショッピングサイトにおける想起先、思い出すということの重要性、あそこにあるかもねということの重要性というのはすごいあると思う。だからCMはどうなの?
山田:(笑)。唐突に来ましたね。
光本:どうなんですか?
小澤:いや、だって想起先じゃない、CM。
山田:ちょっとまだ始めて10日ぐらいなんですね。同時にいろんな出稿もふやしているので、正直どこからどこまでがCMの影響なのかみたいなところはわからないところもあるんですが、最初のインプレッションとしては結構いいんじゃないかなという感じ。
小澤:何倍ぐらいになったんですか? 流してないときと。
山田:インストールで見ると、ちょっとならしてみるとまだ終わっていないのでわからないですけど、4倍とか5倍とかになっているのじゃないですかね。今ランキングとかでも、ちょっと今日は見ていないのでわかんないですけれども、ずっと先週は1ケタで今週は10何位とかにいたんで、それなりに毎日、それはiOSですけれども。Androidも今10何位とかだと思うんですけど、そこは非常に、見て実際ダウンロードしてくれるかどうかという意味ではよかったんじゃないかなというふうに思っています。
光本:フリマアプリの認知自体はどうなんですかね? 結構みんな持っているものなんですかね?
山田:いやいや、そんなことないと思いますよ。なので僕らもああいうことやろうという話になったんですけれども。ただ、これでどれくらい変わるかみたいなものを見ていくというか、知ってくれれば、こうやってできるんだなと思ってくれればダウンロードしてくれる、それで使ってくれる可能性は高くなると思うので……。
小澤:買い手はふえたの?
山田:増えています。というか、基本的に今までのユーザーさんは結局Facebookとかいろんなアドを使って、アドネットワークとか使って獲得しているわけですけれども、CMから来たお客さんというのも、ほぼ変わらないですね、そのアクティビティ自体は。
小澤:年齢とかの属性は?
山田:いや、そこまではちょっととれていないんですけれども。ちょっとそこまでは見ていないんですが、基本的には出品、ある程度その1インストール当たりこれぐらいの人が出品してくれる、これぐらいの人が購入してくれるみたいな値はほぼ変わっていないので、そういう意味ではナチュラルに取っているユーザーと変わりがないというのと、先ほどの話じゃないですけれども、出品数が伸びれば購入数も伸びるという感じなので完全にそういう意味ではKPI的には出品数というのは一つの非常に大きな、DAUとかいろいろほかのもありますけれども、出品が増えれば売り上げも、売り上げというか流通も増えるという傾向は見えますね。
光本:出品している人が結構買ってたりするんですか?
山田:それもありますね。
光本:けれども、買う専門の人とかもそれなりに。
山田:もちろん、多分オーバーラップで半分ぐらいだと思うんですけれども、要するに購入してる人、出品してる人、両方やってる人というのは半分とかいるんじゃないですか。だから、そういう意味では購入している人と出品してる人というのは非常に何かあいまい。
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