2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
寺田有希氏(以下、寺田):おもしろい! すごく盛り上がってしまったので、ちょっと時間が……。(3つのテーマのうちの)最後の「目上の人」に行きますね。
この回を始める前に、質問でもいただいていて。23歳、社会人1年目の女性の方から「仕事は好きなのに職場の人間関係で、自分より二回り前後年上の方が多く、気疲れに悩んでいます。お二人ならどう対処されるか、お聞きしたいです」と。
石倉秀明氏(以下、石倉):そうですね。この質問めちゃくちゃ多くて。僕もこの本を出させていただく際に、Twitterとかで「どういう時にコミュニケーションに困るんですか?」という質問をしたら、100通ぐらい集まったんです。
一番多かったのは「目上の方とか上司とのコミュニケーションの場面でうまくしゃべれない、うまく関係が築けない」だったんですよね。
寺田:私もこの本を出した時、誰に対しても堂々としゃべれるとか、目上の方や大物の方としゃべれるということが、(読者に)こんなに刺さるんだって気づいてなくて。
私は15歳でデビューしてるので、目上の方としゃべる環境しかなかったんです。
石倉:そうですよね。今も年齢は別としても、(仕事相手に)けっこう大物的な方が多いじゃないですか。
寺田:だから私15年間……。あ、嘘ついたな。自分の年齢、サバ読みました。
(一同笑)
寺田:17年目です(笑)。もう目上の方や大物の方としかしゃべってきてなくて、それが普通だったから。「そっか、みんなは『仕事をする』ってなったタイミングで、初めてそういう方たちとしゃべらなきゃいけないのか。みなさん悩むのか。そうか」って。
石倉:逆もしかりかもしれないですけどね。目上の方から部下への接し方がわからないみたいなこともあるかもしれないですけど。ちなみに寺田さんはどうしているんですか?
寺田:めっちゃシンプルなこと言いますけど、まず目上の方も「人間だ」って思います。例えば成功していらっしゃる方、仕事の上司、それこそ面接官の方とか、自分には想像できないすごい道を通ってきて、すごいスキルを持っていて、今その場にいるような感じがしてしまう。
だから5歳とか10歳の頃に思い描いていた20歳とか30歳の自分と同じで、めっちゃすごい人になってて。でも実際に自分が30歳を迎えると「30歳ってこんなもん?」ってなる。ぜんぜん違うことってあるじゃないですか。私、目上の方とか、上司、大物の人もみんなそうだってまず思うようにしていて。
石倉:なるほど。
寺田:自分の理想や想像で絶対に成り立っていないので。堀江さんは特殊で、大きな失敗をされていることもみなさんはご存じだけど、そうじゃない方ですごい人たち(もいます)。
それこそ例えば前田(裕二)さんだ、西野(亮廣)さんだ、中田(敦彦)さんだとか、もう苦手なことが一切なくて、スーパーマンみたいな“超すごい人”って思うんですけど、そういう人だって苦手なこともあるし、弱みもあるし、山ほど失敗してきている。
たぶん30歳になった時に「30歳ってこんなもんだ」って思っただろうし。当たり前のことなんですけど、まずそう思うようにしています。
石倉:勝手にその人を“すごくし過ぎない”という。
寺田:そうなんです。どうしても神格化しちゃうんですよ。特に面接とかそうなのかなって思っていて。面接官と受験者の間にすごく深い溝があって、見上げているようなイメージをしちゃうんですけど、そこにいくには地続きだから、そんな(神格化する)ことないと。
石倉:確かに。喫煙所とかに行ったら「会社の〇〇がよくねぇな」みたいな愚痴とかも、きっと言ってたりするんですよね。
寺田:言ってると思いますし「腰が痛いな」とか言ってるワケですよ、絶対。そういうのをまず感じるようにしています。
石倉:そう感じた上で、コミュニケーションをとる上で気をつけることはなにかあるんですか?。
寺田:まず一度、その方のやってきた実績や仕事に対することを受け入れて「すごいですね!」と言うようにはしているかもしれないです。
石倉:それはどういう意図ですか?
寺田:褒めてもらいたいだろうなと思うから……(笑)。
石倉:それは間違いない。褒められて嫌なことはないですもんね。
寺田:たぶん上にいけば上にいくほど、褒められたり怒られたり意見される場が格段に減るんですよ。
石倉:ないですよね。できて当たり前と思われているから。
寺田:そうなんです。だからちっちゃいことでも「え、それってどうやったんですか? えぇ~! すごいですね!」って、その方がやってきたことを素直に聞いて、素直に受け入れて。本当にすごいと思ったことに関して「すごいですね」って言う。その単純なコミュニケーションを図るだけです。
石倉:めちゃくちゃ、その場でなんとかしてるんですね。
寺田:でも、その場ですね。私のイメージですけど、例えば上司や会社とかって、老害みたいに思ってしまったり、ちょっと指示だけ出してくるウザい人とか、そういう感覚ってどうしても生まれちゃうと思うんですけど。
その人なりにがんばってきたことがあって、がんばってきたやり方があるから、なんか褒められること、すごいことって1つ以上は絶対にあるはずなんですよ。
石倉:なるほど。それは絶対ありますよね。
寺田:いくら話が通じない人であれ、いくらウザい人であれ、絶対に何かしらはやってきているはずなんですよ。
そのやってきたことを受け入れて、いいと思ったことを素直に言うと「あぁ、なんかがんばってきたことが間違いじゃないんだな」って思えて、ちょっと柔らかくなるんですよね。
石倉:「この人は味方だ」みたいな感じ。
寺田:そう。でもその上で「これはこうだと私は思うんですよね」って。例えば老害と思っていることを「でも周りのみんなは『ちょっと怖い』って言ってましたよ」とか、言葉を換えて、(相手を)受け入れた後に言うんですよ。すると、1回和らいでいるので、刺さるんですよね。聞いてくれるんですよね。
石倉:なるほど。『ホリエモンチャンネル』で、たまにタメ口になる時があるじゃないですか。関係性が長いからかもしれないですけど、それがそういう時なのかなぁって勝手に思ってる。
寺田:(笑)。まぁ堀江さんに関してはもう7年もやってるので、ちょっと特殊なんですけど。でも、そういうことです。自分のことをわかってくれているなと思えるからこそ、相手の意見ってたぶん聞けるので。それは年齢に関係ないのかなって。逆に上の方も下の方に対してそうなんだと思うんですよ。
確かに、その(上の)人から見れば、経歴とか経験値が少ないとは思うんですね。だけど、何か絶対すごいことがあるというのを1回聞いて、この人のことを褒めようと思うと、たぶん下の方も「この人はわかってくれているから、この人になら話は通じる」と思うはずなんですよね。
年齢が離れると、ついついその信頼関係というか、単純に認めてもらえるとか、認めようと思うことが欠落してしまうような気がして。
石倉:それでもやや上下関係がありますよね。
寺田:でも実は、その人本来を認める・認めないって、年齢関係なくない? って思うので。私は年齢に関係なく、それ(相手を認めること)をするようにはしています。
『ホリエモンチャンネル』寺田有希氏×キャスター石倉秀明氏 似た“苦手”を持つ2人が語る「苦手な仕事で成果を出す方法」
『ホリエモン万博』では、面識なしの著名ゲスト相手に5時間MC 「初対面が最も苦手」と語る寺田有希氏の“話のきっかけ探し”
営業って基本的には“ウザいもの” それでも人の3倍の成績を叩き出す「15個の分類」
採用面接の「最後、何か質問は?」で聞くべき、たった2つの問い 絶対に答えがあり、面接官への興味を示せる“鉄板質問”
面接を「アピールの場」と思っている人は“話の通じない人” 9割が「聞かれた質問に答えない」から、残り1割になればいい
ウザい上司を味方につけ「意見を聞いてくれる状態」にするコツ “老害”に接する時は、実績を素直に受け入れ、素直に褒める
目上と話すときは「シンプルに答え、わからなければ聞き返す」 偉い人は“ヨイショされたい”のでなく、意見をぶつけ合いたい
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.12
今までとこれからで、エンジニアに求められる「スキル」の違い AI時代のエンジニアの未来と生存戦略のカギとは
PR | 2024.11.26
なぜ電話営業はなくならない?その要因は「属人化」 通話内容をデータ化するZoomのクラウドサービス活用術
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05