
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
飲食領域(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
稲垣昌宏氏:ホットペッパーグルメリサーチセンターの稲垣と申します。本日はよろしくお願いします。
ホットペッパーはみなさんご存知かもしれませんが、グルメとクーポンの情報を提供させていただいています。
フリーペーパーで月間350万部を発行しております。これは週刊少年ジャンプを超えるおそらく日本で最も発行部数の多い紙媒体だと思います。
またWebサイトでは75万件ほどの店舗情報を紹介しております。そして、モバイルやアプリでもサービスを提供しております。
そんな飲食領域のキーワードですが、「部ランチ」を提言させていただきます。「部」が漢字になっておりまして、部活動の部ではなくてですね、会社の部や課といった意味での「部」となります。
子育て世代の女性の就労率が上昇するのに伴いまして、夜に開催される会社の宴会へ参加できないという方が非常に増えております。
そこで、企業の歓送迎会や懇親会が昼間に行われる傾向が来年くるんではないかと。背景としましては、こちらは総務省のデータになりますが、女性の就労率の上昇が見て取れます。
他にも、2020年の東京オリンピックに向けて、女性の労働力への注目がますます高まっているという状況が挙げられます。
女性の他にも、社会から企業に向けてはワークライフバランスの改善についての要望、あるいは個人から企業に向けては会社での拘束時間に対する不満、こういった声が昼の開催につながる背景として挙げられます。
アンケートを採りましたところ、86%のフルタイムワーカーの方が飲み会に何らかの不満を持っていると。そして、50%を超えるトップ3の不満として「翌日に疲れが残る」という声が1番多く挙げられました。
こちら部ランチの兆しを弊社の方でつかみましたのは、ホットペッパーグルメのWebサイトのログでございます。
左側ですが、昼の忘年会・新年会といった検索が1年前に比べておよそ1.5倍の検索量に増えております。また、ネット予約としてWebサイトから直接予約できるサービスを提供しておりまして、こちらも1年前に比べますと230%くらいの伸び率で昼の時間帯開始の飲み会の予約が増えてきていると。
企業の懇親会の実情ですけれど、過去1年以内に86%の企業では夜の懇親会が多かったと。それに対して、昼の懇親会はまだ3分の1程度の34%くらいにとどまり、まだまだ低いのが現状です。
そして、末子が12歳未満のワーキングマザーに限ってみると、夜の懇親会を過去1年間で欠場した経験のある方が6割を超えているということで非常に参加しづらい状況にあることがわかります。
アンケートで昼の宴会について賛成か反対かを質問しますと、けっこう賛否両論でございます。
賛成の理由としましては、子育て以外の方でも短時間で終わるならありがたいとか、プライベートが確保できて良いだとか、こういった声が挙げられます。
一方、反対の理由としましては、子育てだけを特別視するのかといった声や昼の方がかえって誘いづらいなどといった声が挙げられます。また、お酒が入った方がコミュニケーションがとりやすいといった意見もあります。
ただ全体を通して見ると、6割弱の方が昼に開催すると何らかのメリットがあるとおっしゃっています。そして、ワーキングマザーに限ると8割以上の方が昼の開催にメリットがあると答えています。
実際の子育て世代の方々の昼に部ランチを開催した場合、参加できる回数が増えると回答される方が4割近くいらっしゃることから、これから部ランチがきそうだなぁと。
こちらが実際の部ランチの状況の写真ですが平均単価がおよそ2600円くらい。また、夜の開催だと開催場所は居酒屋が多いと思うのですが、昼に開催する場合はレストランが6割以上ということでちょっとオシャレな感じでみんなでランチを食べるという形が増えています。
次に、企業の実例ですが、調査会社のマクロミルさんですね。女性比率が4割以上いらっしゃってどんどんママ社員が増えているということで昼の宴会を推奨されています。
また、こちらの会社は、通常の懇親会は福利厚生費で出ないため、個人負担となるなら安くて良いものが食べられる昼に開催するという部ランチが好評とのことです。
もう1社、こちらはサントリーさん。こちらはですね、課のメンバーの半分がママということで、よく昼に開催すると伺っています。
また、サントリーさんは飲みニケーション費という福利厚生の支給制度がありまして、こちらは名前が飲みニケーション費なんですが、昼に使っても構わないこととなっており、他の部署との交流を深める際に部ランチを活用しているそうです。昼はノンアルコールビールを飲みながら、よく宴会をしてるとのことです。
そして、お店の実例です。こちらは大丸さんの中に入っているサバティーニ・ディ・フィレンツェさんなんですが、週に1度は部ランチの予約が入っていて、1800円コースと2700円コースがあるらしいのですが、売れ筋は2700円コースとのことでした。
最後に、鉄板焼きの栃木屋さんの銀座店なんですが、こちらは5000円のランチのコースを作ったところ、会社の送別会などに使われているとのことです。
ということで、2015年の飲食領域におけるキーワードは、女性の社会進出を背景とした企業の歓送迎会を昼に開催するという「部ランチ」、こちらを発表させていただきました。
ご清聴ありがとうございました。
関連タグ:
2025.02.13
“最近の新人は報連相をしない”という、管理職の他責思考 部下に対する「NG指示」から見る、認識のズレを防ぐコツ
2025.02.06
すかいらーく創業者が、社長を辞めて75歳で再起業したわけ “あえて長居させるコーヒー店”の経営に込めるこだわり
2025.02.13
AIを使いこなせない人が直面する本当の課題 元マッキンゼー・赤羽雄二氏が“英語の情報”を追い続ける理由
2025.02.12
マネージャーは「プレイング3割」が適切 チームの業績を上げるためのマネジメントと業務の比率
2025.02.12
何度言っても変わらない人への指示のポイント 相手が主体的に動き出す“お願い”の仕方
2025.02.13
「みんなで決めたから」を言い訳にして仲良しクラブで終わる組織 インパクトも多様性も両立させるソース原理
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.02.10
32歳で「すかいらーく」を創業、75歳で「高倉町珈琲」で再起業 「失敗したからすかいらーくができた」横川竟氏流の経営哲学
2025.02.14
報連相ができない部下に対するコミュニケーションの取り方 「部下が悪い」で終わらせない、管理職のスキル向上のポイント
2025.02.10
A4用紙を持ち歩いて殴り書きでアウトプット コクヨのワークスタイルコンサルタントが語る、2種類のメモ術
着想から2か月でローンチ!爆速で新規事業を立ち上げる方法
2025.01.21 - 2025.01.21
新人の報連相スキルはマネージメントで引きあげろ!~管理職の「他責思考」を排除~
2025.01.29 - 2025.01.29
【手放すTALK LIVE#45】人と組織のポテンシャルが継承されるソース原理 ~人と組織のポテンシャルが花開く「ソース原理」とは~
2024.12.09 - 2024.12.09
『これで採用はうまくいく』著者が語る、今こそ採用担当に届けたい「口説く」力のすべて
2024.11.29 - 2024.11.29
【著者来館】『成果を上げるプレイングマネジャーは「これ」をやらない』出版記念イベント!
2025.01.10 - 2025.01.10