2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
ファッショントレンド(株式会社アダストリア)、勉強トレンド(スタディプラス株式会社)(全1記事)
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小林章二氏(以下、小林):続いて変化の3点目のところですね。洋服の使い方、楽しみ方が変わったというのが弊社のアンケートの結果なんですけども、高校生に絞り込んで質問していて、女子高生/男子高生とそれぞれ分けて結果をスライドに載せています。
先ほどのSNSの話のところでもあったんですけど、イベントとかお出かけの際に洋服をほしいと思うことが多いという女子高生が半分以上、55パーセントぐらいいます。あとはSNSでフォローしている人の着回しを見て、洋服をほしいと思うことが多いという人も女子高生の中で3割から4割います。
最近のおもしろい情報として僕からも紹介したいんですけど、「ディズニーコーデ」「リンクコーデ」ってみなさん聞かれたことあると思います。でも、最近は「参戦服」っていうおもしろいタグがにわかに上がってきていて。「参戦服」って聞いたことあります?
(会場挙手)
ポツポツとっていう感じですね。お調べいただいたらわかるかと思うんですけど、これはアイドルとかのイベントとかコンサート、ライブにおそろいのコーデで参戦して、それをインスタにあげてシェアするという言葉で、タグになっています。
みなさんインスタを見ていただいたらおわかりになるかと思うんですけど、すごく若い世代の女の子たちが友達2人とか3人とかで、参戦服を撮ってシェアしているのがわかります。
小林:とはいえ、ファッションにしても洋服のトレンドに対してみなさんも、たぶん今日ここにいる女子高生や女子大生も同じですが、流行ってどんどんどんどん変わっていくじゃないですか。
実際数字で見てみるとどうなのかっていうと、「何が流行っているのかよくわからない」と答えたのは、女子高生も男子高生も約5割から6割ぐらいいます。「流行がすぐ変わってしまうのが煩わしい」と回答する方たちも約半数いますね。現役女子高生世代でさえも、そう感じている子たちが半分以上います。
SNSとかYouTube、インターネットを通じて、いろんな情報がファッション視点だけ見ても溢れかえっているこの状況で、ファッション行動ですとか消費っていうのが、若い世代たちにとってどうなっていくんだろうか。それが、これからのファッションの兆しとしてちゃんと見ていかなきゃいけないポイントかなと思ってます。
最後ですが、今まで紹介してきたTwitterとかインスタといったSNSや、WEARのようなアプリ、YouTubeについて、ファッション軸で見ても今の若い世代のみんなって、いろんなところから多面的に情報収集して、買うことの後押しにしているのが見て取れます。
みなさんご想像のとおり、それぞれのSNSで受け取れる情報って、同じ人でも、同じブランドでも、同じ会社でも違ってきます。TwitterはTwitterで気楽な投稿が受け取れたり、一方でYouTubeはYouTubeで動画による情報量の多い情報が受け取れたりします。
一方でInstagramを見てみると、他のSNSと同じプリクラを貼ってても、キラキラした魅力を伝えられていたりする画像が見れたりするので、それぞれに違う一面を見られるのがSNSの特徴かなって思います。
ファッションブランドとしても、こういったいろんな一面を見せることでお客さまにとってファッションがより身近な存在になっていってるんじゃないかというのが、ファッション軸での今後の兆候だと考えています。
小林:最後に女子高生・女子大生のみんなに聞いてみたいんだけど、SNSだとかインターネットを通じて情報が手に入るようになっている中で、「便利になった」「すごく使いこなしてます」っていう感じなのか、それとも「ちょっと情報が溢れすぎちゃってる」という感じなのか。率直な意見っていうのを聞かせてもらえたらと思います。
田中さん(以下、田中):私は情報がめっちゃたくさんあるほうがいいと思っています。
自分がこれ着ようと思ってた服も、(その服を)検索すればどういうコーデにすればいいかとか、本当にたくさんいろんな人の(コーデ)種類が出てくるし、写真とかあればあるほど良くて。すごい実用的だし、こっちは使えるし便利だなと思ってるので、(情報が多くて)大変だなと思ったことはぜんぜんないですね。
清水さん(以下、清水):田中さんみたいに思うことはもちろんあるんですけど、私の学校は月曜日から土曜日まで授業があって、1日オフっていうのは日曜日しかないんですよ。
土曜日までは制服を着て生活をしているので、私服っていうのを着る機会が本当に日曜日しかなくて。放課後にどこかに遊びに行くとかだったら、時間がもったいないしそのまま制服で出かけることのほうが多くて。私服とかファッションとかっていうのを気にする機会が本当に少なくて。
それなのに流行がどんどんどんどん変わっちゃうせいで、自分が乗りきれないまま、ぜんぜん流行に乗ってないのに、次の流行にいっちゃうってっていうことが、私の場合はわりと多くて。
たくさんSNSなどのメディアが発達してて、いろんな情報があって、いろんなコーデが簡単にできるっていうのはいいんですけど、そこまで自分がまだそのコーデを楽しめてないし、飲み込めてないとき時に次の流行の波がきて、っていうのはけっこう寂しいなって思う気持ちもあります。
小林:なるほど。じゃあ女子大生にも聞いてみましょう。
柴田さん(以下、柴田):私はデジタルとアナログ、半々ずつぐらいで使いたいなって思ってて。
ファッション誌の『Ray』を毎月家に届くようにしてて、あと、暇な月は『non-no』も買ったりとかでして、私すごく(雑誌を)読んでて。雑誌はまあまあ情報が限られてるので、その情報を軸にして、プラスでインスタとかそういうSNSで見たトレンドを取り入れてくっていう感じで使い分けてます。
岡崎さん(以下、岡崎):雑誌を読んでいたのは高校生までで。
高校生までは雑誌を買って、好きなモデルさんが着ている好みの服とかを切り取って、スクラップしてみたいなことを楽しみとしてやってたんですけど、最近は携帯でスクショするだけで、どんどんどんどんデータが保存できるようになりました。ぜんぜん情報が多いと思わなくて、スマホ1台で済んでるっていう状態です。
小林:ありがとうございました。やっぱり僕たちが心配していたような「情報が溢れすぎてるんじゃないだろうか」っていう思いとは裏腹に、けっこう情報を使いこなしている。しっかり道具を使い分けてるなっていうところが意見としてが上がってきたのも、やっぱり最近のJK世代・女子大生世代なのかなと思いました。
それでは僕からのファッションパートは以上になります。女子高生・女子大生のみなさん、お話をありがとうございました。
(会場拍手)
黒須香名氏(以下、黒須):みなさんお疲れだと思うんですけども、最後のパート「勉強」についてお話をさせていただきます。(女子高生、女子大生たちも)ちょっと疲れてると思うんですが、よろしくお願いします。
改めてですね、私はスタディプラスという会社で広報をしております黒須と申します。当社は学習管理ができるアプリ「Studyplus」と、塾・予備校をはじめとした教育事業者向けの学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」というサービスを運営しています。
簡単に言うと、勉強の家計簿みたいなものですね。自分がいつ、どれぐらい、何を勉強したかというのがわかるものです。とくにこの学習管理SNS「Studyplus」は、僭越ながら人気でして、もうすぐユーザー数が350万人を超えそうです。毎年高校3年生の3人に1人の方に使っていただいています。ちなみに、今日来てる女子高生、女子大生のみなさんで、Studyplusを知ってる人。
(全員挙手)
ありがとうございます!(笑)。会場のみなさんでご存知の方は?
(会場挙手)
あ、意外と多くて、今すごくうれしいです(笑)。ありがとうございます。ちなみに、iOSとAndroidがありまして、無料で使えますので、ぜひ大人のみなさんも読書管理とかに使ってください。
黒須:それで「勉強」なんですけども、先ほどの「ファッション」「SNS」よりも、我々いわゆる大人と現役の学生とでギャップが大きいんじゃないかなと思ってます。なのでまずは最新の勉強事情についてご紹介します。
最新の勉強事情というと、やっぱりスマホは切り離せないと思ってます。高校生のスマートフォン所持率は、2015年からは90パーセントを超えます。もうほとんどの高校生がスマホを持ってるんですね。
じゃあスマートフォンを勉強に使う高校生ってどれぐらいいるんだろうっていうと、これもこの4年間で約30パーセント増えています。ちょっと出典が違うんですけども、2014年は60パーセント、2018年は当社調べなんですが約90パーセントの高校生が「スマホで勉強したことがある」と答えてくれています。実際、田中さん、清水さんはスマホを勉強に使うことってありますか?
田中:教科書よりもぜんぜんスマホで勉強するほうが、ぜんぜん多いですね。
清水:私もスマホで勉強する機会はあります。
黒須:なるほど。「教科書よりもスマホ」、ちょっと衝撃的ですよね。実際、どんなサービスを使ってるとかってありますか?
清水:私は「スタディサプリ」を入れていて、安くてわかりやすいっていう理由ので使ってます。あとはYouTubeで、例えば、化学の元素記号とか世界史の中国王朝の暗記の歌とかっていうのが上がってるんです。覚えやすいように暗記の歌して流れてて、そういうのを聞いて、耳で覚えてっていうので使ったりしてます。
田中:私はYouTubeがすごい多くて。一般の方が投稿してる動画とか、あと、塾の先生が投稿してる動画とかを、いつも見て勉強させてもらってます。
黒須:なるほど、ありがとうございます。ここでもやっぱりYouTubeが出てきますね。ちなみに、スマホで勉強することって何がいいというか、例えば教科書とかと比べて、どんなところが便利だと思いますか?
田中:電車の中とかで勉強するときにはスマホのほうが持ち運びやすいし、いつでも手軽にスマホのほうが見れるので、スマホをたくさん使ってます。
清水:私もそうですね、電子辞書みたいな感じで。ちっちゃい端末の中にすごいいろんな情報が詰まってるっていう利点があると思ってて。いろんなことを一気に調べたいとき時に、参考書開いて、教科書開いて、問題集開いてとかってやるよりも、1個の端末でいろんなことが調べられてすぐに解決できる、っていうところが利点だと思います。
黒須:なるほど、ありがとうございます。当社のほうでも「なぜスマホを勉強に使ってるんですか?」っていう調査を採ってみました。
一番多かったのは、今コメントしてもらったとおりですけども、やっぱり「教科書とか辞書よりも、ネット・アプリのほうが手軽だから」ですね。2番目は「どこでも勉強できるから」、3番目は「隙間時間で勉強できるから」。つまりは、いつでもどこでも手軽に勉強できるっていうのが、スマホを使って勉強することの大きい利点ですね。
電車などの公共交通機関とかでスマホをいじってる高校生さんがいたら、もしかしたら荒野行動やってるのかもしれないし、LINEやってるのかもしれないけども、勉強してる可能性だって大いにあるということですね。
それからもう1つ、「実際なにを使ってるんですか?」という調査もしてみました。一番多いのはYouTubeですね。2番目は動画で勉強ができる「スタディサプリ」。3番目は当社のサービス「Studyplus」でした。1番目のYouTube以外はすべてアプリです。
というところで、勉強トレンドの前提知識をご紹介しました。じゃあ本題のトレンドなんですけども、1つ目は「勉強もYouTubeを参考に」、2番目は「アプリで勉強することは当たり前になってきた」、3番目はSNSのテーマにもつながるんですけども、「勉強をシェアしてモチベーションUPする」。この3つです。
黒須:1つ目のYouTubeについてお話したいと思います。ちなみに、勉強の方法とかも含めて、「YouTubeで勉強の動画を見たことがあるよ」っていう方、会場の中でいらっしゃいますか?
(会場挙手)
ありがとうございます、けっこう多いですね。勉強系で調べてみたんですけど、最近いわゆる勉強系YouTuber、勉強法ですとか勉強の内容をYouTubeに投稿する方が、どんどん増えてきています。
例えば葉一さんという方の「とある男が授業をしてみた」というチャンネルは登録者数が40万人もいらっしゃるんですね。清水さん、田中さんはこの人知ってますか?
田中、清水:知ってます。
黒須:ちなみに、柴田さんと岡崎さんは?
柴田、岡崎:知らないです。
黒須:あ、知らない(笑)。ありがとうございます。ちょっと会場の方、ポカンとされてる方いらっしゃいますけどもでも。40万人ってすごい人気で、どれぐらいすごいかっていうと、女子中高生と大学生に大人気のモテクリエイター・ゆうこすさんの「ゆうこすモテちゃんねる」と同じぐらいなんですね。
例えばですけども、塾の先生が塾の集客目的にYouTubeやってみたりとか、もしくは参考書をたぶん出してるなんだろうなという方が、YouTubeで勉強方法を教えたりとかっていうのが、最近増えてるように思います。
黒須:2つ目のトレンドはアプリですね。スマホで勉強する高校生は90パーセントもいるんですよっていうお話をしましたけども、スマホと切っても切り離せないのがアプリだと思っています。
実際に学習系アプリの所持数も、この3年間で2倍に伸びてるんですね。やっぱり当社のアプリもこの4年間で約3倍に伸びてます。スタディサプリさんも、有料会員が10倍以上。「Clear」さんと「mikan」さんにいたっては、リリースから3年とか4年で一気にグーッと数を伸ばしています。
ちなみにさっき清水さんと田中さん、高校生のお二人からは「アプリ使ってますよ」とか、「YouTubeで見てますよ」っていうお話ありましたけども、柴田さんと岡崎さんが高校生の時ってどうでしたか?
岡崎:私もStudyplusとスタディサプリは使っていました。YouTubeで先生が出てる動画はスタディサプリをやってたんで見なかったんですけど、YouTuberさんが「2時間今から勉強する」みたいなライブ動画を出してる時は、それを一緒に見ながら「YouTuberも勉強してるんだから勉強しよう」って、一緒にやったりとかしてました。
柴田:私もStudyplusで勉強時間を記録して、そこ(アプリ上)で同じ志望校の人とかと交流したりとかしてました。あとは、YouTubeの語呂合わせの動画とかは見てました。
黒須:ありがとうございます。ちなみにさっきの(アプリの所持数が)2倍になったっていうところで言うと、柴田さんと岡崎さん、大学生のお二人が高校生の時って、周りのみんなも(学習系のアプリを)けっこう使ってましたか? それとも、「まあ、一部の人かな」っていう感じでした?
岡崎:Studyplusやスタディサプリは、友達に紹介されて使い始めたので、たぶんちょこちょこやってる人はいたと思います。主要科目は塾に行くけど、自分は理系だったから国語とか社会はちょっとでよかったので、塾に通うよりもスタディサプリさんのほうがすごい安くて、けっこうしっかりとした授業が見れるので、そういう科目を勉強するために使ってましたね。
黒須:ありがとうございます。ちなみに、会場のみなさんで「学習系アプリがスマホの中に入ってるよ」っていう方いらっしゃいますか?
(会場挙手)
あ、ちょっとさっきのYouTubeよりも数が減ってしまいましたね。ぜひ高校生さん、高校生というか若年層、とくに女子ってファッション・SNSだけじゃなくて、あらゆるものを取り入れたいんじゃないかと思いますので、みなさんぜひStudyplusを中心に、学習系アプリを今日の帰りにダウンロードしてみてください(笑)。
黒須:最後、3つ目ですね。「勉強をシェアしてモチベーションUP」というふうに題しました。若年層のトレンドキーワードで「シェア・ネイティブ」をご紹介しましたが、やっぱりTwitterやインスタといったSNSを見てみると、勉強についての投稿が目立ちます。
会場にいらっしゃる方は私と同年代か、もしくはちょっと年上の方がメインなのかなと思うんですけど。テスト前に「勉強した?」「いや、ぜんぜんやってないよ」と言いつつ(勉強を)やっているみたいなやりとりって、けっこうあるあるだったかと思うんですね。
実際に「勉強のことってなかなか友達に言いづらい」というか、「あんまり言いたくない」っていう調査があったりします。それはなぜかというと、自慢してると思われたり、いわゆる空気を読んで言わないみたいなものなんですけども。最近は勉強も(SNS上で)シェアすることによって、前向きな情報に変わっているんじゃないかなと思っています。
「なんで勉強をシェアするんだろう」というと、一番多いのは「モチベーションにするため」。2番目が「がんばる人同士で応援し合うため」、なんていう調査があります。
清水さんと田中さん、女子高生のお二人は、例えば自分でSNSに勉強についての投稿をしたことがあったりするのか、あと友達の(勉強に関する)投稿がでタイムラインに出てきたっていう経験ありますか?
田中:けっこうありますね。インスタのストーリーが多いんですけど、私自身も「今から国語を勉強する」みたいなストーリー上げたり、友達も「今から勉強します」みたいな、「勉強して○時間目です」みたいなのとかを上げてる人がすごく多いです。
清水:私の友達にも上げてる人はいて、たぶんそれって、スマホの中でSNSもできるし、勉強もできるしっていう時代になってて。通知とか来ると(勉強中でも)見ちゃいたくなったりとかして、その境目があやふやになってしまってるような感じがあって。だから、自分として区切りをつけるために、投稿してるんじゃないかなって思ってます。
黒須:なるほど、ありがとうございます。今ちょうどインスタのストーリーっていう話が出ましたけども、「じゃあ、SNSの勉強のシェアはどうやってる?」という調査もありまして。1番がTwitterですね、その次に多いのはインスタのストーリーでした。
黒須:それこそたぶん、柴田さんと岡崎さん、大学生のお二人が高校生の頃って、そんなにまだインスタって流行ってなかったと思うんですけども。今はTwitterとインスタで、同じような勉強に関する投稿内容というか、毛色が違います。
インスタはやっぱりかわいい感じで、スタバとかのカフェで勉強してるっぽいところとか、ピンクのかわいいステーショナリーを写したりしていますね。Twitterのほうは、わりと真面目っぽいというかですね、「今こんなふうに勉強してる」とか、「勉強で悩んでる」とかっていう情報が多いのかなと思ってます。
ちょっとハッシュタグの投稿数を比べてみたんですけども、インスタで「#勉強」だとだいたい80万投稿ですね。これも高校生・大学生中心になるんですけど、「#オルチャン」「オルチャンメイク」とかだと53万。「オルチャン」よりも「勉強」のほうが投稿数が多いというのは、けっこう個人的にはびっくりしました。
次ですね、当社Studyplusのユーザーさんに話を聞いて、定性的に「これは流行ってるかもしれない」と思ったことなんですけども、無言通話で勉強の空気を共有するということです。
例えば、あるユーザーさんから聞いたのは、「テスト期間はつらかったけども、彼氏とLINE通話をつなぎっぱなしにしてがんばりました」みたいな。「それ、勉強中、なにか話すの? 邪魔にならない?」って聞いたらば、「なにも話さないです」って言ったんですね。私は正直「それって何の意味があるの?」って思ってしまったんですが(笑)。
(会場笑)
けっこういろんなユーザーさんから聞きました。高校生のお二人、実際こういう、LINE通話を勉強中につなぐとか、やったことありますか?
田中:私はテスト期間、絶対1回は絶対友達と電話したまんま勉強してるんですけど、とくにぜんぜんしゃべることもなく、電話だけつないで、で、勉強してるっていう感じですね(笑)。
黒須:なるほど、ありがとうございます(笑)。清水さんはどうですか?
清水:私はあんまり無言で通話とかはやらないんですけど。、でも、通話ってけっこう便利で、わからなかったら通話してる相手にすぐにその場で聞けるし、お互いに問題を出し合うこともできて。
だから、テスト前にある程度勉強が完成してる時とかは、同じようにある程度勉強が完成してる子と電話をつないで、問題を出し合って、なんか最終確認みたいなことをしてたことはあるんですけど、あんまり無言はやってないです(笑)。
黒須:ありがとうございます(笑)。柴田さん、岡崎さんが高校生の時、LINEってけっこう使ってたのかな? 高校生の時はどうでしたか?
柴田:高校生の時はあんまり、LINE通話とかでは勉強の話はしなかったですね。宿題とかでわかんないことがあったら、LINEでの普通に写メをって送ってもらう聞くとかはあったんですけど、通話とかはあんまりしてないと。
岡崎:私も通話するようになったのは大学生からで、高校生の時はたぶんそういうのはしてないですね。
黒須:ありがとうございます。岡崎さん、大学生の時は、同じようなことをやられていると?
岡崎:今はやってます。
黒須:ありがとうございます(笑)。
岡崎:通話して、「寝てない?」とかたまに聞くって感じで、つながってることに集中を見出してるかな、という気がします。
黒須:ありがとうございます。今、「寝てる?」「寝てないよ」みたいなやりとりもありましたけども、やっぱりゆるく監視し合うとか、勉強中の空気をシェアし合うことによって、モチベーションを保つというか、がんばるっていうのが、トレンドなのかなと思ってます。
黒須:大人のトレンドでも、2、3年ぐらい前ですかね、とくにフリーランスの方中心に「さぎょイプ」っていうのが流行ったんですけど、ご存知の方いらっしゃいますか?
(会場挙手)
あ、ちらほら。ありがとうございます。要は1人でこう、自宅で仕事するのがちょっと寂しいから、作業中はSkypeをつないで仕事をしますとかっていう話もありましたけどが。、それが形を変えて、今10代の高校生とかにですね、流行り始めてるんじゃないかなと思ってます。
黒須:最後にまとめですが、YouTube、アプリ、シェア、SNSですね。それらが勉強のトレンドの軸になっているんじゃないかなと思っています。これってどういうことかっていうと、「勉強に使うツール」と「遊びに使うツール」が同じっていうことなんですね。さっきもコメントしていただきましたけども、いつでもどこでも勉強が手軽にできる。言ってしまえば、遊びと勉強がシームレスなのがトレンドなんじゃないかなと思っています。
例えば、それこそさっきはYouTubeで「さっきまでYouTubeでゆうこすの動画を見ていたけども、今は勉強系YouTuberの動画を見て勉強してます」とか、「さっきは荒野行動をやっていたけど、今はスタディサプリで動画を見ている」といったことが今のトレンドなんじゃないかなと思っています。
一方で、ネクストトレンドに向かって、こんなことがあるんじゃないかなと思ってることがあるんですけども。これ、清水さんと田中さんにうかがいたいと思うんですが、勉強中に、ついついスマホをいじっちゃうとか(笑)。スマホもしくはインターネットを勉強に使おうと思ったけども、遊びとか、勉強以外のことに使っちゃったという経験、ありますか?
田中:やっぱり動画とかYouTubeで勉強してたりすると、LINEの通知とか来ちゃってそれを見ちゃうっていうのはありますね。
清水:私もなにか勉強しててわからないことがあって、「あ、スマホで調べよう」と思ってスマホの電源つけたら、通知がたまってて、「あ!」みたいな感じでSNS開いちゃうことはありますね。
黒須:ありがとうございます。そう、シームレスって、いいことではあるんですけども、いいことばっかりじゃなくて。なかなか勉強に集中しづらい、モチベーションを保ちづらいっていう、保つのが難しいっていう問題もあるんですね。なので、ネクストトレンドは、勉強のモチベーションをどうコントロールするか、維持するかっていうのが出てくるんじゃないかなと思っています。
例えば「スマホをやめれば魚が育つ」っていう、すごいそのままな名前のアプリがあるんですけども(笑)。どういうものかっていうと、「スマホをいじってない時間分だけ魚が大きくなる」とか、「魚が増える」とかっていうものなんですね。清水さんは似たようなものを使ってるんですよね?
清水:使ってはないんですけど、興味はあって。家を建てるみたいな、似たようなアプリがあるんですけど。使ってない間に家が建って、その使ってない時間が長ければ長いほど家が豪華になる、みたいなのがあって(笑)。こないだそのアプリを見て、少し気になるなと思っているところです。
黒須:ありがとうございます。家が育つんですね。
まだ「モチベーションをどうコントロールするか」っていうアプリが盛り上がってるとかっていうわけではないんですけども、遊びと勉強がシームレスにつながることによって、集中って揺るぎやすくなってきているとは思います。なので、こういったモチベーションコントロールができる、もしくはモチベーションコントロールを補佐するサービス・アプリとかっていうのが、これからどんどん増えていくんじゃないかなと思います。
ということで、ちょっと駆け足だったんですけども、以上で「勉強」のパートは終了させていただきます。
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