
2025.03.27
「過去1年でインシデントが増加」と回答した人は約8割 大規模化かつ高速化するDDoS攻撃から企業を守る、最新セキュリティ
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ふくだ峰之氏(以下、ふくだ):みなさん、こんにちは。
伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):こんにちは。
ふくだ:今日もよろしくお願いします。
伊藤:はい、よろしくお願いします。素敵なゲスト。
ふくだ:今日も、イケてる女子。
伊藤:株式会社Waris代表取締役CCOでいらっしゃいます。田中美和さんです。
(会場拍手)
田中美和氏(以下、田中):よろしくお願いします。
ふくだ:最近CCOとかCEOとかCなんとかって、なんか難しいね。
伊藤:難しいっすよね。CCOってなんでしたっけ。
田中:チーフ・コミュニケーションズ・オフィサーの略ですね。
伊藤:チーフ・コミュニケーションズ・オフィサー。なるほど。田中さんはご自身で会社を立ち上げられたんですよね。それが2012年。
田中:失礼しました。すみません、2013年です。
ふくだ:2年前。
伊藤:2年前です。
田中:そうですね。ちょうど2年前です。
伊藤:つい最近でございますが。この株式会社Warisはいったいどういう会社なんでしょう。
田中:ハイスキルなワーキングマザーと企業とをマッチングする、そんな人材紹介の会社になります。
伊藤:ハイスキルなワーキングマザー?
田中:はい。働くお母さんですね。
伊藤:しかも、ハイスキルだと。
田中:ハイスキルなんです。
伊藤:なるほど。これを企業とマッチングする会社。人材の発見をされてる会社という解釈でよろしいでしょうか。
ちょっと経歴を拝見しましたところ、もともと日経ウーマンという、働く女性をターゲットにした雑誌の編集にずっと携わってらっしゃって、その後この株式会社Warisを立ち上げられるんですけど、そもそもどうしてこの会社を立ち上げられたんですか。
田中:そうですね。
ふくだ:そもそも、なんで日経BPに入ろうと思ったの? まずそこからいかなきゃ。
伊藤:そこから聞きますか。
田中:ありがとうございます。
伊藤:今日、丁寧ですね! ふくださん。
(会場笑)
ふくだ:常に丁寧ですよ。
田中:なぜ日経グループの出版社に入ったかというと、人が何かアクションを起こすきっかけづくりに携わりたいなと思ったのがきっかけですね。
自分自身も非常に雑誌が好きで、それを読んだことで「ここへ行ってみよう」とか、「こんなことをやってみよう」とか、そんなことを考えてる大学生だったので。ぜひ自分も誰かの何かを始めるきっかけづくりに携わりたいなと思って。
伊藤:誰かの背中を押してあげる仕事に携わりたいと。
田中:そうですね。あとは子供の頃から文章を書くのが好きでしたので、雑誌の記者、日経グループで(働く)という道を選びました。
ふくだ:日経BPで何をやってたんですか?
田中:主に『日経ウーマン』という働く女性向けの雑誌がありまして、そちらを担当していました。
伊藤:『日経ウーマン』って(読者層は)だいたい30代ですか? 20代ですか?
田中:いわゆるアラサー世代ですね。
伊藤:アラサー世代。
田中:30歳前後。
伊藤:前後の方々のことはだいたい取材を通じてだったりとかで。
田中:はい、どっぷりと。
伊藤:だいたいわかるわけですね。そのライフスタイルだったりとかいうものは。
田中:そうですね、仕事に始まって、プライベートの恋愛とか結婚とか、そういったものも女性のキャリアには大きな影響を及ぼしますので、取材してきました。
伊藤:その取材をされてる中で、どうして独立をして働くお母さん方の人材派遣の会社をつくろうと思われたんですか。
田中:そうですね……。取材を通して、日本という国はまだまだ女性がキャリアを継続することが非常に難しい国なんだなという気づきがあったんですよね。
伊藤:ふくださん。この時点で何かいろいろ言いたいことありますよね。
ふくだ:これはやっぱり、取材を通じてっていうのは実際に生で生きている女性の人たちがいて、彼女たちが一体何を思っているのかという。そのニーズって、残念だけど僕ら男が自民党で議論しているのとはちょっと違うところにあるんじゃないかなって気がしててね。
田中さんはきっと(働く女性が)本当に思ってるところが何なんだっていうことが、わかったんでしょうね。だから独立したんだと思うんだけど。
仕事の内容はこれから聞きますが、田中さんがやっているようなことを政策としてやってないからね。
伊藤:どういう意味ですか?
ふくだ:田中さんが今ビジネスモデルとしてやろうとしていることって、政策的ニーズもあるわけじゃない。政策的なニーズがあって、実業としてやられる人がいればいいんだけれど、(国会議員が)政策的なニーズを掌握していないから。
伊藤:なるほど。
ふくだ:だからやっぱり僕ら……ちょっとずれちゃってるのかもしれない。田中さんが日経ウーマンにいながら、どれくらい人と会ったんですか。
田中:実際お会いした方もいらっしゃいますし、膨大な量のアンケートをとって、それを取材に生かしてましたので、そういったものを含めると、3万人以上の女性の声に接してきたんですよね。
伊藤:結構な数字だな。そんな数字をご覧になりながら、一番何が問題となってたんですか? 女性が活躍していく上で。
ふくだ:そこなんだよね。
田中:そうですね。やはり働き方のフレキシビリティの問題かなと感じました。正社員で、フルタイムで残業もそれなりにするというのが日本のベーシックな働き方のスタイルですので。
それですと、なかなか出産ですとか、子育ての事情で働くことを続けられる方がやっぱり少ないなと感じたんですよね。
伊藤:フレキシビリティがないと。
田中:そうですね。まだまだ、硬直化しているのかな。あとは長時間労働の問題ですね。
伊藤:ああ、そうですか。長時間労働の問題。
ふくだ:これは男も女もあるんだろうけど、「結局資源が無い国だから、長時間労働じゃないと日本の経済は成り立たないんだ」っていうのが日本の高度経済成長期からの合言葉だったんですよ。
僕らもそれを信じてずっときたけど。振り返ってみると、「本当にそうなのかな?」と。なぜならば、例えば僕が担当しているフィンランドとか、エストニアは資源が無いけど、それなりに豊かな生活してたりするでしょ。
長時間労働バリバリみたいな……ぜんぜんそんな感じじゃないよね。そうすると、単に生産性が低いのを長時間にして、穴埋めをしたにすぎないんじゃないかなって思い始めてるんですよ。
伊藤:なるほど。それは本当におっしゃる通りで、残業長くしてると何か仕事してるように見えちゃうんですよね。会社の上司の方々からすると。
その上司の方々、いわゆる中間管理職の方々がそういう生き方をされてきたがゆえに、ついついやっぱり自分たちの部下にもそれを求めちゃうというか。僕もそうでした。上司が帰らないと、帰れなかったですもん。「お先でーす!」って言えなかったです。
田中:その一言が言えないんですよね。
伊藤:「お先です」言えないですよね。そうなんですよね。
ふくだ:だからそこが日本の経済の生産性が低いって言われているゆえんで、第2次産業は生産性高いんですよ。
本当にテクノロジーを思いっきり上げてるから、日本の第2次産業の生産性ってめちゃくちゃ高いんです。
だけど、1次産業と一番人数の多い第3次産業の生産性はとにかく低いんですよ。だから長時間になってしまう。長時間になればなるほど、女性は働きにくい。実は男も働きづらいと思うけどね。
田中:それはありますよね。やっぱり介護の問題などもありますし、介護になってくると、女性だけの問題ではなくなってくるので、そこに葛藤を感じてらっしゃる方は少なくないと思います。
伊藤:じゃあ、女性が結婚・出産を経た後に、自分の今までのキャリアを生かしにくい世の中を何とかしなきゃいけないということで、会社を立ち上げられたということでいいですか?
田中:そうです。女性3人で創業してまして。ちょっと珍しいと言われるんですけれど、共同経営をしています。
伊藤:この3人はどうやって集まってるんですか?
田中:友人の紹介でたまたま出会ったんですけれども、私は女性のキャリア支援がやりたかったので、そういう話を周りに言ってたんですね。
そうしたら「同じようなことを言ってる人がいるよ」って言われて、紹介されたのが、共同経営者の米倉と河というんですけれども。出会って意気投合しまして、「何かやろうよ」ということで。
伊藤:その3人で立ち上げられて、先ほどお伺いしたら、もうすでに登録されてる方が1,400人いて、企業も400。
田中:400社ほどお付き合いしています。
伊藤:そのマッチングを今実際にされているわけですね。例えば登録されている1,400人の方々の属性というか……どういう方が一番多いですか?
田中:そうですね。まず年齢からいうと30代が中心です。平均年齢が38歳。4大を出られて、事業会社ですとか、コンサルティングファームなど総合職でご入社されて、営業ですとか、企画ですとか、マーケティングとか、いわゆる総合職のお仕事をしてきたような方たちですね。
伊藤:これ先週もちょっと議論になったんですけど、例えば出産をされて、職場に戻りたいとか、同じようなお仕事をされたいとか、そういう希望をされる方のニーズというのはすごくよくわかるんですけど、言葉を選ばずに言うと、その方がはたして求められているのかどうかというのは、ちょっと違う議論ですよね。
田中:組織の中でってことですか。
伊藤:それは男性も同じなんですけどね。仮にイクメンとして1回その仕事場を離れて、またもとに戻りたいって言った時に、希望もわかるし、そういう世の中にしなきゃいけないとは思いながらも、はたして実力的に見合っているかどうかって。ちょっとわからないところだったりする気がするんですけれど。それ、違うんですか。
田中:そうですね。そこの女性のモチベーションをどう保つかというのは、非常に重要な問題だと思います。
私どもがご提案しているのは、会社に戻って、週に5日フルタイムで働くのは難しいとか、短時間勤務であっても週5日は難しいということであれば、例えば私たちが会社を通じてご提案してるような、週3稼働で仕事をするとか、テレワークを交えて業務委託で働くとかですね、そういうフレキシブルなワークスタイルをご自分で選んでみるというのも、1つ手かなと思います。
伊藤:そういう仕事のやり方の設計も、田中さんのところでやられるんですか。
田中:そうです。
伊藤:それはすごいな。
田中:企業のほうとお話をしまして、その結果として、この業務であれば週3稼働でできますとか。これであれば打ち合わせベースで企業様にお伺いする、そういった半常駐のような形でも十分機能しますとか。そのあたりのコンサルテーションも含めてサービス提供しています。
ふくだ:そこ重要だよね。
伊藤:大事ですよね。
ふくだ:それがマッチングする技術というのは、単に人と人を会わせるだけじゃなくて、働き方そのものの、ある種コンサルみたいなことを、その企業側に対しても、個人側に対してもやれるから、たぶんこれだけ人が集まってるんだと思うよ。
ふくだ:ハイキャリアな働くお母さん。この「4大卒」とかいうのは、外形的要因じゃないですか。実際にどれだけのスキルがあるとかないとかというのは、何で判断するんですか?
例えば「私経理得意です」って言っても、ランク的には1から10まであったりとかするじゃないですか。それはどうやってわかる訳ですか。
田中:いくつか方法があるんですけれども、まずご登録いただく際に、履歴書ですとか、職務経歴書などの必要書類をご提出いただいております。
その上で、ご紹介できるお仕事がある場合は、弊社のカウンセラーが実際にお会いして、お話を伺っております。その段階で私どもがオリジナルでつくっているスキルチェックシートがございまして。
伊藤:そんなのがあるんだ。なるほど。
田中:はい。例えば人事と一言で言っても、相当の領域がございますので、仕事の種類、それから深さをチェックさせていただいてるんですね。
ふくだ:そのスキルシートというのは誰がつくるんですか。
田中:それはこちらでご用意している設問項目にそって、ご自身に記入していただいております。
ふくだ:その設問項目、それがすごく重要じゃないですか。その項目があまりしっかりしてないと、スキル計れないわけでしょ? この項目も、田中さんの会社でつくってるんですか?
田中:はい。自分たちのほうで(つくっています)。1つの広報とか、人事という仕事を分解しまして、チェックできるようなシートをつくっています。
伊藤:このスキルチェック、1回受けたいですね。
田中:(笑)。
ふくだ:やめたほうがいいよ。僕たち登録できなくなっちゃうから。
伊藤:やめたほうがいいんですけど。
ふくだ:登録できないよ。
伊藤:ものすごい興味深いですね。
ふくだ:政治家のスキルチェック(シート)を今度つくってもらえますか。
田中:(笑)。
伊藤:いいかもしれないですね。
ふくだ:このスキルチェックに合格しないと政治家になれないみたいな(笑)。
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