2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
The Fate of Boaty McBoatface & UAE Wants to Build a Mountain!(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:インターネットで船、特に高価で重要な調査船の名前を公募したら、みなさんボーティ・マクボートフェイス(Boaty McBoatface 日本語では、「船田船左衛門」のような名前) にしようとするでしょう。
残念ながら、その名前はこの高価な船の正式な名称ではありません。この船はとても世間では知れ渡っていて、今後も北極海での重要な科学研究を行っていくでしょう。
最近インターネットを見ていたなら、古いボーティのことを耳にしたかもしれません。イギリス自然環境研究会議(NERC)は、新しい調査船に名前が必要でした。そこでNERCは3月にオンライン投票の設置を決め、英国民はそれぞれの好きな名前を提出しました。
投票1位の名前は、次点を3倍以上引き離してボーティ・マクボートフェイスでした。ボーティ・ファンにとっては残念でしたが、NERCはより立派な名前を付けることにしました。
NERCは、投票で4番目に人気だったRRS サー・ディビッド・アッテンボローという、英国の動物・植物学者の名前を調査船に付けることにしました。
アッテンボロー氏は、この船の名前が発表された2日後の5月8日にちょうど90歳になりました。英王立調査船は、彼の名をとって名付けられました。なかなかいい誕生日プレゼントです。
調査船アッテンボローはいまも建造中で、2019年に就航する予定です。
調査船は準備が整い次第、主に海洋の気候変更の影響を調べるため、科学者らによって北極と南極両方の海水の研究に使用されます。
128メートルの長さの船は、海氷を割って進むように設計されています。極地に近づくと、多くの海はほとんど凍っているため、その必要性があります。
研究者たちはアッテンボローを使って、様々な場所、深さの海水の塩分や温度を監視します。船には、氷の上の大気を調べる手助けをするドローンが積んであります。さらに、リモートコントロールで海氷、海水、堆積物のサンプルを採取する潜水艦もあります。
これらの潜水艦のうちの1つは、忠実なネットファンへの敬意を表してボーティ・マクボートフェイスと呼ばれることになります。英国の科学相であるジョー・ジョンソンの言葉によると、「ボーティの名前を確実に継承していく」とのことです。
アッテンボローは最新式の調査船になる予定ですが、人間が建造するものとしては、かなり普通のものです。
山を作るというのはとても野心的で、普通のことではありませんが、それこそ、アラブ首長国連邦(UAE)がしようとしていることです。
現在、UAEは砂漠のど真ん中にあり、年間降水量が通常、年13センチ以下です。ですから、どのくらいUAEの国民が水を使用するかに関わらず、深刻な水の供給問題を抱えていることでしょう。しかも彼らは、たくさんの水を使うのです。
アメリカでは、1人当たり1日平均300~375リットルの水を使います。UAEでの平均は1日550リットルになります。
そのためこの国では、雨をもたらす山を築く可能性を研究しています。このアイデアは、自然観察から生まれました。
山や山脈は、空気の動きをブロックし、それを山頂へ持ち上げます。その空気は冷やされ、内部の水が濃縮されて雲を形成し、より多くの雨を降らせます。
とはいえ、みなさんも想像できるように、山を築くというのはとてもとても高額です。しかも、築いた山は、すぐには稼働しないかもしれないのです。
UAEはすでに、ヨウ化銀といった特定の化合物を雲に放して降雨量を増加させる、人口降雨と呼ばれる技術を使っています。これら化合物の分子や粒子は、核形成部位として知られるものを提供し、雲の中の水の分子をかく乱することで、水がこれらの化合物の周りに凝縮され、氷の結晶を形成します。次に氷の結晶が雲から落ち、地上に落ちる前にそれが溶けて雨となります。
またこの国は、海水を真水に変える淡水化プラントも持っています。しかしUAEは、増え続ける水の需要に応えるだけの水がありません。
ここ数年、政府は真新しい解決法として、パキスタンからパイプラインを引くか、北極から氷山を持ってくることを検討しています。そしていま、彼らは山を築くことを考えています。
このプロジェクトはまだ初期の研究段階で、アメリカ大気研究センターの専門家たちが、このアイデアが実現するような計画を提案できるよう努力しています。
UAEの人々が最も多く雨水を集めるには、どのような高さや形状がその山に必要となるか、どのように山を築くかを専門家たちは計算に入れる必要があります。理論上よく考え込まれた山が、実際に降雨を手助けできると研究者たちが判断したら、次のステップは、エンジニアたちがどのように山を建造するのか、どれくらいの予算が必要なのかを計算し始めます。
やがて人類は、まったく新しい山をこの地上に作るかもしれません。
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