東京オリンピックでドローンはどのように活用されるか

高橋伸太郎氏(以下、高橋):質疑応答だけいきたいと思います。もしご質問等がありましたら是非挙手していただいて、マイクを回しますのでよろしくお願いします。どうでしょうか?

もし最初に質問するのがハードルが高いのであれば、私から皆さんに質問をしたいと思います。今回のパネルディスカッションのシンポジウムにおいて、ドローンとデータコンテンツの未来像というのがテーマになっているので、例えば5年後、2020年の東京オリンピックの頃に、どういったような形でドローンの活用が進んでいるか、どういった形でドローン産業が発展しているかを一言ずつコメントいただければと思います。じゃあ最初鈴木先生から。お話ください。

鈴木真二氏(以下、鈴木):はい。東京オリンピックでドローンはどこまで使えるかっていうことかと思うんですが、コンテンツというレベルではソチのオリンピックの時にドローンがかなり使われていたことがあって、意外ともうかなり使われているところもあります。

まぁスキー場のような広いところで撮影するのと違って、夏のオリンピックは都市空間なので、どこまで使えるかというのは、なかなか難しいんですけど、例えば川とか、海とか、そういった広いところで使う場合は、かなり使えるんじゃないかと思います。

また警備なんかでセキュリティーを強化しないといけないので、そういった目的ではかなり使っていけるんじゃないかという感じがしています。

自国の選手にフォーカスした映像を視聴者が選ぶことができる

高橋:ありがとうございます。では続いて杉山先生。

杉山知之氏(以下、杉山):2020年で決まった時に、コンテンツというより放送で、オリンピックでいつも問題だったところがあって。僕が若い頃から思っていたのは、100何十カ国とか、200カ国近いようなところから選手の方が来て、どの方も自分の国の人の活躍を見たいと思うんです。

だけど大体1位、2位、3位の人しか映らないので、マラソン等でドローンが数台飛べばユーザーの方でスイッチ切り替えたり、自分の国の人が応援できることもきっとあるんだろうなーって、5年も前からずっと思ってました。5年後にはそうなるんじゃないかなと思ってます。

東京オリンピックは本当にそういうことができたらいいなと思います。ただ、例えばボストンマラソンでテロがあったり、そういうことが実際にあるのでやはり警備とかでも相当使われるかと。

ご存知のように画像解析の力が非常に高まっているので、変な動きしている人は画像認識でわかるとか、バーッと見ていくと周りの人と違うものがあったらすぐわかるとか。今まで画像解析の方々が積んできたノウハウっていうのが、ドローンのカメラとくっ付いて大きな活躍をするんじゃないかなと意識しています。

コンテンツ制作者は新しいチャレンジができる

高橋:ありがとうございます。では続いて熊田さん。

熊田貴之氏(以下、熊田):たぶん後半になると、どんどんコメントが厳しくなってくるんじゃないかと(笑)。

だいたい先生方が言っちゃってるんですけど、今日はデジタルコンテンツということですので、前に僕が発表させていただいた我々のコンテンツでチャレンジをしたっていうことで言えば、さっき杉山学長からありましたように、いろんなメディアのあり方ってたぶん出てくるのかなと。

今まではテレビ中継とかが一般的だったと思うんですけど、そこにインターネットでいろんなものが見れるようになってきた。ヘッドマウントディスプレイが出てきたりとか、あるいはサングラスだったりとか、デバイスがどんどんいろんなものが出てくる感じがしてまして、それでかつ自由な、ユーザーが本当に見たいところを見れるっていう時代が、たぶん来るんじゃないかな。

私は本当に今までの決まった見方、固定の見方だけではなくて、多種多様なドローンだけではないと思うんですけど、いろんな見せ方や報道のあり方がわかんないんですけど、どんどん増えていくような期待感はあります。もちろんそのレギュレーションを守ってのことだと思うんですけど。そんな期待感を私は持っております。

高橋:ありがとうございます。続いて坂本さん。

坂本義親氏(以下、坂本):つい先日宮崎でIVSっていうIT系のカンファレンスがありまして、そこでオリンピックなのかわからないですけれど聖火台の車がドローンに変形するというような名古屋の30歳の方にお会いしまして、ちょっと応援したいなと思ってます。

オリンピックはそれぐらいしか正直わかるところがないんですが、オリンピックだけを考えるのではなくて、僕ら的にはどうパッケージングして、どうやってユーザーの方々からお金をいただくかっていうところが重要になってきます。

開発するにあたってもサービス作るにあたっても、やはりお金がかかる問題ですので、そのパッケージの1つとしてオリンピックというものが良い題材になるのであればそれはちょっと嬉しい話かなとは思います。

オリンピックをきっかけにドローン向けのインフラを

高橋:ありがとうございます。続いて瀬川さん。

瀬川友史氏(以下、瀬川):はい、3つ浮かびました。愛知万博の話を発表の時にさせていただいたんですけど、万博とかオリンピックのいいところって、その期間限定、場所限定、用途限定でムードを作って、ちょっと踏み込んだことにトライできるいい機会じゃないかなと。

ロボットの安全ルールは愛知万博の会場内、会期間中だけ適用されたルールだったわけですけども、それがその後、広いルール策定の土台になりましたので是非使っちゃいましょうと。

ちょっと無責任な言い方ですけど、せっかく日本でやるんですからどんどん使っていったらいいんじゃないかなぁと。そういうルールを見込んだものを作ったらというのが1つ目。

2つ目は仰ってる方が多い通りオリンピックで終わりじゃなくて、その後の社会インフラみたいなのを作るチャンスでもあって、ハードウェアだから、インフラだから、道路をつくるぜとか、そんな街中の案内を作るとか。

そんなのもあると思うんですけど、どうせだったらドローン向けのインフラ、ビルとか街に配置しないといけないようなものがあるんだったら、ちょっと私もすぐにはわからないですけど、高層ビルにはヘリコプター避けの赤いピコピコついていると思うんですけど、あんな感じでビルにつけるものがあるんだったら、これを機にやっちゃってもいいんじゃないかなとかいう思いもありました。

3つ目はちょっと夢を与えて、ロボットでロボットオリンピックっていうのが企画されてまして2020年に。ロボットの1つですから逆にドローンで競技するみたいな、そんな案もその中に一部あってもおもしろいかなと、それはもう本当に想像レベルですけれど思いました。

映像制作に特化したドローンをメイド・イン・ジャパンで

高橋:ありがとうございました。続いて永山さん。

永山新一氏(以下、永山):僕は2つあります。ドローンの正義みたいなものを確立されていて例えば報道だったらば、今は災害地域に各社ヘリがバタバタバタバタ飛んでいるように、各社のドローンが報道合戦みたいにドローンで全国行われるとか。やっぱりそういった各社映像が違うぞみたいなのがおもしろいかな、楽しいと思っています。

あともう一つは映像屋で今こういったカメラを使って撮らせていただいているんですが、映像に特化したドローンというのは実は無いのです。DJIさんがPhantomを作ってますが、やっぱりレンズだったり映像を認識するエンジンがちょっと古い1世代前のSonyのエンジンを使っていたりしてます。

僕らが本当に求める美しい映像に特化した、もっと軽くて小さくて今のバッキバキのエンジンを積んでいるといったものを開発屋さんに。エンジンというのは画像認識エンジンのことです。さらに美しい遠景映像をライブでドローンで撮っているような未来になっているのかなと。映像向けのドローンができるなら、願うことならばメイドインジャパンで行きたいなぁと思ってます。以上です。