2024.10.10
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高橋伸太郎氏(以下、高橋):質疑応答だけいきたいと思います。もしご質問等がありましたら是非挙手していただいて、マイクを回しますのでよろしくお願いします。どうでしょうか?
もし最初に質問するのがハードルが高いのであれば、私から皆さんに質問をしたいと思います。今回のパネルディスカッションのシンポジウムにおいて、ドローンとデータコンテンツの未来像というのがテーマになっているので、例えば5年後、2020年の東京オリンピックの頃に、どういったような形でドローンの活用が進んでいるか、どういった形でドローン産業が発展しているかを一言ずつコメントいただければと思います。じゃあ最初鈴木先生から。お話ください。
鈴木真二氏(以下、鈴木):はい。東京オリンピックでドローンはどこまで使えるかっていうことかと思うんですが、コンテンツというレベルではソチのオリンピックの時にドローンがかなり使われていたことがあって、意外ともうかなり使われているところもあります。
まぁスキー場のような広いところで撮影するのと違って、夏のオリンピックは都市空間なので、どこまで使えるかというのは、なかなか難しいんですけど、例えば川とか、海とか、そういった広いところで使う場合は、かなり使えるんじゃないかと思います。
また警備なんかでセキュリティーを強化しないといけないので、そういった目的ではかなり使っていけるんじゃないかという感じがしています。
高橋:ありがとうございます。では続いて杉山先生。
杉山知之氏(以下、杉山):2020年で決まった時に、コンテンツというより放送で、オリンピックでいつも問題だったところがあって。僕が若い頃から思っていたのは、100何十カ国とか、200カ国近いようなところから選手の方が来て、どの方も自分の国の人の活躍を見たいと思うんです。
だけど大体1位、2位、3位の人しか映らないので、マラソン等でドローンが数台飛べばユーザーの方でスイッチ切り替えたり、自分の国の人が応援できることもきっとあるんだろうなーって、5年も前からずっと思ってました。5年後にはそうなるんじゃないかなと思ってます。
東京オリンピックは本当にそういうことができたらいいなと思います。ただ、例えばボストンマラソンでテロがあったり、そういうことが実際にあるのでやはり警備とかでも相当使われるかと。
ご存知のように画像解析の力が非常に高まっているので、変な動きしている人は画像認識でわかるとか、バーッと見ていくと周りの人と違うものがあったらすぐわかるとか。今まで画像解析の方々が積んできたノウハウっていうのが、ドローンのカメラとくっ付いて大きな活躍をするんじゃないかなと意識しています。
高橋:ありがとうございます。では続いて熊田さん。
熊田貴之氏(以下、熊田):たぶん後半になると、どんどんコメントが厳しくなってくるんじゃないかと(笑)。
だいたい先生方が言っちゃってるんですけど、今日はデジタルコンテンツということですので、前に僕が発表させていただいた我々のコンテンツでチャレンジをしたっていうことで言えば、さっき杉山学長からありましたように、いろんなメディアのあり方ってたぶん出てくるのかなと。
今まではテレビ中継とかが一般的だったと思うんですけど、そこにインターネットでいろんなものが見れるようになってきた。ヘッドマウントディスプレイが出てきたりとか、あるいはサングラスだったりとか、デバイスがどんどんいろんなものが出てくる感じがしてまして、それでかつ自由な、ユーザーが本当に見たいところを見れるっていう時代が、たぶん来るんじゃないかな。
私は本当に今までの決まった見方、固定の見方だけではなくて、多種多様なドローンだけではないと思うんですけど、いろんな見せ方や報道のあり方がわかんないんですけど、どんどん増えていくような期待感はあります。もちろんそのレギュレーションを守ってのことだと思うんですけど。そんな期待感を私は持っております。
高橋:ありがとうございます。続いて坂本さん。
坂本義親氏(以下、坂本):つい先日宮崎でIVSっていうIT系のカンファレンスがありまして、そこでオリンピックなのかわからないですけれど聖火台の車がドローンに変形するというような名古屋の30歳の方にお会いしまして、ちょっと応援したいなと思ってます。
オリンピックはそれぐらいしか正直わかるところがないんですが、オリンピックだけを考えるのではなくて、僕ら的にはどうパッケージングして、どうやってユーザーの方々からお金をいただくかっていうところが重要になってきます。
開発するにあたってもサービス作るにあたっても、やはりお金がかかる問題ですので、そのパッケージの1つとしてオリンピックというものが良い題材になるのであればそれはちょっと嬉しい話かなとは思います。
高橋:ありがとうございます。続いて瀬川さん。
瀬川友史氏(以下、瀬川):はい、3つ浮かびました。愛知万博の話を発表の時にさせていただいたんですけど、万博とかオリンピックのいいところって、その期間限定、場所限定、用途限定でムードを作って、ちょっと踏み込んだことにトライできるいい機会じゃないかなと。
ロボットの安全ルールは愛知万博の会場内、会期間中だけ適用されたルールだったわけですけども、それがその後、広いルール策定の土台になりましたので是非使っちゃいましょうと。
ちょっと無責任な言い方ですけど、せっかく日本でやるんですからどんどん使っていったらいいんじゃないかなぁと。そういうルールを見込んだものを作ったらというのが1つ目。
2つ目は仰ってる方が多い通りオリンピックで終わりじゃなくて、その後の社会インフラみたいなのを作るチャンスでもあって、ハードウェアだから、インフラだから、道路をつくるぜとか、そんな街中の案内を作るとか。
そんなのもあると思うんですけど、どうせだったらドローン向けのインフラ、ビルとか街に配置しないといけないようなものがあるんだったら、ちょっと私もすぐにはわからないですけど、高層ビルにはヘリコプター避けの赤いピコピコついていると思うんですけど、あんな感じでビルにつけるものがあるんだったら、これを機にやっちゃってもいいんじゃないかなとかいう思いもありました。
3つ目はちょっと夢を与えて、ロボットでロボットオリンピックっていうのが企画されてまして2020年に。ロボットの1つですから逆にドローンで競技するみたいな、そんな案もその中に一部あってもおもしろいかなと、それはもう本当に想像レベルですけれど思いました。
高橋:ありがとうございました。続いて永山さん。
永山新一氏(以下、永山):僕は2つあります。ドローンの正義みたいなものを確立されていて例えば報道だったらば、今は災害地域に各社ヘリがバタバタバタバタ飛んでいるように、各社のドローンが報道合戦みたいにドローンで全国行われるとか。やっぱりそういった各社映像が違うぞみたいなのがおもしろいかな、楽しいと思っています。
あともう一つは映像屋で今こういったカメラを使って撮らせていただいているんですが、映像に特化したドローンというのは実は無いのです。DJIさんがPhantomを作ってますが、やっぱりレンズだったり映像を認識するエンジンがちょっと古い1世代前のSonyのエンジンを使っていたりしてます。
僕らが本当に求める美しい映像に特化した、もっと軽くて小さくて今のバッキバキのエンジンを積んでいるといったものを開発屋さんに。エンジンというのは画像認識エンジンのことです。さらに美しい遠景映像をライブでドローンで撮っているような未来になっているのかなと。映像向けのドローンができるなら、願うことならばメイドインジャパンで行きたいなぁと思ってます。以上です。
高橋:ありがとうございます。遅い時間になってきましたけれども、会場内で質問等ありませんでしょうか。いくつかありますね。じゃあちょっとまとめて今質問して、それぞれの方に聞いてみたいと思います。
質問者A:鈴木先生、杉山先生にお聞きしたいんですが、ちょっと法整備の部分でまだ少し言い難いところがあって。ドローン好きが高じてドローンの授業を専門家に受けたりするんですけど、事業計画作りもまだざっくりしているので、これは今後できるのかなっていう部分があります。お2人が考えているポイントの部分と、理想の形と、何か落としどころがあると思うんですけど、その辺のお話をお伺いできたらと思います。
高橋:ありがとうございます。今法整備に関するご質問がありました、では続いてのところちょっとまとめて聞いていきます。
質問者B:貴重なお話ありがとうございました。僕も映像制作の方で坂本さんに先ほど見せていただいた映像がとても素晴らしくて、田舎で撮られたやつは見た瞬間すごいなぁと思ったんですけど。
その中で最後の方で御社のタナカさんがとても上手いと仰ってて、僕もすごい上手いなぁと思ったんです。僕自身も飛ばすんですけど、まだ日も短いのものあって、こうは飛ばせないなぁと思ったんですけど。
ある意味編集されたものを見ているので、そういう意味では良い部分だけを見せられたと思います。実際坂本さんは一緒にやられている中で、映像コンテンツとして見せているだけのものだけじゃない部分で、ドローンを飛ばして撮影する意味で、どういった部分を基準に上手いと思うのかを教えていただけると、すごいためになるなと思って、是非聞かせていただけたらと思います。よろしくお願いします。
高橋:ありがとうございます。今坂本さんの映像に関する質問がありました。もうひとかた他に、まとめて聞いてみます。
質問者C:貴重なお話どうもありあとございました。実は私、地元が杉山学長が仰っていた八王子キャンパスでドローンを落としちゃった時にビジュアルの学生さんと一緒に落とした張本人だったりするんですけど(笑)、その経験からいくつかちょっとご質問が。
1個はドローン保険というキーワードがあったんですが、具体的に保険者被保険者はどういうモデルなのかをお聞きしたいなぁという話が1つ目でございます。
2つ目なんですが、皆さんドローンを積極的にお使いになるような立場の方なんですけど、世の中は逆に使わない方がいらっしゃって、むしろその方にとってドローンって意外と脅威だったりしますみたいな話があります。
アメリカだと半分ジョークかもしれないですけど不審なドローンを打ち落とす技術とか、方法みたいな話があったりするんですけど、一般の人がドローンに対して脅威を持った時にどういうふうな対処があるのかという話が2つ目です。
3つ目が皆様プレゼンで仰ってたんですが、例えば今度の『トップガン』の新作ってトムクルーズが飛行機に乗ってドローンと戦うみたいな話らしいので、たぶん間違いなくこれからどんどんドローンのマイナスイメージが世間一般に広がっていくじゃないかと僕は思うんです。
そのイメージを止めるような、せっかくデジタルコンテンツという話があると思うので、そのマイナスイメージの普及を止めるような施策みたいなあれば聞きたいなと思っています。
高橋:ありがとうございます。それでは鈴木先生、杉山先生にそれぞれお答えいただきたいと思います。最初に鈴木先生から法整備の話からお願いします。
鈴木:はい。法規制は安全に飛ばせるところは自由に飛ばせるわけですが、それ以外に飛ばそうとすると申請が必要になる、許可を取らなきゃいけない、そういうことになってくると思います。そこで大事な事はリスクに対して、どのような対応が取れてるかということを、きちんとやっぱり説明できることが求められると思います。
ほとんどのトラブルは、人間の手順の間違えとか、ミスとかです。そういうところから出てくると思うんですが、そういうことに対してどういうふうな手順でやっていけば、そこを防げるかといったような、マニュアル化っていうんですか、そういったことを事前にきちんと証明しておくことが認められるようになってくると思います。
どういうふうにしたら安全に飛ばせるかっていうのを、また皆さんとディスカッションしながら、お互いのノウハウをまた共有することが必要になってくると思います。
国も規制するわけですが、これにあまりお金をかけたくないと思いますので、お互い声が高くならないような状況で、うまく使っていけるような制度づくり、それから体制、ネットワーク、そういったものを作っていくことが必要かなと思います。
高橋:ありがとうございます。続いて杉山先生。
杉山:そうですね、法規制については僕は素人なんですが、まあいずれ商用でプロとして夜間とかで撮るというような話になってくると、それからもうすでにやってらっしゃいますけど、かなり重めのカメラを上げるとか、これに関してはたぶんプロフェッショナルとしての検定試験みたいなのがあってしかるべきなので、それを民間の方できちっと作って、それを国に認めていただくみたいな方向性とか。国交省なのか、わかりませんけど。
そういうふうにしても、使う側できちっとやってる。国が動くと時間もかかるし、税金もかかるので、そういった方向で、むしろ動いて国に認めてもらうっていうラインを作っていきたいと思っています。
高橋:では続いて坂本さんお願いします。
坂本:僕が何を上手いと思うかであってますでしょうか? もともと実は音大出身でして、国立音大でオペラをずっと実は歌ってました。音楽をやっている経験からなのか、やっぱり大きい音が鳴ると人はびっくりするとか、あるいは息継ぎがすごくしなければびっくりするし、要するにロングトーンでずっと歌える方にもびっくりするだろうし、今まで見たことがない経験したことがないっていうところにたぶん感動があるのかなというのが僕の中での持論です。
ということでドローンが1番最初に出てきた映像を彼に見せてもらった時に、僕はすごく感動しまして、こんな映像は見たことがないと。
ただ1年やってると見飽きるんですね。その見飽きるのは、もうちょっとないかと、もうちょっと陰からこっそり出て行って広がりがあるような映像が撮れないかとか、あるいはもう少し夕日が綺麗に映るような環境でいうとピンポイントで彼はやりまして、まぁ付き合うのはめんどくさいと。
だから逆にいうと、付き合うのがめんどくさいイコール、コンテンツにかける熱意っていうところが、たぶんその上手さに匹敵するのかなっていうのが1つあると思います。
後は感動コンテンツは、僕はパターン化できると思ってまして。ある程度は理屈で作れると。ここまで研究開発したから、じゃその次は何をするかっていうところも、たぶんいろいろあると思いますので、是非何かご飯食べながらでも結構ですのでお話させてもらえたらと思います。よろしくお願いします。
高橋:ありがとうございます。すみません、ちょっと時間的に遅くなってきたので先ほど手を挙げていた方もう1回、手を挙げてもらっていいですか。こちらのお二方、まず近いところから。
杉山:保険の話は? 今日は東京海上日動の方が来てらっしゃるんで緊張する。やってるんですよね。帰られちゃった? 残念。
高橋:すいません。保険の話はじゃあまた今度。実際保険に関する話を1つ補足させていただくと、やはりドローンを安全に飛ばすっていうことを考えると、どうしても墜落事故であるとか、事件の可能性っていうのは想定しておいたほうがいいと思います。
やはり飛んでるものは常に落ちるということを前提に危機管理をして、その中の一環で万が一のことを考えると、こういった教育活動にも啓蒙活動においても保険に入っていることっていうのは必要だと思ってます。実際にデジタルハリウッドの教育プログラムにおいても、保険については常に準備した形でやっていくということを決めています。
杉山:ハードも基本入ってますか?
高橋:入ってますよ実際に。ということで答えに代えさせていただければと思います。ではちょっと質問をお願いします。
質問者D:ワタナベエンターテインメントのドローン芸人、谷プラスワンというものです。僕はドローンを芸でやってまして、実際に今後僕の芸はできないんじゃないかという心配があるんですけども(笑)。
それを是非ともお答えしていただけたら、嬉しいなと思います。僕は結構安全面を、100回以上舞台に出てきて、人体的にも商品にも危害を加えた事は一切ないんですが、僕のやっていることに関してダメって言われたら、僕自体がもう芸ができなくなってしまうので、そこをどうにか救っていただきたいなと、ちょっと本当に叫びがありまして、ご相談をと。
鈴木:切実なご質問でしたので、先にお答えさせていただこうと思いますけれども(笑)。先ほどでできました法改正に関してですが、あれは飛行機として対象が定められておりますので、こういう室内で飛ばす場合には適用されないんです。そういう意味で外を飛ばすときは東京都はどこでも飛ばせないんですけど、室内であれば東京都でも大丈夫です。そこは1つ確かなことです。
質問者D:大丈夫なんですね。
鈴木:はい大丈夫です。
高橋:谷さんにはデジタルハリウッドのイベントにも何度かパフォーマンスをしていただいたことがありますけれど、基本的に屋内でのものなので今度の航空法の改正に関しては大丈夫なんではないかというふうに考えています。
高橋:ということですいません、もう1名質問を、すいませんお待たせしました。
質問者E:ドローンの機体の整備メンテナンスの観点からちょっとお聞きしたいんですけれど。今DJIのPhantom2がでてほぼ丸2年になると思います。そろそろバッテリーが膨らみ始めたとか、そういう話を聞いています。
僕も飛ばしながら、特定の国をどうこういうことは無いんですが、例えば100時間ぐらい飛ばすと半田が取れて、実は中で断線しちゃうじゃないかとか、そういうような心配を抱えながら日々飛ばしたりしております。
まず1つは産業発展とか法制度の整備といった面で、例えば車の車検とか、あるいは航空機の何時間飛ばしたら耐久審査をやるとか、例えばそういうような制度がどうなっていくかといった将来的なお話と、本日先ほどのホストのトークにあるようにたくさん飛ばしてらっしゃるということなので、日々のフライトログをつけてらっしゃると思うんですが、例えばフライトログのとり方で、こういうことをちょっと工夫しているとか、例えばトータルの時間を積算しているとか、そういう工夫みたいなところを、それぞれの立場からお聞きできればと思います。
高橋:ありがとうございます。この質問最初は熊田さん、お答えできますか。熊田さんもしくは永山さん。
熊田:運用面でバッテリーの面は深刻な問題でして、有名なのはプロでも車を燃やすとか、家を燃やすっていう事故が実際に起こってるんです。やっぱりいかに管理の仕方が重要かという事は、実務やっている方々は、その怖さをよく知ってるんです。
このあたりに関しては、今後どういうことでこれを安全に使えるかは、これはまた国の方とか、社団法人のほうでも、たぶんいろいろと協議、あるいは提案があるのかなと、私の立場からは期待をしているんですけども、そういう必要性は十分私もあると思っています。
現在のドローンっていうのは、ご存知のように言いかたはやっぱり本当恐縮なんですけど、ホビーから来てますので、やっぱり私たちの実務でやる上では、企業様からは品質はどうなってるんだとか、耐久性はどうなってるんだとか、すごく質問をされるんです。
例えばそれがほとんどの場合、残念ながら部品工場が全部中国に集結していて、中国に連絡すると相手にされないんです、ほとんどが。そんなのも全然、そうすると取引もしてくれないとか、そういう現実問題があって、ここはしっかりと方法を安全に、特にビジネスユースで使っていく上では非常に重要なポイントかなと思います。
今、実務の分野ではフライトログは、私たちの場合は取るようにしています。ほとんどのお客様が測量業界とかの方々が多いので、そういった意味ではフライトログが必須になっています。私たちは必ず取るようにしています。
現在私たちの方では、先日ちょっとリリースさせていただきましたけれども、フライトログをクラウド上で常に管理できるというシステムを自社で開発をしてまして、ICチップのカードをフライトログになるような装置にかざすと認証できて、その人であるとわかった場合にはその人が飛ばしてる飛行ログがずっと記録ができるような、そういうチャレンジもしております。
高橋:ありがとうございます。じゃあ永山さんお願いします。
永山:耐久性ですけれども、バッテリーは本当に気を付けてます。DJIのPhantom2は公称20分ですけれども、ちょっと風が風速5mぐらい吹いてくると、制御にバッテリーがとられてしまいますので、実質滞空時は10分、9分ぐらいのつもりでいます。
バッテリーは6つありまして、それを使い回しして、いわゆるPCのバッテリーと同じように大事に使いきってチャージして、というところでやってます。後は実際に撮りに行ってモーターが動かなくなっちゃったら非常に嫌なので、モーターのスペアは常に2つ以上持って確認をしています。
先ほどそうだなって思ったのが、車の車検のようにドローンの車検というのも、公のチェックみたいなのが簡単にできて、今月はこういうところに気をつけましょうみたいな仕組みが、もしかしたらWeb上で共有できるような仕組みがあったら、非常に便利なのかなと思います。
あとはフライトログなんですけど、僕らは大雑把です。今日は何時から何時で、どこをどれぐらい何回飛んだかぐらいにしか取ってませんね。僕らはどちらかというと天気だったり、風だったりっていうのに非常に左右される仕事ですので、本当にパッパと撮るしかないみたいな世界がありまして、どちらかというとタイミングを優先でやってます。そんなところでよろしいでしょうか。
高橋:ありがとうございます。それでは10時を回って遅くなりましたので、今日のまとめにさせていただきたいと思いますが、今回のシンポジウムではドローンの産業分野の利活用について、そして現状と将来像について議論をさせていただきました。
もともとデジタルハリウッド大学大学院が、ドローン専門教育に取り組むっていうことに対して、工学以外のところで意外だと思う方もいると思います。普段のデジタルハリウッド大学院、私自身もここの卒業生でもあるんですけれども、大体これぐらいの時間帯に普段会社に勤めて、それが終わった後にこういう形で授業受けて、各分野の最前線の方を今日みたいな形でお呼びして、ディスカッションしながら修了過程をできるっていう構成にしたかった。
1990年代にデジタルハリウッドが登場したときに、データ社会の未来像を作っていく人材を育成していきたいという、そうしたビジョンがありました。それを今後発展させていく意味においてもドローンに関して、未開発部分は確かにあると思いますけど、よりポジティブな形ものにして今後成長戦略につなげていきたいと思います。
そのために教育ローンの提供であったり、デジタルコンテンツの提供をやっていきたいと考えています。この後、もしお時間がある方は名刺交換などしていただければ思います。質疑応答はまとめてご案内させていただきます。それでは本日はありがとうございました。
(会場拍手)
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