2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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定居美徳氏:(「2030年に向けて、あなたが活躍するための5つのキーワード」の)キーワード5、大事なところですね。「生き残れ! AI時代にあなたの強みを『1』で示せ」。AI時代には「1」がすごく大事なんです。
もうすぐ午後8時になりますが、まだ仕事をされている方、あるいは家に帰ったけどご飯はこれが終わってから、という方もいらっしゃると思います。
「ラーメン食べたいよ!」みたいな気持ちの方が、どこへ行こうか調べる時に、2つの選択肢がありますね。1つはインターネットで「おいしいラーメン」を検索する。あるいはAI、ChatGPT、Amazon Echoでもいいですが、「おすすめのラーメン屋さんを教えて」と聞いてみる。
そうすると、ネットでいくつか(検索)結果が出てきますよね。例えば「札幌 ラーメン」「旭川 ラーメン」とか入れたら、だーっと出てくると思います。
でも、AIに「おいしいラーメン屋さんを教えて」聞くと、「3つ教えて」と言わない限りは、たぶん1つしか出てこないんじゃないでしょうかね。それはラーメンだけじゃなくて、ズバリあなたの仕事、個人としても会社としても同じなんですね。
「このプレゼンは作るのが大変だから、『プレゼンを作って』とプレゼンを外に頼めるところはいないですか?」「Webサイトを作りたいので、そういった会社を知らないですか?」といった時に、1人しか選ばれないという話になっちゃうわけです。
2番、3番というのは、調べた人の目にも現れない。知られることさえない。こんな時代がどんどん近づいてきているわけです。だから、あなたの強みを「1」で示す必要があります。
実は「1」といっても3つあるんです。「ナンバーワン」「オンリーワン」「ゼロイチ(史上初)」。つまり、全体の中でナンバーワンになることと、他に誰もやっていないからオンリーワンになること、今まで世の中になかったらゼロイチになること。
直感でいいので、あなたが目指すのは「1、ナンバーワン」「2、オンリーワン」「3、ゼロイチ」、どれかを数字で書いてもらってもよろしいでしょうか。もちろん正解はないです。これ、タイプが意外と分かれてくるんですね。なので、よかったら教えてください。
(視聴者コメントで)「2です。オンリーワン」。競争が好きだから1の「ナンバーワン」という方もいらっしゃれば、2の「オンリーワン」の方が多い。3の「ゼロイチ」という方もいらっしゃいますね。やはり、「今まで世の中にないものを作り出したい」という方もすごくいらっしゃるのかなと思ったりします。
ラーメン屋さんの例にしちゃいましたが、ナンバーワンだと「環七沿いで一番行列ができるラーメン屋さんです」「メニューが多いラーメン屋さんです」とか。あるいはオンリーワンだと、「世田谷区で唯一、グルテンフリーのラーメンです」「チャーシューが20枚乗っているラーメン屋さんです」とか。
こんなゼロイチがあったらすごくうれしいと思うんですが、「日本初! カロリーゼロのラーメンです」みたいな感じで、あなたの強みを「1」で示せという話です。
話が矛盾しているように聞こえると思いますが、実は「1」を見つけるコツは、ずばり競争しないこと。どういうことかと言うと、1番になれるフィールドを見つけるということです。簡単に言うと「絞る」。
「日本一のラーメン屋さんです」と言うとけっこうハードルが高いと思うんですが、今みたいに場所を絞るとか、値段、数、品質、つけ麺やまぜ麺にするとか、いろいろな切り口があると思うんです。あるいは何かのコンテストで表彰をされたというのも、1つの「1番」になるかなと思います。
一番使えると思うのが、一番最後の「異なる分野のかけ算」。例えば、「理系でも英語がすごく得意で」という方がいらっしゃったり、自分の趣味で「マラソンで100キロ走ったことがあります。サブスリーです。でも、ビジネスはこうです」みたいなかたちのかけ算をすると、実は「1」が見つけやすかったりします。
でも、一番大事なことは言い切ってしまうこと。「自分はこういう分野で一番なんです」と、とにかく言っちゃうことですね。これは後ほど解説させていただきたいと思います。
弊社のコンドミニアムは、東川の中心部から一番距離が一番近い宿泊施設です。CFOというと、会社の中では財務責任者ですが、僕は東川町のCFOという、おそらくオンリーワンの役職をいただいているのかなと思います。
もっと言うと、ゼロイチ。元数字オンチが『数字で示せ』なんて、恥ずかしくて書けないですよね。いや、そんなことないです。それをがんばって克服したという話なんですが、それもある意味ゼロイチかと思いますね。
なのでよかったら、「この分野で『ナンバーワン』『オンリーワン』『ゼロイチ』です」というのを言語化してみていただきたいなと思います。
少なくとも、「ナンバーワン」「オンリーワン」「ゼロイチ」のどれかというところで、実はかなりアプローチが違ってきたりするので、自分の方向性という意味でもやるといいかなと思っています。
ということで、今日のまとめです。お話の5つのポイントですね。「残業はオフィスに潜む2つのお邪魔ワードから」ということで、「ちょっと」「なるはや」という言葉を数字で話すだけで残業が減ります。
2つ目の「3つの誤解」。数学ができなくても、専門スキルがなくても、間違えてもいいから数字で話す。自分だけやっていると、なんとなく最初は違和感があるかもしれないですが、だんだん上司や部下、相手も影響されてきます。
3つ目の「上司から評価される3つのシーン」というのは、「メール」「悪い報告」「頼まれごと」を数字で示していただきたいということです。
4つ目は「幸せの未来のGoogleマップ」ということで、当たり前の2つの方程式を言いましたよね。「ゴール-現在地=ギャップ」「ギャップ=アクション1+アクション2+アクション3+アクション4+……」。これをどんどん細分化して、すぐにできるアクションにできたら、実現可能性は一気に上がります。
最後に「生き残れ! AI時代に、あなたの強みを『1』で示せ」ということで、「ナンバーワン」「オンリーワン」「ゼロイチ」で、自分の強みを「1」で示す。
「1」で示すことで、AIに選ばれる。AIに選ばれるということは、逆に言うと選ばれた時点で他との競争がなくなるわけなので、AIを味方につけることができるようになる。
あっという間に話をさせていただきましたが、先ほど言ったように2割ぐらい使えることを見つけていただけたらうれしいです。いかがでしたでしょうか? 8割方、「言われてみればあたりまえじゃん」だったと思います。
でも、今日の話の中から1つや2つでも、ご自分に役立ていただけたらすごくうれしいです。またちょっとでも、「他のみなさんにもおすすめしたい」とか「数字が苦手なあの人に」お伝えいただけたらうれしいです。
自分の話を聞いた方は、だいたい3つの反応に分かれます。まず、よくわからなかったあなた、ごめんなさい。僕の話し方がちょっと早かったり、説明があまり良くなかったと思いますので、『数字で示せ』をチェックしてみてください。だいたい書いています。
次に、いい感じだったあなたは、ぜひ明日から使ってみてください。「ちょっと」を「15分」に変えるとか、向こうに「ちょっといいですか?」と言われたら、「5分ならOKです」と言う。
「こんなの当たり前だったよ」というあなた、それでも最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。ぜひ、数字が苦手な周りの方にお伝えいただければと思います。
そんなところで、あっという間に1時間が経ちましたが、ここからQ&Aをさせていただきます。まだお時間の許される方は、よかったらQ&Aにお付き合いいただけたらと思います。
(視聴者コメントで)「個人も法人も同じような考え方でいいでしょうか?」。会社の中でやっている方と、それから個人事業主や自営業をやっている方の違いかなと思うんですが、コミュニケーション手段としては、基本は同じと考えていただいてけっこうです。
あくまでこれは僕の経験です。僕も会社に20年ほど勤めた後に、自分で法人を立ち上げてやらせてもらっているので、そこで気づいたことです。
ある意味、法人・会社のほうがコミュニケーションしやすいです。しやすいというか、共通言語の話になってくるんですが、会社として社風だや経営方針があると思います。
例えば、売上をすごく大事にするとか、お客さま満足とか、そういうふうにやっていくことによって、大事にするポイントや大事にする数字が決めやすい。共通の言語というか、同じ方向を向きやすいところがあると思います。
ただ、今までやっていることを数字で作るのは簡単だと思う一方で、文化的なところや社内文化とか、「気合だ!」「根性だ!」みたいな話をしている職場では、なかなか数字では言いにくい部分があるかなと思います。
なので、いいところ・悪いところというか、法人のほうがやりやすい部分もあれば、企業文化や会社の雰囲気でなかなか言いにくいところもあると思います。でも全体的に見ると、数字で話すことができたら結果に出やすいところはあるかなと思います。
逆に、個人であればお客さまに対して数字で話さなければならない。A、B、C、Dそれぞれのお客さんによって、考えていらっしゃることはぜんぜん違うと思うので、そういったところを作っていくのは、もしかしたら難しいところはあるかなと思います。
答えになりましたでしょうか? もし他にも、もう少し具体的な質問があれば、ぜひお聞かせいただければと思います。
(視聴者コメントで)「苦手な数学をがんばって克服されて、本まで出版されましたが、負けず嫌いな性格だったんですか?」。
そうですね。負けず嫌いというか、たぶん2つあると思うんです。数字の話じゃなくて、自分の話になってしまって恐縮です。
まずは、負けず嫌いというより、途中でやめるのが好きじゃないというか。やろうと思ったことは、なんとなく「気合と根性」みたいな感じで取り組むところがあるのかなと思っています。
もう1つ、さっき「僕自身は15の仕事をさせてもらっている」という話をしたんですが、15の仕事をやっているということは、「何をやるか」よりも、いろんな相談を受けて「じゃあおもしろそうですね」とやっていくので、「誰と仕事をするか」というほうが、実はすごく僕の中でモチベーションだったりするんですね。
今回はすばる舎さんから、「数字でのコミュニケーションの本を一緒に作りましょう」というかたちで、熱~くお話しいただいて。本当に日々、ない知恵を絞りながら、それでも応援していただいたところがありました。
「誰と仕事する?」ということで、まさにすばる舎さんとのパートナーが、僕にとっては本当にありがたかったし、そのおかげで本まで出版できたと思います。
「がんばって克服されて」という部分ですが、こんなことをぶっちゃけていいのかな? ある意味、サバイバルするためにがんばるしかなかったという感じですね。
それでも、過去の「崖っぷち」のを見ていただいたように、気がついたら自分で飛び込むという話になったので、だんだんノリが変わってきた気がします。
最初は、崖っぷちのサバイバルで気合いと根性でやり抜くしかないと思っていたんですが、だんだん自分から飛び込むようになりました。
あと、昔は学校でも数字で評価され、僕はどちらかと言うと勉強よりも運動会でのビリのほうが大変だったんですが、そんなところは置いておいて。
アジア通貨危機の話も含めて、数字って怖い存在だと思うんですね。でも、数字で話して、数字に心を込めて、コミュニケーションの手段だと思っているうちに、だんだん数字が苦手という感じじゃなくて、本当に僕のことを支えてくれる、僕のことを応援してくれる存在だと思えるようになりました。
「数字は、あなたの仕事が早く終わるのを応援してくれる。成果が出るのを応援してくれる」というのは、本当にそうだと思います。
(質問者さんは)どっちかと言ったら仲良くされていると思うんですが、もし自分が数字に対して苦手だと思っていらっしゃる方がいたら、数字に対して「自分のことを応援してくれる存在じゃないか?」と思っていただけたら、もしかしたら変わってくるかなと思ったりします。
すごく長く話をしてしまいました。ありがとうございます。
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