2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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定居美徳氏:さて、あくまで今日は「数字で示せ」ですから話を戻します。目の前に大変な未来が広がっているわけですね。84パーセント、73パーセント、そしてこの「3億人」です。
「3億人」が何かと言うと、3億人の仕事がAIに取って代わられるかもしれないということです。今までもよく言われていた話ですが、2023年になって、それが具体的になってきました。今、みなさんの中でもChatGPTを使っている方、いらっしゃると思います。
Business Insiderという海外のメディアで、「(AIが)世界3億人のフルタイムの仕事に影響してくる」と書いてあります。僕自身もドキっとする話ですが、プログラマーや会計、ファイナンスとか、そんなところに影響があるということです。
なので、残業は減りません、評価もされません、AIに仕事を奪われる。きついですよね。僕はたくさん崖っぷちにいましたけど、もしかしたらあなた自身も崖っぷちに近づいているかもしれないんです。
でも、この大変な状況は、あなたの努力が足りないからではないです。日々、本当に一生懸命(仕事を)やっていらっしゃると思うんです。
この崖っぷちを『数字で示せ』で乗り越えていただき、ご活躍いただきたいというのが、今日のテーマです。
崖っぷちのとなりに、実は「もう1つの未来」があります。それは「好きな場所、好きな仲間、好きな仕事で自分らしく活躍する」。そのための話ができればと思っております。ぜひ、おつき合いください。
ということで今日のゴールです。「先の見えないAI時代。あなたの強みを『数字で示して』活躍していただく」。最初に教えていただきたいんですが、数字に対するあなたのイメージはどんな感じでしょうか?
1が「大好き・かんたん」。2が「苦手・難しい」。数字だけは勘弁、難しい……みたいな感じですね。あるいは、3が「その他」。どれが近いでしょうか? よかったら見せてください。
(視聴者コメントを見ながら)「数字大好きです」。ありがとうございます。そういうあなたこそ、『数字で示せ』を見たらどきどき・わくわくしちゃいますよ。「ときどき面倒」というのもありますよね。数字って、意外と気分屋に思えることもあったりしますよね。
「仕事で必ず使います」「良い数字が好き」。ありますよね。なんか責められるようなところがあったり、人によっていろんなところがあるかなと思います。
(チャットにコメントを)入れていただいているみなさんには、「苦手」という方がいらっしゃらなかったので、そのノリで進んでいきます。とはいえ、周りには苦手な方もいらっしゃるかなと思います。
あなたの活躍の第一歩は、ズバリ「数字と友だちになること」。なんでかと言うと、数字はあなたが「仕事が早く終わる」「仕事で成果を出す」「人生を豊かにする」応援をしてくれるからなんですね。
(視聴者コメントで)「苦手です」。ありがとうございます。そういう方も、ぜひお付き合いください。「怖そうに見えても数字は友だち」というふうに、ぜひ最初に捉えていただけたらうれしいです。
では、本題に入っていきます。「2030年に向けて、あなたが活躍するための5つのキーワード」。ぜひご自分で、特に使えそうなところを持ち帰っていただけたらうれしいです。
5つのキーワード、いきます。1つ目が「残業はオフィスに潜む2つのお邪魔ワードのせい」。2つ目が「9割のビジネスパーソンが持つ3つの誤解」。
そして3つ目が「上司から評価される。3つのシーンで『数字で示せ』」。4つ目が「幸せな未来へのGoogleマップ。これこそ『数字で示せ』」。最後に「生き残れ! AI時代に、あなたの強みを『1』で示せ」。
じゃあ、どんどんいっちゃいますね。「残業はオフィスに潜む、2つの『お邪魔ワード』のせい」をお伝えしていきます。
こんな経験はありませんか。「ちょっと時間ある?」と言われて、「まぁ数分かな」と思ったら、2時間経っても話が終わらない。あなたの「ちょっと」は、どれぐらいでしょうか? 例えば、30秒という方もいらっしゃれば、別に2時間でもいいよとか、いろんな方がいらっしゃるかなと思います。
「ちょっと」と言われると(人によって解釈が)違うんですよね。数字で話すと、そのギャップが見えてくる。3分で話している方もいれば、2時間と思っている方もいらっしゃる。そのギャップはあまりうれしいことじゃない。特に仕事においては、まったくうれしいことじゃない。
なので、「こんなんでいいのか?」という感じですけど、あなたが言う時には、「ちょっといいですか?」を「5分いいですか?」と、数字に置き換える。
逆に、「ちょっといい?」と言われた時には、例えば「15分ならOKです」と数字で答えちゃうんですね。「16時からお客さまのアポなので」と、理由をつけたらもっとOKです。
数字で聞くか、数字で返事をするか。こんな簡単な話で残業が減るというわけです。
どんどんいっちゃいますね。お邪魔ワード2が「『なるはや』でお願い」。今は「なるはや」って言わないのかな? 「なるべく早く」というやつです。例えば、上司に「なるべく早く」と頼まれたら、あなたはどうされますか?
「なるべく早く」と言われたんだから、残業してでも、「大至急、明日の朝一にやろう」と思う方もいらっしゃれば、逆に「なるべく」なので、「無理せずに時間がある時にやろう」という方もいらっしゃるかもしれません。
次の日に朝イチで出したら、上司が「今日から1週間休暇だから、戻ったら見るよ」みたいな。どんな上司か?という話ですけれども。逆に「なるべく早く」と、期日をちゃんと言っておかないのに、「早くと言ったよね」という感じで怒ってくる上司とか、いろんな方がいらっしゃると思います。
なので、もし「なるはや」とお願いされたら、「金曜の15時でいいですか?」と期限を確認する。すごく簡単ですよね。でも、これが意外とできていない。
あなたはできているかもですけど、周りにはできていない方、あるいは日本のオフィスではできていない方けっこう多いんですね。時間を数字で話すだけで、残業が減る。じゃあやりましょう、という話ですね。
そう言われても、今日は数字で話すのが得意な方、または数字が大好きな方がいらっしゃると思うので、言われなくても数字が出ちゃう方はいらっしゃるとは思ういます。
でも、「数字で話すのはイヤ」という方もいらっしゃると思うんですね。でもそれ、実は誤解が原因かもしれません。
ということで、キーワード2にいきます。「9割のビジネスパーソンが持つ、3つの誤解」というお話です。
3つの誤解は、「数学ができないとダメ」「専門スキルがないとダメ」「正しくないとダメ」。全部、誤解です。どれだけ言い切っちゃうんだ? という感じですが、「数学ができないとダメ」という誤解は、ビジネスにおいては手放しましょう。
もちろん学問としての数学はすごく大事だと思うんです。でもビジネスにおいては「みんながわかる」「みんなが使える」「みんなに伝わる」ことが大事になってきます。
どういうことかと言うと、数学を学んでいらっしゃる方はすみません。僕もえらそうに言っていますが文系なので、「数学はちゃんとやりました」とは胸を張って言えないところです。しかも数字オンチでしたから。でも、そういう方でも「わかる」「使える」「伝わる」のがビジネスの数字なんですね。
ビジネスの数字は、学校の数学とは違います。字は似ていますが、特に数字で「話す」時には、別に数学ができなくても大丈夫なんです。数学を仕事でまったく使わないとは言わないです。ただ、数字で話すことにおいては、必ずしも数学ができる必要はありません。
なぜなら、話す数字は世界の共通言語なんです。“みんなの数字”なんですね。ということは、あんまり難しいことを言って相手がわからなければ、残念ながら使える数字とは言えないということです。なので、相手に伝わってなんぼ、相手が使えてなんぼです。
みんなの数字とは、小学生でもわかる、あるいは言語が違ってもわかる。「1+1」は「1 plus 1」かもしれないですけれども、言語が違っていても、みんな答えは一緒じゃないですか。そんな感じで、シンプルにわかりやすくということですね。
共通言語という話をしました。確かに、英語で文法や難しい単語を覚えるのは大事かもしれないですが、話すのであれば、それよりわかりやすさが大事じゃないですか。ビジネスの数字でも同じなんです。「わかりやすさ」を、ぜひ心がけていただければと思います。
そして2つ目の誤解が「専門スキルがないとダメ」。確かに、財務、経理、分析、統計と、いろんなことがあると思います。「専門スキルが必要なんでしょ?」「数字で話したら、いろんなことを突っ込まれそう」と思っていらっしゃる方、そんなことはないです。
もちろん専門知識が必要な場合・仕事もあるんですけど、数字で話すのであれば、小学校レベルの算数とちょっとしたコツで十分なんです。ちょっとしたコツ、知りたいでしょうか?
「本を読んでください」と言いたいんですが、まずは本のベースになっているコツを押さえていただければ、だいたいカバーできます。それが何かと言うと、ズバリ「いつ」「いくら」「何パーセント」。この3つをシンプルな数字で話すことです。
例えば、上司に話すケースでやってみましょうか。上司から「レポートを作って」と言われて、ちょっとやってみたけどなんかしっくりこないなということで、上司に相談をしたいとします。
数字で話さない場合はこんな感じです。「頼まれたレポートですが、なるはやでアドバイスの時間をいただけますでしょうか? けっこうたくさん作ったんですが、イマイチなんです」。数字で話していないのがわかりますよね。これを数字にして話すということです。
もし手元にあったらチャチャっと……「チャチャっと」というのも数字じゃないね(笑)。30字以内ぐらいで書いていただけたらうれしいなと思います。
「いつ」「いくら」「何パーセント」で示す。「6月11日までに」、それから「たくさん」というのを「15ページぐらい」。「イマイチなんです」というのを、「40パーセントぐらいの出来なんです」。こんな感じで数字で話す。もう、簡単すぎて笑っちゃいますよね。
これをやることで、上司にとって何がいいかと言うと、「あ、これぐらいなんだ」と(タスクのボリュームがわかる)。「6月11日までに15分ぐらいいただけますか?」と言っていただけると、さらにいいと思います。
そんな感じで、「いつ」「いくら」「何パーセント」を数字で示すだけで、まったくわからない0パーセントなのか、それとも「ほぼできていて、でも……」みたいな感じなのか、相手の中で「どれぐらいの相談なのか」がわかってくるということですね。
誤解の3つ目にいきたいと思います。「数字は正しくないといけない」。これが最大の誤解です。今日ご覧いただいている数字が大好きな方は、そんなことは思っていらっしゃらないと思いますが、多くの数字の苦手な方の最大の誤解がこれです。
まちがえて怒られたくない、あるいはまちがえて恥ずかしい思いをしたくない。実際に、怒られた経験や、恥ずかしい思いをした経験もあると思うんですね。だから数字で話さない方は、「ちょっと時間ありますか?」「いや、なんかいけそうです」と言う方が多いんです。
それでもあえて言います。「まちがえてもいいから、数字で示せ」。特に、未来の数字はまちがえてもいいんです。例えば、「ちょっといいですか?」と「5分いいですか?」。正しさを求めるならどっちでしょうか? あるいはまちがえたくないんだったらどっちでしょうか?
「ちょっと」が2時間になってしまったとして、確かに数字で話していないから、まちがっていないけど、「5分いいですか?」と言われて、実際には10分経っていたとして、時間はまちがっているけど、言われたほうからしたら、「ちょっといいですか」と「5分いいですか」どっちがうれしいでしょうか。
上司から「今年の売上計画は?」と言われて、部下Aは「全力でがんばります」、部下Bは「5,000万円です」。これに対しての実績として、部下Aは「1,000万円でした。言った通り全力でやりました」と、自信満々に言うわけですね。部下Bは「4,000万円でした。計画(目標まで)には行かなかったですが」。
確かに、Aはまちがっていないし、Bはまちがっているけど、上司だったらどっちの部下を褒めますかね? もっと言ってしまうと、部下Bが「6,000万円でした。計画と違って行き過ぎちゃいました」と言われて、「5,000万円じゃなかったのか!」と怒る上司がどこにいますか?
未来の数字はわからない。だから、正しくないほうが多いんです。じゃあ、正しくないんだったら別に数字で話す必要はないじゃない?と思われるかもしれないんですが(3つのメリットがあります)。
まず、まちがえても、数字で話すと目標に向かって行動できること。自分自身が「5,000万円に向けてがんばろう」と行動できちゃうんですね。次に、「5,000万円にいくために、こういったサポートをお願いします」と、協力が得られること。
さらに実績が出た時に「何が違ったんだ?」と、予想と結果を比べることで、次はもっとよくできる・もっと正確にできること。なので、まちがえてもいいからぜひ数字でお話しいただきたいです。
ビジネスの数字の大前提は、「みんながわかる」「みんなが使える」「みんなに伝わる」。なので、まちがえてもいいから使ってほしい。伝わると、みんなが動いてくれるんです。だから結果が出ます。
「できるだけがんばります」と言った部下Aも、「3,000万円」と言っていたら、もっとみんなが協力してくれたかもしれない。だから(売上も)もっと行ったかもしれないですね。
なので、まちがえてもいいから数字で話すと、みんなが動いてくれるし、協力してくれるので結果が出ます。数字は世界の共通言語。海外の方と仕事をするのであれば、さらにこの部分は大きいかなと思っています。
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