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革命はいつも、たった一人から始まる~壁を破壊し、現状を突破していく個になるための発想法とは~(全3記事)

スキルの踏み換えと大ジャンプが生む「100万人に1人の存在」 藤原和博氏が語る「3つのキャリアの大三角形」を作る方法

「朝礼だけの学校」校長/教育改革実践家/​​奈良市立一条高校元校長/杉並区立和田中学校元校長/元リクルート社フェローの藤原和博氏が登壇された「革命はいつも、たった一人から始まる~壁を破壊し、現状を突破していく個になるための発想法とは~」の模様を公開します。

1つ前の記事はこちら

「3つのキャリアの大三角形を作る」

藤原和博氏:この希少性を圧倒的に上げる知恵として、もしかしたら半分以上のみなさんは知ってるかもしれません。この『100万人に1人の存在になる方法』ですね。この本でもかなりしつこく書きましたけれども「3つのキャリアの大三角形を作る」という方法が評判になっています。

20代・30代・40代と書いてありますが。まず20代では、普通はある会社に入ってある部署に配属されますね。そうしたら「左足の軸」を固めるようにする。例えばそれが営業であれ広報であれ、あるいは経理であれ、まず「左足の軸」を固める。そのスキル習得に約1万時間かけると、人間というのはその技術をマスターしますから、左足の軸が固まります。

1日3時間だと、年間365日1,000時間で10年。1日6時間かけられるなら5年ということになりますね。だいたい5年から10年で1つの仕事をマスターする、というのが常識じゃないかと思うんですが。そしたら、そのままそのスキルだけでいかないで、「右足の軸」へと“踏み換え”を起こします。

経理だったら財務だったり、広報だったら宣伝みたいなかたちで。あるいは営業で海外みたいなことはあるかもしれませんね。そういうかたちで「別のスキルで、もう1万時間やる」と。1万時間かけて1つの仕事をマスターしますと、だいたいそのへんの渋谷のスクランブル交差点で信号待ちしてる100人の中に、営業だけを1万時間も集中してやった人はいませんから。

「100人中の1人」にはなれてるわけです。そのようにして、(踏み替えした)もう1つのスキルでも「100人中の1人」になると「100人×100人」で「1万人中の1人」の希少性がゲットできる。「20代・30代・40代」と書いてありますが、別にこれは加速してもいいです。だから3歩目のジャンプは40代じゃなくてもいい。30代のうちにやってもいいし、逆に60代ぐらいまで引きずってもいいんですが、大きなジャンプをしてもう1つの分野・もう1つのスキルで、最後に同じように1万時間かけて100分の1を重ねれば、100分の1の3乗になりますから「100万分の1の希少性」がゲットできると。

それが「キャリアの大三角形理論」なわけです。大事なのは40代前後での大ジャンプなんですが、みなさんの場合はどうでしょう。この三角形、同じ大きさで書いてありますけれども、みなさん1歩目2歩目ぐらいは、おそらく「このスキルとこのスキル」という掛け算できてるんじゃないかと思います。

「1歩目2歩目3歩目」にある、それぞれのコツ

ホリエモンは「3つのタグをキャリアにつけろ」みたいな言い方をしますよね。2つまでもうできてる人が多いと思うんですが、問題はこの大ジャンプ。「3つめになにを掛け算するか?」なんです。なにを掛け算するかで、まるであなた自身に付く付加価値レベルが違ってきます。マーケットバリューが高いかどうかというのも、3つめの掛け算で決まるんで、これに「情報編集力」を発揮してほしいなと期待しているわけです。

3つめのジャンプをする前には、試行錯誤がいっぱいあっていい。僕の場合だと37歳から47歳まで10年間、この試行錯誤期間があって。47歳で「東京都では義務教育初の民間校長になる」という道を選んで、大ジャンプをしました。1歩目はリクルートの営業に突っ込まれたんで「営業プレゼン」が左足の軸。

右足の軸は27歳から10年間マネジメントをやりましたから「リクルート流のマネジメント」。そして3歩目に「公教育において私企業で鍛えた『営業プレゼン』と『マネジメント』が生きるかどうか?」を試してみたわけです。そうしたらそれが通用しちゃったので、100分の1の3乗で100万人に1人の希少性が生まれました。

この本『100万人に1人の存在になる方法』には僕以外に10人の「最後の掛け算が非常にうまくいって、味わいのある掛け算で『100万人中の1人』になった人たち」のストーリーが詳述してあります。あんまり時間がないのですが、ざざっといえば、この本の最後に「1歩目2歩目3歩目のホップ・ステップ・ジャンプのコツ」がまとめてあるんです。それをちょっとだけ解説してみたいと思うんですが。

その前に大事なこと。この三角形の面積が、先ほどから出ている「希少性」の大きさになりますからね。これ、同じように三角形を描いてますが、できたら面積は大きいほうがいいんですよ。三角形の面積が大きければ希少性が大きくなりますから、みなさんに対する引き(需要)が大きくなると。そういう話になります。

1歩目2歩目3歩目については、それぞれコツがあって。これ『100万人に1人の存在になる方法』に書いてあるのですが、まず、20代では場数がすごく大事です。とにかく場数をこなすこと。そして30代では、会社にちょっとした違和感を感じた時がチャンスです。「会社人間」から「会社内個人」に目覚めるチャンスなので。

そして、そんな時には「自分の時間割をリストラしましょうね」ということを提案しています。自分の時間割を、学校時間・会社時間じゃなくて、リストラして自分の人生の時間割りに合わせていく。これは副業とか週末起業なんかも含めて、お勧めなわけです。

それから、自分が何者かわからなくなっちゃったら、被災地でボランティアをやったり途上国に行く手もありますよ、と。日本を出るというのも1つの方法ですよ。キャリア(スキル)の大三角形を形成して100万人に1人の希少性を。今日参加してる人にはすべて100万人に1人、つまり「オリンピックのメダリスト級の希少性」をゲットする可能性があるわけです。

その時に、こういうコツを身につけるといいかなということで、ちょっとだけ解説しています。詳しくは本で読んでくださいね。40代の最後のジャンプについては、自分を安売りせよ、がコツ。これも、本に書いてある。僕の場合でも、この3歩目のジャンプについては、年収が3分の1に減ったんですね。自分の研修みたいなもんですよ。

とにかく、次の30年50年の売りを作るわけですから。自分が研修を受ける気で、お金を払う気で、自分を安売りするというのが大事なんです。全部は解説しませんが、最後は起業せよとなります。

100万人に1人というのは、オリンピックのメダリスト級であり、かつ世代に1人の希少性ですよね。ぜひみなさんにも、残らず、100万人に1人の希少性をゲットしてもらいたいと思います。

伊藤羊一氏と牧浦土雅氏

僕の他にも2人だけ例を挙げておきたいんですが、伊藤羊一さんは、興銀からプラスに転じ、そしてYahoo!アカデミアの学長をやってるんですね。

要するにビジネスパーソンとしての1歩目(左足)。そして『1分で話せ』のベストセラー(50万部売れた)を出版して啓蒙系の著者としての自分の右足の足場も確立。

今、50代ですが、なにをやっているかというと、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部というのが新しくできまして、そこで大学生を鍛える仕事を始めた。しかも全寮制で、70人ぐらいの学生と一緒に暮らしています。ボーディング・スクールのような感じです。すごい三角形だと思います。

それから、僕の教え子の中で牧浦土雅くんというのがいて。彼、ネット界ではすごく有名なんですが、知ってますか? 大学を中退しちゃってるんですね。和田中学校も中退して、英国のボーディング・スクールに渡ったんです。まぁ英語が半端ない、それからIT系のネットワークが半端ないわけです。

『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』のピーター・ティール。アメリカのペイパル・マフィアともいわれる、イーロン・マスクのお友だちですけれども。

その彼が、アンダー20の世界の若手で有望株を毎年20人だけ集めて世界に通じる起業家として育てようとしている。大学を辞める、あるいは大学に行かない決断をすれば1,500万円の資本金を出すみたいなことをやって、ネットワークをどんどん広げているわけですけれども。アジアで最初に、和田中出身の牧浦土雅くんが選ばれまして。

今なにをやっているかというと、アフリカのガーナで、日本でいう農協を作ろうと奮闘している。農業をやってる人たちは貧困で、個別にやってると食料品会社に叩かれてしまうと。なので、ガーナの大統領とも密接にコミュニケーションしながら農協を作るプロジェクトに取り組んでいる。英語とIT系ネットワークを武器にやっています。

まだ27歳ですけれども。27歳で「小さな三角形をでっかくしよう」と。そういう人もいるんです。

牧浦くんの場合はすごく早いんですが、40代から60代くらいまでやっぱりジャンプをして、自分の付加価値をものすごく高めるのが鍵ですね。

即刻捨てたほうがいい「富士山型の一山主義」の人生観

(他人とは)ちょっと違う、そのちょっとサプライズのあるキャリアを掛け算して、その後の人生を豊かにしていくということが、なぜ必要なのか? について、スライドを見ていただきます。

見ていただくとわかると思うんです。一番上が、『坂の上の雲』世代という明治期を生きた人たちの人生観なんですね。夏目漱石も、『坂の上の雲』の一方の主人公の秋山真之という連合艦隊の元参謀も49歳で亡くなりました。

この当時、明治時代には寿命が40代だったんです。なので、20代30代でひと仕事やったら、もう後は余生した。ところが、この真ん中の昭和・平成を生きている世代。まぁ僕らの親の世代も含めてなんですが、これが明治期の、この富士山型の一山主義を引きずっちゃったわけですね。

なので、たぶんみなさんの中にも「30代40代50代が仕事盛りで、60代からはもう下るばかり」というイメージの人生観が刷り込まれてしまった。でも、もう、即刻その人生観は捨てたほうがいいです。なぜかというと、これをやると60からでもあと30~40年ある人生をずっと下降しなきゃなりませんので、すごく寂しいことになっちゃうわけです。

では、どうしたらいいか? というのが一番下の図です。これから令和を生きるすべての世代です。みなさんはもちろんですが、みなさんのお子さんたちもそう。このように山を重ねていく生き方ですね。本業があったとしたら、支線をいっぱい出していっていい。支線というのはコミュニティに参加して、会社や役所とは別の居場所を作ることです。

みなさんが本業でなにをやっているか? 会社員かもしれないし公務員かもしれませんが、できたら40代50代までに左に2本、右に3本ぐらい支線を出していきます。本線とは別に裾野を作っていって、それを育てていく。どうですか。やっぱり1万時間ぐらいすれば、自分の居場所というのがコミュニティにもできると思うんですよね。それがやがて、豊かな山並みに育っていくと。

なので「山をどんどん重ねていって、そして最後登っている最中に事切れる」みたいな生き方を目指したいですね。こういう考え方でないと、これから90年100年の人生というのは生ききれませんし、死にきれない。

つまり、1つの仕事で1回の人生は終わらないですよという話です。このように、人生100年時代をイメージすると、やっぱり30代40代のどこかで、自分の中に眠っている狂気を発動して、自分の中に革命を起こして突破していくプロセスが必要になる。それによって自分自身の希少性を大きく高めるということが、どうしても必要だと。

60年ぐらいの人生で70代ぐらいまでが余生で、それで死ねるんだったらいいんですが、そうじゃないですよね。たぶん、今日これをご覧になってるみなさんは健康だと思うんで、60代からでも40年の人生がある。だとすると、踏み換えを起こしたり、こういう山並みを重ねる生き方でないと辛いでしょう。八ヶ岳型連邦主義の人生でないと、とても持たないわけです。

計算しますと、60代までみなさんが仕事をする時間って8万時間ぐらいなんです。じゃあ60代から現在の平均寿命までの余暇時間というのを求めますと、同じように8万時間になります。みなさんは、人生を2回生きることになる。もしかしたら医学の発展で100~120年生きることになれば、人生を3回生きるということ。そういう時代になるかもしれないんです。

そうすると「今のキャリアでいいのか?」ということは、やっぱり30代40代のうちに見極めて、掛け算を起こして自分に圧倒的な付加価値をつけたほうがいい。そのために、この狂気・革命・突破が必要だということは、きっと納得していただけるんじゃないかなと思うんですね。

藤原和博氏の著書

では最後のほうになりました。私の支線(本業ではない山並みの裾野)の例をあと10分ぐらい述べて終わります。まずスライドをちょっと見てもらいましょう。3つの例を出しますね。私がどんな支線を作ってるかです。本業は教育改革実践家で、その延長上で、例えばラオスに学校を作ったりもしています。キングコングの西野さんも協力してくれました。大前研一さんも、ヤフーの川邊(健太郎)社長もです。そういうこともやっています。

東南アジアも含めて、教育改革を起こしていくことが私の本業なんです。今スライド見てもらってるのが『100万人に1人の存在になる方法』です。それからその前に100人に1人になる方法を詳述したのが、西野さんが勧めてくれている『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』です。

最初に語ったように、ネットワーク社会で情報処理力・編集力のことをもっと知りたい人は、この2冊を読んでみてもらって、子育て中の方は『僕たちは14歳までに何を学んだか』も読んでもらえるとありがたいです。

『10年後、君に仕事はあるのか?』では、処理力・編集力について詳述してますので、ぜひ参考にしてください。

奈良・一条高校のホールと制服

では次です。まず僕の支線のケース。もう30年以上、無名の頃からの付き合いなんですが、隈研吾氏に設計してもらった奈良・一条高校のホールです。一条ホールは、もう完成しています。これはパースですが。なぜ隈さんと僕がこういうことをやったかというと、学校の校舎って本当になんの変哲もない豆腐みたいな無表情なものが多いじゃないですか。

だいたい三万数千校、公立の小中高校とあって、それぞれA校舎B校舎、体育館とかあれば、10万棟ぐらい建ってるんですね。それがほとんど、50~60年で改築だったり、あるいは耐震補強しなきゃならない時期に入ってるわけです。

ところが、自治体の教育委員会とか校長に任せてますと、自分が責任を取りたくなものだから、クリエイティブを発揮しようとしないので、結局は豆腐状の無表情な校舎が建っちゃう。

それであれば、例えば昇降口側のファサード部分だけでも、もうちょっと工夫したら、という提案です。これも実は東側面だけを隈研吾が演出してくれて、横に木で木組みをしてくれたんですが。

他の西北南は、ただの壁なんです。そのようにファサード部分だけ、例えば地元の若手建築家に任せてみれば、もっと味わいのある校舎、公立の学校の小中高生でも誇りが持てる校舎がプロデュース可能なんですよ。

実は一条高校はなにで有名になったか? というと、スマホ。1,000人の生徒全員に自分のスマホを持ち込ませて、そのスマホを授業に徹底的に活かすということを世界初でやったんですね。

制服もすごく古かった……生徒も「ぜひ変えてほしい」と。で、制服を変える時に、スマホから発注できるようにしたらどうなんだろう? と発想しました。普通にAmazonだったりZOZOTOWNだったりで若い人たちがみんなやってることをやらせれば、流通マージンが中抜きされて安く作れるんじゃないか? ということをチャレンジしてみましたら。

これが驚いたことに実現できたんです。みなさん、たぶん制服の採寸というのをやったことあると思うんですが、採寸するから制服ってオーダーメードだと思いますよね? オーダーしてると? そうじゃないんですよ。制服って既製服なんです。

S・M・L・LL・XLみたいな感じで、5~6種類しかない中でサイズを測って、あらかじめ作ってあったものをはめていってるんですね。既製服なんだったら絶対もっと安くなるはずだということで、スマホから発注できる制服というのにした。もう一条高校では3年目なんですが、なんの問題もなく2割ほどコストが下がった。デザインが良くなり、機能性も増したことは言うまでもありません。

そういうことも含めて、建築家や制服メーカーのデザイナーともコミュニケーションを深めながらコミュニティを作り、僕の連峰型人生の中の1つの裾野にしているわけです。

2万円のものを100倍の付加価値で売る、ブランドビジネス

次は腕時計の話です。みなさんに聞いてみましょうか。みなさんの中には、ブランドものの時計をしていらっしゃる方もいると思うんですよね。70~80万円だったり200万円だったりするでしょう。

例えば200万円の時計がありますよね。スイス、フランスメイドのブランドものの腕時計の、エンジン部分。時計のムーブメント、要するにぜんまいで針を動かしますよね。この一番大事な、車でいえばエンジン部分はいくらすると思いますか? どうですか? どれぐらいの値段すると思います? 200万円のスイス・フランスメイドのブランド時計のエンジンの部分ですね。

例えばプリウスを中古で200万円で買ったとしますよね。そうしたら……まぁ新車でもいいんですが、エンジンがいったいいくらするか? ということを想像してもらいたいわけです。

どうですか? 普通だとエンジンって60~70万円しそうじゃないですか。安くても20万円とかするんじゃないのと。というわけで、200万円のブランド時計の心臓部、20万円とかしそうな感じありますよね。ムーブメントですから、一番大事な部品です。

ところが、この自動巻き機能付き機械式腕時計のエンジン部分のムーブメントの工場出荷価格は、4,000円といわれてるんです。一説には2,500円という説もあります。技術が極まってまして、安いんですね。作れるメーカーが、もう世界中に5つぐらいしかない。セイコー、シチズンも含めて。

だとすると、200万円のブランド時計っていくらで作っているか? 専門家が詳しく分析をしますと、だいたい2万円ぐらいで作っているといわれています。2万円のものを100倍の付加価値で売るという、ブランドビジネスのすごさですね。

これ、僕は批判してるんじゃなくて本当にすごいなと思うんです。だからこそ、テニスプレイヤーにはめさせて何億円と払ったり、そういうことができるわけです。

これを聞いた時、であれば日本で職人の技術を結集して、クオリティの高いものをセイコーのムーブメントをアウトレットして作れば、2万円は無理でも20万円ぐらいなら、できるんじゃあないか、と。職人さんにもっとお金を渡していいものが作れるんじゃないか? ということで作ったのが、この時計です。

この時計は「japan」とか「arita」という名前なんですが、文字盤が、今は有田の焼き物です。有田の磁器を使っています。磁器で作った時計というのがほとんどなくて、これは珍しいということで。しかも20個とか30個ぐらいしか作らない希少な腕時計。

シリーズもので、もう12弾まで出してるんですが、第7弾まで売り切れてしまっています。この写真の腕時計の場合には、有田の白磁の文字盤に、トップの12時位置に漆をフワッと乗せたりしています。

400万円で売っている「かき氷」マシーン

次に、400万円で売っている「かき氷」マシーンの話です。最初にちょっとかき氷の話をして、かき氷の話に戻っているんですね。これがプレゼンの妙です(笑)。日本のかき氷マシーンって台形で、ちょっと不恰好じゃないですか。

それをイタリアンデザインで、しかも氷を削る刃を2枚刃にして、二刀流みたいにしまして、燕三条の職人にきっちり研いでもらった。日本刀の技術が入っているような、かき氷界のフェラーリとも呼ばれるハイエンド商品を奈良発で作りました。

これ、400万円するんですが、最初に買ったのはホリエモンだったりするんですね。今はサントリーと、普通の甘いシロップをかけるかき氷じゃなくて、凍らせたアルコールを削ってカクテルにする研究をしています。例えばジンとかウォッカとかテキーラとかそういうものを凍らせて削ると、その臭みが飛んで、非常に美味しいカクテルができるので。

フラペチーノカクテルを最上級のバーで出すみたいな、そういうマーケットですね。奈良のビジネスパートナーと僕がプロデュースしています。それらが、僕の本業(本線)の教育改革実践家とはまた別の支線(裾野や小峰)だということを、紹介しました。

65歳から始めた新規事業「朝礼だけの学校」

最後です。さらに65歳から新規事業を始めました。「朝礼だけの学校」です。これはオンラインでの寺子屋みたいなものなんですが、ぜひ「朝礼だけ」って検索して、どういう学校をやってるのかなと調べて欲しいです。

今、大人から子どもまで10代から80代まで300人がここで一緒に人生の「処生術」学んでいます。いかに自分の希少性を演出するか、どの分野に次の1万時間を投じればいいか、が共通テーマ。

僕がお題をまず出して、それに自分の意見を投稿すると、お互いの発言によって学んでいける。だから、すべての生徒が先生になるという珍しい学校です。お題を提供する「目覚まし朝礼」を、もう百数十回やってます。

YouTubeでログが取られてますので、この「目覚まし朝礼」の興味ありそうなテーマを1個でも見てもらって、チャンネル登録をしてもらったらいいかなと思います。この「朝礼だけの学校」的は、情報編集力を高め合うということ。

「処理力」は、仕事をバンバンやったり、子どもであれば学校へ行って塾行って勉強すれば高まりますけど、「編集力」を高めるのには、もっと遊び心が必要です。頭を柔らかくするためには、今日みなさんにやってもらったような「お掃除くん」の未来とか、かき氷を片手で食べるとか、そういうことをどんどん考えていかないと、頭はどんどん固くなっちゃう。

「朝礼だけの学校」は、頭を柔らかくするための学校ですので、ぜひ興味がある方は入学してもらえればと思います。今日1日の話は、主に『革命はいつも、たった一人から始まる』というこの著書から語ってますから、ぜひ併せて参考にしていただけると嬉しいです。

さぁ、どうでしょうか。みなさん、エネルギー入ったでしょうかね。元気になったでしょうか。頭は相当柔らかくなってると思います。頭の回転も柔らかさもすごく引き出されてるでしょうから、もし何らかの試験を受けるのならば、今日中に受けたほうがいいですよ(笑)。

また「朝礼だけの学校」や『目覚まし朝礼』でお会いしたいと思います。君にならできる!……ありがとう。

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