お偉いさんを呼ぶと楽しい結婚式ができない?
西野亮廣と山川咲が語る、ブライダル業界のウラ事情

CRAZY新ブランド『IWAI』立ち上げ #2/3

「いい夫婦の日」の2018年11月22日、株式会社CRAZYが表参道にブランド施設「IWAI」を立ち上げました。これをきっかけとして、CRAZY WEDDINGブランドマネージャー山川咲氏は西野亮廣氏と「#結婚式に自由を」というテーマで事前に特別対談を実施。「結婚式嫌い」を公言する西野氏と、ウェディングプロデュースを専門とする山川氏は現代の結婚式の課題をどう捉えているのか? 対談の様子を全文書き起こしでお送りします。(写真:Ayato Ozawa @ayatoozawa

結婚式は不自由だ

山川咲氏(以下、山川):これが今日の本題なんですけど、楽しすぎて本題に行くのに時間がかかってしまって(笑)。みんな「結婚式に不自由さを感じていないか」っていうところ。

これはぜひ今日ここにいるライター側のみなさんや、インスタの見てくれてる人たちにも聞いてみたいなと思うんですけど。「結婚式ってなんか不自由だよね」っていう。

西野亮廣氏(以下、西野):絶対あるんじゃないですか。ありますか? この中にいらっしゃる方であったりしますか? 結婚式に行って「これちょっと、うん?」って思ったみたいな。どうですか?

山川:あの方が、うんうんうんって。

西野:なに? どれなに?

回答者1:予算です。

西野:する側からの視点?

回答者1:どっちもですね。

西野:ゲストの3万円も?

回答者1:なんか3万円を包むのが当たり前っていうのも、たぶんみなさんけっこう苦痛で。私、去年5回行ったんですけど、なんか「どうしよう。同じドレスを着ていくのもアレだし」っていうのでもう。

西野:そっかあ。しかも、だいたい同い年くらいの人が一気に結婚する。集中しますよね。なるほど、予算問題ありますね。なんとなく3万円包むみたいになってますもんね。3万円って、けっこう高いですよね。

回答者1:その当たり前ってなんだろうっていう。

山川:世界で見ても日本は高いです。

西野:あ、そうなんですか。

山川:うん。ご祝儀って世界で一番高いんじゃないかって思う。

司会者:会費制とかが多かったり。

山川:ものを送るとかね。

西野:ああー。

式に呼ばなくてはいけない問題

山川:ちなみになにか項目はあるんでしたっけ。こんなことみたいな。

西野:ご祝儀やら。

山川:呼ばなくちゃいけない人問題もありますね。

西野:ああー。面倒臭いなあ。なるほど。

山川:これ呼ばなくていい人たちを呼んでるから、結婚式がなんかつまらないものになってそうな気はしますね。

西野:確かに、確かに。なんで呼ばなきゃいけないんでしたっけ? 会社の上司とかですか?

山川:なんか、うん。会社の上司ですね。

西野:ああー。

山川:親がすごい方だと、親御さんのお知り合いとか。

西野:なるほど。それがあるんだなあ。根深いですね。高級フレンチコース。これって、みんなそんなに高級フレンチ食いたいですっけ?

山川:今はちょっともう大丈夫ですよね。昔は高級フレンチコースが本当に特別で、結婚式に行くとあれが食べられるっていうのが、たぶんみんなの憧れだったと思うんですけどね。

西野:なるほど、あれが。僕ちょっと高級フレンチって苦手なんですよね。なんか。

山川:なにが苦手なんですか?

西野:皿の余白が大きいなとか。

(会場笑)

ソースをこうやってる(かけてる)だけかって。あと、なんか次々に出てこうへんしみたいな。まぁ僕は貧乏人だから、肌に合わないのかもしれないですね。でも、ちょっと苦手ですね。女の子は、あれはうれしかったりするんですか?

山川:うーん。でも結婚式だと楽しみが他にないから、ここで楽しむしかないみたいなのも、ちょっとあるような気はしますね。

西野:食べたいものを食べたいですけどね。バイキングにしてくれへんですかね(笑)。

山川:美味しいやつで。

西野:美味しいバイキング。

司会者:最近、ビュッフェスタイルの希望が多いです。

お姫様になりたくない願望が出てきた

西野:あとドレス。ドレスはなにが不自由なんですか?

山川:ドレスは動く身としても、めっちゃ動きづらい。

西野:ああ。でも女の子はあれを着たいんじゃないんですか? 違うんですか?

山川:たぶん10年前とかはお姫様願望って本当にあったと思うんですけど、今は「お姫様になりたくない願望」もすごくある。

西野:へー! あ、そうなんですか?

山川:そうだと思うんですよね。

西野:なりたくないってなんかこう。

山川:なんか目立ちたくないみたいな。

西野:ああ、なるほど! それと司会なんかもう最悪ですよね。

山川:「それではみなさま、お2人のご入場です!」って言う。

西野:ああ、もう最悪ですね。

山川:あれ不思議ですよね。

西野:いやぁ、もう最悪ですね。「そんなんやめてくれ」って思いますね。

山川:司会の方は、ずっと同じ感じで。

西野:そうそう。

山川:結婚式の司会だけ、なんで不思議なキャラクターなのか。

西野:なんかそうなんですよね。しかもあんまり体温を感じないじゃないですか。

山川:うんうん。コピペな感じで。

西野:はいはい。それはちょっと嫌ですね。あれがみんなを緊張させてる感じがして。

山川:仰々しくさせてるっていう。

西野:そうですね。

軍隊っぽい演出になってしまう

西野:円卓もあれって、今日はこのメンバーでしゃべらなきゃいけない、みたいな感じで。そう考えると不自由だらけですね。なんというか、今っぽくないですね。

山川:そうなんですよ。インタラクティブに(したい)。

西野:はいはい。そうじゃないですね。もうこれをやれっていう。ここに座れって。もう身動き取れないですね。

山川:ちょっと立とうとすると、今映像が始まりますって。

西野:ああー。確かにそう。言われてみたら、結婚式ってお客さんとして行ったら。お客さんっていうんですかね? 行ったら、受信一方で今っぽくないですね。

山川:ねえ。不思議ですよね。逆にケーキカットとかいくと、もう立たなきゃいけないっていう。

西野:ああー。

山川:ありますよね。

西野:なんか軍隊っぽいですね。いちいち軍隊っぽいな。

山川:しなきゃいけないことが。

西野:お酒を飲むまでの時間ってなんでしたっけ?

司会者:乾杯までの時間だと長い挨拶があります。

西野:ああー!

(会場笑)

司会者:おそらく嫌いじゃないかなあと(笑)。

西野:嫌い!

山川:(挨拶が)3人とか4人とかありますからね。

司会者:はい。だいたい15分くらい待たされる。

西野:あー!

(会場笑)

あともう僕、単純に乾杯が嫌いですね。入ったときからもう飲んで、挨拶してからの乾杯はちょっと苦手ですね。個人的には。

司会者:あと、待ち時間が長い。これはけっこう賛成の声が多いですね。

山川:私、最長55分待ったことがあります。

西野:ええ!

山川:乾杯まで。

西野:挨拶が続くんですか?

山川:来賓の方が酔っぱらって。社長さんが酔っぱらってて、話が終わらないっていう。

西野:うわー。つらいなあ。

山川:酔っていらっしゃったみたいで。

西野:しかもねえ。挨拶も挨拶で、別に全員が全員挨拶がうまいわけじゃないじゃないですか。おもしろい挨拶をする人もいらっしゃったら、本当におもんない人もいるってことですよね。

選択肢がない現代の結婚式

西野:そう考えると、ぜんぜん今っぽくないですね。(スライドを指して)ノンアルコールの人は烏龍茶? ああ、そういうのがあるんだ。

山川:ノンアルコールの人が飲む飲み物が、フリードリンクがほとんどないっていう。烏龍茶かオレンジジュースになる。

司会者:ソフトドリンクだけやたら選択肢がない。

西野:なるほど。なんかバーッて見た感じ、もうとにかく受信一方で、ここ座れ、このとき立ち上がれ、このときは待てっていう、向こうの指示通りに動かなきゃいけないわけじゃないですか。

それで作って提供してくれるサービスが、むちゃくちゃおもろないから。それがもし世界の終わりのライブだったら、まだ言うとおりにやりますけど、ぜんぜんおもしろくないやつをやらされるのは無理。

こっちが軍隊みたいに前習えとか、休め、みたいな感じをずっとやらされる。そして、今食えとか言われるわけですから。

司会者:しかも、ご祝儀も払ってる。

西野:むちゃくちゃやな! それを向こうが払うんならまだわかるけど、こっちがお金を払って、言われたとおり動かなきゃいけないってもうむちゃくちゃな。みんな、なんでこんなんやるんですか?

確かにそれでいうと、こっちにもうちょっと選択させてほしいですよね。立つか座るか、どのタイミングで飲むかとか。

山川:おもしろすぎる(笑)。

西野:つらい。拷問だわ。こんなのに時間を取られるわけですよね。

山川:じゃあ、行かなかったのは正解ですかね。

西野:でも確かに梶原の結婚式行ったんですけど、ぜんぜんおもしろくなかった。

(会場笑)

いや、芸人の結婚式なのに、あんまりおもしろくなかったんで。これはつらいなあとか思って。

山川:でも、たぶんけっこうおもしろい方ですよね。

西野:絶対におもしろい方なんですよ。芸人がいっぱいいたんで。それでもやっぱり休めみたいな時間や、黙れみたいな時間があったのでつらいです。

山川:「今から歓談してください」って言われますからね。

西野:ああー、つらい! 歓談してくださいですか。

司会者:歓談してもいいですよって。

西野:うわあー! それでいうと、山川さんがやってくださったあの小谷の花やしきの結婚式は、むっちゃ楽しかったですね。浅草の花やしきを貸し切って、夜の遊園地で。あれって単純にただみんな飲んでただけなんですよ。

飲んでて、ジェットコースターに乗ったり、なにしててもいい。それで同時多発的にいろんなところで、いろんなことが起こっていて。それがやっぱすごい楽しかったですね。

山川:でも、それは今っぽさなんですね。今っぽさというか、やっぱり今これだけいろんなことが自由になってる中で、結婚式はよく見てみると違和感がある。

西野:(違和感)だらけですよね。しかも、これだけなんでもスマホで誰でも彼でも発信することに慣れてるこの時代に、受信一方ってつらいですよね。

アクションを起こせない場所の弊害

西野:そういえば、ちょっと職種は言えないんですけど……。なにかしらの世界一のパフォーマーの方と飲んだんですよ。目の前でそのパフォーマンスをやってもらったんですけど、もう20分で寝てしまって。

山川:ええー。

西野:いや、すごいパフォーマンスをやっているのは間違いないんですよ。ただ、そのパフォーマンスが、こっちが黙ってずっと見とかなきゃいけない中で、見る一方なんですよ。つまり世界一のパフォーマンスを見せられても、むっちゃくちゃ退屈だったわけで。

山川:ああー、なるほど。おもしろい。

西野:こっちが参加できない、こっちがアクションを起こせないって、今もう時代とぜんぜん合ってないですよね。

山川:耐えられるのは20分までですね。

西野:そうですね。ギリですね。僕、20分で寝ちゃったんで。「おもろないなぁ」と思って、寝ちゃったんで。

山川:でも今わかりましたけど、これが明らかになってないのは、ゲストには言いづらいから。

西野:ああ! 確かに。

山川:大事な人の結婚式に行って、ゲストから「いやあ、つまんなかったよ」とか「不自由な思いしたよ」とは言えない。

西野:それは言えない。絶対言えない。結婚式に呼ばれて、ダメ出しなんかできないですもん。

(会場笑)

山川:絶対できないからブラックボックスになる。

西野:確かに。これはずーっと続くんですよね。でも、だから結婚式をやるまでに、ここは議論しておいたほうがいいですよね。これで退屈を覚えてる人がけっこういるっていう。いやあ、つらいわ。拷問ですわ。

山川:なにか他にあります? 不自由さを感じたこととか。

『PERFECT HUMAN』をやられても…

西野:最近、結婚式に行かれた方とかいらっしゃいます? なにがいやでした?

(会場笑)

司会者:不自由、不自由(笑)。

回答者2:でもやっぱり、おトイレ休憩はみんなでこう空気を読みながら、すごくがんばって。

西野:ああー。

山川:いつトイレに行けるのかなあみたいな。

回答者2:みんな一気に行っちゃダメだよねとか。

西野:うわあー。

山川:すごく気を使うんですね。

西野:むっちゃ気を使うんですね。

山川:3万円払ってね(笑)。

西野:すごいなあ。なんですか? なんかありました?

回答者3:2つあって。席ですね。ぜんぜん知らないおっちゃんが隣で。

山川:席次ね。

回答者3:隣りどうしで内輪の話をしてて、僕はもうぽつーんとしてて。

西野:うわあー。そっかあー。

回答者3:あとは、いろんなのやるじゃないですか。出し物というか。あれがなにがおもしろいのか、ぜんぜんわからない。

西野:ああー、確かに。

回答者3:なんか会場の一部だけはすごく盛り上がってるんですけど。

西野:はいはい。内輪のね。

回答者3:だいたい『PERFECT HUMAN』ですよ。

西野:それで当然盛り上がる層もいるんだけれど、そのコミュニティじゃない人からすると、ぜんぜん知らんやつがやる『PERFECT HUMAN』だから、つらくて仕方がないっていうことですよね。

回答者3:そうです。

西野:確かになあ。

自由にさせてくれる結婚式のありがたさ

山川:そちらの方もなにかありました?

西野:最近、結婚式に行かれた方がいらっしゃった。なにか不満はありました?

回答者4:他の人の挨拶やスピーチの話に、ツッコミを入れられないっていうのは。

西野:ああー。

山川:ツッコミ入れたいんだ。

回答者4:そう。プロ意識が高いので。新郎はこんな人でとか言われたときに、「いや、ちゃうやろ」とか思って。

西野:なるほど。

回答者4:それはつらかったです。

西野:ああー。

山川:全部聞くしかないっていうのが、やっぱりつらい。

西野:確かにつらいなあ。そう考えると、やっぱりこの夏に行ったサロンメンバーの結婚式は最高でしたね。別に新郎新婦の近くに行きたかったら行ったらいいし、ごはん食べたかったら食べたらいいし、飲みたかったら飲んだらいいし、トイレ行きたかったらトイレ行っていいし。

それだけ自由にさせてくれると、とはいえ彼らが主役なので、最後はもうみんなでやってあげようってなるんで。向こうから来られると、たぶんそうなってなかったんですけど、最後はもうみんなが一丸となって「おめでとう!」っていう感じだったので。

山川:なるほど。自由だから、それが生まれてくるんですね。

西野:まあ自分の好きなようにできるっていうなら、結婚式をする花嫁さんからすると、すごくうれしいことかもしれないですけど。とはいえ、ライブをした経験がないわけじゃないですか。初ライブじゃないですか。

山川:けっこう高いお金を取って初ライブ。

西野:そうですよね。初ライブでしかもノウハウもよくわかってないから、あれやれこれやれ、それするな、ここで黙れ、というのって、けっこうつらいかもしれないですね。やっぱり基本、初ライブは滑るので。

(会場笑)

手作り感が出たほうがいい

山川:たぶん私が思うに、本当にその人が一生懸命準備して滑ったら、みんなで拾いに行くと思うんですけど。なんか、それが会場さんが(やっていると)。

西野:それだわ。本当にそうだわ。定型文みたいになっててね。

山川:それに乗っかって。その人もこれやればいいの、あれやればいいのって言ってるから、みんなもどこに求めていいかわかんないみたいな。

西野:確かにそれだわ。それでいうと、もっと手作り感が出たほうがいいですね。

山川:うん。そのほうが完璧でつまんないよりいいですね。

西野:手作りで失敗してるほうが、バカヤロウっていいやすい。友達だったらね。

山川:そうそう。

西野:それがいいですね。やっぱりそっちですね。既存の結婚式だと体温を感じないので。お金かけて一生懸命がんばって、ちょっといいの用意したよってやって、ずるって滑ったら、バカヤロウってみんなで言えて。すごく楽しい文化になりますもんね。

山川:楽しかったらそれが一番だけど、そうじゃなかたったら、誰かが作ってつまんないっていうのが一番じゃないですか。3万円も払って見ている身としては。

西野:確かにそれはある。なるほどね。おもしろいなあ。

山川:インスタではなにか来てたりするんですか?

西野:おもしろいな。なるほどなあー。

山川:インサイトがたくさんある。

西野:なるほど。なにかためになりました?

山川:はい、ためになりました。

司会者:台風とか大雨でも行かなきゃならないのがつらい。

(会場笑)

西野:中止にはならないんでしたっけ。

山川:さすがに天災だと中止になりますけどね。

西野:まあ、ある程度の大雨は当然(開催する)。

山川:ちょっと寒いくらいじゃね。

西野:そうっすよね。

司会者:沖縄では、最初からお酒が飲めるという文化があるそうです。

西野:最高ですね。

山川:沖縄はずっと出し物がある。

西野:ああー、なるほど。

山川:舞台があって、すっと出し物でずっと見てる。

西野:そっちなんすか。

山川:それはそれで、ちょっと一方的ではあるんですけど楽しい。最後にカチャーシーを踊ったり。

西野:ああー、なるほど。

カスタムできるほうがいい

山川:今回、西野さんとしゃべって、結婚式の不自由さとか、いろんなことが見えてきたんですけど。結婚式に対して私が解放して、もっと新しい結婚式を売り出したいと思っていて。「じゃあこの考えどうですか?」というのを5個だけ持ってきてみたんです。

西野:あ、聞きたい。

山川:それにアドバイスをいただけたらと。1つ目が、お金の使い方が選べるというので。ご祝儀制がいやだっていう話もあるんですけど、一方で結婚式を作る身としては、やっぱりステージってお金をかけたら、いいステージが作れるからっていう部分があって。

作り手としては、3万円かけて作れる舞台って、すごくおもしろいものが作れるので。ご祝儀が悪いというよりは、この文化をうまく使って、本当におもしろいものを作りたいと思ってるんです。

ですので、新郎新婦も自分たちでそういうものを作れたり。うちはドレスを持ち込んでも、なにを持ち込んでも、もちろん無料ですし。通常は持ち込みとかも全部お金がかかるので。カメラはここ、ビデオはここ、全部オールインワンで何百万どうぞ、というのじゃないかたちを提供したいなあって思ってます。

西野:例えば、僕が結婚式をして、カメラマンは僕の友達にお願いしたいんだけど、というのが可能ってことですか?

山川:可能です。

西野:ああ、絶対そっちのほうがいいですね。

山川:「司会は僕がやります」とかも言えます。

西野:結婚式って、司会も決まってるんでしたっけ?

山川:司会も決まってます?

西野:だいたい、その式場が(用意する)?

山川:この3人なら、どれがいいですかって。

西野:それはつらい。

山川:それで出てくれたら「ご入場です」とやって。

西野:うわあー。

司会者:当日初めましての場合もあるみたいです。初めて会った司会の人が、自分の人生を語ってくれる。

西野:つらい。あのしゃべり方ですよね。

山川:あのしゃべり方は、ちょっとつらいですよね。

西野:本当につらい。そっかあ。でも選べればいいですね。これまでなんで選べなかったんですか? 闇深そうですね。結婚式のことって。

山川:なんか金額が桁違いものが出てきたりとか。すごい世界だなあっていうのはあった。

西野:確かに。しかもカメラマンとかだったら、絶対に友達のほうが腕がいいんで。友達だからこそ、いい顔も引き出せるんで。司会も絶対に友達のほうがいいしなあ。

山川:そう。私たちでいうと、司会はむしろ自分たちでもいいから、もしかしたら、一緒にずっと作ってきたプロデューサーが進行してあげるのがいいかもしれない、というのはすごく思ってて。

こっち側が、普通のスナップじゃなくて、スペシャリスト的な写真は用意してるんですけど、それよりも持ち込みたかったら、自由に持ち込んでいただいていいなって。

西野:そっちがいい。やっぱりスマホみたいに、カスタムできるほうがいいですよね。自分寄りに。絶対にそれがいいわ。

ブライダル業界のマネー事情

山川:こっちが満足するものを出していない中で、「持ち込みはお金がかかります」って言われたら、お客さんがガーンとなっちゃうなと思っています。

西野:絶対にこっちのほうがいいわけじゃないですか。他の結婚式場もこれがいいのに、そうするのってなにが難しいんですか? これを突破するには。

山川:お金が儲からなくなるんです。

西野:ああー。そっちですね。

山川:方々に全部頼んでもらったほうがお金が入る。マージンが入るっていう。

西野:ああ、なるほど。結婚式場って、使ってない時間帯がありますよね。そのときはなにに使ってるんですか?。

山川:使ってないので、土日であれだけ高いお金で使ってもらう。

西野:月〜金はなにをしてるんですか?

山川:ほとんどなにもしてない。まあ、夜宴会が入ったりするぐらいですね。

司会者:打合せとか、そういうときしか使っていないですね。

西野:逆にそのお金の生み方みたいなのを、ちゃんと発明したほうがよさそうですね。

山川:それは本当にあると思います。結局すっごくアクセスがいい場所に、すっごく高い箱を立てて、その借金を返さないといけない。そうすると、もうすごく高い商品にしないといけない、というのが会場のジレンマなんですね。

西野:なるほど。でも、なんかそこを発明するとおもしろそうですね。ここで意外とお金が発生してんじゃん、みたいな。

山川:そうそうそう。お金使わないで、もっとSNSとかを駆使して、そこで自動的にお客さんが自然に見に来てくれたら、お客さんが払うお金もぜんぜん減るっていう。

西野:むっちゃいいじゃないですか。

CtoCの仕事なのでリスクが高い

西野:そんなんやんないんですか? CRAZYさんって、オンラインサロンみたいなのやってないんでしたっけ?

山川:オンラインサロンはやってない。あ、ウエディングでオンラインサロン?

司会者:やってないです。結婚式を挙げたみなさまが集まるコミュニティみたいなのは、少しこう作ろうっていう。

西野:ああー、なるほど。

司会者:オンラインサロンみたいなのはやってないです。

山川:結婚式を挙げる前の人に対して?

西野:だったり、あとこの情報とかを本当は共有できたほうがいいじゃないですか。

山川:うーん、確かに。なるほど。

西野:なんかお金の見方を結婚式だけじゃなくて、こういうことで埋めたみたいなことが、発明でいっぱいあると、すげえもっともっとおもしろそうな気がしますね。

司会者:おもしろいのが、結婚式に携わっている方はSNSをやっていない方が非常に多いらしいです。Twitterでは、ウエディングプランナーの方とかは名前を伏せていたり、肩書がわからなかったり。

西野:あ、そうなんですか。なんでですか?

司会者:たぶんこうCtoCの仕事なのでリスクが高い。だから、あまりSNS界隈には存在してないことになっている、というのがあって。

西野:ああー、なるほど。これ考えるの楽しそうだな。結婚式について。

山川:じゃあ今度一緒にやりますか?

西野:やりたい!

司会者:西野コンサル風で。

西野:やりたい。例えば、最近、書籍を出すんですけど。あと出演料とかもそうですけど、もう印税とかいらないんですよ。これまでは、そこを回さなきゃいけなかったじゃないですか。作家だったら印税を回さなきゃいけないし、タレントだったら出演料を回さなきゃいけなかったじゃないですか。

そんなのは、もはやどっかにやってしまって。その書籍が売れることによって、サロンメンバーが増えるという、そこにちゃんと落とし込むようにデザインしたら、こっちにも売上があるので。そこが印税よりも(大きい)ってなってくると、もらった印税はもう全額をその本の宣伝にバーッと使って。

それって、印税で回してる作家さんじゃないとできないじゃないですか。たぶん別口にちゃんとマネタイズする場所があって。それって結婚式場って、いろいろありそうですよね。それをすると、お客さんに対してすごくやさしい。使い方が選べるし、ちゃんと売上も上がるっていうのをできそうですよね。

山川:できそう。

司会者:式場とかって、だれのファンになっていいかわかんないみたいなのは、ありそうだなというか。だからオンラインサロン化しにくいというか。

西野:なるほど。そっかそっか。山川さんでいいじゃないですか。山川さんのファンって、むっちゃ多そうじゃないですか。山川さんがもう教祖様になっちゃって。今日の光の感じもなんかいい感じだし(笑)。おもしろいな。でも、ちょっとこれいろいろありそうですね。

お偉いさんを呼ぶと楽しい結婚式ができない?

山川:2個目は、まあベタなんですけど、本当に必要なゲストしか呼ばないということじゃないと、いろんな辻褄が合わなくなってきちゃうんで。良くないのが、上司を呼ばなきゃいけないというやつ。お偉いさんを呼ばなきゃいけないっていう。

その人に失礼がないような結婚式をしなければならない、っていうロジックが始まっちゃうと、もはや楽しい結婚式は絶対に訪れない感じなので。とにかく、呼ばなきゃ行けない人ではなく、絶対に呼びたい肩書のないゲストを呼ぶっていうのは、本当は当たり前の話なんですけど、今の日本では当たり前ではないから。それをやっていきます。

西野:それ、どうやってやるんですか?

山川:これはもう結婚式ではなくす、というのが大事かなと思っていて。梅酒が梅酒じゃなくて、チョーヤですとなったように。結婚式じゃなくてIWAIですみたいな。なんか結婚式じゃないですよ、みたいな。フォーマットが変わりましたっていう。

西野:ああー、なるほど。うまい!

山川:なんかハワイウエディングにでも呼びたい人レベルの人を呼ぶと、結婚式はそれだけで盛り上がると思うんですよね。

西野:なるほど、そっか。その名前を変えちゃうっていいですね。結婚式って言っちゃうとやっぱりね。

山川:結婚式ならこの人っていう。

西野:名前を変えちゃう。

山川:なんかいいアイデアありますか? 本当に大事なゲストしか呼ばなくていい許可が下りるような。

西野:パーティって言ってくれたら、もうそれでクリアできません?

山川:そんな偉い人はパーティに呼ばないですもんね。

西野:パーティには呼ばないじゃないですか。「結婚したのでパーティします」にして。

山川:確かにね。

西野:式って言っちゃうと、やっぱりだれだれが出てとなるので。パーティで全部突破できそうですけどね。でもIWAIって名前でいくんでしたっけ?

山川:IWAIです。

西野:あれもむっちゃいいですよね。IWAIにしてしまったら。

山川:式じゃなくてね。

西野:例えば、今の会社の重役は「IWAIに呼ばれてへんやないかい」って絶対に言わないじゃないですか。

(会場笑)

山川:別に式じゃなくてIWAIやってるだけです。

西野:ああー。ちゃんとそうやって逃げ道を作ってあげるのはむっちゃいいですね。あ、それいいですね。今までなんでそれをやってなかったんだろう。ああ、それでIWAIですか。

山川:今、そういうふうに思ってたの。

西野:なるほど。それがいいですね。そうすると例えば、「あの人がいるから今日はちょっと下ネタはやめとこうか」という話になるわけですよね。

山川:確実になりますね。

西野:なにかしら抑えなきゃいけないですよね。なるほど。

山川:本当に重要じゃない人のために、結婚式がつまんなくなっていくっていうモードが、まかりとおってしまうという。

西野:確かに。おもしろい。これやってほしい。

山川:はい、じゃあやらせていただきます。採用させていただきます。

西野:最高。

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