2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
米谷修氏×池澤あやか氏対談(全1記事)
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池澤あやか氏(以下、池澤):ここからはAdvanced Technology Lab(以下、ATL)がどんな場所なのか、いろいろ掘り下げてお話をうかがっていければと思っております。改めて、みなさんはじめまして。池澤あやかと申します。
先ほど女優という紹介をされたんですが、タレントという肩書きなので、みなさん、記事にされる際は「タレント」と書いていただけると幸いです。
米谷さん、ATLについて聞きたいことがあるので、さっそくですが、質問攻めにしてもよいでしょうか?
米谷修氏(以下、米谷):もちろんです。
池澤:まず気になるのが、ここは無料で使えると聞きました。「そんなバカな」と思っているんですけど。だって、入っている機材もめちゃめちゃ高いじゃないですか。
米谷:めっちゃ高いです。
池澤:総計……。
米谷:ちょっと言えません。
池澤:言っちゃいけないんですね(笑)。
米谷:言っちゃいけないんです。
池澤:なるほど。でも、これはどうして無料なんですか? なんでというか、う~ん、いろいろ疑問があるんですが。
米谷:まず、ここの設備を使っていただくとときには、一番最初は会員登録をしていただくことになります。「ATL客員研究員」制度というものを用意しておりまして、最初はまずここに会員登録をしていただく。会員登録をしていただいた方に関しては、ここの設備が無料で使えるというかたちになっています。
池澤:なるほど。やっぱりラボっぽく「研究員」というかたちになるんですね。
米谷:そうです。
池澤:ここで作られた作品は、制作実績のページに載せたり、みたいなお話を事前にうかがっていたんですが、権利とかはどうなるんですか?
米谷:疑い深いですね。
池澤:(笑)。
米谷:ここで作られたものに関する著作権など、そういうものに関して、我々と共同で持つとか、そういうことは一切ございません。
池澤:えっ!
米谷:ございません(笑)。
池澤:ないんですか?
米谷:一切ないです。なので、本当に気軽に来ていただいて、研究していただいて、発表していただきたいと。ただ、発表するときには、「この場所を使って作ったものだよ」ということを我々のほうからも広報させていただいたりしますよと。
なので、実は我々のほうでそういう環境を用意しようと思っているんですが、この場所を使って作った研究成果というものを我々から発表させていただくと。
ただ、本当に発表させていただくだけなので、そこでの権利を使ってなにかしようとか、そういうことは一切ございません。
池澤:なるほど。いや、しかし、すごい気になるんですけど、なんで無料で使えるんですか?
米谷:たぶん芸能界ですごい苦労されたんですよね(笑)。
池澤:いや、そんな。そんなそんな。そんなブラックな業界じゃないですよ(笑)。
米谷:あ、そうですか。すみません(笑)。失礼なことを言って、すみません。
ちょっとこのパワーポイントを見ていただきたいんですけれども、「共生」。我々がオープンイノベーションを志向しているから、というのがお答えなんですけれども。共生というのは実は2種類ございます。1つは片利共生。もう1つは相利共生というのがございまして。
この片利共生というのは、コバンザメの例なんですが、サメが食事をしたあとのものをもらうということでコバンザメはサメの体にひっついてるんですけれども、これは片方だけにメリットがある共生です。
一方の相利共生というのは、これはイソギンチャクとクマノミなんですけれども、クマノミはイソギンチャクに守ってもらって、イソギンチャクはクマノミに回りを掃除してもらえて、お互いハッピーということで、持ちつ持たれつの共生。
ですが我々が志向しているのは、実はこの共生ではなくて「共進化」というものです。
共進化というのはどういうことかというと、ハチドリというのは、蜜を吸うためにどんどん進化して、こんなにくちばしが伸びてしまいました。
花のほうも、ハチドリに蜜を取ってもらって花粉を媒介してほしいわけなんですが、花びらをどんどん伸ばしていき、持ちつ持たれつのなかで双方が進化をしている。この状態を共進化と言います。
我々はこの場所を使ってこれをやりたい。なので、我々はもしかしたら花かもしれない。そしてここにこれから来ていただくエンジニアがハチドリかもしれない。「お互いに進化していけば、それでいいんじゃないの?」ということで、別にお金を取ってやろうとしない。我々の進化のためにもメリットがあると考えているわけです。
池澤:なるほど。自然を絡めたきれいなお話ですね。ありがとうございます。
池澤:これ本当にきれいなお話だけなんですか、もうちょっと腹黒くてもいいんじゃないですか?
米谷:えー、意外と腹黒くないんですよ(笑)。
池澤:本当ですか? 「すごいイケてるエンジニアがいたら、ちょっと声かけちゃおうかな〜」みたいな。
米谷:ああ、それはあるかも(笑)。ないです。大丈夫です。
池澤:ないですか。大丈夫ですか?(笑)。
米谷:大丈夫です。
池澤:本当かな?
米谷:ぜひ会員になって体験していただければ。あ、もう入っていただいたんでしたっけ?
池澤:いや、まだ登録してないです。
米谷:まだ登録してないですか。もう、すぐ登録してください。
池澤:なんか裏を感じなくもない……(笑)。
米谷:いや、ないです。本当にないです。
池澤:本当にきれいなんですね。
米谷:きれいです。ピュアです。
池澤:もうちょっと聞いていきたいと思います。公開、広報について、「具体的にどういう広報がなされるのかな?」というのが。
米谷:実はこのAdvanced Technology LabはWebのサイトを持っておりまして。このサイトの一部のコーナーに「ATL SHOWCASE」という場を用意する予定になっております。
正式オープンは7月15日を予定しているのですが、このサイトを使って、ここでR&D、研究開発やったものを発表していくということになっています。
池澤:すごいかっこいいWebサイトですね。グリグリ動いて。なんかVR感がある。
米谷:これはですね……いやいや。あやかさんもプログラマですよね。興味あるかと思いますが、これはThree.jsというけっこう新しいJavaScriptの技術を使っていまして。
池澤:ああ、3DをプログラムできるJavaScriptですね。
米谷:さすがです。こういうソースコードも実際に公開していこうと思ってますし、こういうプレゼンテーション層に関しても、新しい取り組みをどんどん共有していけたらなと思っています。
池澤:あ、すごい。オープンソースを志すみたいな感じですね。
米谷:そうですね。
池澤:そんな感じなんですね。本当に聞いているといい側面しかないですね。プログラマにとっては。
米谷:そうですね。いいことしかないと思います。本当かな?(笑)。
池澤:(笑)。
米谷:PCだけじゃなくって、スマートフォンでもこの3D再現できるので、あやかさんもぜひ試して作っていただければ。
池澤:ありがとうございます。コードが公開されるのは本当にうれしいですね。
米谷:ですよね。
池澤:この「ATL SHOWCASE」で公開というお話でしたが、コンテストを行うという話も事前にうかがいました。
米谷:そうですね。具体的にはこれからなんですが、2〜3ヶ月に1回ぐらいテーマを決めて、そのテーマに沿ったR&D・取り組みをやっていただいて、それをこういう場を使って発表していく。通常の発表以外に、特別な発表の別コーナーを作ってやっていきたいなと思っています。
池澤:別コーナーというのはどんなものなんですか?
米谷:通常展示と、それからテーマを決めた特別展示みたいなもの。ATLの下にある山種美術館でもやってると思うんですが、そういう形式で、通常のものは通常のもので展示をやりながら、テーマを決めたものも特集していくということをやっていきたいと思っています。
池澤:本当にこのWebサイトが美術館みたいな感じになるイメージなんですね。
米谷:いいこと言うねえ。だから、美術館でやってる。
池澤:なるほど……本当かな?(笑)。
米谷:(笑)。
池澤:続いての質問なんですけれども、エンジニアの交流イベントなどの予定はございますか?
米谷:もちろん考えております。ですので、なにかいいアイデアがあればぜひ。たしかあやかさんはアスキーかなにかで連載とかお持ちなんですよね?
池澤:はい。ときどき書いています。
米谷:ありがとうございます。なにか一緒にタイアップできるといいですね。
池澤:ああ。ちょっと考えておきます。ありがとうございます。
米谷:おっ、すぐにイエスとは言わないね(笑)。
池澤:(笑)。直近のスケジュールについていろいろ教えていただけますか?
米谷:このイベント終了後、客員研究員の登録受付というのを開始いたします。登録いただければ26日から利用を開始したいと思っております。
あと、このフリースペースは自由に使っていただけるんですが、機材は事前に予約をしていただくかたちになっておりますので、6月の下旬にはWebの予約受付システムも公開していきたいと思っています。
池澤:なるほど、いろいろとわかりました。今回はありがとうございました。
米谷:ありがとうございます。
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