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女性の可愛い・嬉しいをビジネスに。読者モデルから起業家を選んだ理由(全2記事)

「リスクを考えてチャレンジできないことが人生最大のリスク」女性起業家に学ぶ、後悔しない人生の歩み方

「学びを遊びに」のテーマのもと、さまざまな業界のトップランナーを招き、新たな学習体験を提供する「MOA大学」。特別講義で登壇したタグピク株式会社代表の安岡あゆみ氏は、「女性の可愛い・嬉しいをビジネスに。読者モデルから起業家を選んだ理由」というテーマについて語りました。

個人のパワーシフトが起きている

安岡あゆみ氏(以下、安岡):そのなかで今どんなことが起きているかというと、個人へのパワーシフトが起きています。

個人のパワーシフトってどんなものかと言うと、今までってテレビとか、雑誌とかラジオですね、そういったところに芸能人やタレントの方が出演して、CMで商品をプロモーションしたり、あとはテレビで商品をご紹介したり、そういう流れが多かったんですけど。

みなさん最近気づいていると思うんですけど、テレビとか雑誌とかラジオとか見なくなっている人も多いんですね。とくに若年層と言われる10代から20代くらいの人たちは、一切テレビ観てませんという人がかなり多くなっています。その代わりに出たのがソーシャルメディアになります。

先ほどからお話ししているインスタはもちろんなんですけど、Facebook、Twitter、あとYouTube、LINEだったりそういったものに代わってきていて、そういうプラットフォーム上にファンをたくさん抱えている方々、そういう人たちをマイクロインフルエンサーと言います。

マイクロインフルエンサーってどういうものなのか簡単にご説明すると、例えばYouTubeのユーチューバーっていますよね。HIKAKINさんとかだったらみなさんもご存知かな。HIKAKINさんとかがゲームの実況中継をしていて、それで実際についゲームに課金しちゃったという人も少なくないと思うんですね。

そういう流れがマイクロインフルエンサーという流れで、例えばインスタだったら、新しい化粧品が出たときに、インスタグラマーの人たち、スタイリストの人に投稿してもらいます。そうするとそこにフォローしている人たちが、「こういう商品あるんだ」とか、「これ欲しいな」って思ったりしますよね。そういうのがマイクロインフルエンサーのお仕事で、そういう動きができてきています。

Instagramで重要なこと

そのInstagramで重要なことというのがいくつかあるんですけれども、けっこうインスタって「なにを投稿したらいいかわからない」「どういうふうに使ったらいいかわからない」ってお声をいただくことが多いんですけど、一番重要なのがインスタジェニックな世界観です。

インスタジェニックっていうのは、写真が美しいからいいっていうわけじゃなくて、インスタで好まれる世界観のことをいいます。例えばファッションの場合だと、コーディネートの投稿ですね。けっこうコーディネートの投稿とか見たことあると思うんですけど、インスタ的には鼻から下だけ切り取って投稿するのが、おしゃれと言われてます。

あとはスイーツの投稿ですね。けっこうインスタグラマーの人も、新しいカフェだったり、あとは期間限定のアフタヌーンティーとか、そういったものをいち早くみんなに配信したいので、こういうところに行って、フォロワーの人たちに情報を届けていたりします。

あとは風景の写真ですね。けっこうInstagram上で、ハッシュタグというものが多く使われているんですけど、そのなかに写真の好きな人とつながりたいというハッシュタグがあります。そういったものをつけてコミュニティ化していて、情報交換している人も増えています。

あと鉄板で人気なのはペットの投稿です。最近すごいのが犬のアカウントとか、猫のアカウントとかがあって、もちろん飼い主さんが投稿してるんですけど、そういう犬アカウントとか猫ちゃんアカウントで、10万、20万フォロワーいらっしゃる方もけっこういらっしゃいます。

そのなかで私が創業した会社が、TAGPICという会社になります。TAGPICがどういうことを行っているかというと、先ほどまでお話ししたようにインスタグラマーだったりとか、インフルエンサーと呼ばれる人に、商品を投稿してもらったりとか、あとはイベントを開催したりだとか、あとそういうところの企画だったり、運営だったり、キャスティング業、それをすべて行っている会社になります。

今インスタグラマーの人たちなんですけれども、日本だけじゃなくてアジアまで展開しています。タイ、台湾、インドネシア、韓国だったりだとか、そういった現地のインフルエンサーの人たちとかも今ネットワークしているので、日本でシャンプーや化粧品のプロモーションをしたい、という時も日本だけじゃなくて、海外も展開することができます。

その数が今2,000名なので、例えば2,000名全員に投稿してもらうと、5億人まで認知するよということで、アジア最大規模となっています。こういったことを行っているのがTAGPICになります。

3つの“成功の秘訣”

最後に成功の秘訣として、もちろん私もまだまだチャレンジ段階なので、成功というのはおこがましいかなと思いますけども、今日みなさんにせっかく来ていただいたので、少しでもためになる話をしたいなと思ったので、成功の秘訣を3つにまとめています。

1つ目が好きなことを仕事にするということです。けっこう最近「好きなことを仕事にしましょう」っていう言葉、よく聞くと思うんですけれど、私はもともと読者モデルをしていたり、あとはブログを書いたり、インフルエンサーとして活動していて、それがビジネスになったので、本当に毎日楽しくお仕事をさせてもらっています。

やっぱりそこで感じたことだったりとか、インフルエンサーの人たちにお願いする時も、自分がやっていたのでこういう投稿がいいとか、こういうのはインフルエンサーの人たちにウケないよねとか、そういうものがわかっていたりするので、やっぱり好きなことを仕事にするっていうことはすごく事業にもためになるかなと思っています。

2つ目が仲間の力を借りるということです。冒頭でも話したとおり、私は1人で仕事をしていた時と、あと今みたいに仲間と一緒に仕事をしていたのと、両方経験しています。もちろんどっちもいいことがあったり、悪いことがあったりするんですけれども、結果的には仲間の力を借りることはすごく重要だなと思います。

というのも、人はできることとできないことがあったり、得意なこと、不得意なことってあると思うんですね。私も、そうですね、例えば資料を作るのがちょっと苦手だったりとか、そういうところがあるんですけれども、自分が苦手なことを他の人たちが補ってくれたり、あとは事業をスケールさせるためには、1人の力ではなかなかできないので、より多くのいろんな仲間を見つけることが大事だと思います。

あとは事業をスケールさせるだけじゃなくて、例えば会社をやっているといいこともあれば、もちろん悪いこともあります。けっこうトラブルも起きますし、人間なのでへこむ時もあるんですけども、そういった時に1人だと誰にも相談できなくて、解決策に迷ってる時も仲間に相談できることによって、解決策を見つけられたりとか、事業をやっていくうえでも力になることが多いです。

私は今いろんな社員の人たちだったり、いろんな人たちとお仕事をさせていただいてるんですけれども、やっぱり仲間っていうのは会社の財産でもあって、自分の財産でもあると思っているので、非常に重要だと思います。

チャレンジできないことが人生最大のリスク

最後なんですけれども、リスクを恐れずにチャレンジするということです。比較的、私はポジティブな性格だからというのもあるんですけど、28年間、なにかをやる時に、これやったらどうなるんだろうとか、あまり考えずになんでもチャレンジしてきました。

なので、思い当たることで、後悔したことがけっこうないんですね。なのでみなさんにもリスクを恐れずに、どんどんチャレンジをしていってほしいです。

これやったら失敗しちゃうだろうとか、これをやったら現状できていたことができなくなっちゃうかも、って思うことも多いと思うんですけれども、リスクを恐れずにチャレンジすることって非常に重要で、リスクを考えてなにもチャレンジできないということが、人生最大のリスクだと思うので、ぜひみなさんチャレンジしてみてください。

たぶん私よりも若い人だったりとか、まだまだチャンスがある人がいっぱいいると思うので、ぜひそのチャンスを自分の力でつかみ取ってください。そのなかで私が実現したいことが、やっぱり起業家もそうですけど、まだまだ数少ない女性起業家として、女性のかわいいと思うものだったり、うれしいと思うことをどんどんビジネスにしていきたいなと思います。

そうすることによって、いろんな女性だったり、そういう人たちをフォローしていく人だったり、いろんな人の笑顔が増えていったらいいなと思います。

最後に、1個だけお願いがあります。実はうちの会社は(創業して)1年半なんですけど、まだまだすごく少人数で事業を行っているので、いつもインターン生のみなさんに手助けをしてもらっています。

もし今日TAGPICにちょっとでも興味持ってくれた方だったり、あとは新しい市場を作りに行っているので、そういったところでちょっとでもおもしろいなって思ってくださった方、もしいらっしゃったらTAGPICのホームページからインターン生の募集もしていますので、ぜひお気軽にお問合せいただけますと幸いです。

以上となります。今日聞いてくださったみなさんのなかで、起業家だったり、もうちょっと欲をいうと女性起業家の人が、1人でも誕生することを願っています。ありがとうございます。

(会場拍手)

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