2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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記者:NHKです。一から出直したいということでした。その理由は?
宮崎謙介氏(以下、宮崎):先ほども申しましたとおり、国会議員として、言ったこととやっていることが一致しないというのは、政治家としての最も大事な原則から外れてしまったということであり、国民の皆さまに対して深い政治不信を与えてしまった。党にも関係団体にも多くの皆さまにご迷惑をおかけした。その意味を最大限表すとしたら、やはり議員辞職が一番そのけじめになるのかと思った次第でございます。
当初、多くの方から「踏ん張れ」と言われました。支援者の方、私の個人のことを心から応援してくださっている方々がそのようなことをおっしゃってくれていたこともあり、本当に最後まで毎日、毎晩、悩み、二転三転しました。しかし、そういった方々に対しても期待に応えることができなかった未熟さ。しっかりとお詫びし、皆さんの思いもいつの日か実現できるように、大きくなって帰ってくることができればという思いです
記者:TBSのカトウと申します。奥さまの金子議員とはどういう話をされたのか。父として、夫として、これからどのように接していくのか教えてください。
宮崎:妻と話をしましのは、2月6日の夜だったと記憶しています。病室で妻の顔を見て、息子の顔を見て、罪悪感、後悔の念、一気に溢れてきて、話しにくいことも含めて話しました。夫として、まずは妻に対して一生涯をかけて償っていこうと思っております。
父としていうことにつきましては、もしも許されるのであれば最後に申し上げたいと思います。よろしいでしょうか。
記者:男性の議員が育休を取るという画期的なことに水をさすことになった。どう責任をとっていくのか。
宮崎:今回の育児休業取得宣言、国会議員という立場で申し上げたわけでございますが、原理原則からすると、法的側面を含めると国会議員が育児休業をとることはなじまないという反対意見もありました。
そのなかで、時代は変わっている。現実、子育て世代は切実な思いでやっている。子育て支援に向き合っているなかで、やはり女性にだけ「働け、産め、育てろ」と押し付けるのは難しところがある。それを阻んでいるのは 社会の重たい空気であり、それをなんとかルールを変えて、実践することで、空気を変えてほしい。そういう強い思いを受けていました。今、私はそんなことを言える立場の人間ではないですけども、これからは一個人として育児に向き合っていきたいと思います。
記者:週刊文春です。最初にこの件について聞かれたときに、「知らない」と答えたのはなぜだったのですか。今回の女性以外にもほかの女性と関係があったりとか、2人で食事をしたりとかはあったんですか。最後に奥さんとの結婚記念日について教えてください。
宮崎:1つ目、「知らない」と申し上げたことにつきまして、人として動揺してしまって、とっさに嘘をついてしまったことを恥じています。あの時、失礼な態度をとったことについてお詫びを申し上げたいと思います。
さらに言いますと、私はそのときに「どうにかしてごまかせないものだろうか」と考えてしまいました。正直なところです。「お互いが黙っていれば大丈夫だから」と考えました。恥ずべき思考であり、行動だったと思います。
そのほかの女性のことでございますが、これまで私も35年間生きてきたなかで、本当に恥ずかしい限りですが、いろいろな方々を傷つけてきたことはあったと思います。本当にそういった皆さまに対しても、お詫びを申し上げたいと思います。
記者:結婚してからということですか?
女性ということであれば、否定はできないところであります。結婚記念日につきましてはどうか我々夫婦の間のことでございますので、ご容赦いただけるようにお願いできますでしょうか。覚えてはいるのですが、どうか2人の大切なプライベートなこととご理解いただけると幸いです。
記者:TBSのカノウと申します。先ほどの質問で出たんですけれども、金子恵美さんはこの件に関してどのような言葉をおっしゃったのかということと。
あと、今、結婚後にも女性を傷つけたことがあるとおっしゃいましたけれど。そのような方が育児休業宣言をして、今後また議員になることをおしゃって。そうしたいとおっしゃっていましたけれど、なかなか納得できない有権者の方が多いと思うんです。それでも、また国会議員を目指すという思いというのはどうして?
宮崎:ありがとうございます。
おっしゃるとおりで、皆様の不信感をそう簡単に拭えるものであるとは思っておりません。また、今回議員辞職をするということは議員の仕事をして、皆様方に対し、その罪を帳消しにすることすらもできなくなるわけであります。
一般人となって再起を狙うというのは本当に難しいことだと思ってますが、再起の道が描けてないなかでも、この思いは引き続き持ち続けたいと。それすらも許されない人間であることは重々理解をしているつもりであります。
けれども、止めるにも止められない、とても語れる立場でないのは重々承知しておりますが、この国への思い、社会への思いというものも、一方で持ってることも事実でございます。
妻からは、というお話しでありますが、私が今回の話をするまでは良好な回復傾向でありましたけれども、なかなか今の状況は厳しいものがあります。そして、それをやはり子供というのは敏感に察知されるんでしょうか。保育器に出たり入ったりを繰り返してます。
子供のことは最後に申し上げますが、そのことを考えても、しばらくは政治のことを口にせずに、まずは妻と子供に対して謝罪をし続ける、尽くしていくというのが政治家である前に人の道なのではないかと考えております。
記者:金子さんはなんとおっしゃったんでしょうか?
宮崎:妻は大変厳しく、私に対して「政治家としての自覚が足りない」。主にそういった趣旨のことを言いました。
記者:議員辞職をしたほうがいいんじゃないかということも金子さんがおっしゃったんでしょうか。
宮崎:妻は言っておりません。
決断は実はこの会場に来るまで、最後の最後まで私は迷っていました。党の幹部の皆様にもご相談を申し上げましたところ、大変寛大なご沙汰をだしていただき、最後は私に任せるとおっしゃってくださいました。最後の最後まで迷いました。
ですので、今回の決断は私、宮崎謙介としての決断と受け止めていただければと思います。
記者:ラジオ日本のイトウと申します。2つおたずねします。先ほど宮崎さんのなかで、政治家、国政を目指すときに、高い志と言いました。「高い志」とはなんなのか。「政治家として理想」と言いました。この2点について宮崎さんの考えを教えて下さい。
宮崎:高い志というのは閉塞感のある、この日本。課題先進国である、この日本。多くの問題がありますが、それを地道に1つ1つ解決をして、日本に希望をもたらしたい。それが私の志でした。
とくに、私は仕事をするなかで、若い未来のある若者の将来と向き合う仕事をしてきました。その彼らが当時なかなか日本の未来に希望が見いだせない、夢が持てない、そういうことを言っていたことが私が政治家を志したきっかけになりました。
若者が希望を持てる社会を実現していきたい。生まれてきた子供たちが借金を背負ってるような状況ではなくて、生まれた瞬間から本当のスタートが始まって、第一歩を踏み出して夢を追っていける、そういう社会にしたいという理想を持っておりました。
記者:もう1点いいですか、次の選挙いつになるかわかりませんけれども、次の選挙を目指すんですか? それとも離党はしないんでしょうか? 自民党は離党しますか?
宮崎:私としては、まず議員辞職はしたいと思ってます。私はやはり政党で考えますと、国のなかで政治をするのだったら、思想としても自民党でございます。もしも、党が自民党を離党しろとおっしゃるのであれば、とうに党から出ることを辞さないわけでありますが、できることであれば自民党のなかで理想を実現していきたいと思います。
記者:辞職ですけれども、いつ付で辞職というふうに?
宮崎:申し訳ありません。それに関しましてはよくルールがわかっておりませんので、なるべく早く、地元の皆様に対してもしっかりと説明をしたいと思ってますが、なるべく早くけりをつけたいと思っております。
記者:今日、辞表を持っていくことは?
宮崎:まだ、ここの場所に来るまで決めておりませんでしたし、私を当選させてくださいました皆様に対してもしっかりとお話はしたいと思いますので、その最低限のプロセス、そんなに長く時間は取りません。その後に出したいと思います。
記者:今月中には持ってくるとかもわかりませんか?
宮崎:国会のプロセスというものがどういうものかわかっていないので、なんとも申し上げられませんが、然るべき手続きを踏んでやっていきたいと思います。その言葉に嘘偽りはございません。
記者:朝日新聞です。金子さんには辞職を伝えられたのか。その時の金子さんのお言葉はどういう言葉だったのか?
宮崎:妻にだけは伝えるべきかと思いましたが、「最後まで政治家としてけじめをつけてこい」と言われました。
記者:ちなみにそれはいつですか?
宮崎:出てくる前です。
記者:先ほど、奥様から「政治家としての自覚が足りない」という趣旨の言葉があったということだったんですけれども、その時にお2人でやりとりがあったかと思います。詳細なやりとりを教えていただきたいというのが1点。
もう1点が、育児休業の話を提言されていながら、このようなことが起こったことに対して、改めてどうしてそのようなことをされたのか教えていただきますでしょうか?
宮崎:あとの方から申し上げたいと思います。一言で申し上げると、私自身の非常に未熟な、人間としての欲が勝ってしまったということだと思っております。妻とのやり取りに関しまして、正直な話、私も相当精神的に弱っていたのもありますので、明確な記憶というのは定かではないんですが、印象的な言葉がいくつかあったと思います。
「政治家としての自覚が足りない」というのはそうだと思いますし。「私が大変な時に……」というような話もされました。
記者:夕刊フジ等に書いておりますアズミと申します。お聞きしたいのは女性と3回会われたとおっしゃられましたが、特に最後、京都で会われた時なんですけれど、これはどちらが誘われたのかということと。
あと、女性の方が、もう消してあるブログで2月1日に、バレンタインのチョコレートを買われてるわけなんですが、この時まだ発覚をしてないわけなんですけど、この後、例えばバレンタインまでに、会う約束をされたのかどうなのか。
宮崎:京都の話ですね。それは記憶をたどりますと、おそらく私だったのではないかと思います。そして、バレンタイン以降……、バレンタインですか?
記者:バレンタイン前後、これからまた会う約束をしてたのかどうなのか。
宮崎:いえ、しておりません。
記者:今、議員辞職されたあと、ゆくゆくは政治の道に戻りたいというお話をされたんですけれど。辞職されたそのあとの一般の活動、仕事や活動はどうされるのか。結果的に育休のようになって、専業主婦のように子育てに尽力されるお考えはあるのか、というのが1点と。
宮崎さんが議員辞職をされることで政治資金問題などを始めとして、ほかに政治スキャンダルが指摘されているような与野党の議員の進退に影響するというようなことはあると思われますでしょうか?
宮崎:1つ。辞職をしたあとに関しましては、お詫びをいたします。ただ、すぐに選挙のことに関しましては正直考えておりません。5年後かもしれませんし、10年後かもしれませんし、今の状態では正直、私、難しいと思っています。
党からも、出ろというふうには言われないと思います。それほどまでに、私は今、国民の皆様の信頼を失っていると深く反省をし、自覚をいたしております。
そこ(育児休業)につきましても、正直な話、プランは未定なんですけれども。深く考えているわけではありませんが、妻も大変な状況ですので、今回のことで本当に心労をかけてしまっているので、謝罪の意味も込めて、出来る限りサポートしていきたいと思っております。
それ(政治資金スキャンダルが指摘されている議員の進退への影響について)は、私としては、その方々がお考えになりお決めになることだと思いますので、私のコメントは控えたいと思います。
記者:今回週刊誌に出た女性以外にも、ほかの女性とも結婚後になんらかのそういう不適切な関係があったのか? あったのすれば何人いらっしゃるのかという事実関係と。育児休業宣言と言っていたけれども、それはすべて売名行為だったのではないかという指摘が出ています。これについてお考えを。
宮崎:女性と関係がなかったとは申し上げません。ただ、ここから先の話は私だけのことではなくなってきますので、どうかご勘弁をいただきたいと思います。私自身も本当に深く反省をいたしております。
また、売名行為の話がございましたけれども、そう取られてもおかしくない言動を私はしてしまったと思っております。本当に深く反省をいたしておりますが、その上でまた申し上げますけれども、私などが申し上げる資格はありませんけれども、この育児休業制度そして男性の育児参加は日本社会に対して必要なことなんじゃないかと思います。
記者:あんまり詳しいことはいいんですけれど、週刊誌に追跡された方以外にも?
宮崎:女性と関係があったことは否定はいたしません。
記者:東京スポーツのマツオカと申します。一部報道で今回の件について、宮崎さんが「ハニートラップにあった」と言明されたということなんですけど。そういう女性から近づいてきたっていう認識を持っていますか、ということと、離婚するかしないか、そういう話は出てますか?
宮崎:私としては、ハニートラップという表現を使ったという話ですね。私自身のほうで気を持たせるようなこと、コミュニケーションをとってしまったことは否定いたしません。
離婚に関しまして、これは私が決める話ではございませんので。できれば私は妻とこれからも一緒に生活をしていきたいと思っておりますが、そんな虫のいい話はないだろうなとは思ってもいます。
記者:女性とのやりとりのなかで、女性からなにか意図を持って近づかれたという?
宮崎:そういうわけではないです。
記者:それは否定される?
宮崎:確かに女性のほうからメッセージをいただいたのは確かなんですけれど。その後のやり取りに関しては私に非があったことは認めたいと思います。思わせぶりな気持ちを思わせるようなことを申し上げたかもしれません。
記者:育休を取られるということで、育休を取りたいと思ってる男性に対する逆風を感じたと以前ご自身でおっしゃっていたと思うんですけれども。今回の件で、それこそ育休を取られる男性に対して非常に逆風が吹いてしまうのではないかなと思ってます。
要は、社会に対して、男性が育休を取る、どうのこうのという話もあると思うんですけれども、個々の現場で育休を取りたいという逆風に受けている男性に対して、どのようにお考えか教えて下さい。
宮崎:そのご指摘に対しては本当に申し訳なく思っております。育児休業を取得したいということで真剣に苦しんでいる方々がいらっしゃること。男性もそうですし、女性もそうですし。
わたしは、今回初めて、おしめを変えたりミルクを作ったり、夜泣きに付き合うなかで、「本当に大変なんだな」ということを、今ようやく初めて実感をしつつあります。それもわからないなかで声をあげていたこと、それはパフォーマンスだと言われても仕方がなかったなと、そう思っております。
ただ、世の中の皆様にはこういった現状があるなかで、私が逆風を吹かしてしまうことになったかもわかりません。それは本当に取り返しのつかないことをしたと反省をいたしております。政治家として本当に申し訳なかったと思っております。これからの人生で政治家としてではなくて、罪滅ぼしをしていきたいと思います。
記者:なぜそのような奥さんを悲しめるような方を祭りあげてしまったのかとか、そういった意見も一緒にご活動された方々から届いていると思うんですけども。そういう個々男性、男性だけじゃなくて、現場の方に対して、もうすこしお気持ちを具体的におうかがいしたいと思います。
宮崎:今になって、本当に申し訳ないことをした、言葉では筆舌に尽くせない思いです。大変な裏切りを、私の軽率な行動によってしてしまったと思っています。このことは本当に言葉では表現できませんので、あの時に勇気をくださった皆様には逃げずにちゃんと謝罪をしたいと思っております。
記者:謝罪の内容を具体的な行動で示す、そういうふうなことって?
宮崎:タイミングが落ち着いてきたら、できれば、むしろ私は会っていただけるのであれば、お一人お一人にお会いして、さらにお困りの現状等もうかがっていくことも含めて。政治家の立場ではなくなりますけれども、真摯に向き合っていきたいと思います。申し訳ございません。
司会:いろいろなご質問を頂戴いたしました。ありがとうございます。最後に代議士より一言お願いします。
宮崎:本当に多くの皆様に対して、政治家という立場でありながら、ご迷惑をおかけしましたことに、改めて深くお詫びを申し上げます。皆様がおっしゃったとおり、報道されたとおり、私は政治家のバッジをつけている資格はない人間であると思うんです。
ただ、私は2月5日に子供が誕生し、出産にも立い会いました。Facebook・ブログには書いたと思うんですが、本当に壮絶なドラマで感動しました。感動したんですが、我が子の顔を見て最初に喜びと同時に罪悪感を感じました。
子供は親を選べない。その直後に子供は保育器に入りました。なので、私はその日に子供を抱けなかったんですが、翌日病院に戻り、夜中に子供を抱いた瞬間に、子供は親を選べないけど、親は子供のために変わらなくてはならないんだと思いました。子供のために私は生まれ変わって、もう2度と同じ過ちは絶対に繰り返しては行けないんだと、父として出直してきたいと思います。
いつか、もうこの時計の針は戻せませんので、いつか、本当に残酷な話ですが、私の子供は今回のことを知ることになるでしょう。そう考えたら、胸が張り裂けそうになります。でも、これは私の撒いた種であり、身から出た錆であると思ってます。
だから、子供を初めて腕に抱いた時から決心をした気持ちを忘れることなく、努めを果たしていきたいと思います。これ以上の責任の取り方が、私のない知恵では思い浮かびません。どうか妻の体調もあります。子供の将来のこともあるので、私の辞職に免じて、ご容赦いただきますようにご配慮いただきますと幸いでございます。
最後になりますが、この度、日本中の、また世界中の皆様に対して多大なるご迷惑をおかけしましたことに対し、そして妻と子供に対し、心から深く深くお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
司会:では、これにて記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
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