2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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――デジタル時代のコミュニケーションの話をするときに、今まで例えば10分かけて話したり、手書きで紙に一生懸命書いて伝えていた内容を、写真パシャで一瞬で伝えられるっていう、そうやって情報量を圧縮して送れるっていうのがあるじゃないですか。
muukの場合は、そういう文脈とは違って、これまではわざわざ伝えていなかった日常のダダ流しというか、「今からこれ食べまーす」とか、「友達と変顔してみた」とか、そういうコミュニケーションを生み出そうとしているんでしょうか?
川崎:なんかね、muukって、ビデオチャットのワンシーンを切り取るっていう感覚に近いんじゃないかと思っていて。たとえば、LINEとかFacebookとかTwitterとかって、普通の高校生とか中学生は自撮りそんなに送ってないと思うんですよ。あと送ったとしても、デコって盛ったやつを送るじゃないですか。でも、muukは盛れない。
――撮った瞬間に写真が決定するから、後でデコレないですよね。
川崎:今、毎日けっこうな数の写真がやりとりされてるんですけど、そのほとんどが自分の顔だったりするんですよ。自分の顔を使って、友達と遊んでるっていうか。なんとなくこうかなと思ったのは、僕らLINEとかFacebookの代替を作ってんじゃなくて、どっちかというとFacetimeとかビデオ通話の一部を切り取って伝えてるのかなって。
――ビデオ通話ですか。
川崎:ビデオ通話って、ずっとつながってるから、その間顔作り続けるのは大変だけど、その一部を切り取って送ったら、より伝わるねっていうのがあるんじゃないかということに、まさに今日気づいた。
FacebookやLINEとかでいうと、テキストから画像へ、そしてスタンプへ、みたいな感じじゃないですか? そのラインとは別のところにmuukのコミュニケーションはあると思うんですよね。
古川:まさにそうですね。SnapChatだとビデオが多いっていう話を聞いたことがあります(SnapChatは動画も送信可能)。普通、ビデオってLINEとかであんまり送らないじゃないですか? Facebookにも投稿しない。なんでかっていうと、投稿するときはクオリティー高くないとダメだっていう概念があるからです。Instagramが流行ったのは、やっぱり簡単に写真が盛れるから投稿しやすいんですよね。なので、どや顔で投稿できる。
一方で、そもそも普通のちょっとした自分の顔とか、ちょっと街中で見たおもしろい光景を撮った動画などのクオリティーが低いものって、みんなシェアしたいけどアップはしたくないんですよね。その意識の差が、けっこうあるのですが、SnapChatとかmuukとかだと、そういうの気軽に送れちゃう。ぜんぜん用途が違うっていうイメージですね。
――なるほど。
川崎:というわけで、やっぱ動画は大事なんじゃないの?
古川:動画は絶対あったほうがいいっすね。
川崎:だから、僕らとしてはそこはやっていきたいなと思いますけどね。
――あえて最初は動画機能を搭載しなかったんですか?
川崎:そこは完全にあえて、ですね。僕らの場合って表情(撮影者の自撮り)を重視してて。表情と、撮影した写真と、2個の画像を同時に送りたいみたいなのにこだわりがあるんで。それを単純に動画、両方動画なのか、片方だけ動画なのか。どっちがいいかなっていうのは、十分テストしてからやりたいって思ってて。今そういうのをやり始めてるとこです。動画をやるのは確定で、いつどういうフォーマットでやるかっていう、どれが一番グってくるかなっていう。
――そこもフォーマットを作るっていうお話なんですね?
川崎:そうです。
――グっとくるフォーマット。動画をどこに挟んだらおもしろいか。
川崎:例えば、表情が動いたほうがいいのか、表情を動かせるのは何秒がいいのかとか。あと、フロントカメラの大画面で撮影した場合の動画って、どの秒数でとか。じゃ、ぶっちゃけ動画でやるんだったら、テキストって本当にいるのかとかですね。みたいなことですよ。それって僕正直、超こだわってやりたくて。
やっぱ新しいフォーマット作って流行らせたい。だから新しさがでる。3秒で消えるとかっていうのって、もはや機能なんですよ。フォーマットが文化を作っていくんで。だからそこが作り手としてめちゃくちゃこだわらないと。単純に動画撮りました、ワーイ、じゃちょっとやだなっていう。
――アンサーはもう、わかりやすいフォーマットだなと。あれはなんか、コミュニケーションの取り方としては、どういう意図があるんですか?
古川:最初はスマホでQ&Aをやろうと思った時に。どういうのだとスマホぽいんだろうなって思って。ヤフー知恵袋で投稿して、返事が返ってくるまでに1日待つって、スマホ感覚でいうと、超長いじゃないですか。なので、5分以内で返ってくると良いよねってところから始まりました。ただ、早くかえってくるといっても、ちゃんとした答えが返ってくるのかって問題があるんですけれども、実はユーザーさんが求めてるのってちゃんとした答えじゃなかったっていうのがわかったんですよね。なにより、まず反応が欲しいんだなと。それでだんだんこういう形になったという感じですね。
――いまほとんどQ&Aじゃないですよね、掲載されてるの。ほとんど恋愛とか? 僕が見ているのがたまたまそうなんでしょうか?
古川:恋愛もそうだし、なんでしょう?
――会話してるというか、コミュニケーション取ってますよね、普通に。
古川:コミュニケーションは多いですね。Q&Aじゃなくて……きわめて近いのが、初期の2ちゃんねるですね。感覚的には。
――どういうところが?
古川:なんか例えば、昨日アンサーの中に煽りスレが出てたんですね。「アンサーはほとんどサクラだ!」みたいな。みんながそれをいじってるなかで、僕もレスしたんですけど、最終的に僕が「卑猥な投稿」として通報されまくったという。そういう流れになるんだって思って。
川崎:どういう流れなんだよ(笑)。
古川:それで、その煽ったやつがちょっと怒っちゃって。お前らこんなのにスレにレスするなんてばーかばーかみたいな。そして「俺はもう寝る」ってスレ立てた人が書いたら、みんな「おやすみ~」と和やかにレスしてたり。
川崎:なるほど。
古川:なんか初期の2ちゃんっぽい感じはすごいします。
川崎:でもなんかさ、アンサーにみんなそれを期待してるよね。
古川:そうっすね。
川崎:なんかさ。よく世間のITおじさんって、みんな「けんすうには次の2ちゃんねるを作ってもらいたい」って、よく言うじゃん。
古川:ITおじさん(笑)。ちなみにアンサーって、テキストだけじゃなくて動画とか音声も投稿できるんですけど、今は結構音声が多いですね。「これどういう曲?」という質問に対して、自分が歌った音声で返したりとか。動画は全然アップされなくて。ほとんど音声。
川崎:なるほど。
――匿名で?
古川:匿名で。
川崎:音声をこう、投稿するじゃない。そうすると返信はテキストなの?
古川:テキストも音声もありますね。質問への回答だけじゃなくて、「紅白歌合戦やろうぜ」って言って。男性と女性でお互いに歌いあってたりとかしてて。へぇ~って思いました。ちょっとわかんないですね。
――LINEが掲示板作ったら、そんな感じになるのかな?
古川:LINE Qとかは確かに掲示板ではなくて、本当にヤフー知恵袋のスマホ版みたいな感じですよね。
――アンサーをつくったときは、こう、Q&Aだけじゃなくて、そういう雑談っぽいものも出てくるだろうという予想はあったんですか?
古川:ある程度、雑談とかが増えてこうなるかなってのはあったものの、思った以上によくわからない盛り上がりで。おもしろいなって思ってますね。どうしていくんだろうと。どうなっていくんでしょうね?
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