2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
ビットリバー株式会社 安藤光昭 氏(全1記事)
提供:サイボウズ株式会社
リンクをコピー
記事をブックマーク
安藤光昭氏:こんにちは。ビットリバー株式会社の安藤です。「kintone hack&sync」と題しまして、少しテクニカルなお話をしたいと思います。
実は私、今朝、広島から来たところでして。広島といえば、例の赤いシャツの野球チームが有名ですが、昨年のヤフオクドームでは非常に悔しい思いをしました。
それはさておき、私自身は3年前にkintoneに出会いまして、「これはすごい」と思いました。ということで、北は北海道から南は九州まで、「kintone」と名のつくイベントにせっせとエントリーしていましたら、ありがたいことにサイボウズさんから「kintone エバンジェリスト」という称号をいただきました。
弊社ですけども、お客様と一緒にシステムを開発する、プロフェッショナルのエンジニア集団と自負しております。kintoneに関してはカスタマイズから外部のシステムの連携まで、お客様が必要なシステムを必要な分まで開発すると。そういったモットーで営業をしております。
弊社のkintoneに関するサービスは「キントバ」という名前でリリースしておりますので、よろしければお名前だけでも覚えていただければと思います。
さて、今回お話しする「kintone hack」なんですけれども、実はエンジニアの観点から見ると非常に難しいんですね。
なにが難しいかというと、やろうと思えばだいたいできちゃうんです。
そう、がんばれば。だいたいできちゃうんです。なぜかというと、kintoneにはさまざまなカスタマイズの入口が用意されているので、だいたいがんばればできるんですね。
ということで、弊社でがんばった事例をいくつかご紹介させていただきます。
これはあんまりがんばっていないんですけど、kintoneからWebサイト、動画をお見せします。これはFAQをkintoneで管理している事例です。
kintoneでFAQの内容を登録して、今編集をしていますけど。こういった感じでkintoneを編集して、保存して、このタイミングでWebサイトに反映すると。すると今、上のほうに編集というのがでていますと。こういった事例です。
そして次は、センサーデバイスからkintoneへ。
これは実験的に弊社でやってみたんですけど、社内に置いてあるテーブルにIoTの機器を設置して、kintoneにデータを送ると、kintoneのほうでグラフ化できます。
その他、これはトリッキーな事例ですね。
一昨年度のCybozu Daysで展示したんですけど、この真ん中のボードでkintone上でゲームを操作しちゃおうというものです。
よく見るとゲームの点数が出ています。ゲームスタートということで、kintoneの編集画面……これはみなさんにもおなじみの画面ですけど、お名前を入れてスタートを押すと、こんな感じでkintoneでゲームができちゃいます。
よく見ていただくとわかるんですが、ちゃんと一番上のアドレスが「kintone」になっています。
中身をご説明をさせていただきます。
スタートボタンを設置するのは、一般的なカスタマイズで実現をしています。
その後のゲームなのですが、kintoneのヘッダ部分に、とあるHTMLを埋め込んで、そこからWebGLを全画面で呼び出しています。ゲームからkintoneへ得点を更新するのはAPIを使っています。
そんな構成になっています。
ただ、「こんな曲芸をしても意味がないんじゃないか」というのが私の考えです。この仕組みを使ってなにかできないかなと考えたのが、今日お話しさせていただく「sync」です。
この画面、見たことはありますかね。
1つのレコードを複数の人が更新するとよく出てくる、この嫌なメッセージ。これをなんとかしたいなと思います。
さっそくデモにいきます。
今日の福岡のkintone hackに私が登壇してがんばりましたということを、ブログにkintoneで記載すると、左側のようにWebサイトに出ますと。
今日は調子が良かったので、4月18日公開で、がんがん書いちゃおうと。ノリノリでホテルに帰って書いているわけですね。ただ、その頃本社ではこんなことが起きています。「あれ? 安藤さん、18日に記事を更新してるけど……お前本当は中州で飲んでんじゃねーの?」「18日に公開なんかできるわけないよ」ということで、危ないから19日にしておこうと。
19日に変更して、「よし、これで会社も安心だ」と思っていた。これまでは、ここでトラブルが起こっていたんですね。ですが、こういったかたちで、私にポンと通知が出てきます。この通知を見ながら、「いやいや、俺は今日するんだ」ということで更新します。
中身ですけれども、さっきとほとんど同じです。
ヘッダに埋め込んだ同期の仕組みで通知を表示しています。中身の仕組みはバックエンドにAWSを使って、さっきのレコード編集画面は「React」と「Apollo Client」というのを使っています。
こういった流れでなんとか実現ができるということで、弊社ではkintoneの「hack」というのは、問題解決のためにエンジニアの力を使うということで提案をさせていただいております。どうもありがとうございました。
(会場拍手)
サイボウズ株式会社
関連タグ:
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05