
2025.02.06
ポンコツ期、孤独期、成果独り占め期を経て… サイボウズのプロマネが振り返る、マネージャーの成長の「4フェーズ」
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司会者:それでは、まずはじめに羽生竜王より、国民栄誉賞受賞について一言ご挨拶をさせていただきます。
羽生善治氏(以下、羽生):みなさま改めましてこんにちは。本日はお忙しい中、またお寒い中、たくさんのみなさまにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
本日、国民栄誉賞という大変名誉ある、栄誉ある賞をいただき、驚きと同時に大変うれしく思っております。
これは、私個人の棋士の活動というよりも、将棋の伝統的な世界における長年にわたる歴史の積み重ねということもあわせて評価していただけたことなのではないかなというふうにも思っていますし、またこういった大変名誉ある賞をいただいて、棋士としてさらに一層精進をしていかなくてはいけないなという思いも持っています。
また、囲碁の井山さん(注:囲碁棋士の井山裕太十段)が同時に受賞されました。井山さんは、初めてタイトルをとられた二十歳の頃から、交流があるんですけれども、本当にずっと変わらず安定をして活躍をされていっている。
ジャンルは少し違いますけれども、本当に今、現在進行形で囲碁の歴史を作られている棋士だと思っています。
その方と同じ日にこういった賞をいただけたということは、私にとっても大きな誇りとなりました。
司会者:それでは、このあとは質疑応答とさせていただきます。まず、東京将棋記者会を代表して、幹事社様より代表質問をお願いいいたします。そのあとは、ご質問のある方は挙手でお願いいたします。
記者1:東京将棋記者会、幹事の産経新聞のタナカといいます。よろしくお願いします。
羽生:よろしくお願いいたします。
記者1:まず羽生さん、おめでとうございます。
羽生:どうもありがとうございます。
記者1:お聞きしようと思っていた感想の話、最初に挨拶していただいてありがとうございました。それに関して、ご家族にはご報告をされたのでしょうか。もし報告されたとしたら、とくに奥様とかお子様とかからどのようなお言葉があったか、お聞かせ願えますでしょうか。
羽生:今日ちょっと一日かなりせわしなくて、まだ連絡がとれていない状態ですので、今日の仕事がすべて終わってから、ゆっくりうちに帰って報告をしようと思っています。
記者1:わかりました。ありがとうございます。
記者1:次に、先ほど羽生さんもおっしゃってました囲碁の井山さんとの同時受賞ということで、そのなかで、安倍首相が、「お互いに歴史に刻まれる偉業を達成して、国民に夢と感動を、社会に明るい希望を与えた。ますますの活躍を期待したい」とおっしゃっておられました。それに対して、羽生さんはどのような言葉でお返ししますでしょうか。あるいは今後の抱負とかありましたらお聞かせ願えますでしょうか。
羽生:将棋の世界も囲碁の世界も、小さいお子さんから年配の方まで、幅広い人たちが気軽に楽しめるものだと思います。これを機に、たくさんの人たちに将棋、あるいは囲碁を楽しんでもらえるような環境を作っていけたらいいなという気持ちでいます。
また、棋士として言うと、私もすでに40代ということもありまして、最近は非常に強くて若い棋士の人たちとの対戦が増えていて、非常にその厳しい状況、環境に置かれているわけなんですけれども。
そういうなかでも、将棋というのは、ただただたくさん経験を積み重ねればいいとか、ただただ若さがあればいいとか、そういうことではなくて、総合的なものが問われる競技、対局だと思っていますので、自分自身が積み重ねてきたことを、これから先も棋士としてファンのみなさんに伝えていくことができればいいなという気持ちでいます。
記者1:ありがとうございました。最後に1つお願いします。今後の具体的な目標、あるいは描いている将来像がありましたらお聞かせ願えますでしょうか?
羽生:具体的な目標で言うと、公式戦での1,400勝が近くなっていますので、そこを目標にしていきたいと考えています。長いほうはなかなか、これから先、どういうふうになっていくのか想像がつかないというのが率直なところなんですけれども、1年1年息が長く活躍できるような棋士になれるように頑張っていきたいと考えています。
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