2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
リンクをコピー
記事をブックマーク
司会者:それでは、まずはじめに羽生竜王より、国民栄誉賞受賞について一言ご挨拶をさせていただきます。
羽生善治氏(以下、羽生):みなさま改めましてこんにちは。本日はお忙しい中、またお寒い中、たくさんのみなさまにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
本日、国民栄誉賞という大変名誉ある、栄誉ある賞をいただき、驚きと同時に大変うれしく思っております。
これは、私個人の棋士の活動というよりも、将棋の伝統的な世界における長年にわたる歴史の積み重ねということもあわせて評価していただけたことなのではないかなというふうにも思っていますし、またこういった大変名誉ある賞をいただいて、棋士としてさらに一層精進をしていかなくてはいけないなという思いも持っています。
また、囲碁の井山さん(注:囲碁棋士の井山裕太十段)が同時に受賞されました。井山さんは、初めてタイトルをとられた二十歳の頃から、交流があるんですけれども、本当にずっと変わらず安定をして活躍をされていっている。
ジャンルは少し違いますけれども、本当に今、現在進行形で囲碁の歴史を作られている棋士だと思っています。
その方と同じ日にこういった賞をいただけたということは、私にとっても大きな誇りとなりました。
司会者:それでは、このあとは質疑応答とさせていただきます。まず、東京将棋記者会を代表して、幹事社様より代表質問をお願いいいたします。そのあとは、ご質問のある方は挙手でお願いいたします。
記者1:東京将棋記者会、幹事の産経新聞のタナカといいます。よろしくお願いします。
羽生:よろしくお願いいたします。
記者1:まず羽生さん、おめでとうございます。
羽生:どうもありがとうございます。
記者1:お聞きしようと思っていた感想の話、最初に挨拶していただいてありがとうございました。それに関して、ご家族にはご報告をされたのでしょうか。もし報告されたとしたら、とくに奥様とかお子様とかからどのようなお言葉があったか、お聞かせ願えますでしょうか。
羽生:今日ちょっと一日かなりせわしなくて、まだ連絡がとれていない状態ですので、今日の仕事がすべて終わってから、ゆっくりうちに帰って報告をしようと思っています。
記者1:わかりました。ありがとうございます。
記者1:次に、先ほど羽生さんもおっしゃってました囲碁の井山さんとの同時受賞ということで、そのなかで、安倍首相が、「お互いに歴史に刻まれる偉業を達成して、国民に夢と感動を、社会に明るい希望を与えた。ますますの活躍を期待したい」とおっしゃっておられました。それに対して、羽生さんはどのような言葉でお返ししますでしょうか。あるいは今後の抱負とかありましたらお聞かせ願えますでしょうか。
羽生:将棋の世界も囲碁の世界も、小さいお子さんから年配の方まで、幅広い人たちが気軽に楽しめるものだと思います。これを機に、たくさんの人たちに将棋、あるいは囲碁を楽しんでもらえるような環境を作っていけたらいいなという気持ちでいます。
また、棋士として言うと、私もすでに40代ということもありまして、最近は非常に強くて若い棋士の人たちとの対戦が増えていて、非常にその厳しい状況、環境に置かれているわけなんですけれども。
そういうなかでも、将棋というのは、ただただたくさん経験を積み重ねればいいとか、ただただ若さがあればいいとか、そういうことではなくて、総合的なものが問われる競技、対局だと思っていますので、自分自身が積み重ねてきたことを、これから先も棋士としてファンのみなさんに伝えていくことができればいいなという気持ちでいます。
記者1:ありがとうございました。最後に1つお願いします。今後の具体的な目標、あるいは描いている将来像がありましたらお聞かせ願えますでしょうか?
羽生:具体的な目標で言うと、公式戦での1,400勝が近くなっていますので、そこを目標にしていきたいと考えています。長いほうはなかなか、これから先、どういうふうになっていくのか想像がつかないというのが率直なところなんですけれども、1年1年息が長く活躍できるような棋士になれるように頑張っていきたいと考えています。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略