2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
1日5分!子育て中もインプットを続ける工夫 (全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
森弘一茂氏(以下、森弘):STORESより発表します。よろしくお願いします。
最初に自己紹介をさせてください。STORES 株式会社テクノロジー部門リテール開発本部でエンジニアリングマネージャーをしている森弘と申します。
簡単に私たちの紹介をします。STORES 株式会社は「お店のデジタルをまるっとサポート。」ということで、個人や中小事業者の方々に向けて、複数プロダクトを展開している会社です。
(スライドを示して)私はその中で「これ」と書いてある、ネットショップのサービスとレジのサービスについて主に携わっている感じです。ふだんはRuby on Railsと仲良くしたり、エンジニアリングについてマネージしたり、そんな感じで日々を過ごしています。
今日は子育てエンジニアのLT大会というところで、私は2人の子どもの父親でもあります。2人ともSTORES在籍中に生まれた子どもで、2度育休を取得しています。弊社では男性の育休取得率が85.7パーセントというとても取得しやすい環境で、大変ありがたいなと思っています。
私は今、福岡県福岡市に住んでいます。もともと東京都に住んでいましたが、子どもが生まれたことをきっかけとして、私たち夫婦の親元に近い福岡県に移住しているというかたちです。
(スライドを示して)STORESは今画面に表示してある「WORK LOCAL」という制度があって、どこでも居住可能なので、その制度を利用してだいたい月に1回か2回程度、飛行機で恵比寿にあるオフィスに向かっているかたちで働いています。
では、自己紹介は以上で、本題にいきたいと思います。今日は「子育て中もインプットを続ける工夫」として、私がふだんやっていることや考えていることを紹介できればなと思っています。これが誰かの何らかの参考になったり、共感してもらえたらうれしいなと思ってお話しします。
2020年に1人目の子どもが生まれて以来に私がインプットしたもの、かつなんらかのアウトプットがあるものを最初にザッと紹介できればと思います。
1つ目に、もともとHerokuで動いていた自作のRailsのアプリケーションをAWSのFargateに移行したり、そのほかの諸々に移行しました。
(スライドを示して)その時に学んだことを下にバーッと書いてある感じです。これを技術ブログに書いたという感じです。
次に、ISUCONの予選問題Goで書かれていた(もの)をMongoDBに載せ替えるという、どこに需要があるのかちょっとわからないようなことをしています。
これは一応、弊社のネットショップのサービスのメインのデータベースがMongoDBになっていて、「このGoのドライバーの書き味はどんな感じなんだろう」というようなことを知りたかったという意図があります。あとは単純にISUCONで予選敗退して悔しかったのでやったという感じです。
次は普通に技術書を1冊、写経したみたいな感じですね。1冊と言いましたが本当は4章で挫折していて、それ以降は普通に読み飛ばしています。
あと、2022年から放送大学の専科履修生になっていて、数学を中心に学び直しをしています。今のところ高校数学までの範囲ぐらいを総ざらいする科目の単位を取得していて、今も数学や計算機科学を中心に授業を受けています。ちょうど今日から2学期の単位認定試験が始まるので、ちょっと慌てているところです。
(スライドを示して)あと「morihirok.dev」と書いてありますが、これはポートフォリオページの作成ですね。Nuxtの最新バージョンで、Nitroというサーバーエンジンが入っているのですが、「なんかこれ、おもしろそうだな」と思って(いたので)触ってみたかったというところから、それを使ってポートフォリオを作って、ページを作ったような感じです。
あとはその他、必要に応じて本を読んでいます。読んだ本は毎年まとめるようにしていて。あとでリンクを共有するので、よかったら見てみてください。
というわけで、メチャ(アウトプットが)多いというわけでもないですが、少ないというほどでもないかなと思っていて、自己肯定感の高さを基に、この後の話を組み立ててしまおうかなと思っています。
最初に、どんなふうに日々の時間を作っているかというお話をさせてください。まず1日の使い方ですが、私は家族が起きている時は基本的に一緒に過ごしたいという気持ちがあります。なので、平日や休日問わず、子どもが寝ている時間のどこかで自分の自由時間を取るようなかたちになります。
自由時間の取り方は私にとっては2パターンあって、1つ目が子どもを寝かしつけてから取るパターンです。最初はこれまでの生活リズムと近い、こっちのパターンを採用していました。でもみなさんもよくあると思うんですが、寝かしつけと同時に自分まで寝てしまうことも頻発してしまいます。
仮に起きていることに成功しても、もうすでにメチャクチャ眠たくなっていて、ぜんぜん集中力がないようになっていて。この時間で(自由時間を取り)続けるのはちょっと厳しいなと私は思っていました。
(スライドを示して)というところで、こっちの(2つ目の)パターンを採用することにしました。寝かしつけと同時にもう寝てしまって、子どもよりちょっと早起きして自分の自由時間にする。
寝坊することも多々あるのですが、こちらは起床に成功するとすっきりした状態で自由時間を迎えられるので、今のところの個人の体感としてはこのほうがいいなというところで、今はこっちのパターンを採用しています。
といっても、このあたりは子どもや家庭の状況によって流動的なところだと思うので、なんとか時間を取れるパターンを見つけるのが大事なのかなと思っています。
では次に取った自由時間の使い方。つまり、どのように勉強しているかを紹介します。
(スライドを示して)勉強法というと微妙かもしれないんですが、私は「Write Code Every Day」という記事が好きで、子どもが生まれる前からこれに影響されて行動してきたところがあります。どんな話か知っている方も多いと思いますが、簡単に紹介します。
これはjQueryのライブラリの作者であるジョン・レシグさんという開発者が書いた記事です。もともと仕事以外のプロジェクトのコード(の作成)に週末にまとめて取り組んでいたジョン・レッシグさんが、「毎日なにかしらコードを書くルールに変えたら、いろいろ良い影響があって良かったよ」ということを紹介している記事です。
みなさんも週末に趣味のコードをまとめて書こうとして、書こうと思った時に、前回何をしていたか、どこまでやっていたかとかを思い出すのに時間がかかってしまって、結局進捗があまりなかったような経験があるんじゃないかなと思います。
そうじゃなくて、毎日コードを書いていくことで脳に記憶が残った状態で次に進んでいけるので、効率も良くなって、精神的にもワークライフバランス的にも良くなったみたいなことが書かれている記事です。
じゃあ実際問題、(私が)毎日コードを書いているのかというと、ぜんぜんそんなことはなくて、「子育て中、毎日コードを書くって実際厳しいよな」というのが私の感想です。
子育ては本当に不確実性の塊じゃないですか。あれこれしていたら自分の時間を取れない(という)日はぜんぜんあると思うし、取れたとしても、やり残していた家事を片づけるというか。子育てをしていたら「あぁ、もういいや」「今日は家事はいいや。もう明日にしよう」みたいなことが私はけっこうあるんですよ。
それで次の日にやり残したことを回収すると、それで自由時間が終わるみたいなこともあるし、日々疲れているので、シンプルにやる気が出ない。あとは、最近は朝寒いから布団から出たくないとか、複合的な理由がいろいろあって、コードを書いたり何か勉強をするような時間と体力がそろっている日のほうが少ないような体感があるんですよね。なので、毎日コードを書けない。
とはいえ、毎日何かはやるようにしています。まとまった時間がこれからしばらく取れない実感があるし、時間が取れる時だけやるのだと、間隔が空いてしまう。とりかかるまでのハードルが高くなってしまって、「Write Code Every Day」の記事にある、週末にまとめて取り組んでいるのと同じような状況になってしまうんじゃないかなと思っています。
なので、1日5分でもいいので何かするようにしています。例えばコードを書くほどの時間が取れない日であっても、これから書いていきたいコードについて気になっていることをスマホで調べたり、ドキュメントをスマホで眺めたり、Kindleを読んだりとか。なんでもいいので何かするようにしている感じですね。
これを続けることによって、たまに訪れる「時間と体力が揃う日」に、脳内メモリやコンテキスト、平たく言うと気力を保つことができるかなと思っています。
1日5分、何かすることによって、たまに訪れる勉強ができる条件の整った時間をより有意義に過ごすことができる体感があります。これが、私が勉強をしていく上で大事かなと思っていることですね。
子どもが生まれて以来、このようなことを大切に1日5分でもやろうとしてきましたが、こういう取り組みを通じて大事な考え方の変化があったと思っているので、それを紹介します。
まず当然の気づきですが、このやり方だと1トピックを消化するのにメチャクチャ時間がかかります。ISUCONの(問題にあった、Goで書かれていたものを)MongoDBに移植するという話をしましたが、あれも4ヶ月とか5ヶ月とか(の時間を)かけたんですよ。ポートフォリオページも、見てもらえばわかるとおりメチャメチャシンプルなページなんですが、あれを出すだけで3ヶ月ぐらいかかったり、本を1冊読むのも1ヶ月ぐらいはかかるんですね。
正直なところ、やっている途中で焦りを感じたこともありましたが、続けていればいつかは終わるので、辛抱してやるしかないなと思っていました。
その上で、次が私にとって大事な気づきでした。
(スライドを示して)これですね。自分自身と向き合って、やるべきことに集中するようになったということです。
これまで以上に自分と対話をして、自分が今興味があるのは何なのか、これからどうなっていきたいのか。どんなキャリアを歩みたいのかといったことに向き合って、その上で学ぶトピックや手に取る本を選ぶようになったのが大きな変化だったかなと思います。
これはすごく難しくて、自分自身と向き合うのは大変で、すごく嫌(な気持ち)になるようなこともたくさんあることですが、すごく大事だったなという体感があります。
結果として、子育て中に極端にインプットが減った感覚はなく過ごせているかなと思います。
とはいえ寄り道というか、雑多にいろいろインプットすることの良さもあったかなと思っていて、そういうものはなくなったことは事実としてあるかなと思います。これは、生活のフェーズが変わっていったら、おいおい楽しんでいきたいところかなと思っています。
というところで、今日の発表を3行でまとめて締めたいと思います。
まず1つ目が、「自分に合った時間の取り方を見つけましょう」です。そして、「1日5分の勉強で気力を保って、焦らず継続します」というところ。最後に「自分自身と向き合って、やるべきことに集中していきましょう」というところ。これが今日伝えたかったところかなと思います。
最後に企業を代表して出ているというところで。STORES 株式会社では、一緒にプロダクトを成長させ、お互い切磋琢磨し合える仲間を募集しています。「We are hiring」を伝えて、終わりにしようかなと思います。ご清聴ありがとうございました。
関連タグ:
2025.01.16
社内プレゼンは時間のムダ パワポ資料のプロが重視する、「ペライチ資料」で意見を通すこと
2025.01.20
組織で評価されない「自分でやったほうが早い病」の人 マネジメント層に求められる「部下を動かす力」の鍛え方
2025.01.21
言われたことしかやらないタイプの6つの言動 メンバーが自主的に動き出すリーダーのマインドセット
2025.01.15
若手がごろごろ辞める会社で「給料を5万円アップ」するも効果なし… 従業員のモチベーションを上げるために必要なことは何か
2025.01.14
目標がなく悩む若手、育成を放棄する管理職… 社員をやる気にさせる「等級制度」を作るための第一歩
2025.01.21
今までの1on1は「上司のための時間」になりがちだった “ただの面談”で終わらせない、部下との対話を深めるポイント
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.01.14
コンサルが「理由は3つあります」と前置きする理由 マッキンゼー流、プレゼンの質を向上させる具体的Tips
2025.01.22
部下に言いづらいことを伝える時のリーダーの心得 お願いを快く引き受けてもらう秘訣
2025.01.09
マッキンゼーのマネージャーが「資料を作る前」に準備する すべてのアウトプットを支える論理的なフレームワーク
チームの生産性を上げるマネジメント術
2024.12.11 - 2024.12.11
特別対談「伝える×伝える」 ~1on1で伝えること、伝わること~
2024.12.16 - 2024.12.16
安野たかひろ氏・AIプロジェクト「デジタル民主主義2030」立ち上げ会見
2025.01.16 - 2025.01.16
国際コーチング連盟認定のプロフェッショナルコーチ”あべき光司”先生新刊『リーダーのためのコーチングがイチからわかる本』発売記念【オンラインイベント】
2024.12.09 - 2024.12.09
NEXT Innovation Summit 2024 in Autumn特別提供コンテンツ
2024.12.24 - 2024.12.24