2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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朝日新聞記者(以下、記者):おはようございます。
橋下徹氏(以下、橋下):はい、おはようございます。
記者:法廷協議会ですが、市議会は今日議運(議院運営委員会)を開いて市議会から委員を出さないということですが、まずこのやり方についてはどう思われますか。
橋下:いや、これこそ大問題でしょう。まずは規約上は委員を出す義務があるんです。推薦しなければならないと。これは法に基づいた規約ですから、堂々と義務違反をやるということですね。いろんな理由はあるかもわかりませんけどね。それでも推薦はしなきゃいけないんですよ。
2番目としてね、府議会の委員選出の仕方がおかしいから、だから市議会は欠員するんだと言ってますけども、これは議会の自立権ってものを全く勉強してないですね。本当、市議会はね、条例の出し方にしても何にしても、勉強不足が甚だしいですよ。
府議会は府議会の判断、市議会は市議会の判断。府議会の判断に対して干渉することは本来許されませんからね。だから、府議会の判断は府議会の判断で、これはしょうがないんです。それを理由としてね、市議会のほうが欠員をするというのはもってのほか。
3番目。これはもう、決定的におかしいんですけども、臨時会の請求、条例案が添付されて出て来ましたけども、これも市議会の、自民党、民主党、公明党、共産党、もっと勉強してくれと。何故かと言えば、あれ、条例案見ましたらね、会派構成割で委員を選出すべきだってなってるんですよ。
議運で決めたらいいじゃないですか。あれ、府議会は会派構成割の決定をしなかったんです。議運でね。会派構成割をせずに、自民、民主が法廷協議会を妨害してるということで、会派構成割を変えたんで、それはおかしいということで条例を出してくるのは、まあ、理由立ちますよ。
市議会のほうは、会派構成割のほうで委員を選出するんだって言ったら、今日の議運でそれ決めたらいいじゃないですか。多数決で。まったくこれ、市議会、とんちんかんですね。だから今回の、おかしいのはね、欠員だっていう理由は、結局会派構成割の委員選出をやったら、それで出席しないといけないから。だからそれを回避するために欠員にしてるんです。
だから、議会のほうは議運のほうでね、しっかり確認してもらいたいのは、一体議運の意思はなんなんだと。会派構成割の委員にすべきだって言うんだったら、多数決で決めたらいいじゃないですか。もう無茶苦茶ですよ、今の市議会は。ちょっと、勉強不足も甚だしいなと思いますけどね。
橋下:今の理由で何か普通に聞いてて「いや、橋下、あんたの意見が違うよ」って言うんだったら教えてもらいたいですね。もちろん、議会の自立権の話はね、これはもう法原理上、当たり前の話なんだけども、どこにも書いてませんよ。府議会の主張がおかしいからって、市議会が欠員するってのは無茶苦茶は話ですけども。
ただ、そこは譲ったとしてもね、今回もビックリしたのは、会派構成割で、会派の人数割で、委員を選出すべきだっていうことで、臨時会の請求が来てるんですよ。それだったら今日、議運で決めたらいいじゃないですか。多数決で。もう無茶苦茶ですね。
記者:それを受けて、どのように対応されますか。
橋下:臨時会ですか?
記者:じゃ、まず、条例のほうは再議で対応される?
橋下:もちろんです。だって全く意味ないですもん。会派構成割、会派の人数割でやれって言うんだったら、議運で多数決でやればいいのに、わざわざ条例制定でね、やる必要は無いです。
記者:法廷協のほうは議会の議員を入れ替えて、維新だけでも開催すると。
橋下:法廷協の開催は会長が判断することですから、もう招集通知が出てますから、それはしっかりやるということです。だから、市議会のほうは、出席させようと思ったら会派の人数割でね、委員を出せということであれば、それは議運決定して人数出せばいいわけですよ。
それを単に、欠員だとか、欠席だとか言うのは、もう完全に法廷協議会に対する妨害ですから。そういうことはもう、許されませんので、粛々と法廷協議会は開催するべきだと思いますよ。こういう事態になって、あとは有権者の皆さんがどちらに否があるのかってことを判断してもらう、それしかないと思いますね。
繰り返しますけども、市議会のほうでは会派の人数割で委員を推薦することが出来るんですから。そんなの条例なんか出さなくてもいいわけです。今の議運で決定すればいいだけの話でね。
記者:そうすると、維新だけでまとめた協定書に正当性があるのかという議論になってくと思うんですけど。
橋下:全く問題ないです。それは維新だけであろうが、何であろうが、ルールに基づいて委員を選ぶというところが政治なんですから。椅子取りゲームみたいなものになってますけども、これをね、本来だったら命を奪い合ってでも椅子取りゲームで勝つっていうのが、まあ、民主主義でない国のやり方ですね。それを民主主義の国は椅子取りゲームをルールに基づいてやるってところでね、今まであんまりこういう政治的な駆け引きって、地方議会にはなかったからみんなビックリしてるのかわかりませんけども、国政にいったらずっとこれの繰り返しですから。
椅子取りゲームなんですから。各委員のね、上院委員会の。それがこの法廷協議会の委員の椅子取りゲームを、しっかり民主的なルールに基づいてやってるということです。
これね、また朝日新聞が社説使って、バカみたいな社説を出してましたけどね、普通に考えれば維新のほうが1議席上になるのが当たり前なんですよ。なぜかって言えばね、市長と知事が維新の会なんですから。
今回の法廷協議会のメンバーは、市長と知事も議員も、みんな1議席ってところに、そもそも問題があるんです。ただ、それはそれでもう作ったんでしょうがないですけどね。市長と知事がそれぞれ維新の会である以上は、やっぱり市長選、知事選、それから府議会議員選挙、市議会議員選挙、だいたいこの時の選挙の結果を表せばね、それは維新のほうが1議席上になるのは当然だと思ってますよ。
だから、本来であれば維新のほうが多数を持ち、そうでないところが少数。今までの法廷協議会は構成がおかしかったんです。維新の会のほうが少数になって。維新の会が少数ながら、ずっと議論は進めて行きましたけども、それはね、維新が多数になるか、少数になるかって政治の問題であって、どちらが多数であろうが少数であろうがしっかり議論をするってのが法廷協議会の場ですから。
僕らが多数を取った上で、しっかりと議論はしていきたいと思ってます。だから、反対派の方もドンドン出て来てもらいたいんです。ただもう、出て来ないっていう以上、しょうがないんですよ。
記者:すみません、確認なんですが、臨時の市議会は開いた上で、再議するということで。
橋下:いや、開いた上でって、議長が開かなきゃいけないことになってるじゃないですか。僕は開きません。僕は20日間何もしません。それは、条例制定する意味がないから。
記者:議長に言ったときに、議長が開いたら、可決されたら再議をかけると。
橋下:そうです。ええ。それはね、朝日新聞の社説を見て本当にビックリしたけどもね、どこまでこの朝日っていうのはね、何て言うのかな、自分の意見が絶対だっていうような、傲り高ぶりの新聞社なのかなってすごい思いましたよ。
というのはね、僕はどっちが正しいかわからないって立場ですよ。そのときにね、前回の市長選挙は意味が無いって言いだした。また投票率が低いと。本当に朝日っていうのはね、民主主義を大切にするのか、有権者の声を大切にしている新聞なのか、全くわかならい。
なぜかと言えば、もしここで、反対派が言ってる、自民党や民主党や共産党、これに加えて公明党も入れていいですよ、こちらの意見の通り進めるということになればね、対立候補を立てない側、もっと言えば投票に対してね、棄権をした側の意見を進めるということですよ。あってはなりませんよ、こんなの。だって、前回の市長選挙の時にもし僕を倒したいと思えばですよ、反対側の人は違う候補者に入れれば良かったんですよ。
だから、対立候補がいないから反対の候補者に入れられないっていう風に、有権者は言うかもわからない。でもそれは対立候補を立てなかった自民党や民主党や共産党、公明党の責任ですよ。前回の市長選挙で37万8000票っていうような投票を僕は得ました。だから、朝日新聞の社説でいけばね、投票率が低いだとか、民意を得ていないとか、ああいう理屈をつけながら実際に投票した37万8000の声を無視しろっていう社説ですよ。本当、朝日新聞ってのは何考えてんだかね。
対立候補を立てなかった、投票を棄権した有権者、こちらの声を聞けなんていうような新聞社ってのは、僕は本当、民主主義ってどこまで勉強してるのかって痛切に感じますね。
だから、僕は繰り返し言ってますけど、大阪市民全体から信任を得たわけではないってのは、充分わかってるけれども、でも、対立候補を立てなかった側、もっと言えば、棄権をした人たち、そっちの声で物事を進めるっていうのは、これは絶対民主主義に反してますよ。37万8000の人たちは、あの低票率といわれる選挙の中でも、37万8000の人が僕に票を入れてくれたわけですから。そちらの声に基づいてね、政治をやるってのは当たり前じゃないですか。
投票率が低いとか、民意を得ていないとか、それは単に朝日新聞の考え方と違うことをやるから、ああいう風な社説でバカみたいな論説やってますけどね。だいたい集団的自衛権の行使の問題もね、全く議論がこう、実質的にならなかったのは朝日とか毎日がね、自分たちの意見を絶対に正しいということで、批判とか反対ばっかりしてるからこんなことになってしまったわけですよ。
あの社説についてはビックリしましたけどね。37万8000の人たちは投票に行ってるなんてことには全くあの論説員は考えてないんでしょうね。そこに対する謙虚さとかね、そこに対する何て言うんですかね、民主主義に対して、それを大切にしようという気持ちとかね、そういう気持ちが全くない社説だなと思ってビックリしました。
繰り返し言いますけど、自民党、民主党、共産党や公明党はね、対立候補も立てずに、ちゃんと有権者に対してね、橋下のやり方はおかしいから、あいつを倒せっていうような政治活動をやらずにですよ、何もしなかったほうの側の意見が通るなんてことはあり得ないですよ。
僕は前回の選挙でしっかりと法廷協議会の委員の入れ替えはやりますよと、どうですかと、嫌だったら落としてくださいと、言い続けて選挙をやったわけですから。そんな中で37万8000票、歴代のね、直近の市長よりも多くの票をいただいたんです。
これは重要な民意として受け止めて、法廷協議会の委員の入れ替えをやりながら、大阪都構想の設計図、青写真をね、しっかり有権者のみなさんに夏までに示すということが、これ約束なんですから。やらなければいけないと思ってます。
記者:謙虚さがないとおっしゃられましたけど、市長はその、83%の人が橋下徹と書かなかったことの、そこの意味っていうのはどう考えているのですか。
橋下:それは賛成か、反対かわからないじゃないですか。意味が無いから行かなかった人もいれば、賛成してたけれども選挙に行かない人なんてのも、山ほどいるわけですよ。そんな所わからないじゃないですか。名前を書かなかったって。何で名前を書かなかったほうを重視しるんですか? 書いたほうの人たちがものすごく重要ですよ。
記者:今回の選挙は通常の選挙とは違って、市のほうが仕掛けた選挙ですよね?
橋下:仕掛けるも何も、選挙ってのはそういうルールじゃないですか。
記者:しかも、そのタイミングも含めて市民の理解を充分に得られない中で、進めたわけで。
橋下:理解を得られていないって、朝日新聞が勝手に考えてるだけでしょ? 37万8000人ってのは歴代の市長の票より多いんですよ。じゃ、あなた市長になって、37万8000票を得るってことがどういうことか、やってみてください。
論説今やってみたらいいじゃないですか。83%が名前書いてないって、普通の市長選挙の時には投票率33%くらいですよ。普通でも70%の人が名前書いてないんですよ。そういうことの比較をちゃんとしないと。書いてない人たちの気持ちを推し量るよりも、書いた人の意見をね、きちんと尊重するのが民主主義でしょ。
書いてない人でも賛成の人もいますよ。本当に反対の人もいる。面倒くさいから行かない人もいる。どうやってそれ、探ってるんですか。そんなことやってないじゃないですか。
記者:書いて、17%の中でも差し替えっていうのを全面的に賛同してない人もいる……。
橋下:じゃ、それをどうやって測ったんですか。
記者:両方測れないわけですよね。
橋下:測れないです。だから選挙で決めるしかないんです。
記者:17%しか得られていないというところを、議会がどういう形で民意を受け止めるかって所の判断になってくるわけですけど、現実は府議会でも無所属の会が過半数のほうに行かなかったわけじゃないですか。
橋下:それ、朝日新聞のね、今日の新聞に書いてたじゃないですか。民意と議会の意思がズレてるって。立場どっちなんですか。集団的自衛権の行使では賛成多数で国会議員が占めてるけど、民意はズレてるって、堂々と書いてるじゃないですか。議会の意思と民意がズレるなんてことは、朝日新聞の得意の論法じゃないですか。
まず自分の整理をしないと。それからそういうね、どういう分析をしたかとか、そういうことはわからないわけです。誰もそういうことはわからない。朝日の言ってることが正しいか、間違ってるかもわからない。僕の言ってることも正しいか、間違ってるかわからない。だから最後は選挙で決めるしかないんです。嫌だったら落としてくれ、それだけです。
記者:わからない中で、17%という……。
橋下:数字は関係ないです。落ちなかったということです。落とすチャンスはあったんです。
記者:でも、その選挙自体の意味を……。
橋下:選挙自体の意味を考えるのは、傲慢極まりない。朝日新聞は何様なんですか?選挙に対する冒涜です。
記者:その区議会の……。
橋下:そしたら無投票に対する選挙はどう考えるんですか。豊中市長選挙は無投票ですよ。有権者はいっさい投票してないんですよ。信任が無いんですか?豊中市長に対しては、賛成も反対も何にもわからないんですよ。じゃ、あの市長は信任されないんですね?
書いてください。無投票の選挙に対して。書いてください、どうなんですか、そこは。わからない、わからないって言うんだったら。ゼロですよ、投票は。豊中市長選挙はどうなんですか。それが選挙ですよ。対立候補がいない場合も当選させるんですよ。
記者:でも市長は今回その……。
橋下:今回じゃない。まずそこを言ってください。まず、一般論言ってください。選挙の一般論を。無投票としてはどうなんですか。無投票選挙は。
記者:無投票含めて……。
橋下:無投票選挙は、じゃあ、無効なんですね?
記者:無効ではありません。
橋下:じゃ、もうそれでいいじゃないですか。僕は選挙で通ったんです。
記者:通ったと言えども、結果……。
橋下:もうやめましょう。朝日新聞は論理が無茶苦茶なんで。無投票選挙を有効と考えてるんだったら、僕の選挙に対して口を出す、そういう立場にありません。無投票選挙に対しては、それが選挙として成り立たないということを社説でドンドン書いてください。
豊中市長選挙もそうだったし、各色んな議会選挙で無投票の選挙はいっぱいあるんだから。そこの立場を明らかにせずしてね、反対のための反対をするのは朝日新聞の得意技なんで。まず、無投票選挙に対して、あれは選挙じゃないんだってことを言いきった上で、僕の市長選挙に対しては文句を言ってください。
記者:無投票よりも通常の権力……。
橋下:やめましょう。
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