新しいエンブレムはいつ発表されるのか

記者:新しいエンブレム決める時間制限があるのでしょうか? 今年中に発表される可能性があるのでしょうか? 

武藤:できるだけ早く新しいエンブレムをつくりたいと申し上げました。それが何月かっていうのは今の時点では申し上げるだけの中身がありません。

今回もそうだったんですけで、決めたあとにいろいろな検索にかけるわけですね。これは我々が期待した時間で納まるというものではなくて、必要な時間がどうしてもかかる。

したがって、我々はできるだけ早くという気持ちを持っておりますけれども、いつまでにということを申し上げることは現時点ではできません。

その間、新しいエンブレムがないということに対してどう考えるかっていうことは、私も同様に懸念を持っています。ですからできるだけ早くつくりたいということであります。

今までこれだけの批判のあるものを使い続けて、何かいいことがあるかということと両方考え合わせると、新しいものをつくる期間、新しいエンブレムがないということは、これはもうやむを得ないことだと。

もちろんスポンサーの方々はJOCとJTCのエンブレムはジョイントマーケティングでありますので、使うことができます。

我々は今まで招致のときのエンブレムを使っておりました。新しいものができたので使わなくなったんですけれども、取り下げた結果、当面あの招致のときのエンブレムを使うことは十分可能だと思ってます。

パラリンピックのエンブレムも撤回する

記者:毎日新聞のイイヤマと申します。ちょっと手短に聞けることなんで2点なんですけども。

パラリンピックのエンブレムも撤回ということでよろしいか。あと、過去にこういうエンブレムの中止みたいなのはオリンピックの歴史であるのかどうか。

武藤:パラリンピックも撤回します。というのはもうワンセットですから。

それから過去にそういうことがあったかどうかっていうのは、今の状況で私どもは存じ上げておりません。

コンペで2位と3位の作品を公表しない理由とは

記者:共同通信のタカミと申します。

新しいエンブレムなんですけれども、方法としては次点のもの、あるいは残っているもので選ぶという手もあると思うんですけれども、それをしないというのは今回の審査の過程が国民の支持を得られていないと判断したからなのでしょうか?

それを考えると、許可を取った上で次点とか3位の作品を公開するというのも「審査が正しく行われましたよ」ということを論証する1つの手段ではあると思うんですけれども、この辺はどうお考えですか?

武藤:今回の佐野さんの決定のときに、いくつか上のほうに残ったものを対象にしたらいいんではないかっていうのは1つのお考えだと思います。

ただ我々は、もう一回全面的に公募をやり直したほうがいいのかなと現時点では考えております。

それから前回応募した人たちは、同じものを応募していただければいいわけで。そういう意味では全く新たにやり直すほうがいいのではないかと思います。

決して前回に問題があったから前回のものを取らないっていうことではありません。「前回の人たちを発表したらどうか?」ってことになると、先ほど申し上げたとおり、「発表した途端に誰かが悪意で商標登録したら……」といった問題を我々はクリアできないので。

モノを発表するっていうことは著作権者がそれでもいいと言えばもちろん考えられるのかもしれませんけども、一般的にはそういう応募作品について当選しないものを公表するってのは、通常はすべきでないと思っております。

記者:報知新聞のエバタと申します。このコンペを含めて、これまでこのエンブレムに関してどれぐらい費用がかかったかっていうのを教えていただけますか?

:28日の会見でご覧いただいたかと思うんですが、審査会場のレンタル費だけです。あと若干の審査員の方への東京都の規定に基づく日当はお支払いしましたけれども。以上でございます。参加そのものに関してはお支払いしてませんので。

一度修正をしてOKを出したエンブレムを取り下げるのはなぜ?

記者:日刊スポーツのニシと申します。

原案時点でIOCの商標調査があって、複数点、原案と似ていたので修正をお願いしたとおっしゃってましたが、その中に今回指摘されてるヤン・チヒョルト氏のものがあったかどうかっていうのに付随して。

前回IOCが調査したときは、修正をお願いすることによってOKだったのに、なぜ今回は「原案に似てるから駄目だ」ということで取り下げることになったのか、その理由を詳しく教えていただけますか?

武藤:今回のヤン・チヒョルトさんのものはありません。これはあくまでも商標登録されてるものの検索でございますから。我々はそれを認識したらそれを修正するというのは通常の発想だろうと思います。

原案が似てたからどうするといっても、もはやそれは過去のものでございますので、似てるか似てないかということについての判断をするしかありません。これを修正するということはもう意味がありませんので。

当初決まったものを、似てるものがあるからっていう段階では修正する価値があります。しかし、発表して全て決まって、過去の原案で似てるものがあるっていうことになると、全く次元の違う問題になるんじゃないでしょうか。

今回の会見での「国民」とは誰をさしているのか?

記者:東京スポーツのマツオカと申します。

先ほどから一般国民の理解が得られない懸念があったというお話をされてますが、一般国民というのは一体誰のことを言ってるんでしょうか? 

要は組織委員会として、アンケート調査をしたとか、報道機関の世論調査をご参考にしてるのか、誰のことを言ってるんでしょうか?

武藤:これはメディアのみなさんも「国民がどうだ」というような言葉は使われるし、政治家の方とかいろんな方が「国民がどうだ」とおっしゃいますけれども、おっしゃるとおり、それは誰なのかといってもお答えはないと思います。

問題はさまざまなメディアや、それ以外のものも通じて出てきた意見というものを総合的に判断すると。それしか答えは出ないんじゃないでしょうか。