英語ができるようになるには「流暢さが1番、その次に正確さ」

ATSU氏:ここからはバトンタッチをしたいなと思います。

安河内哲也氏(以下、安河内):ATSU、Thank you very much for the wonderful introduction. By the way, we always drink together at Roppongi. 六本木ね? Oh, is that a secret?

(ATSU、すばらしい紹介をありがとう。いつもお酒に付き合ってくれて感謝しているよ。六本木ね、それは秘密?)

(会場笑)

安河内:それではみなさん、このテーブル。はい、私が準備をしている間に、英語で自己紹介をしてみてください。大丈夫です、「I'm Tetsuya.」ぐらいのことを英語で。はい、始め。それができなければ、せっかくセミナーに来たのだから。とにかく話すことは、グローバルな場では、めっちゃ大事なことですよ。

知らない人と話すことが大事。はい。もっとしゃべって。なんでもいいからしゃべってください。5秒沈黙したら終わりですよ。はい、では始めまーす。もう英語しゃべれるじゃないですか。もうどこに行っても大丈夫ですよ。では、どうすれば英語を話せるようになるのか。もうみなさん、英語は見た感じではペラペラですか?

まだまだペロペロ? な感じなので、どうすれば日本人が英語をできるようになるのかということを、今から探っていきます。

今はもう、ATSU先生がだいたい言ってくれましたが、具体的にまずどういったポリシーを持って英語をやればできるようになるかといえば。

(会場笑)

「Fluency first,accuracy second.(流暢さが1番、その次に正確さ)」。もうこれがね、すべてだと思わない?

この気持ちでやれば、英語をしゃべれるようになるし、インド人もフィリピン人もみんなこれでしゃべれるようになっています。それでは日本人はどうなっているのかというと、(スライドを指して)こうなっている。ほとんどの日本人は、先ほどの話ではありませんが、90パーセント以上の日本人が「Accuracy first,fluency never comes.(1番が正確さ、流暢さはけっして来ない)」になっているんですよ。

最初は間違っても、しゃべっている中で改善点が分かる

どういうことかというと、「Fluency first,accuracy second」というのは、最初は間違ってもいいので、もう「I'm……」としゃべっていれば、なんか俺の文法はまだまだだなと思うわけですよ。もう俺の文法はまだまだ、ならば文法を勉強しなければといって、必要性が見えてくる。しゃべっているから、ここ直さなきゃいけないということがわかる。

「わあ、この発音、これはLとRが難しいから直さなきゃ」といって、必要性を持って勉強するわけです。だから、そこが大事なんですよ。では、私がどうやって英語をしゃべれるようになったかのかを、もうすべてお見せします。私の成長かつ進化の過程をお見せするとこんな感じです。

(わざとカタカナ英語を読み上げるようなイントネーションで文法も間違って)Me English high school student English this english I didn’t like high school English.I was not genius like ATSU? I did not good.In entrance exam,and I studied grammar after graduating high school.

(私は高校の英語が好きではありませんでした。私はATSUのような天才ではなかったので、あまりよく英語ができませんでした。私は高校卒業後に大学の入学試験で文法を学びました)。

Somy grammar got better and better,and I was speaking like this. But after entering college, there was a problem. My prancation was very bad and I was ashamed of pronunciation. and I went to a bookstore and bought some pronunciation books and cassette tapes.

(それで、私の文法はどんどん良くなり、このように話せるようになりました。しかし、大学に入学した後、発音で恥をかきました。 私は本屋に行って、発音の本とカセットテープについて調べました)。

and I studied with the cassette tapes, and I repeated and I shadowed native speakers reading, and my pronunciation gat better and better, and in some timeI was speaking like this, but still my intonation was not good enough.

(カセットテープで勉強し、ネイティブスピーカーの話し方を繰り返し、発音がどんどん良くなりました。いつかこのように話していましたが、それでも私の話すイントネーションは十分ではありませんでした)。

so,I watched many movie videos and I improve my pronunciation,speed and intonation. And after some years, I was speaking like this.

(だから、多くの映画のビデオを見て、私はそして発音速度とイントネーションを入力し、数年後に今のように話せるようになりました)。

というように進化する。だから、「Fluency first,accuracy second」なんですよ。

「完璧じゃないと恥ずかしい」というのは日本人の弱点

だから日本人は、どうしてしゃべれないかというと『ラストサムライ』を見たでしょ? 渡辺謙さんが死んでいくときに、桜が散る様子を見ながら「Perfect.」と言う。だからもう、なんていうのかな、とにかく完璧を求めるんですよ。

(会場笑)

だからね、完璧じゃないと恥ずかしいと思うのが、日本人の弱点なんですよ。車を作ったり、ウォークマンを作ったり、半導体を作るときには、その精神はすばらしいんですけど、。英語では裏目にでてしまう。。だいたい、「さあ英語をしゃべらなくちゃいけない」となると、みんな何から始めるかというと、本屋に行くんです。そしてだいたい買うんです。「ここがおかしい日本人の英語」。

それで読めば読むほど怖くなって、しゃべれなくなるわけです。ああ言ったら外国人が怒る。こう言ったら失礼だ。その種の本自体は素晴らしい本ですよ。ただ、どんどん本で勉強すると、怖くなるんですよ。また、テストでマークシートで間違って、ああ間違ったとなるから、もう間違うことが怖くなって、人前でしゃべれなくなるんですよね。

英語の先生がまたいい例なんですよ。生徒の前で間違ったら、腹を切らなくちゃいけないというようなのは恐くてたまらない。だから、本当はしゃべれるのに英語がしゃべらなくなっちゃうんですよ。そして、教室全部が日本語のようになってしまう傾向があります。

英語をしゃべるのが怖くなる日本の教育

さらに、どうして日本人が英語をしゃべれないのか。中学校の学力調査を見ればよくわかります。これではしゃべれなくなるだろうと思いました。問題自体は素晴らしい問題です。「She lives in Rome.」これが答えですね。

(問題は)彼女が住んでいる国を英文で書いてください。答えは「She lives in Rome.」ピリオド。だから大文字で始まって、ピリオドがついていて、三単現のsがついていないとダメなんですね。

NHKではこう言っていました。「日本の中学生は、33.8パーセントしか解答できませんでした。日本の英語教育はうまくいっていない。これについて、どう思いますか、みなさん。これは0点。これも0点。1点もあげない。0点。ダメな英語。恥ずかしい英語。全部0点ですよ。

一方で、今問題になっているのは、子どもたちが白紙で提出する未回答率。わかりますよね。これが、日本人が英語を話せなくなるメンタリティなわけですよ。

多少間違っていても、これらの文は、通じているもん。だから本来、先生たちがどう指導しなければいけないのかというと、このように子どもたちが書いてきたら、「いやあいいね、君の英語。通じている、通じている。おお、いいね、これね、See lives in Rome.ああ、よく書けたね、君やっぱり素質あるよね。素晴らしい英語を書きました。でも、もしも、もうすこし上手になりたいのであれば、ここはeじゃなくて、hにすれば最高だったね。でも、もう大丈夫。99点。99点をあげますよ、先生は」と言って指導すれば、「よーし、もっと書いてやろう」と思うじゃないですか。

だいたい日本では、「お前はほら、スペリングに注意しろと言っただろう。ここのSeeはh、はい、10回は書いてごらん」。「ほらまたケアレスミスをした。そうやっていつも注意力が足りないから君はダメなんだ。きちんとケアレスミスをしないように」と言われたら、どうなりますか? しゃべれるようになるのでしょうか? むしろ、ミスを恐れてしゃべれなくなる。この構造が、ここにあるわけですよ。

ネイティブのような英語は、そもそも目指さなくてもいい

だからみなさんは、この逆をいけばいいんです。もう、まずは勇気を出してしゃべってみる。書いてみる。デタラメでもなんでもしゃべってさえいれば、人間は正確な英語をしゃべりたくなります。当然正しい文法で話したくなりますから。

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