2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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松田亜有子氏(以下、松田):安河内先生ありがとうございました。それではシンガポールから、岡田さん聞こえますか?
岡田兵吾氏(以下、岡田):よろしいでしょうか? ATSUさんと安河内先生のお話された内容に、すこしだけつけ加えるようなかたちで、一旦お話をします。
私はATSUさんのようなgeniusでもなく、安河内先生のようなsmartでもないかたちで英語を学んできました。今日、幸いにもご紹介をいただきました本の内容にちなんで、「グローバルビジネスにおいて即効で使える最強英語」ということで、紹介いたします。
もうご紹介いただいていますが、自己紹介としては、現在アジア統括であるMicrosoft Singaporeのほうでライセンスコンプライアンス本部の本部長として日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4ヶ国におけるライセンス監査業務の責任者として仕事をしております。
本業以外にも、私の場合はサングラスと革ジャンで“リーゼントマネージャー”と名乗り、人生目標はソーシャル・チェンジということで、とにかく日本人、日本のグローバル化であったり、日本がより良くなるようなことに貢献したいというようなかたちで、今までのグローバルビジネスとコンサル経験を活かしていろいろな発信などをしています。
ダイヤモンド社のコラムニストとして連載をしていたり、ご紹介をいただいたような本を書いたりもしています。また各種団体の理事などや、ボランティア活動といったもろもろの活動をしているという状況です。
こんな感じで、今日来ているメンバーに加わってるところを見ると、私のことを英語で困ったことなんかないように思われるかもしれませんが。でも私は英語で何度もクビになりかけたような挫折の人生を過ごしてきました。
大学を卒業して、最初に入ったのはアクセンチュアというコンサルティング会社です。アクセンチュアでは幸い最初の部下もイタリア人、アルゼンチン人、日本人というようなかたちでグローバルな経験に携わりました。
アメリカに2回ほど駐在して、計7年くらいマネージャーとしてグローバルプロジェクトを牽引したりするようなかたちでやっていました。最終的には、グローバルプロジェクト、英語でのプロジェクトといえば岡田と言われるようになりました。グローバルコンサルタントのパイオニアというようなかたちで働くことができました。
英語でのビジネスも一人前になったということで、満を辞して15年前にシンガポールに移り、アジア統括であるMicrosoft Singaporeに転職しました。日本では英語ができるという自信を持っているので、期待に溢れてシンガポールに渡ったのですが。
実際にシンガポールに行ってみると、ぜんぜん英語が話せなかったんです。英語での議論についていけなかった。会議で一言も発言できないというような状況です。すごく惨めな状況になってしまっていたんですね。挙げ句の果てには、上司から「発言しないなら会議に出るな!」……これはトランプさん(のスライド)。「fire」ですよ。「クビだ!」というような感じになりました。
海外では1ヶ月notice(通知)で簡単にクビになってしまいます。なぜそのような状況に陥ってしまったのかというと、今までは、日本主体のプロジェクトでアメリカに行ったり、日本でグローバルなプロジェクトをしていたからです。そうなると外国人からは日本人はお客様扱いです。英語でもゆっくり丁寧に話してもらっている状況だったんですね。
シンガポールへ転職の第一歩はクビ宣告スタートだったんですけど、そんな中で苦労したけど、「なにくそ!」と。シンガポールにはすべてを投げ打って、アジアですごい疫病が流行ったことがあったと思いますが、わざわざそのSARSが起きた翌年に渡ったんです。「このままで終わってたまるか!」とばかりに、努力と根性でとにかく英語に喰らいついていこうとがんばりました。
あとはMicrosoftで働いていた3年くらいの間で働きながらMBAも取得して、さらに上に向かってがんばってやろうと。一旦クビ宣言にはなったもののなんとか生き抜いて、次の舞台に向かいました。……ATSU先生と同じコンサルティングのDeloitteシンガポールで、東南アジアビジネスの立ち上げを行うことになります。
しかし、ここでも窮地に陥ります。MBAも取って英語が磨かれた、自信を持って “日系ビジネスを大きくして作っていく”と豪語したにも関わらず、1年2ヶ月もの間、売上ゼロになりました。上司はDeloitteマレーシアの社長であるジェイコブというインド人だったのですが。私のトレードマークのリーゼントも落ちて、自律神経失調症のような症状も出て、上司と話すことさえもろくにできないような状況に陥りました。
そんなどん底の中で周りを見渡すと、タイ人、中国人、韓国人、ドイツ人といった非ネイティブのメンバーは、みんな英語は完璧ではなくてもうまく話して外国人を巻き込みながらどんどん仕事も取ってくる。しかも、きちんとプロジェクトも回しているんですよ。
そこではじめて、どうして私以外の非ネイティブも英語に苦労があるにもかかわらず、さらにクセもあるのに、彼らはうまくいっているんだ? と疑問に持ち始めました。非ネイティブの英語が気になって研究をはじめていった。
そうした中で、ビジネス英語には絶対ルールがあるんだということに気がつきました。1つは、使えるフレーズを多用しているわけですよ。先ほど安河内先生もお話された、そんなに難しい話はしていない、すこしずつ話せる英語をどんどんフレーズを使って多用していくだけなんだということ。
ポジティブで丁寧な言い回しです。これにはすこし私は驚きました。ハリウッド映画などを見ていると、相手を打ち負かすような英語を、速くまくし立てるように話すシーンがあったりします。しかし、実際に世界で活躍している人でそのような激しい英語を話す方はほとんどいなくて、みなさんポジティブで丁寧で、相手を慮るような英語を話していた。
私は英語の感覚がすこし違うということに気づいて、英語に対する考えも変わってきました。そこで私自身が開花していったということになっています。
まず最初に、全世界の5人に4人は英語が話せない。今日のお話にもあったと思いますが、先ほどATSU先生が話されていたように、70億人の世界人口の中で、15億人の英語人口がいます。要は、5人に1人しか英語が話せないんですね。
この英語が話せるということは、先ほどの安河内先生の際にみなさんを見ていると、自己紹介は全員できていましたね。みなさんは英語ができる人間です。いわゆる英語人口で言われている英語ができる人。日本の中高教育を通して、ひと通りの文法や長文が読めて、Yes, Noが言えるような人は英語が話せるんですよ。
世界の5分の4の人は、ほとんど英語の構造も文法もわかっていない。我々が思っている以上に、英語ができない人はめちゃくちゃ多いということです。
次に、英語人口の80パーセントがネイティブではない。私も年に1、2回アメリカの本社へ行きますし、毎週のように電話会議を世界中のメンバーとしています。見かけはアメリカ人に見えますが、聞いてみるとブラジル人であったり、メキシコ人であったり、実はイタリア人だというようなかたちで、要は世界のほとんどのメンバーがネイティブではないんですよ。
次に、非ネイティブの英語は世界標準の英語ということ。私はコンプライアンスというかなり堅い仕事ですが、世界の責任者はイタリア人です。私の上司はインド人です。実はシンガポールでこうした仕事をやっている中の管理職には、1人もネイティブイングリッシュスピーカーであるシンガポール人はいません。そんな人たちが堅くて若干重い文書をどんどん作っているように、実は非ネイティブの英語が世界の標準になっていっている。
先ほど先生方もおっしゃったように、英語文法が使えなくても英語はしゃべれるんですよ。例えば、I want to go to the park. でもいいですよ。公園に行きたい。I want to~したい、to go行くこと、to the parkどこに。文法が悪くても、前から読んでいって、聞いてわかっていく言語。だからこそ世界中で交易、トレードなどに使われるようになった言葉です。
これはかなり重要なことです。ダイバーシティ&インクルージョンや、最近LGBTなども聞くと思いますが。昔は「黒人を差別するな、女性を差別するな、人種で差別するな」と言いました。今は英語ができない人も差別すべからず。しちゃいけませんというような風潮になっています。
Microsoft、Deloitte、Accentureというグローバル企業で、英語ができない人に対して冷たく軽視するような態度をしてしまうと、評価を悪くしてしまうんですね。
要はあらためて英語は文法や発音は関係なく、伝わればいいし、英語ネイティブのような美しく流暢な英語を話す必要がない。非ネイティブが話す不完全な英語が受け入れられる時代になってきた。我々にとってはラッキーな状況だということです。
まずはここまで……今はリモートでみなさんの状況がわからない中ですが(笑)。一旦ガンガン話したので、すこしひと休みとしましょうか。ここでクイズをさせてください。
クイズ。できる非ネイティブVSできない非ネイティブクイズ~! 本来はパチパチパチパチパチパチ~というような状況で……。
(会場拍手)
ありがとうございます。パチパチが見えた! ありがとうございます。めちゃくちゃうれしいです。5問あるので、お付き合いください。
1問目。ビジネス英語で「問題に直面しています」と報告するとき、どちらが「できる非ネイティブ」の解答ですか?
A:I have a big problem.(わたしには大きな問題があります)。
B:I’m facing a big challenge. (わたしには大きな課題があります)。
すこし考えてみてください。
当てないんだけどね。正解は、実はB。「I’m facing a big challenge.」 Aはどうして違うのかというと、problemというものが、単なる問題ではなくて、とても大きな解決不可能な問題をさすからなんです。すごくシリアスなネガティブイメージを与えてしまいます。それに対してchallengeは、なんとか解決できる、がんばれば乗り越えられるような課題をさします。
要は、グローバルビジネスの現場でも、日本でも一緒だと思います。ポジティブであることが基本姿勢なんですね。できる非ネイティブは語彙や発音、いろいろなハンデがあるからこそ、あえてこうしたパワー英語、パワー単語、前向きな言葉を使ってコミュニケーションをしていきます。
次に2つ目を読みます。聞き逃して、もう一度繰り返してほしいときに、できる非ネイティブはどちらを使うでしょうか?
A:Once more, please.(もう一度お願いします)
B:Sorry?(ごめんね)
正解はBの「Sorry?」 のほうです。Aは別に文法上は間違いではないんですが、命令文プラスpleaseは、大人が小さい子どもに言ったりするような感じです。そのため、すこしビジネス現場では上から目線に聞こえてしまうのです。
また、「Excuse me. Pardon?」という言葉もありますが、声が小さい人に対していう言葉で、1回くらいの使用ならいいんだけれども、何度も言われるとイラッとする。「Sorry?」というのは「私が聞き取れなかったので教えてください」を軽く言った言葉だし、ネイティブが聞いてもすこし安心できる……まあよく聞く言葉です。
もうすこし丁寧に言い直したいときは、「Would you say that again?」というように言って聞き返すというかたちで非ネイティブは使っています。
3つ目。何かをするというときに、できる非ネイティブはdoを使わず、ほかの単語を使います。何を使うでしょうか? 一瞬考えてもらえますか。
正解にいきます。これ。「do」というのは、単なる仕事をやるという意味なんですね。でも「execute」といえば、仕事やプロジェクトの計画の推進に向けて成功までの確かな道筋を立てているということや、きっちりやって実行するという強い意志を表すことができます。
単なる「やる」ではなくて、私はきちんと用意周到に進めてやり切りますというような、強い意思表示。前向きさを見せるということで、できる非ネイティブはこういった言葉づかいに変えて語彙のハンデなどを克服していっています。
次、4番目。ビジネスの場で「がんばります」というとき、できる非ネイティブは「do the best」を使いません。何というでしょうか? これもすこし考えてみてください。
正解はこう。「do the best、try hard the best」でも悪くはないんですね。でもこれだと、要は部活などで「俺、がんばります!」、「Do the best!」、がんばりますよということなんです。
でも先ほども言ったように、いつでもクビが日常茶飯事なグローバルの世界では、やっぱりきっちりとがんばって、かつ成果を見せつける。約束するようなときには「commit」を使って、「I commited to providing best customer experience?」(最高の顧客体験を約束しました)。
だから会社では「do the best」ではなく、「commit」を使って、きっちり有言実行で前向きに進めていくようなコミュニケーションをしています。
最後、5番目のクイズです。できる非ネイティブは「知らない」を「I don’t know」とは言いません。何というでしょうか? これもすこし考えてみてください。
正解。「I don’t know、I have no idea.」と言ってしまうと、そこで会話が終わってしまいます。相談してもまったく常になにも得られない人というレッテルが貼られてしまうんですね。
でも、できる人というのは、「I’m not sure(確かではないけれども)……」、「But(しかしね)……」、「However(しかしね)……」、「 I presume that it should be on track(おそらく大丈夫ではないかな)……?」など。
例えば、「私にはわかりません、でも安河内先生であれば知っているのではないかな。」「ATSU先生がこれを教えていたので確認してみてください。」というように、なにかを知っている状況を最大限に伝えることで、この人と話すとなにか教えてもらえるという印象が残ります。
とくにグローバルの現場では、自分1人でやれる仕事は限られています。いかに他者を巻き込んで優れた仕事をやっていくかということが重要になってくるので、常に相手を巻き込んで、いい貸し借りを作れるコミュニケーションをしています。
すこしクイックにクイズをやってみました。一旦休憩は終わりなんですが。クイズからわかることは何かといえば、できる非ネイティブは決して難しい英語を使っていないということ。ネイティブの心象を良くするフレーズと、海外のマナーに考慮した英語を使っています。
今まではすこしテクニック的な話だったんですが、できる非ネイティブが心がけている伝わる英語の極意。要は……
(音声が途切れる)
……次のページを、上から紹介していきます。美しい発音よりも、丁寧で敬意のある話し方。英語をかっこよく話すということはいいことです。私もずっと憧れています。まぁでも、安河内先生も言っているように、やっぱネイティブになるのは所詮ムリだと思いながら、日々がんばってはいますが。
でもやっぱりMicrosoft、Deloitteを見てきて思うのは、英語の美しい帰国子女だけが必ず出世しているわけではないんですね。訛りのひどいインド人や中国人、韓国人などでも、すごく出世している人間がいます。
とくに日本は縦社会、年齢であったり役職であったり、そうした上の人に丁寧語、敬語を使っていくと思うんですが。グローバル社会は横社会です。横に一緒にいる仲間はみんな同等に仲間、お互いに敬意を払う、気遣う必要があるというかたちになっています。ですから、きれいなしゃべり方だけよりも、やっぱり相手を気遣える丁寧な話し方をする人のほうがいい。
相手を気遣える丁寧な話し方をする人が成功していっています。私が思うに、いろいろな考え方があるんですが、グローバル化、英語の世界に飛び込むということは、1億2,700万人の日本から15億人の英語人口の世界へ飛び出すということです。
そこでもやっぱり、お互いに多様な人種がいるので、その人たちを気遣いながら、trustとrespect。信頼と尊敬を勝ち取っていって、熱さもある上に信頼できる人と一緒に仕事をしたい。安河内先生のように尊敬できる人から「彼がいうことは正しいんだ」と思われるような関係を気遣っていくというような、コミュニケーションをしていくことが大切だと思います。
次に、高いレベルの内容は簡単な単語で話す。英語を上達する過程で多くの人が間違ってしまうんですが、難しい言い回しや長文を使ってしまいます。私もかなり英語では、whichやthat、関係代名詞を使いまくっていました。それで逆にみんながわかりにくいという状況になってしまった。
よく海外のプレゼンテーションなどで言われる言葉に、「high context, simple, short & slow」という言葉があります。何かといえば、高いレベルの内容を語りながらも、簡潔で、短文でもって、ゆっくりと話していくことが求められます。
このようなコミュニケーションをすることで、逆に長文よりも短文のほうが知性を失わずによりインパクトを与えるということです。とくに語彙や発音にハンデを持っていたり、すこし劣等感を覚えているような非ネイティブは、今言ったようなかたちで、高いレベルの内容を語りながらも簡潔に、単語でゆっくりと話すことを心がける必要があります。
次は、Structured communication(構造化と図解)「3C」ですね。これはけっこうかなり、私の中で人生を変えてくれたことです。私も何度も英語で挫折して、上司に「俺が仕事を回せないのは、やっぱり英語のせいなんだよ」と泣きついたことがあります。
その時言われてしまいました。私自身は十分英語が話せていると。しかしどうして私がプロジェクトを回せていないかというと、「しっかりと伝えきれていないからだ」と。そしてそれは私の「意思が固まっていないからだよ」と言われました。
彼は今、競合の会社で、アジア全域のセールスのトップをしています。すごく成功している人なんですね。彼も大学を出るまでは英語を使ったことがないような人間でしたが、そんな彼が言ったのはちょうど安河内先生がおっしゃったように「日本人もインド人も、イングリッシュ・イングリッシュで話すことはムリだ。それを目指す必要もない」ということ。「我々が世界で活躍していくためには、伝えたいことをしっかり、Structured communication、論理的で構造的に伝えていくことだ」と。
そのためにこだわるのは「3C」。Clear(明確に)、Crisp(簡潔に)、Concrete(具体的に)話していって、きっちりとインパクトを出していくんだという話をしてくれた。彼自身もすごくコミュニケーションで怒られたようなんですが、こういうことにこだわって成果を出していったということですね。彼だけではなく、できる非ネイティブはこうした点にこだわっているように思います。
幸い今回のセミナーで、異常なまでに私の本を紹介いただきましたが(笑)。
(会場笑)
これがダイヤモンド社から出した本なんですが、『ビジネス現場で即効で使える非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』。先ほど紹介した「I don’t know」はダメ、など。「Do the best」、絶対NGというようなことが書いてあります。それはいろいろと評価を受けています。
ここで書いている表現というものが、私自身何度も地蔵状態になってクビになりかけたような中で……ほっておくと、我々日本人は空気のように目立たない存在になり、会議で地蔵状態になるんですね。そうならないための会議の進め方であったり、語彙を上げるわけではなく、ちょっとしたパワー英語を使ったり、コミュニケーションを変えることで、周りから一目置かれるような自己アピール方法であったり。
謝罪というのは、なかなか難しかったりもします。謝罪であったり、人に手助けを求めるような、要は我々が仕事で関わっている中で「こんなシーンにこんなことを話したい」「こんなことを言ってみたい」と思うようなことを、シーン別に分けて紹介しています。もし興味があれば、一応お手に取っていただき、参考にしてみてください。立ち読みでもいいので見ていただければと思います。
ただそこがポイントではなく、この本を通して、かつ今日一番言いたかったのは、私以外の先生方からもお話をいただいたんですが、3つあります。1つは「不完全な英語を話すことは何も恥ずかしくない」ということ。間違っていてもいいじゃないですか。ほとんどのメンバーが間違っていますよ。私のスキップマネージャー、上司の上司はマイクロソフトアジアのCFOです。
チーフ・ファイナンス・オフィサー、最高財務責任者。中国人なんですね。彼女も「大学出るまで英語なんて話したことがなかった」と言っていて、この前びっくりしたんですが。彼女もまだまだ英語でわからないときがある。でも、仕事はだいたいどういう内容かわかるし、ポジションを取って、わかんなかったらクリアに聞いて話を進めていると言っいます。
我々はみんな、非ネイティブは英語のハンデがあるんですが、そんなことよりも堂々と仕事を進めていっているので、不完全英語も恥ずかしがらずに話してください。
そして、外国人にとっては失礼にあたることも知っておいてください。いろいろなルールがあるので、そちらも学んでいただくことが必要だと。
最後、これで終わりなんですが、「初心者英語が許されるのは最初だけ」。
(会場笑)
私、安河内先生が言ったように、簡単な英語で話すのもいいと思います。でもグロービッシュであるとか、「英語は3語で伝わる」というものも、あるんですね。最初はそれでいいとは思うんだけれども、やっぱり社会人に我々がなって、丁寧語や敬語を覚えていったのと一緒で、いつまでも簡単な英語や短い英語ばかりというのはよくないんですよ。
要は「3語だけ」などになると、上から目線の押しつけであったり、命令調になってしまう。やっぱりきっちりと丁寧に、相手をおもんばかる英語を話してほしいのです。とくに日本人はそうした、相手をおもんばかる人種だと見られていますから。そうしたかたちで周りの人をハッピーにしながら、がんばっていってほしいと思います。
すこし話しましたが、とにかく今日のセミナーを通して、みなさんにはどんどん英語を使って、これから国内外で、英語を楽しんで、世界へ羽ばたいて、いろいろなインパクトを起こしていってほしいと思います。ありがとうございました。
(会場拍手)
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