CLOSE

小売業・サービス業の変革を成功させるミドルマネージャー武装論(全2記事)

2019.10.10

Brand Topics

PR

仕入れから販売まで、現場が権限を持つスーパー「オオゼキ」のClipLine導入事例 社員教育用途から、モチベーションアップ実現までの道のり

提供:ClipLine株式会社

2019年7月24日、一橋講堂にて「成熟市場におけるイノベーション ~V字回復と急成長を実現するリーダーシップと戦略~」が開催されました。市場そのものの成長が見込みづらい成熟市場において、V字回復・新規事業を成功させた戦略や、リーダーシップの本質に迫るこのイベント。「小売業・サービス業の変革を成功させるミドルマネージャー武装論」には、主催のClipLineより遠藤倫生氏と、株式会社オオゼキの青木慎一氏が登壇。店舗それぞれに権限があるという、異色のビジネスモデルを持つスーパー・オオゼキのClipLine導入経緯と実績についてのトークセッションが行われました。

店舗それぞれが権限を持つスーパー・オオゼキのビジネスモデル

遠藤倫生氏(以下、遠藤):まずは青木様より自己紹介をお願いします。

青木慎一氏(以下、青木):株式会社オオゼキ人財開発室室長の青木と申します。

オオゼキは東京を中心に展開するスーパーマーケットになります。オオゼキは一般的なスーパーと異なり、各店舗に権限を与えて店舗主導で仕入れから販売まで一貫して運営しております。私は元々現場の担当者、部門責任者、店長を経て、現在人財開発室を担当しております。

ClipLine導入の決め手は添削機能の「ToDo」

遠藤:ここからは、オオゼキ様のClipLine導入プロセスを、主に①調査・検討期、②社内広報期、③教材整備期、④ナレッジ共有期、⑤財務効果創出の5つのフェーズに分けて時系列にお話をうかがいます。まずは①調査・検討期において、どのような課題がありましたでしょうか。

青木:課題としてオオゼキの独特の商売、文化を100年継承していきたいというのがありました。しかし、マンパワーでそのような文化を伝える指導には限界があり、また集合研修や紙のマニュアルで教えるのも業界構造上の困難があり、動画を用いたツールを導入しようと検討が始まりました。

ClipLineを選んだ決め手としてはToDo機能により、現場からの声を吸い上げることができること、お手本と比較しながら学べることが非常に魅力的でした。これは既存のeラーニングツールとは全く異なるものだったと思います。

遠藤:既存のeラーニングツールというのは単なる学習教材の発信に過ぎず、一方通行的で流動性の低いツールだったと思います。

では②の社内広報ですが、導入時に工夫された点はどのようなものでしょうか。

青木:ITツールの導入ということでオオゼキというアナログな会社で受け入れられるかは非常に不安がありました。しかし、動画という社内の雰囲気が伝わるコンテンツを活用することにし、マグロの解体の様子や新店の朝礼、店舗での餅つきや縁日等のイベント動画を積極的に作成、配信しました。これによってITツールというハードルも低くなり、スムーズに導入することができました。

長尺になりがちな動画コンテンツをコンパクトに収めるコツ

遠藤:現場のスタッフが共感し得るものから始めたということですね。野中先生のお話でもあったように、動画を見て共感することによる身体知化は重要な要素だと思います。続いて③教材整備のフェーズですね。どのようなものを配信されましたか?

青木:まずは鮮魚の切り方などの基本技術、接客の良い例悪い例などを配信しました。これらは全て私が現場に行き、スマホで撮影したものになります。ピンポイントで学習したい箇所だけを、短時間で見ることができるように心がけました。

遠藤:会社組織の中でeラーニング教材を作成するとどうしても1つあたりの動画が長くなってしまいます。しかし、オオゼキさんの事例では非常に短い尺で収められている。実際のOJTでは0から100まで教えることはないですが、同様にうまくまとまっているのが特徴です。

ナレッジの共有による競争意識の高まり

遠藤:④ナレッジ共有ということでも非常に良い事例があったそうですね。

青木:はい。現場のキャンペーン施策などを投稿し、他店舗でどのように施策を実行しているかを共有しました。これは別の店舗の刺激にもなりますし、競争意識を高めることもできました。

遠藤:職場の孤独という言葉があります。コミュニケーションが少ない職場では視野が狭くなり、創造性や生産性が低下していくという意味ですが、オオゼキさんでは横展開することで実際に教育効果を高められたということですね。

販売の異常値を叩き出し、商いのおもしろさを実感

遠藤:最後にこれは導入後の話になりますが⑤財務効果への影響はありましたでしょうか。

青木:ある店舗で高価格ではあるけれども身体にやさしく糖質オフのアイスを販売したいという申し出が社員よりありました。私としては正直あまり売り上げは期待できないと思ったのですが、社員に任せて売り場を作ったところ、1日で366個を売り上げるという出来事がありました。

これをストーリー形式の動画として他店舗に共有したところ、現場のスタッフから意欲的な声が数多く聞こえ、モチベーションアップに繋がるという事例がありました。

ClipLineが本来の学習する用途だけでなく、このようにモチベーションを向上する等、私が想像していなかった効果も感じられました。また、ClipLineの導入後、若手の離職率が減少するなどの効果が出てきていると思います。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

ClipLine株式会社

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 熟練の担当者による手作業で属人化・後継者不在… 年間3.5億個のクッキーを生産するヨックモック工場の業務改革

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!