箕輪厚介氏が語る「2030年、ぼくらのはたらき方」

許直人(以下、許):箕輪さん、今日はよろしくお願いします。

箕輪厚介氏(以下、箕輪):お疲れさまです。

:先ほど話したんですけど、「今日のイベントは何なんですか?」って言ってましたよね(笑)。

箕輪:毎回わからなくて……現場に来てから聞くという。

:まあ、なにを喋るかは、来ている方のモチベーションに応えるというところだと思うので……。

箕輪:全方位、なんでも喋りますよ。なんでも喋りますけど、(会場のみなさんが)なにを求めているか……。

:今日、箕輪さん目当てで来ている方は、どのくらいいらっしゃいましたっけ? 

(会場挙手)

箕輪:まあ少ない。

(会場笑)

:(会場を指して)箕輪さんのなにが聞きたくて? 

質問者:なんだろう、ちょっと目の前すぎてパッと浮かんでこないんです(笑)。

箕輪:急にやられてもそうだと思います。なにか……なんでもやりましょう。

社会に適合できない野良サラリーマンの集い

:そうですね、基本的にみなさんも「この集まりは何なんだ」と思っていますよね。説明します。

箕輪:お願いします。

:簡単に言うと、野良サラリーマン。社会にあんまり適合できない野良サラリーマンの集まりみたいな感じです。

(会場笑)

箕輪:なんですか、野良サラリーマンって。

:大企業で部長とかまでいったんだけど、「もう会社なんてやってられるか」と辞めてしまった人とか。

箕輪:野良サラリーマンってどうやって集めるんですか。

:あ、ちょうどそこに野良サラリーマンがいるので。(会場を指して)なぜ野良サラリーマンになって、これからなにをしていくのか。○○さん、ちょっと立って今日の会場の雰囲気を伝えていただけますか。

参加者1:すごい無茶振り……。こんにちは。僕は今日ギルドの人と来ました。でも僕はギルドじゃないんですよ。あ、そうだ、昨日まで風邪をひいていたんですよ。

箕輪:前置き長いな。

(会場笑)

すみません、嘘です。

参加者1:よかったです。今日は(許)直人が仕切ってギルドを集めるので、ずっと準備をしてきて、楽しみにしていました。

:彼はサイバーエージェントの黎明期からジョインしていて、そのままの勢いで結果を出してきたんだけど、大企業にがしっとハマってみたら「大企業に火が燃え移らないじゃないか。もう俺、自分でやれ」みたいな感じで飛び出した40歳です。

サイバーエージェントの黎明期にトップエージェントをやっていて。その後、大企業にジョインしてみたら自分の熱意と大企業の歯車が合わなくて、スピンオフだかスピンアウトをして、自分でこれから会社を立ちあげる感じです。

箕輪:これから? 

参加者1:しゃらくさいので、自分でやろうとしています。

箕輪:なるほど。わかりやすい。

:そんな感じの人たちが集まっています。

箕輪:なんだか、僕が呼ばれた理由がすごくわかった(笑)。

:わかったんですか(笑)。

(会場笑)

箕輪:まさに僕が来るべきイベントですね(笑)。

:よかった(笑)。

箕輪:事前に共有しておくべきでしたね。(そうできなくて)悲しいです。

:柴山(由香)さんに「(箕輪氏は)絶対にこのイベントのことを知らないから、この手紙だけは渡しておいて」ということで渡しておいたんですけど……。

箕輪:SNSで「銀座・箕輪」といろいろ検索しても全然出てこなかったんですよ。でも、もうすべて理解したので大丈夫です。

熱くなりすぎた頭を冷やすためのアルコール

:了解です。自分はずっとサラリーマンをやっていて、40歳でフリーランスになって。すごく楽しい一方、不安で眠れなくて365日ずーっと飲み続けているんですよ。

箕輪:直人さん、そんなに不安なんですか? 

:不安ですね。毎日すごく飲んでいます。

箕輪:なんでですか? 

:なんでだろう。

箕輪:それはなにかを変えないと。僕も毎日飲んでいるけれど、不安というよりも脳が異常に熱くなってしまっているから、冷やさないとだめだと思って酒を飲むんですよ。酒を飲むとやる気がなくなるので。

そうしないと本当にずっと仕事をしてしまうので、もう「あ、ここで終わり」と思ったら飲むんです。だからまだ耐えられるけれど、不安で毎日酒を飲んでいたら、それはかわいそうですよ。

(会場笑)

箕輪:僕は本当にホットになりすぎるから、あくまでもシューっと冷ますために飲むんですよ。「今日は終わり」「寝るぞ」「もうあとは明日の朝」と。

:たぶん私は、箕輪さんに比べるとめちゃくちゃ気が小さいんですよね。起業して1年くらい経って、最近ようやく「なんとか生きていけるな」と思って。それでやっと3日間酒を抜いてたんですけど、イベントでは必ず酒を飲んでいる箕輪さんが来るということで飲んじゃいました。

箕輪:それはアルコール依存症です。そうだと思うけど、本当に気をつけていただければと。

(会場笑)

本当にね、健康第一だと思うので。

:ありがとうございます(笑)。

謎に包まれた「箕輪編集室」の中身

:先ほども伝えたのですが、箕輪さんに関するメディアの報道などがたくさんある中で、「箕輪編集室」はなにをやっているところなのか、よくわからないんですよ。

箕輪:そうですね。たぶん僕が説明するよりもほかの誰かが説明した方がいいぐらい、僕もよくわかっていないんですよ。わかりやすく言うと、箕輪編集室はオンラインサロンなんです。ここに来ている方だったらオンラインサロンがなにかはわかりますよね。

そこでなにをやっているのかというと、僕が編集者で、「編集室」という名前だから、やっぱりクリエイティブに興味のある人が多い。最初は本を作るとか、本をプロモーションするとかで集まったんだけど、僕自身がそこに収まらないんです。元来、編集というものは文を書いたり本を出したりすることじゃないだろうと。

動画もイベントも全部やらないといけないというこの時代を、僕の捉え方で好き放題にやっていったら、クリエイティブチームがぼこぼこ出てきて。今はイベント、デザイン、コミュニティや動画など、クリエイティブに必要な組織がいっぱいできていて、それが10個くらいあるんじゃないかな? このクリエイティブチームが1つの柱ですね。

あともう1つが地方。僕は本を出して、いろんなところでイベントをやって地方のファンコミュニティを作ってきたんです。関西チーム、中部チーム、九州チームなど、地方のチームが活発に活動をしてくれています。だから地方とクリエイティブでいろいろなチームがあって、そこでみんなが活動している。簡単に言うとそんなところです。

ベストセラー続出の裏に、箕輪編集室あり

箕輪:一番の強みというか、ほかのオンラインサロンとなにが違うかというと、箕輪編集室はガチで優秀なやつが多い。これはちょっと問題というか弊害でもあるんだけど、そういうイメージが強いですね。大学のサークルでガチ系とかアットホーム系とかがあったじゃないですか。ガチ系だから、本当に結果を出すんですよ。

「西野サロン」とか「堀江サロン」とか、オンラインサロンにはいろんなオーナーがいるけれど、メンバーがガンガンやるところは、そんなにないと思うんです。うちはメンバーがすごくがんばるので、けっこうガチなやつじゃないと居られないような空気があって。僕はそこをちょっと変えたいんだけど、今は基本的にはそういう場で、みんな超優秀です。

だから僕がどうしてこんなにベストセラーを出せたのかというと、裏にはやっぱり箕輪編集室があって。僕が本を作って「よし、この本はマジで売るぞ」となったら、その一言だけで全部が連動して、動画をばんばん作って、記事をばんばん上げて、イベントをばんばん企画して、PRチームはTwitterとかでガンガン煽るとか。もう鬼のような連動を勝手にするというすごい組織になっているのが現状かな。

オンラインサロンはちょっとファンクラブチックな部分があると思うんだけど、うちの実働部隊は本当に迫力があるんですよ。やっぱり僕ができないことをできると思うメンバーが多いから、オンラインサロンがなくなってしまうと僕はなにもできなくなるかもしれない。そのくらい頼りにしてるやつらですね。たけし軍団みたいなものなんです。

(会場笑)

:そうなんですね(笑)。

箕輪:だと思う。俺がいきなり『FRIDAY』じゃないけど(注:1986年にビートたけしとたけし軍団が写真週刊誌『FRIDAY』の編集部を襲撃した事件に例えて)、どこかを襲撃すると言ったら全員行くと思う。そういう集団です。