2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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井上英明氏(以下、井上):あと15分ぐらいになりましたので、みなさんのほうから質問があればそれに対して答えていただきたいと思います。(挙手をする参加者らを見て)……すごいですね。じゃあ、手前の方。次は、奥の方。とりあえず3名いきましょうか。
質問者1:ありがとうございます。コミュニティをつくることも難しいとは思うんですが。そのまま維持し続けることや、活性化させていく難しさもあると思っていて。自分でやっていてもそうなんですが。
コミュニティをそのまま継続し続けることが、うまくいかないことってあると思うんですね。そこにはなにか差があると思うんです。うまく継続し続けられるものと、し続けられないものの差にはどんなものがあるのか、ご意見頂戴したいと思います。
井上:ちょっと時間がないので1人の方の質問には1人が答えますので。これは佐渡島さんにあとで答えていただきます。先に質問を。
質問者2:佐渡島さんにご質問させていただきたいのですが。佐渡島さんが考えられる将来の仕事としてのコミュニティをどうお考えかなと思いまして。
先ほどのホリエモンサロンの話で、モチベーションが1つ大きな糧になるんじゃないかと。佐渡島さんの本の中に「楽しむことがすばらしい。それが仕事にも使命感にもつながるんじゃないか」という言葉がありました。
「モチベーション」と「楽しむ」ということで考えられる将来の働くコミュニティについてご意見をいただければと思います。お願いします。
井上:もうひと方。
質問者3:コミュニティという概念は昔からあったと思うんですね。昔というか、松田聖子のファンクラブとか。今のコミュニティと昔のコミュニティの大きな違いというか、特徴とか、これから事例になるポイントとかありましたら教えていただければ幸いです。お願いします。
佐渡島庸平氏(以下、佐渡島):いくつか重なる質問かなと思うんですけど。コミュニティって本当に昔からあるというか、人間社会ができた瞬間が、もう村がコミュニティなんで。
最初に僕は、コミュニティについて学ぶ本が少ないと言ったんですけど、学ぼうと思うと逆に超古くて、プラトンが『饗宴』で書いていたり。そっちの古典のほうを読んでいったりしていました。
どういうふうにして対話が起きていくとコミュニケーションがうまくなってコミュニティをつくれるのかみたいなことを、その時代の人のほうが考えているんですよね。それで、その時代はリアルな、そこでしかなかったことが今、オンラインでできているということがすごく重要なのかなと。
先ほどの質問の、コミュニティを続けていくことを考えたときに……。コミュニティで重要なのが、先ほど村上さんもおっしゃってましたけど、入口の審査を厳しくするということです。入口の審査をどういうふうにやるのかによって、コミュニティの色を決めていくんです。
逆に、出て行くのはできるだけハードルを低くします。出て行きたくないコミュニティにするのが重要ですけど、でもこれって考えてみると、アメリカってそういう状態ですよね。アメリカ国民になるのは難しいですけど、出て行くのは自由ですよね。国籍を変えるのも自由という状態で。
出て行くのをやらないと、コミュニティクラッシャーみたいなのが残っちゃうんです。なので、とにかく出て行くのを自由というふうにしたほうがいいですね。
コミュニティと仕事がどうなっていくのかというと、今後、限りなくいろんな仕事の効率が良くなり、人間がやらなくてよくなってくると思います。遊びの部分、なにが楽しいものかというのは、人間だけしかできないので。
人を楽しませてくれたということに対してだけ、人がお金を払うようになってくる。というので、楽しませるのがうまい人というのは十分、仕事として回っていくんだろうなと思うんですよ。
僕、毎週水曜日にブログをやってるんですけど。そのブログに対して投げ銭してくれる人がけっこういるんですよ。出版社に載せると投げ銭ができないですけど、そのサイトだとブログの投げ銭で貰うほうが原稿料が高くなる状態になっています。
今、投げ銭の仕組みが不便な中で、どういうふうにするとみんなが投げ銭したくなるのかなという感じで、ブログの最後の書き方を毎週変えています。投げ銭がどれぐらい変わるかなという実験をずーっとやっているんですね。
純粋に楽しませるということが、多くのビジネスになっていくんだろうなと思いますね。
村上浩輝氏(以下、村上):15秒だけ。まず昔と今だと、昔は働く場所も住む場所も決められていた時代だったのが、今どんどんオープンになっている。それこそ生まれたときから身分が決まってた時代もあったわけですよね。そこからいくと、オープンになっているというのが違いかなと思っていて。
あわせて、コミュニティをキープするには新陳代謝が必要だと僕は思っていて。そういう意味で先ほど佐渡島さんがおっしゃっていたように、「入り」を厳しくして「出」は、どんどんオッケーにして、その変化を共有することかなと思います。
井上:次に質問のある方。どうぞ。3名。
質問者4:ありがとうございます。古くて大きな会社に勤めてるんですけれども。新しいことをやる場合にはモチベーションが同じ人を集めれば新しいことができるんじゃないかというヒントをいただきました。
逆にすでにある組織で、部門間の壁が課題なっているんですけれども。そこを変えるような、例えば先ほど社内にカフェをつくっている会社があるというヒントがあったと思うんですけど。すでにあるコミュニティというか、部門をよりよくするというところで、部門間の壁を取り払うためのヒントがあれば教えていただければと思います。
井上:ありがとうございます。じゃあ、はい。
質問者5:すみません、ほとんど質問がかぶってしまうんですけれども(笑)。大きな会社に勤めさせていただきまして、社員に「外に出てそういうコミュニティを経験してこい」と言うのは簡単なんですけど、なかなか動いてくれないなと思ってまして。
じゃあ、社内で仕掛けをしたいなと、今考えてるところなんですけれども。そういったときに、どういうところに気をつけたら社内でそういう仕掛けがうまく回りそうか。お2人なりの知見やアイデアみたいなものがあったら、ぜひ教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
井上:じゃあ、もうひと方、お願いします。
質問者6:従来のコミュニティと最近のコミュニティの違いとして、発展性があるかないかというお話があったかと思います。その発展性を生むことが大切だと思うんですけれども、発展性に必要な要件として、お考えがあればおうかがいしたいと思います。お願いします。
井上:村上さんから。
村上:まず部門間の壁なんですけど、この間、ビズリーチの南(壮一郎)さんの話が勉強会であって、すごくおもしろかったのが合唱コンクールをやったと。合唱コンクールは仕事にぜんぜん関係ないんで、部署横断で何月生まれの人とかでグループをつくって、ガチンコで合唱コンクールをやったんですよね。
最初聞いたとき、おもしろネタなのかなと思ってたけど、よくよく聞いてるとロジックが通っていて。まったく仕事に関係ないことで、ちょっとバカになれるというか、一生懸命やって優勝を決めるみたいなことをやって、すごくうまくいったらしいんですよね。なので、合唱コンクールをやったほうがいいんじゃないですかね(笑)。
(会場笑)
あと、部門の壁の話と、社外の血を取り込んでイノベーションを、という話と2つあると思っています。今の話が前者で、社外の血という話で言えば、例えば社内の人に副業オッケーにするとか、2枚目の名刺を持ってもらうとか。やっぱり、課外活動を促進させるのがいいんじゃないのかなと僕は思います。
井上:あと発展性に必要なもの、なにか。
佐渡島:発展性に必要なのは、そのコミュニティの中の人が楽しんでいる様子を外部に見せていくということがすごく重要で。ちょうど昨日のNewsPicksに上げた僕の記事の中でしゃべってるんですけど。
Netflixの広告って、見た人にしかその広告の「ニヤッと感」がわからないものをいっぱいつくるんですよ。初めの広告は、王道的なこういう作品ですよというものなんですけど。見ている人だと「え! そのキャラで広告するの?」みたいな感じの広告を出すと、その人がそれをシェアする。そういったかたちで、見ている人が宣伝マンになるような宣伝素材をつくってるんですよね。
その素材自体で売ろうとしてないという。ファン自体を宣伝マンにするという仕組み。コミュニティの中の人を宣伝マンにするというのが、すごく重要だと思いますね。
井上:残り2分を切りましたけれども、最後になにか言い残したことがあれば、ぜひ。30秒ほどで、村上さん。
村上:本日、話した内容は著書に載っておりますので。
(会場笑)
こちら、ご覧いただければと思います。ありがとうございました。
(会場拍手)
井上:では、佐渡島さん。
佐渡島:僕も宣伝ということになると、これ。今日、「SERIKA FUND」というTシャツを着て来てるんですけど。これ、なんなのかというと、『宇宙兄弟』という漫画の中に、せりかさんという人が出てくるんですね。せりかさんという人が宇宙のISSに行って、ALSという難病の薬を見つけるというのが物語の中であって。
物語の中だとALSっていう難病を解決する薬が見つかるというふうになっているんですけど。現実だとぜんぜん見つかっていないんですよね。今、日本でだいたい8,000人から1万人ぐらいがALSで苦しんでいて。人数が少ない希少疾患な上、非常に難しい病気でまだ治療法など解明されていないんですよ。
それで、研究者に対して、毎年寄付するということをやろうと。今年度立ち上げて、徐々にお金が集まってきていて。できれは毎年数千万を研究者に寄付できるように持っていこうと思っているんです。
『宇宙兄弟』というコミュニティには、熱い想いを持っている人が多いなという実感もあります。こういう活動も一緒にやりたいなという思いからつくったんです。ぜひ、SERIKA FUNDをよろしくお願いしますと思いまして。よろしくです。
(会場拍手)
井上:これで締めにしたいと思いますけれども。私も今年、もうちょっとで、会社をつくって29年になるんですね。一生懸命に花屋をやってきましたけれども。自分の中でコミュニティをつくるという意識は今日までなかったのが、今日本当にスイッチが入ったんで。本当に来てよかったなと思っております。
(会場笑)
みなさんもビジネスをやるときに、間違いなくコミュニティという意識が絶対に必要不可欠だと思いますので、今日、みなさんも一緒にスイッチが入られたのなら非常によかったかなと思っております。どうもありがとうございました。
(会場拍手)
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