2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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山本一太(以下、山本):はい、直滑降ストリームファンのみなさんこんばんは、この番組のキャスター兼プロデューサーを務めます参議院議員の山本一太です。
いつもは水曜日の夜7時半がレギュラー枠なんですけども、今日は水曜日を休んでわざわざ日程を変えて、金曜夜7時半からお送りしたいと思います。それというのも、どうしても呼びたいゲストがいたからです。みなさんご存知だと思いますがもうちょっとあとで登場していただきます。
私の敬愛する石破茂前地方創生担当大臣。今日、もう見えていらっしゃいますそれでは今日のゲスト、石破茂前地方創生担当大臣をお呼びしたいと思います。どうぞ、みなさん拍手で拍手を。
とうことで、石破前大臣。石破さんと呼ばせていただいてよろしいでしょうか。
石破茂(以下、石破):どうぞどうぞ。石破くんでもいいですよ。
山本:とんでもない。石破さんは実はこの直滑降ストリーム、3回目の出演ということで。ありがとうございます。
石破:毎度ありがとうございます。
山本:石破前大臣と、……昨日だったと思います。ある会合に行く途中で会ったとき、石破前大臣に「石破さん明日お願いします」と言ったら「うん、ごはんなど出るのかな」と言われてですね。さすがにごはんは出ないんですが、美味しいたい焼きを買ってきたんで。生番組ということでいいですか、今、たい焼きを温めました、たい焼きを食べながら、どうですか。
石破:お茶、お茶。
山本:お茶もいるってことで。……あまりたい焼き温かくないなこれ、チンしてるかな。
石破:冷えたたい焼きも美味しいもんで。
山本:じゃあ冷えたたい焼きを2人で食べて。
石破:本当に冷えとるな。
山本:なかなか美味しいでしょ、ねえ。お茶を、じゃあ。
石破:美味い美味い。こりゃ美味いじゃないですか。由緒あるたい焼きだなこりゃ。
山本:アンコがすごくいっぱい入ってますよね。
ということで、石破さんにちょっと冷えたたい焼きを食べていただいてるあいだに前回の出演をちらっと振り返ってみたいと思います。
前回は石破さんに来ていただいて、中身は戦後の歌謡史、キャンディーズの話。歌って、あとプラモデルの話を聞いたというですね、前代未聞の回だったんですけど。ちょっと振り返りたいと思います。ありますか、映像。
(動画再生)
ということで、この回も石破さんは大好評で。とにかく1時間ずっと2人で、戦後の歌謡史と社会現象を語り、なおかつ5曲くらい一緒に歌った。
石破:みなさん、ご迷惑をおかけしました。
山本:石破前大臣の人柄がわかったということで大好評だったんですが。今日はがらっと趣旨を変えて、政策論争をさせていただこうと思うんですね。
まず最初にこれ、石破さんの書いた本なんです。『日本列島創生論』。これで日本は蘇るって本なんですけども。実はこの本が発売される新聞記事、メディア報道がなされてから数日後に石破さんへメールを送って「ぜひうちの番組に出てくださいっ」て申し上げてやっと今日実現したんです。これ、石破さん、すごくおもしろかったです。
石破:ありがとうございます。光栄です。
山本:私は石破前大臣が地方創生担当大臣だった時代に、日本全国を飛び回って地方創生のいろんな成功例、いろんな自治体とか地方創生を成功させた民間企業とか、こういうことろを一つひとつ訪ねて。いろんな知恵をそこから引っ張り出してることがわかって、大変感動いたしました。まずはこの地方創生の話からさせていただきたいと思うんですけども。
この本の最初で石破前大臣が言っているのは、「今、日本は有事である」と。有事って話の中で、国家存立の3つの条件は、国土・国民・排他的統治機構だという話でした。その中でとくに人口問題について警鐘を鳴らしてるんですが。まず、日本が有事だっていう点から少し語っていただけないでしょうか。
石破:有事とのは北朝鮮からミサイルが飛んでくるだけではありませんでしょう。国家は今、一太さんが言ったように、領土、それから国民、そして統治機構。この3つだけは、なにがあっても外国に指一本触れさせちゃいかん。これが国家の独立というものだ、主権ですよ。
そして、領土は自衛隊が守ります。統治機構は日本国政府だろうが群馬県政だろうが鳥取市政だろうが、我が党は党員資格を18歳以上の日本国籍を有するものとしているのは、外国の方の人権を目一杯尊重するけど、統治は日本人が行う。これを守るわけです。
だけど、肝心の国民が今1億2,700万人いるんだけど、西暦2100年、あと83年後には、このままいったら5,200万人。だから(人口が)半分以下ですよね。
山本:衝撃的な数字ですね。
石破:いや、こんなことで驚いてちゃいけない。200年経ったら1,391万人、10分の1。300年経ったら423万人、30分の1。……と、国民がどんどん減っていっちゃうわけですよね。国家がなくなっちゃうわけですよ。これだってある意味、有事じゃありませんか、っていうことですね。
山本:今言った、まさに人口問題、人口減少は非常に深刻だっていう話なんですけどね。先のほうでアベノミクスの先の処方箋に触れてて。つまり、地方創生っていうのは金融政策あるいは財政出動だけではこれは蘇らない、と。
もともと地方創生がなければ、日本の創生もないとお話をされてる。だから、地方からとにかく日本を変えていくっていう発想なんですね?
石破:そうですね。だから今みたいな数字を言うとね。だいたい今のコメントにも出てるけどさ、人口減ってなにが悪いんだって言われますでしょ。日本人が5,000万人を越えたって、明治の終わりから大正の始めぐらいなんですね。
だけど、そのころは若い人いっぱいて、だんだん年代重ねるごとに人が少なくなっていく。5,000万人だってね。
山本:平均年齢が低かったですね。
石破:そうそう。ところがこれから先は若い人少なくて、高齢者のかた多い。そんな5,000万人でしょ。同じ5,000万人でもぜんぜん違うよねっていうことですよね。そんな計算になる。
人はいるんだけど。言い方を変えると昭和22年、私や一太さんが生まれる10年くらい前の話ですよね。
山本:私たち、1つ違いなんです! 石破さんが1つ上なだけですから!
石破:ですよ。そして、赤ちゃんは290万人生まれてた。
山本:当時ね。
石破:今は100万人ですよ。3分の1です。
出生率1.45として計算すると、今生まれた赤ちゃんがお父さんお母さんになって、お爺さんお婆さんになって、ひいお爺さんお婆さんになる。1代2代3代先よね。そうすると、単純な計算なんだけど、1年に生まれる赤ちゃんはイアm100万人なんだけど、何万人になりますか。それを計算すると9万人なんです。
山本:はあー。10分の1になるわけですね。
石破:10分の1ですよ。これで国家が立ち行くんですかねってことだと思う。
世界中人口が増えていく中で、この自由で平和で豊かな日本をどうしても次の時代に繋げたいなっていうのもある。「若い人が少なくて高齢者の方が多かったら、社会保障どうなるんですか」「財政どうなるんですか」「農業どうなるんですか」ということだと私は思うんですね。
日本全国47都道府県、1人の女が赤ちゃん生んでくださる数が1番多いのは沖縄。2番目は島根、3番目は宮崎、4番目は鳥取、5番目は熊本。だいたい西日本の九州・沖縄地域が多いんですけどね。1番生まれないのは、ダントツでここ、東京なわけでしょう。
赤ちゃんが生まれる地方からどんどん1番生まれない東京に人が来るわけだから。東京はブラックホールだっていう人もいる。人口が減るわけですよね。食料を作って、エネルギーを作って、赤ちゃんいっぱい生まれる地方が滅んでいるんですよ。
食料を作らない、エネルギーを作らない、赤ちゃんが生まれる数は全国最低、……1人の女性がね。その東京だけが残る日本ってあんのかな、ってことだと思うんだけどね。
山本:なるほど。石破さんがおっしゃってるポイントの中でおもしろいと思っていたのは、衝撃的な増田(寛也)前知事が書いた論文、いわゆる「消滅可能性のある都市」みたいな。あれも全国の自治体に衝撃を与えましたよね。
あの中で今、石破さんがおっしゃったように東京にどんどん人が来る。東京一極集中が大丈夫なのかっていうと、多少タイムラグがあっても今おっしゃったように、結局は東京にもキーが来る。そこのところを、もう一回。
石破:東京は、私たちも住んでるんだけど。今は「2020年のオリンピック楽しいな」と、お祭りみたいな感じじゃないですか。新宿とか渋谷とかへ行ってみると、とても人口減なんて日本は想像できないですけどね。
だけど、これはみんなが知ってる話だけど、あと5分後に首都直下型地震が来てもおかしくない。富士山というのは、人間に例えれば20歳だから、まだまだ元気な山なわけですよね。
それが1707年の宝永の大噴火から一度も噴火してない。300年してない。火山灰の重さは雪の10倍。火山灰が10cm積もると、雪が1m積もってるのと一緒。
山本:え? 10cmで? そんなに重いんですね。
石破:うん、重さはそうなんですよ。
そうすると、宝永1707年は新幹線も無ければ、高速道路も無ければ、飛行機も飛んでなかったわけですよ。だけど、宝永の大噴火で18日間、江戸の街に火山灰が降り積もったそうです。江戸はほとんど全滅したそうですがね。
今そうなると、新幹線はすべて停まる、車もすべて停まる、飛行機は全便欠航になるわけですよね。当たり前の話ですが。そうなった場合に東京って機能停止しちゃうわけですよね。
もう1つは、日本全国人口は減るんだけど、東京は人口が減るんじゃなくて超々高齢化が始まるわけですよね。
だから、一太さんが生まれる3年前、私が生まれる2年前、昭和30年。1955年から、1970年、昭和45年。大阪で万博があった年、たった15年の間に北海道から九州から東北から日本国中の地方と呼ばれるところから500万人、東京に移り住んだわけですよね。
昭和30年に15歳で東京に来た人は、おととし昭和で言えば90年だから、90−30=60、60+15=75。もれなく75歳。後期高齢者になられたわけですよ。
そうすると私たち地方で小学生・中学生をやってたけど、あの頃は、「東京に人が集まって大変です」となって、多摩ニュータウンを造って高島平団地を造って。「学校が足りないから校庭をつぶしてプレハブ校舎を建てて」なんてニュースがしょっちゅう出てたじゃないですか。あのきれいな裏返しが、これから東京で始まるんですよ。
山本:なるほど。
石破:そうすると、今まで東京は若い街だったから。この都心でもそうだし周辺でもそうだけど、医療とか介護とかそういう施設が無くてもよかったじゃないですか。そんなにいっぱい。
でも、これから先、東京が迎える超高齢化ってのは……。
山本:未だかつて経験をしたことがない、どの大都市もね。
石破:誰もしたことがない。世界中どこもない。
それどうやって対応するんですかね。本当に増田さんのリポートがすごく真剣に論じてるところですよね。
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