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マイケル・ジャクソン:人種差別に対するスピーチ(全1記事)

【命日】「僕は自分が黒人だと知っている」 マイケル・ジャクソンが、今なお残る人種差別を訴えたスピーチ

今から約5年前の2009年6月25日に亡くなり、今なお多くのファンを魅了し続けるポップスター、マイケル・ジャクソン。数々の名曲と伝説を残した大スターでありながら、メディアによる無数の誹謗中傷に悩まされていたマイケルが、自身の経験を踏まえながら人種差別撤廃を訴えたスピーチを書き起こしました。

メディアは歴史的事実を歪曲している

昔、まだ6歳か7歳くらいだった頃、インディアナに住んでいました。そして僕には夢がありました。エンターテイメントの世界でパフォーマーになりたかったのです。夜寝ている時でも、母が「マイケル! ジェームズ・ブラウンがテレビに出ているわよ!」と呼びに来れば、飛び起きてテレビの前に陣取りました。スクリーンに目は釘づけ、スクリーンに映る彼の全ての動き - ツイスト、ターン、腰の動きまで - 研究して自分のものにしようとしました。ジェームズ・ブラウンだけではありません。ジャッキー・ウィルソンについても同じです。ここでは名前を挙げ切ることが出来ませんが、次々に出現する素晴らしいパフォーマー達から学びました。

しかし、これら素晴らしいパフォーマー達がお金に困っているという事実に胸が痛みます。彼らが世界にもたらす喜びを、レコード会社を筆頭とするビジネスシステムが、己の利益のために利用したからです。それでもビジネスシステム側の人間はアーティストについてこんな風に言いますよね、「彼らは豪邸を建てたじゃないか」「彼らは浪費家だからな」「彼らはたくさん車を乗り回しているじゃないか」。違う、そういうことじゃない。本当に馬鹿げた言い訳だ。そんな物理的なお金で買えるものと、アーティストが生み出すアートを一緒にしないでいただきたい。

皆さんにも知って欲しいのです、私達アーティストが何と闘っているのかを。そしてこれは、とても重要なことであるということを。僕はもう本当にこういったずるい駆け引きにうんざりしています。こういったことにメディアが関わって、世間に出回る情報を操作することにもうんざりしています。メディアは嘘ばかりを並べ立てます。彼らは嘘つきです。そしてメディアが歴史的事実を歪曲する。私達の知っている歴史の教科書は、事実に基づいたものではありません。あれは全部嘘です。もう一度言います、歴史の教科書は嘘の塊であり、私達はそれを知るべきです。

黒人の偉人本は書かれていない

ジャズ、ヒップホップ、ビーバップ、ソウル等のポピュラーミュージック、更にゲークウォーク、ジルバ、チャールストン、ブレイクダンス等のダンスも、全部ブラックカルチャーに由来しています! 人々に現実から少し離れられる時間を与えることよりも重要なことがあるでしょうか? エンターテイメントがそれを可能にします。音楽がない世界なんて想像できないですよね? 音楽もダンスも、そこに生まれる喜びや笑いがない世界なんて考えられますか? 音楽やダンスやそれにまつわる喜びというのは、本当に重要な役割を担っています。

しかし、例えば私達が本屋にいるとしましょう。音楽関連書籍コーナーで、表紙に黒人が載っている本は1冊も見つからないことでしょう! 私達はエルビスを見つけるでしょう、ローリングストーンズも見つけるでしょう。でも真の意味で素晴らしい音楽を始めた人々はどこに消えたのか?

オーティス・ブラックウェルは才能溢れる素晴らしい作曲家でした。エルビスの有名な曲のいくつかは彼の作品です。そしてオーティスは黒人でした。そして彼は一文無しで亡くなったのです。そして誰も彼のことを知りません。なぜかと言えば、彼についての本を誰も書いていないから。なぜ僕がそれを知っているかと言えば、僕は彼について本が書かれていないかどうか、世界中探して回ったからです。そして今日彼の娘さんに会うことができました。イギリス女王に面会した時と同じ位に光栄で名誉なことだと、誇りに思いました。

僕は自分が黒人だと知っている

しかし、今日ここでお話したいのは「正義」「不正」についてです。皆さんも、僕についてのメディアの報道はよくご存じでしょう。僕はエルビスやビートルズの記録を塗り替え、ギネス世界記録にアルバムセールスナンバーワン記録をつくりました。しかし、このようにものすごい成功を収めた瞬間に、人々は僕を変態扱いし、ゲイだと言い周り、児童性的虐待者だと誹謗中傷、さらには僕が自分の肌を漂白しようとした、と。メディアは世間が僕を嫌うよう仕向けるため、あの手この手を駆使して僕を攻撃しました。本当にうんざりするメディアの陰謀の存在を、皆さんに理解してもらいたいです。

僕は自分が黒人だということを知っている。鏡を見れば黒人の僕がいる、当然です。世界を変えなければなりません。今日この場を去った後も僕が話したことを忘れないで欲しい。心によく刻んで下さい。心の奥にしまい込まないで。今日話したことについて、皆で行動を起こしたい。いや、行動を起こさなくてはならないんだ! もうこれ以上待てません。今こそ皆で変化を起こしましょう。たいまつを燃やし、高く掲げ、僕たち一人ひとり皆が受けて当然である「尊敬」を要求しようじゃないか! みんなありがとう、I love you! 

僕らは皆、この地球に生まれた家族

本当に、僕からのお願いです。今日この場で感じたことを、明日には忘れる、なんてことをしないで欲しいのです。もし忘れてしまったら、今日のこの日がなかったことになってしまいます。つまり、今日感じた決意を行動に移すことができなくなる。この世界は変わらなければならない。差別をなくすために、僕は自分のできる限りのことをします。皆さん本当にありがとう。そして覚えておいてください、人種は関係ない、僕らは皆この地球に生まれた家族だということを。

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