2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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おっくん:マーティー!
山田:何すか、それ?
おっくん:だって、マーティー!
山田:そうすか。今日はそういう日ですね。マーティーが来る日だよね。(視聴者に向かって手を振り)どうも、こんにちは! オープニング(曲の変更)間に合いませんでした。すいませんでした(視聴者に頭を下げる)。
おっくん:(笑)。
山田:ホントにご丁寧なツッコミありがとうございます。その通りでございます。「これでもいいじゃん」みたいなことをおっしゃっていただきましたけど。ちょっと単純に間に合わなかっただけなんで。次からは……。
おっくん:次!? (主題歌が変わるのは)11月からです!
山田:11月から? ちょっと、あと3回ぐらいはこれになるんだよね?
おっくん:あと3回ぐらいは。
山田:そう。(番組の主題歌は現在)「コミックジェネレイション」なんでね、我々は。君は女にしか興味がないんでしょ?
おっくん:女ではないですよ? 世界の全てに興味があります! ただ面白くないものはもう大嫌い!
山田:でも、面食いですよね?
おっくん:(爽やかに)面食いです!
山田:そして、ホラー映画と『ワンパンマン』は全裸で見ることでお馴染みのおっくんです!
おっくん:(視聴者に向かって)どうも! 何を言うてるんですかと!
山田:いやいやいや、アナタね、アレで相当変態ランキング上げたよ? 彼女と二人で部屋で何するかって時に、全裸でホラー映画を見るっていうのは……。
おっくん:いや、それは相当あれがマンネリ化してきたらですよ?
山田:どんだけマンネリ化したらそういう状態になるの?
おっくん:いや、あれは日常をセックスに変えるっていう行為なんですよ!
山田:えっ? 最初から何言ってんの?(笑)
おっくん:セックスがマンネリ化するわけだから、つまりセックスが日常化しちゃうってわけじゃないですか。逆の方向で考えるんですよ。
山田:(おっくんの話を無視して)いやいやいや、あなたが大嫌いだと言ってた大阪。その時の話は大ウケでした。大阪のみんなもそんなおっくんが大好きみたいだよ?
俺も前乗りしたら「一緒に何かやるか?」って(言われるも)、ちょうど入れ替わりだったんだけど。
アイツ、「今日はみんなと一緒になってた気がする」ってちょっとセンチメンタルなツイートしてたんで、「この野郎、センチになりやがって!この野郎!」って思って。
おっくん:久しぶりに「みんな」って言うかね。
山田:だから、聞いてくれてるみんなと一緒にいた感じがしちゃったんじゃないの? それでジンとしちゃったんじゃない? で、思わず(こんなツイートを)打っちゃったんじゃないの?
思わず「コイツ(トンでもないこと)打ってんな」って思ってたんだよ。俺、大阪の帰りに思わず「泣きそう」って打ってるの。「みんなあったかくって会えてよかった」とか言ってるの。何なんだろうな、アレ。実際に(客と)会っちゃうとさ、「みんなありがとう!」ってなるな。
おっくん:そんなセンチメンタルな我らが志磨遼平の率いるドレスコーズのニューアルバム『オーディション』がなんと今日(2015年10月21日)発売!
ということで、皆さんの中には聞いた人もいるかも知れないんですけど、非常にポップな感じのアルバムになっているということで。
(動画内に)リンクも貼っているので、まだの人はぜひamazonで買っていただければ。
これもフリーペーパーで出ているんでね。ぜひ読んでいただければということで。
山田:(作風が)どんどん明るくなっているという噂が(あるんだけど)。
おっくん:そうね。
山田:あの人、なんか一人になってから、落ち込むどころか、(曲が)どんどん明るくなっているという。
おっくん:自分で何でもできるからやりやすいんじゃないですか?
山田:ね。向いてたみたいね。
おっくん:メンバーに気を遣わなくてもいいし。
山田:脇汗でお馴染みの(笑)。お前さ、友達の脇汗を突っ込みすぎだと思うよ? アイツは傷ついてたと思うよ。だって、「もう黒い服しか着ない」とか言ってたもん。お前、友達だからってさぁ。面白いけどさぁ。
おっくん:面白いっすよね。脇汗ってなんで面白いんでしょうね?
山田:な! なんかNHKの朝のアナウンサーとか思い出すよな。そういえばそういう話あったな。しょうがないじゃん、一生懸命頑張ってるんだからしょうがないんすよ! 俺たちも脇汗かくぐらい頑張らないと。
おっくん:かいてるでしょ、だって。
山田:きっとかいてるよな。そう思うよな。いや、違う。「(そんな話は)いいから『ワンパンマン』(出せよ)」って声が聞こえる! 「お前らの話なんかどうでもいいから、早くONEを出せ」っていう声が聞こえるんですけど? 皆さん。大丈夫ですか、いきますか?
おっくん:もう呼んじゃう?
山田:今日ね、(まだ始まって)6分だけど、『ワンパンマン』でお馴染みのONE先生がいよいよ(ここに来てくれます)。
おっくん:そもそもどういう出会いでこうなったかっていうのをちょっと(番組の)導入として言った方がいいんじゃない? (ONE君は)『ケンガンアシュラ』のだろめおん先生の結婚式に出席されてたんですね?
山田:俺はアイツと10年間ずっと一緒にいる男なんで、まぁ(結婚式には)行くわな。(おっくんを指して)君も呼ばれてたっていう不思議な(展開で)。
アラブの格好して出てたオープニング映像で一瞬だけニンニンと一緒に映ってらっしゃる方ですな、あなたね。
おっくん:そうですね。
山田:その同じ場所にいたのが、(春原)ロビンソンとONE君で。
おっくん:あと、七尾(ナナキ)先生もいて。(『ケンガンアシュラ』原作の)サンドロビッチ・ヤバ子先生もいらっしゃって。
そういう今をときめく裏サンデーのチームが列席してたんですね。いろいろ2次会で話した時に。
山田:主に盛り上がったのが、長渕剛の話と裏サンデーの話(笑)。アレはね、すごかった! なんだろうね、あれ。
おっくん:ちょっとそれ、どうでもいいんで!
山田:違う宗教の者同士が同席してしまった、あの感じ。
山田:見てたの! それで、ロビンソンがめちゃめちゃ見てたっていうから、「とりあえず(そのうちに出演を)」って話で、そしてONE先生ですよ!
おっくん:まさかのね。
山田:ファミリーという。
おっくん:まさかの。(視聴者に向かって)皆さん、(動画の有料)会員じゃない方も、会員の方も、今日のゲストであるONE先生はがっつりセンスのいいファミリーの一人でした。
山田:よかったねぇ。力強い味方が実はいたみたいな。
おっくん:今日は30回記念なんですけど、(ONE先生は)あんだけあるコンテンツを「8割全部見ました」と(言ってくれたんですよ)。とても嬉しい感じで。(こっちは)YouTubeで(無料で)見る人への怨念がすごい(笑)。
いや、そんなことないよ! そんなことないけどね、後半の方が面白いからね、見てほしいなぁと。
山田:YouTubeは見やすいんです。分かります。簡単に見られますから、よく分かりますね。そうなんです、そういうことなんですよ。
それで、(話を戻すけど)俺はちょっと前にONE君とパーティーで会ったことがあったんだけど、もう最初っから「あ、コイツ違う」っていうのは感じてまして。あなたも(同じように)感じてたみたいで「どうもちょっとコイツ普通じゃねぇ」(と言ってましたよね)。
おっくん:なんかちょっと見た瞬間に(感じました)。また、ロビンソン君とはちょっと違うタイプの「あっ!」っていうね。
山田:二人ともナーバスチルドレン、ナイーブチルドレンなんだよ。だけど、種類が違うな。
おっくん:仮面の被り方がね。
山田:そうなんだよ! これがまた面白くって、ロビンソンの仮面って本物の仮面なんだよな。だから、アバターとして被ってるの。ONE君は仮面を被っているようで素なんだよ。
おっくん:ほうほうほう。
山田:そこの違いがあって。「実はコイツ、丸腰で来てるな」っていうのが(作品を)読んでいくうちに分かる。「コイツマジかよ。そのまんま」ってことが分かってくるという。ちょっと面白かったんですよ、実は!
おっくん:そうそうそう! 頭をぶん殴ってでもデヴィット・フィンチャーに(その作品を)読ませたい!
山田:『ファイトクラブ』の監督に? なに、「コレがジャパニーズ・ファイトクラブ」だって? これが中2問題の答えだと?
おっくん:そう、(これが)答えだと。っていうぐらい、僕は今日ちょっと(興奮して高まってます)。(視聴者に向かって)ホント止めてくださいね、皆さん。
山田:アツくなってるよね。温度が上がってるよね。ここでいう「中2」って何かって話ですけど、もうちょっとだけハードル上げていいですか?
おっくん:え、呼ばないの? 苦笑いしてますよ?
山田:ざっくり言いますよ。いわゆる中2感覚というのは、「幼児的万能感」っていわれる、世界と自分が同じ価値であるという錯覚ですね。それでいながら、お外が怖いよっていう「ニモのお父さん」問題です。
壁の外が巨人だらけで出られないから行ったり来たりみたいな、「怖いよ、わぁ」みたいな(足踏みしている)感じなのがいわゆる今までの中2的なもの、もしくは「もう限界! ばぁーん!」って全てが解決するってパターン(もそこに含まれますね)。
もしくは、中2の人たちって、ある日魔法が使えるようになるんじゃないかと思っているわけよ。ある日、謎の石を持った美少女が空からゆっくり降ってくる。抱きしめたら体重が(途端に)かかるっていう展開を待ってる。それがいわゆる中2ですよ。
「(だけど)それでいいんですか?」って話だよ。 「俺たちはいつまでそこにいるの?」っていう時代をずっときて、この先どうすんの?って時に出てきたコンテンツが(ONE君の)『モブサイコ100』じゃないかなって俺は思うんだよね。
最後に言いたいんだけどね、ONE君のどこがすげえかっていうと、この人どこまで考えていたのってくらい、たった一人で物事を延々と考え続けてきた感が漫画の中にあるんだよ。「自分会議に費やした時間と濃さが半端ねえな」って思うんだよね。
引きこもって考え続けてきた男の結論というものがコンテンツに表れているだけでなく、それが物語として面白い形でしっかり世の中に出ているというこの奇跡。(ONE君は)そんな奇跡の男。
おっくん:裏サンのニーチェってことですね?
山田:そうです、裏サンのニーチェ(笑)。来てもらいましょうか。
おっくん:では、登場していただきましょう! ONE君です! どうも!
山田:ワンさんっていうと日本人じゃないみたいな感じですけど。どうぞ!
(ONE氏、登場する)
おっくん:お待たせしましたね。
山田:(視聴者に向かって)すげぇ拍手! うぇーい!
ONE:初めまして。
山田:(視聴者から)「イケメン、イケメン」って(コメントが)来てますよ。
ONE:すごく(ここに)出にくくて。サッと来たかった。
おっくん:ハードル上げすぎだよね!
山田:大丈夫、ゆるくやるからなんてウソばっかりついてゴメンなさいね(笑)。それぐらい嬉しかったんだよね。
ONE:ありがとうございます。
山田:なんか歯ごたえのある若手の漫画家って意外といなかったんで。(視聴者のコメントを確認しながら)「普通だ、普通だ」って。(おっくんに)お前、コメント見てニヤけるの止めろよ!
おっくん:ハゲてへんやんって!
山田:スキンヘッド説か!
おっくん:さいたま氏説ね。
ONE:見ています。はい。ニコ生はもうほぼこれしか見ていないぐらい。
山田:おいおいおいおい! 嬉しいこと言ってくれますねぇ!
ONE:基本、テレビもあんま見ないんですけど。やっぱり作業とか画を描きながらラジオ的に流す物を探していたら、YouTubeでこのヤングサンデー見つけて聞いてたんです。
最初はYouTubeで公開された無料分だけ聞きながら作業していたら面白くって。YouTubeで(無料公開として)出ている分が無くなっちゃって、有料会員に入って見てたんですけど。
おっくん:YouTubeからのモデルケースです! いやぁ、嬉しいなぁ。
ONE:まさか誘われるとは思ってなかったので。
おっくん:(僕らが)「出てよ」とか言ったのは、社交辞令だと思ったでしょ?
ONE:でも、「誘ってくれそうだな」とは思っていた。飲みの場で会った時にあんま話せなかったんで、(山田さんが)「もっと話そうよ」って言ってくれたので。
おっくん:だって、(あの時は)1時間あって、50分くらいずっとだろめおん君のお父さんが一人で喋ってましたもん。
山田:「やるなら今しかねぇ」って話ですから! 俺もね、(ONE君に)すっごい聞きたいこといっぱいあったんだよね。だから、こういう場でゆっくり話したいというのがあって。
ONE:そうですね。
おっくん:(視聴者コメントを見て)「私もそれで(有料会員に)入会しました」だって。そのパターンもいるんですね。なんか「YouTube上げるの止めちゃうか」って言ってた時期もあったんですけど。
山田:やっぱりいいんだね。そういうもんなんだね。出し惜しみとかしない方がいいんだねっていう。
おっくん:(視聴者コメントを見て)「体鍛えてそう」だって。鍛えてます?
ONE:いや、全然。今年鍛えようと思って5月くらいに鍛え始めたんですけど、5月いっぱいくらいで(結局)終わって。
山田:肉体改造部だったんだ? そもそも中学とか高校って部活何やってたの?
ONE:中高はテニスやってましたね。そんな打ち込むこともなかったから、あんまり「テニスやってた」って言いづらいんですけど。大会で負けてもそんなに泣けないみたいなレベルのテニス部でした。
(一同笑)
ONE:影武者的な。
山田:でもね、しゃべってたら、「この人、モブサイコ描くな」っていうのが分かると思う。この低体温な感じとかも。
おっくん:『ワンパンマン』は、画(を担当しているの)が村田(雄介)先生なんで。
山田:(ただ)アニメを見ていると、『ワンパンマン』はそのせいで、逆にイズムが出ている感じがした。
おっくん:あのバランス感覚はヤバいっすね。
山田:やっぱすげぇ。
おっくん:っていうディープな話は後半にやります。とりあえずざっくりONE君の来歴みたいなのをちょこちょこっと書いてもらいながら。いきますか? (大きく拍手しながら)じゃ、「ONE君のプロフィール」コーナー、いぇーい!
ONE:めっちゃ緊張してます。
山田:緊張しなくていいよ。別に。(後方に控えるスタッフに向かって)しみちゃんよろしくね。
おっくん:まずは生年月日から。
山田:そう、この人いくつなんだって問題だよね。大丈夫?
ONE:はい、別に。(生年月日は)1986年10月29日です。
山田:マジか。つーか、俺がデビューして3ヶ月だ。
ONE:あ、そうなんすか?
山田:1986年デビューなんで。すごいねぇ、俺の芸歴と一緒。
おっくん:10月生まれ多すぎ問題ね。
山田:そうなんだよね。またしてもってね。誕生日つながりすぎてるよね。そうなんだ、10月。
ONE:29日ですね。
山田:来週?
ONE:そのくらいになりますね。
おっくん:再来週か。今日21日なんで。
山田:まだ20代なんだよね。本当にブレイクが早かった。
おっくん:さそり座だよね?
ONE:そうですね。
山田:天秤座ではないと。出身地は?
ONE:生まれは新潟の病院だったんですけど、ずっと埼玉育ちですね。
おっくん:埼玉育ち。何年ぐらい埼玉?
ONE:そうですね、22、3歳ぐらいまでずっと実家にいたので、22、3年埼玉育ちですね。
山田:埼玉のどこ?
ONE:免許センターでお馴染みの埼玉の鴻巣市ってところです。
山田:埼玉県民はみんなあそこに行かされるという。
ONE:鴻巣にしかないぐらい。
山田:何回行かされたか。あそこだけだもん、ずっと。
おっくん:そうなんだ。(二人は)同じ県民ってこと?
山田:もちろん! 俺も(元々は)県民。俺は今年から沖縄県民になったけど、ずっと埼玉なんでね。一緒、一緒。鴻巣通ったよ、辛かったよ。どんな子供だったの?
ONE:本当に普通のテンション低めの少年って感じ。
山田:(ONE君の描く)全キャラクターもみんなどこかテンション低くて。
ONE:そうかも知れないですね。今も結構フルでテンション出してるんですけど。
おっくん:これでっ!?
山田:だから、油断すると(『モブサイコ100』の)モブみたいになっちゃうんでしょ? 普段はモブみたいな感じなんでしょ?
ONE:そうですね。でも、テンション上がる時はあるんですけど。『ワンパンマン』のアニメとか始まった時は本当に裸になるくらいテンションが上がって。
山田:マジで? あのアニメ、自分的にはどうだった?
ONE:最高ですね。本当に最高だと思って。
山田:また、アメコミに寄せた見事な演出をしてたね。
ONE:そうなんですよね。
山田:ジャパニーズ・マーヴェルをみんなが待っているところに来て、自分のマンガがそうなったって感じだよね。
ONE:本当にそういうイメージが近いかも知れない。
アニメ始まった時に、どこからこの作品が出てきてどういう経緯でこのクオリティのアニメができたのか、『ワンパンマン』知らなかった人とかから不思議に思われてもおかしくないなと思いましたね。あんなにクオリティ高くて。
山田:なんかアニメーターの人たちも愛情を込めているよね?
ONE:そうですね、熱量は感じましたね。
山田:「これ作った人は『ワンパンマン』好きなんだろうな」っていう感じが出ているよね。
ONE:「裏サンデー」とか「となりのヤングジャンプ」というサイトと同じ年で、今(デビューして)4年目ですね。
おっくん:そもそもマンガ家になろうと思ってたんですか?
ONE:そうです。実は小学校の時から、ちゃんと気持ちの中でマンガ家を目指していたんです。ずっとマンガも描いていたんですよね。
山田:(マンガ家に)なろうと思ったそのきっかけは何だったの? あるからマンガ読んだりするわけじゃない?
おっくん:ちなみに、ロビンソン君は、コンビニにあった『ONE PIECE』の1巻をなぜか取って「マンガ描こう」と思ったらしいです。
山田:(視聴者に向かって手を振り)ロビンソンさん、元気か? 元気か? また(ここに)来いよ。君はどう?
ONE:僕はちゃんと覚えてないんですけど、多分『クレヨンしんちゃん』(がきっかけ)で。
あんまりマンガ買ってもらえなかったんですけど、たまに新潟の祖母の家に行く時とか新幹線の中で手持ちぶさたになるから、キオスクとかでマンガ買ってくれるんですね。
「どれか1冊だけ」と言うのでだいたい『クレヨンしんちゃん』を買ってた。だから、すごい遅いペースで年に1冊ぐらい増えてく感じで、とても(刊行ペースに)追いつかないんですけど。
何回も同じ『クレヨンしんちゃん』を読み、多分その影響で、コマのある画を描き始めたのかなっていう。
山田:珍しいね。じゃ、マンガダメだって言われて育ってた感じなの?
ONE:マンガダメとも言われてなかったんですけど。
山田:何でも買ってもらえる感じでもなくて。
ONE:(確かに両親は)何でも買ったりとかそういう感じじゃなかったですね。でも、スーパーファミコンなどの本当に欲しい物とかは誕生日の時に買ってくれたりとか、普通に人並みの幸せはありましたけど。
なんかモブの弟のくだりとか(から受ける)ほのぼのした感じって、実際に安定した家庭で育った人が描く感じがすごくしたんだ。
ONE:本当ですか。僕はその自覚がなくって。ホント、思春期の時はもっと自由が欲しかったと思っていた。でも、今思い返すと結構自由だったなと思って。もっと制限されている家がたくさんあると思う。
山田:でも、家が厳しかったって言ってたよね?
ONE:そうですね。マンガを描いたりとかそういうのを家族に黙っていたというのもあるんですけど。
山田:なんで黙ってたの?
ONE:やっぱり恥ずかしいとか、そういう気持ちがデカかった。
山田:普通に恥ずかしかったの?(笑)
ONE:多分それだけじゃなくて、やっぱり「親が求めていることはこっちじゃない」ってことを子供ながらに分かっていて。
「勉強とか習い事とかやれ」とか望んでるなと分かってたのもあり、「見せるものじゃないし」と思って、一人で描いて、一人で読んで、すっと机の中にしまうみたいなペースを保ちつつ、小学校低学年から大学生ぐらいまでずっとそんな(調子でやってきました)。
おっくん:大学生までずっとこそこそやってたってこと?
ONE:そうですね。でも、大学1年くらいから1回ホームページを初めて作ってみて、そこで自分の描いた四コママンガとかをアップしたりはしてましたね。それが初めて人に見せたみたいな感じかな。
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